綠豆とは? わかりやすく解説

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りょく‐とう【緑豆】

読み方:りょくとう

マメ科一年草3枚小葉からなる複葉緑黄色蝶形の花をつけ、長さ5〜10センチのさやができ、中に緑色か灰黒色の豆が10粒ほどある。豆をあん・もやしなどを作るのに用い、粉ははるさめの原料にする。インド原産粒の大きさそろっているので秤(はかり)の分銅用いたという。やえなりぶんどう

緑豆の画像
緑豆の画像
緑豆の萌やし

緑豆

読み方:リョクトウ(ryokutou), ブンドウ(bundou), ミドリマメ(midorimame), リョクズ(ryokuzu), リョクドウ(ryokudou), ロクズ(rokuzu), ロクトウ(rokutou)

マメ科一年草園芸植物


緑豆

【仮名】りょくとう
原文mung bean

暖かい気候で育つ豆の一種で、通常、その種子やもやしが使われる。緑豆には抗がん作用があると考えられている。

緑豆

読み方:ミドリマメ(midorimame)

エンドウ別称
マメ科越年草園芸植物

学名 Pisum sativum


緑豆

読み方:リョクズ(ryokuzu)

フタナリマメ別称
の短い頭豆


緑豆

読み方:リョクズ(ryokuzu)

八重生別称


緑豆

読み方:リョクトウ(ryokutou), ブンドウ(bundou), ミドリマメ(midorimame), リョクズ(ryokuzu), リョクドウ(ryokudou), ロクズ(rokuzu), ロクトウ(rokutou)

マメ科一年草園芸植物

学名 Vigna radiata


緑豆

読み方:ろくとう

  1. 警察官-緑豆ハ青泡豆腐ノ類)ヲ製造スル原料ニシテ、捕庁(往時警察署)ヲ逆読シタルト同音ナルヨリ出デタル隠語。〔朝鮮人隠語
  2. 警察官を云ふ。

分類 朝鮮人

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

緑豆

読み方:ブンドウ(bundou)

外見アズキに似、葉腋から花茎出して黄色蝶形花咲かせる朝鮮豆そうめんはこれで製造する

季節

分類 植物


リョクトウ

(綠豆 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/09 04:05 UTC 版)

リョクトウ
リョクトウ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: ササゲ属 Vigna
: ヤエナリ V. radiata
学名
Vigna radiata (L.) R.Wilczek (1954)[1]
シノニム
和名
ヤエナリ/リョクトウ
英名
mung bean
green gram
ヤエナリの莢と種子(緑豆)
りょくとう(全粒、乾)[4]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 1,481 kJ (354 kcal)
59.1 g
食物繊維 14.6 g
1.5 g
飽和脂肪酸 0.34 g
一価不飽和 0.04 g
多価不飽和 0.61 g
25.1 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(2%)
13 µg
(1%)
150 µg
チアミン (B1)
(61%)
0.70 mg
リボフラビン (B2)
(18%)
0.22 mg
ナイアシン (B3)
(14%)
2.1 mg
パントテン酸 (B5)
(33%)
1.66 mg
ビタミンB6
(40%)
0.52 mg
葉酸 (B9)
(115%)
460 µg
ビタミンE
(2%)
0.3 mg
ビタミンK
(34%)
36 µg
ミネラル
カリウム
(28%)
1300 mg
カルシウム
(10%)
100 mg
マグネシウム
(42%)
150 mg
リン
(46%)
320 mg
鉄分
(45%)
5.9 mg
亜鉛
(42%)
4.0 mg
(46%)
0.91 mg
セレン
(3%)
2 µg
他の成分
水分 10.8 g
水溶性食物繊維 0.6 g
不溶性食物繊維 14.0 g
ビオチン(B7 11.2 µg

ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[5]
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。

リョクトウ(緑豆)は、マメ亜科一年生植物ヤエナリ(八重生、学名:Vigna radiata)の種子のこと。食品および食品原料として利用される。別名は青小豆(あおあずき)、八重生(やえなり)、文豆(ぶんどう)。英名から「ムング豆」とも呼ばれる。アズキ (V. angularis) とは同属。 グリーンピースは別属別種のエンドウの種子。

特徴

インド原産で、現在はおもに東アジアから南アジアアフリカ [6]南アメリカオーストラリアで栽培されている。日本では17世紀頃に栽培の記録がある[6][nb 1]

ヤエナリは一年生草本、葉は複葉で3枚の小葉からなる。花は淡黄色。自殖で結実し、さやは5-10cm、黄褐色から黒色で、中に10-15の種子を持つ。種子は長さが4-5mm、幅が3-4mmの長球形で、一般には緑色であるが黄色、褐色、黒いまだらなどの種類もある。

利用

日本においては、もやしの原料(種子)として利用されることがほとんどで[6]、ほぼ全量を中国内モンゴル)から輸入している[8][9]

中国では、春雨の原料にする[6]ほか、月餅などの甘いや、天津煎餅のような料理の材料としても食べられる。北京独特の飲料としてリョクトウからデンプンを採る際の上澄みを原料に、これを発酵させた豆汁がある[10]凉粉英語版中国語版の原料にも使われる[11]

朝鮮半島では16世紀前半の『需雲雑方』に、リョクトウのデンプンを水溶きして加熱し、これを孔をあけたヒョウタンの殻に入れて、孔から熱湯にたらし麺状にして水にさらす食品が記載されている[12][nb 2]。1670年頃の『飲食知味方』では、同様な製法で麻糸のようにした食品を匙麺(サミョン)として記している[12]。また、伝統的にリョクトウデンプンはネンミョンのつなぎとして利用されていた[13]咸鏡道ではリョクトウのデンプンのみを使った押しだし麺がある[14]。中国と同様ににするほか、水に漬けた上ですり潰したものを生地としてチヂミの一種ピンデトッにしたり、デンプンを漉しとってムㇰという寄せものにする。リョクトウから作ったムㇰをノクトゥムㇰ(ノクトゥ=緑豆)と呼び、特にクチナシの実で着色したものをファンポムㇰ、着色しないものをチョンポムㇰと呼ぶ。なお、朝鮮語ではこのリョクトウにちなんで、デンプンのことを一般的に「ノンマル」(녹말=綠末、「緑豆粉末」の略)と呼ぶ。

香港シンガポールベトナムでは、甘く煮て汁粉の様なデザート広東料理糖水、ベトナムのチェーなど)にすることが多く、それを冷やし固めたようなアイスキャンディーもある。リョクトウの糖水を緑豆湯または緑豆沙、リョクトウのチェーをチェー・ダウ・サイン(Chè đậu xanh)と呼ぶ。

緑豆糕(りょくとうこう)と呼ばれる、木型に入れて成形した菓子は、ベトナムハイズオンや中国の北京桂林などの名物となっている。

インドネパールアフガニスタンパキスタンでは、去皮して二つに割ったリョクトウをダール(豆を煮たペースト)にする。リョクトウとを炊きあわせた米料理(キチュリなど)は、南アジアから中央アジアにかけて広く食べられている。南インドでは、ドーサに似たクレープ状の軽食ペサラットゥ英語版が作られる。

また、漢方薬のひとつとして、解熱解毒、消炎作用があるとされる。

リョクトウには、血糖値の上昇を抑制する効果のあるα-グルコシダーゼ阻害作用がある[15]

脚注

注釈

  1. ^ 一時日本では縄文時代にすでに渡来していたといわれていたが、現在ではこの時代の遺跡からの出土種子はアズキの栽培化初期のものとみなされており、リョクトウの縄文時代栽培は否定されている[7]
  2. ^ 斉民要術』のハルサメの製造原理と同じである[12]

出典

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Vigna radiata (L.) R.Wilczek ヤエナリ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年9月19日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Azukia radiata (L.) Ohwi ヤエナリ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年9月19日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Phaseolus radiatus L. ヤエナリ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年9月19日閲覧。
  4. ^ 文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)
  5. ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)
  6. ^ a b c d 渡辺 (2000)、pp. 68-69
  7. ^ 山口・川瀬 (2003) pp. 67-68、pp. 139-140
  8. ^ 須永久美『エライ!もやしのおかず&つまみ81』p. 110
  9. ^ 農林水産省 - 消費者の部屋(平成16年3月回答)
  10. ^ 木村ほか (1993)、p.136
  11. ^ 石毛 (1991)、p. 63
  12. ^ a b c 石毛 (1991)、p. 126
  13. ^ 石毛 (1991)、pp. 122-123
  14. ^ 石毛 (1991)、p. 123
  15. ^ 豆類ポリフェノールの抗酸化活性ならびにα-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼ阻害活性、齋藤優介ほか、日本食品科学工学会誌、Vol.54 (2007) No.12 P563-567

参考文献

  • 渡辺篤二(監修)『豆の事典 :その加工と利用』幸書房、2000年。ISBN 4-7821-0172-4 
  • 山口裕文・川瀬眞琴(編著)『雑穀の自然史:その起源と文化を求めて』北海道大学出版会、2003年。ISBN 4-8329-8051-3 
  • 石毛直道『文化麺類学ことはじめ』フーディアム・コミュニケーション、1991年。ISBN 4-938642-03-4 
  • 木村春子・藤山和子・呉祥勇『スグに役立つ料理の中国語』(初版)柴田書店、1993年。ISBN 4-388-05709-6 

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