箱庭学園
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物語の舞台となるのは創立およそ100年の高校で、元々は「黒箱塾」なる寺子屋であった。現理事長は不知火袴。1学年に付き1組から13組まであるマンモス校。1クラス30人として1260人は在学している。 1-4組は「普通科」、5・7・9組は「体育科」、6・8組は「芸術科」。それより上のクラスは全員が特待生(チームトクタイ)となっており、10組は「特別普通科」、11組は「特別体育科」、12組は「特別芸術科」、さらには全国から集められた異常者(アブノーマル)で構成された13組「特別特別科」 、そして作中にて新設された-13組が存在する。 制服は、男子はブレザー、女子はセーラー服であるが、生徒会役員は黒を基調とした生徒会専用制服(セイトカイコスチューム)の学級鎧(クラスメイル)を着る。その黒を基調とする理由は、「学園の影となり、影に徹して、活動すべきだから」である。風紀委員会は白を基調とした制服と星のマークのついた腕章をつけている。生徒の自主性を何よりも重んじるが故に生徒会の仕事は多岐にわたり、膨大な量となる。部活も活発で、クラブが30以上ある。 生徒会の下部組織として、委員会連合がある。 1-9組の生徒は「通常/普通(ノーマル)」、10-12組の生徒は「特例/特別(スペシャル)」、13組の生徒は「異常/異常者(アブノーマル)」、-13組の生徒は「過負荷(マイナス)」と呼称されている。 生徒会執行部 箱庭学園における生徒会は、会長・副会長・書記・会計・庶務と5つの役職で構成されている。リコールを請求する場合は全校生徒の半数以上の署名が必要で、必要数以上の署名が集まれば即日罷免できる。生徒会長が罷免された場合、次期選挙まで解任請求者が生徒会長を務めなければいけない。第97代生徒会執行部 会長の日之影空洞が、全校生徒・役員に知られることなく学園を守り続けた代。 第98代生徒会執行部 会長兼副会長、黒神めだか。会計、喜界島もがな。書記、阿久根高貴。庶務、人吉善吉。着任当初はめだかが全ての役職を兼任していたが、善吉を庶務に任命したのを切っ掛けに人数を増やしている。基本的に目安箱(めだかボックス)への投書の解決を中心に活動している。生徒会室は、案件を1つ解決する度に置かれる花で溢れ返っており、その水遣りと目安箱の確認は庶務の仕事となっている。 副会長不在という生徒会則第2条の不備があるため、-十三組に解任要求を宣言され、生徒会戦挙を執り行うこととなった。 第99代生徒会執行部 第98代生徒会執行部が生徒会戦挙に勝利し、不在であった副会長に球磨川禊を任命し、新たに発足した生徒会執行部。「オリエンテーリング」の後、めだかと善吉との間で抗争が勃発し、その決着を第100代生徒会執行部の選挙で決めることになっている。なお抗争の間も、生徒会の業務は滞りなく行われている。 第100代生徒会執行部 会長、人吉善吉。副会長、名瀬夭歌。会計、江迎怒江。書記、鰐塚処理。庶務、虎井砕。第100回の生徒会選挙で現職のめだかに大差をつける支持率62%で善吉が会長に当選。ちなみに投票率は100%。 委員会連合 生徒会執行部の下部組織。風紀、選挙管理、保健、飼育、食育、美化、図書の7つの委員会からなる組織。学園の「日常」を守ることをモットーとして活動しており、委員長クラスはほぼ全員特待生のエリートである。生徒会の下部組織ではあるが、「下につけども従わず」が基本方針であるため、生徒会のために動くことは珍しい。風紀委員会 学園治安の維持を至上目的とする遊撃部隊。人呼んで学園警察。委員長は雲仙冥利。副委員長は呼子 笛。理事会・職員室を始めとするあらゆる権力から解放された独立特務機関であり何個かの部隊に分けられている。理事会から条件付で武装を許可されている。女子メンバーは「雲仙冥利を愛でる会」で多くを構成している。風紀に対する忠誠心・団結力もすさまじい。 選挙管理委員会 限りなく公平、公正な選挙の進行、正しい審判を目的とする学園組織。基本的に選挙期間のみの職務であり、学園内で最も「仕事をしない」委員会である。自らを日陰の身と言ってそれを表すように、黒子装束を制服とする。委員長は大刀洗斬子、副委員長は長者原融通。AからZまでの班はそれぞれ7人前後の人員で構成され、大きな団結力、遂行力を持つ。 図書委員会 委員長は十二町矢文。 保健委員会 委員長は赤青黄。委員長は代々、安心院なじみの端末である悪平等が務め、箱庭学園の平和を守ってきたため、この学園では過去に死者が1人しか出ていない。 食育委員会 委員長は飯塚食人と米良孤呑。食材に敬意を払う米良と食べる人に敬意を払う飯塚。どちらも正しく、どちらも素晴らしいため、箱庭学園史上初めてのダブル委員長となっている。 飼育委員会 委員長は上無津呂杖。 美化委員会 委員長は廻栖野うずめ。 十三組(ジュウサン) 特待生の中でもさらに選ばれた特待生。皆「異常性(アブノーマル)」と呼ばれる異常な才能を有している。基本的にはそれらの才能のみに特化しており、めだかや冥利のような万能タイプは稀である。100人以上在籍しているが、登校義務さえ免除されているため、ほとんど学校に来ておらず、通常登校し授業に参加しているのは黒神めだか・日之影空洞・雲仙冥利の3名のみである。十三組の十三人(サーティン・パーティ) フラスコ計画に参加している十三組生の総称。異常性を持つ十三組生の中で計画に必要だとみなされた者だけが加入できる。なお、本来のしきたりとして1年生は参加できない。参加の際には8個のサイコロを同時に振り、どういう結果が出るかを試す「サイコロ占い」という実験を行う(めだかは全てのサイコロがタワー状に積み重なり、冥利は全てのサイコロで6の目が出る)。表の六人(フロントシックス) 「十三組の十三人」の中でもフラスコ計画や理事長に協力的な6人。十三組の十三人編ではめだかたちと対決。不知火知不編では全員そろって救援に現れた。 裏の六人(プラスシックス) 「十三組の十三人」の中でも技能・人格ともに特に異常度の高い6人。異常性というより過負荷に近い超常的な能力を持ち、-十三組にも関わるとされたが結局ほとんど語られなかった。 -十三組(マイナスじゅうさんくみ) 不知火袴の独断によるフラスコ計画・プランBの開始に伴い、不知火半袖を参考に新設されたクラス。「過負荷(マイナス)」と呼ばれる、欠点にしかならない才能を持った転校生で構成されている。そもそも過負荷は劣等感まみれで馴れ合うこともほぼ不可能であり、クラスにはクラスメイトの携帯電話が置いてあって話し合うという有様で、クラスの体すらなしていない。自分が人並みに幸せになるのではなく、他者が自分と同じくらい不幸になることを望むのは過負荷に多くに見られる性質である。基本的に階級や規律に頓着しない。球磨川によれば大半は週刊少年ジャンプの愛読者であり「ぬるい友情・無駄な努力・むなしい勝利」をクラスのモットーとして掲げる。
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