甲賀卍谷衆
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「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」の記事における「甲賀卍谷衆」の解説
甲賀 弦之介(こうが げんのすけ) 声 - 鳥海浩輔 本作の主人公にして弾正の孫。彼に殺意を帯びて襲いかかった者を自滅させる「瞳術」の使い手。伊賀鍔隠れの朧とは恋人同士であり、甲賀と伊賀が手を取り合う未来を夢見ている。誠実で平和主義者だが、時には次期頭領らしい厳しさや冷酷さを表に出すこともある。 最期は弦之介を想って自害した朧を追い、川の中で朧を腕に抱きながら自害。朧と共に川に流れていった。その際に人別帖へ朧の血で伊賀の勝利を記している。 甲賀 弾正(こうが だんじょう) 声 - 小林清志、羽多野渉(若いころ) 甲賀卍谷衆頭領。かつて伊賀のお幻とは恋仲だったが、彼女とは引き裂かれる運命にあった。長毒針の使い手。合戦の開始直後、お幻と相討ちとなり倒れる。 風待 将監(かざまち しょうげん) 声 - 千々和竜策 蜘蛛のような外見を持つ男。口から吐き出す痰は膠の粘着力をはるかに上回り、蜘蛛の糸のように操ることで、敵を絡め取ることが出来る。また、急ぐ時は両手両足を使って文字通り蜘蛛のように這い回り、直角の壁面に苦も無く張り付き駆け登ることが出来る。将監自身が痰の糸の粘りに絡め取られることはなく、むしろ足場として利用することすら可能であるなど、外見から戦闘スタイルに至るまで正しく蜘蛛のそれである。 甲賀十人衆の中でも直接戦闘に長けた1人。武闘派らしく剛毅な性格で、十兵衛の星占いにはいささか懐疑的。最期は、蓑念鬼に隙をつかれ致命傷を負ったところを蛍火により討たれる。 鵜殿 丈助(うどの じょうすけ) 声 - 平勝伊 弦之介の護衛役。丸々と太った体を持ち、柔軟性に富むその肉体はあらゆる衝撃を包み込んで吸収するため、直接攻撃はほぼ通用しない。また、弾性を活かしてスーパーボールの要領で跳ね回ることで高速移動を行う他、体を風船のように膨らませることで水に浮かんだり、一時的な飛翔すら可能。 お調子者かつ女好きな性格で、伊賀衆の朱絹にも無遠慮に口説いている。甲賀衆の一人として伊賀に対する対抗心や憎悪を持ってはいるが、弦之介が友好を望むならば協力するのに吝かでないと語る気のいい男。ただし見た目によらずよく気が回り頭も切れ、冷静な分析能力を有する。伊賀の暗躍にもいち早く気づき、縮んだ陣五朗を尋問するが、不意を突かれ討たれる。 地虫 十兵衛(じむし じゅうべえ) 声 - 伊丸岡篤 四肢が無い異形の忍者。普段は駕籠で移動しているが、急場では腹の蛇腹のようなものを利用し並の忍者よりも遥かに速く走行することが可能。また異様に長い舌を鞭のように動かし、食道に隠した槍の穂での不意打ちを切り札とする。星占いが得意で、駿府城に赴いた弾正の星に凶兆を見出す。弾正らを救援すべく一人先行して鍔隠れの里を目指すも、天膳により討たれる。 お胡夷からは茶飲み友達として懐かれている。アニメ版では思慮深い性格が強調されており、伊賀との和睦に関しても冷静かつ前向きに受け止めていた。 室賀 豹馬(むろが ひょうま) 声 - 宮林康 弦之介に付き従う、冷静沈着な参謀役。血筋としては彼の叔父にあたり、「瞳術」の師でもある。盲目だがその代わり他の感覚が発達しており、夜間のみ弦之介と同等の瞳術が使用出来る。 争忍が始まった後も無益な殺生を回避すべく相対した伊賀者の説得を試みるなど、弦之介の片腕であり叔父として彼の意思を最大限に尊重している。小四郎により討たれる。 霞 刑部(かすみ ぎょうぶ) 声 - 北川勝博 体毛の無い大柄な男。壁や地面などに自由に溶け込み、姿を隠すだけでなく実体をも消すことができ、それを利用した潜入活動や、片手で人の首の骨を折るほどの怪力からの攻撃を得意とする。一時は伊賀一行を追い詰めたが、朱絹の術に嵌り天膳に討たれる。 作中では左衛門と行動を共にすることが多く、アニメ版ではその妹のお胡夷とも交流が深い。十人衆の中では伊賀への憎しみが特に強く、普段こそ冷静な性格も伊賀が絡むと血の気の多さを隠さない。 如月 左衛門(きさらぎ さえもん) 声 - 上田陽司 お胡夷の兄。温厚で物静かな男だが、任務のときは忍者らしい冷酷な面も見せる。他人の顔を自分の顔に写し取ってその人物に成り済ますことが出来、声帯模写と併用して敵を欺く(顔や声だけでなく、髪の長さも自在に調節でき、関節を外すことで体格も変えられる)。 その能力を活かした数々の非情な謀略で多大な戦果をあげる。同時に情け深い一面もあり、蛍火の最期には慈悲を見せ、アニメ版では朱絹の人となりを知り、彼女を騙し討つことに密かに心を痛める描写が追加された。薬師寺天膳に成りすましていたところを本人である天膳に奇襲され討たれる。 陽炎(かげろう) 声 - 早水リサ 女忍者。妖艶な美女だが、彼女が情欲に身を任せる時は吐息が猛毒を帯びるため、抱いた者は死に至る。弦之介を一途に想い、また本来は弦之助と同等の家柄のため結婚できるはずが、その体質のため弦之介とは決して結ばれないことを思い悩んでおり、同時に朧に深い憎悪を抱いている。伊賀に捕らえられた後、天膳により壮絶な拷問を受けた末、朧を殺せない弦之介に絶望し毒息を浴びせ心中を計ろうとするが、朧の破幻の瞳で毒を無効化され、彼の腕の中で息を引き取る。 お胡夷(おこい) 声 - 木村はるか 左衛門の妹。甲賀の中では若い女忍者で、豊満な体と無邪気な性格を持つ。蛭のように肌と口から相手の血を吸い取ることが出来る。兄の左衛門が大好きで、アニメ版ではさらにその傾向が強くなっている。蓑念鬼により討たれる。
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甲賀弦之介(こうが げんのすけ) 本作の主人公にして弾正の孫。彼に殺意を帯びて襲いかかった者を自滅させる「瞳術」の使い手。伊賀鍔隠れの朧とは恋人同士であり、甲賀と伊賀が手を取り合う未来を夢見ている。誠実で温厚な平和主義者だが、知らぬ間に多くの仲間が討たれていたことを知った際、襲い掛かかってきた伊賀衆を平然と皆殺しにするなど、容赦のなさも併せ持っている。 甲賀弾正(こうが だんじょう) 甲賀卍谷衆頭領。かつて伊賀のお幻とは恋仲だったが、彼女とは引き裂かれる運命にあった。長毒針の使い手。合戦の開始直後、お幻と相討ちとなり倒れる。 風待将監(かざまち しょうげん) 蜘蛛のような外見を持つ男。口から吐き出す痰は膠の粘着力をはるかに上回り、蜘蛛の糸のように操ることで、敵を絡め取ることが出来る。また、急ぐ時は両手両足を使って文字通り蜘蛛のように這い回り、直角の壁面に苦も無く張り付き駆け登ることが出来る。将監自身が痰の糸の粘りに絡め取られることはなく、むしろ足場として利用することすら可能であるなど、外見から戦闘スタイルに至るまで正しく蜘蛛のそれである。 鵜殿丈助(うどの じょうすけ) 弦之介の従者。丸々と太った体を持ち、柔軟性に富むその肉体はあらゆる衝撃を包み込んで吸収するため、直接攻撃はほぼ通用しない。また、弾性を活かしてスーパーボールの要領で跳ね回ることで高速移動を行う他、体を風船のように膨らませることで水に浮かんだり、一時的な飛翔すら可能。外面的には女好きでお調子者な性格だが、伊賀での酒宴中では大笑いしながらも内心では全く油断しておらず、伊賀方の幹部たちが出席していないことを訝しむ冷静な一面もある。 地虫十兵衛(じむし じゅうべえ) 四肢が無い異形の忍者。普段は駕籠に乗っているが、有事の際には腹に密生している蛇の鱗のようなものを利用し、並の忍者よりも遥かに速く移動することができる。また、喉奥に大型の槍の穂を仕込んでおり、それを食道の筋肉の特殊な動きで噴出する不意打ちを必殺の切り札とする。星占いが得意で、弾正の星に凶兆を見出し単独で駿府に向かう。 室賀豹馬(むろが ひょうま) 甲賀卍谷の重鎮で、弦之介を支える冷静沈着な参謀役。盲目だがその代わり他の感覚が発達しており、遠方の敵に対して人数、歩き方からの素性、殺気の有無まで察知できる。弦之介の瞳術の師であり、夜間のみ瞳が開き同等の術を使用出来る。 霞刑部(かすみ ぎょうぶ) 体毛の無い大柄な男。片腕でも人を容易く絞め殺せるほどの怪力を誇る。壁や地面などに自由に溶け込んで姿を隠すことができ、それを利用した攻撃が得意。 伊賀への潜入作戦では左衛門と行動を共にする。 如月左衛門(きさらぎ さえもん) お胡夷の兄。温厚で物静かな男だが、任務のときは忍者らしい冷酷な面も見せる。他人の顔を自分の顔に写し取ってその人物に成り済ますことができ、声帯模写と併用して敵を欺く(体格もある程度変えられる様子)。斬り掛かってきた複数の侍の肘を手刀で一瞬で脱臼させるなど、体術の腕前も高い。 陽炎(かげろう) 女忍者。妖艶な美女だが、彼女が情欲に身を任せる時は吐息が猛毒を帯びるため、抱いた者は死に至る。弦之介を一途に想い、また本来は弦之助と同等の家柄のため結婚できるはずが、その体質のため弦之助とは決して結ばれないことを思い悩んでおり、同時に朧に深い憎悪と嫉妬を抱いている。 お胡夷(おこい) 左衛門の妹。豊満な体と無邪気な性格を持つ。ひとたび相手の皮膚に吸着すれば離さない肌を持ち、さらに口からは相手の血を吸い取り、たちまちの内にミイラにしてしまう。
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