第10の哨戒 1944年10月 - 11月とは? わかりやすく解説

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第10の哨戒 1944年10月 - 11月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/21 04:48 UTC 版)

ハリバット (潜水艦)」の記事における「第10の哨戒 1944年10月 - 11月」の解説

10月8日ハリバットハダックツナ (USS Tuna, SS-203) とウルフパック構成しルソン島東方海面向かった。この哨戒では艦船攻撃のほかに、第38任務部隊マーク・ミッチャー中将)のパイロット救助任務与えられた。10月19日サイパン島立ち寄った後、2日後10月21日発ち担当海域急行したレイテ沖海戦10月20日から始まっており、3隻は10月25日になって担当海域到着した司令部から指示され配備に関しては、北緯2030東経12530分 / 北緯20.500度 東経125.500度 / 20.500; 125.500から東経129度までの線上であり、ハリバット以下、この海域配備された各潜水艦15海里から20海里間隔配備するよう指示されていたが、この時点では3隻とも小沢治三郎中将率い機動部隊確認できなかった。ハリバット浮上して哨戒していたが、夕方17時になり搭乗員同士交信多数受信したこの頃小沢中将機動部隊最後航空攻撃受けており、主目標退却しつつある伊勢型航空戦艦あるいは扶桑型戦艦目される戦艦中心とする残存艦だった。そして、それらの残党連中思いがけずハリバットがいる海域向かいつつあった。 17時42分、ブリッジで自ら見張っていたギャランティン艦長は、戦艦マストのようなものを発見ハダックツナにこのことを報告した17時45分潜望鏡深度潜航した。ギャランティン艦長伊勢型あるいは扶桑型目標観測続けた。しかし、どうしても距離が縮められず、目標までの距離は最低でも3,000メートルぐらいあると思われた。1843分、ハリバットは少し距離が遠かった伊勢型あるいは扶桑型向けて魚雷を6本発射した周囲には駆逐艦が何隻かいたが、それらに対す艦尾発射管からの攻撃行われなかった。やがて5つ命中音を聴取し、3分後に観測してみると、転覆した艦艇残骸思しき物以外は発見できなかった。周囲艦隊はどこかに消えていた。その後ウルフパックは、残党レーダー追跡した後、ルソン海峡西側向かった戦後、JANAC(英語版)によって「ハリバットはこの時、防空駆逐艦秋月撃沈した」と認定された。アメリカ側資料やそれに準拠した書物には、これに基づいてハリバット秋月撃沈した」という記述を記すようになった。しかし、第38任務部隊機の空襲により沈没した秋月沈没時刻は朝の8時57分であり、その時刻にハリバット何らアクション起こしていない。ギャランティン艦長自身は、最初は「戦艦撃沈した」と報告し、後に相手はおそらく初月であろうとした。ハリバット実際に雷撃目標としたのは伊勢日向のどちらなのか、特定はされていない。また日本側、特に伊勢および日向第四航空戦隊松田千秋少将)ではこの雷撃に気づいた様子はない。11月9日ハリバット病院船氷川丸日本郵船11,622トン)を目撃した11月13日になると、航空機哨戒厳しくなっていることが感じられた。 11月14日正午ごろ、ハリバット北緯2102東経12136分 / 北緯21.033度 東経121.600度 / 21.033; 121.600のルソン海峡で、北向き針路をとる護衛艦と4隻の大型輸送船からなる輸送船団発見ハリバット潜航し北緯2056東経12133分 / 北緯20.933度 東経121.550度 / 20.933; 121.550の地点で、目標向けて距離2,800メートル魚雷を4本発射した2つ命中音を聴取の後、ハリバット反撃避けるため深深潜航移りつつあったその時磁気探知機搭載しルソン海峡哨戒当たっていた第九〇一海軍航空隊陸上攻撃機1機が潜水艦探知し爆撃行った。5回の爆発続いて不快な騒音聞いた続いて2隻の護衛艦からの反響音を探知し、それから間もなく至近距離爆雷爆発起こりハリバット水深99メートル位置吹き飛ばされた。攻撃はなお収まらず、ハリバット攻撃を受け続けた結果浮力タンク損傷し安全深度超える130メートル位置にまで沈下した。安全深度超えていたので船体あちこちに異常が出始めていた。船体そのもの大幅に歪み前部発射管室とメインタンクには重大なダメージ生じ蓄電池亀裂走りおびただしい硫酸流れ出ていた。さらに、船体ダメージ航行上の重要区画にも影響及ぼし推進器軸は船体歪み絶えきしみ音を出す始末であった音響兵器兵器全部破壊し辛うじて艦の心臓部たるメインエンジンと機関、舵だけが無事という有様であった16時45分頃には攻撃終わりハリバットゆっくりと水深91メートル位置浮上し次いで1910分、ハリバット浮上浮上してから調査した結果、普通では壊れない備砲尾栓破壊されていた。レーダー修理されたが、他の主要部分外殻ダメージ応急修理すらままならないほど大きくハリバット首の皮一枚繋がっている感じだった。ハリバット致命的な損害与えた相手の艦は判明していない。 2130分、ハリバットは隣の哨戒海域にいたピンタド (USS Pintado, SS-387) 、ジャラオ (USS Jallao, SS-368) およびアトゥル (USS Atule, SS-403) のウルフパック助け求めた。ピンタドは損傷著しハリバットに代わって損害程度司令部打電その結果、ピンタドが哨戒中止してハリバットサイパン島まで護衛することになった11月17日確認のために、生涯最後となる潜航30分弱にわたって実施11月19日ハリバット49日間の行動終えてサイパン島帰投した。

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