第10の哨戒 1944年3月 - 4月
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「スティングレイ (潜水艦)」の記事における「第10の哨戒 1944年3月 - 4月」の解説
1944年3月10日、スティングレイは10回目の哨戒でマリアナ諸島方面に向かった。3月30日、スティングレイは北緯20度43分 東経143度04分 / 北緯20.717度 東経143.067度 / 20.717; 143.067の地点で輸送船団を発見。3隻の護衛艦をやり過ごし、2隻の貨物船に対する攻撃位置を取る。スティングレイは特設運送船いくしま丸(浜根汽船、3,943トン)に対して4本の魚雷を発射、1本が中央部に命中しいくしま丸は停止した。スティングレイはいくしま丸に対してもう4本の魚雷を発射、これを撃沈した。4月8日の午後、マリアナ諸島北方を巡航中にスティングレイは52フィートの深さで大きな海中の物体に衝突する。船体は3から4フィート上昇した。スティングレイは海洋の真ん中におり、海図では2,000ファゾム (3,700メートル) 以上の水深が示されていたため、ルーミス艦長は当初、これを敵の新型対潜兵器と考えた。その後スティングレイは用心した水深で航行したが、海底を発見することはできなかった。何が船体に衝突したかを断定することができず、スティングレイはそのまま哨戒を継続した。4月13日の早朝、まだ暗いうちにスティングレイの当直見張りは魚雷の航跡を発見した。スティングレイは左舷に急速に方向を変え、魚雷は艦前方100フィートを通過していった。2秒後に2本目の魚雷が右舷を通過した。スティングレイは攻撃を行った敵艦を探索したが何も発見できなかった。4月22日、スティングレイは54日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。
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