甲賀山中忍び
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 13:41 UTC 版)
「真田太平記 (テレビドラマ)」の記事における「甲賀山中忍び」の解説
山中大和守俊房 演: 佐藤慶 徳川方の忍びの総元締め。甲賀に又従兄弟の山中内匠を呼び、徳川家のために働くよう説得する。内匠をつけ甲賀に潜入し負傷したお江が田子庄左衛門に匿われていることを見抜く。そして、お江に恨みを持つ猫田与助を肥前名護屋に追いやり、杉坂重五郎に命じ、わざとお江を見逃し後をつけて真田の草の者の全容を解明するよう命じる。関ヶ原の戦いでは内匠と共に家康の近くにいた。壺谷又五郎と内匠が相討ちになった後、怒りのあまり又五郎の死骸を何度も刺す。その際黒かった髪が一瞬に白髪になった。戦後は老い、伴長信を頭とする。晩年は真田昌幸に親近感を覚えるようなことを与助に語ったりしていたが、死の床では与助に「真田の草の者を侮ってはならぬ」と忠告し、今までの苦労を労った。 山中内匠長俊 演: 戸浦六宏 山中大和守俊房の又従兄弟。秀吉のお伽衆にとりたてられる。お焼火の間で秀吉とよく密談している。秀吉の命を受け、小田原攻めの陰謀を企てる。小田原攻めの後、恩賞の望みを秀吉に聞かれ「忍びの力を強化したい」と述べたが秀吉には退けられる。後に家康に大和守俊房と共に接近する。関ヶ原の戦いの直後、家康の命を狙った壺谷又五郎と相討ちになる。 猫田与助 演: 石橋蓮司 山中忍びで、お江に自身の大事な陰茎を根こそぎ斬り落とされて男性の機能を失わされたことから尋常ではない恨みを持ち付け狙う。かつては織田信長のために働いていたが、大和守の命で徳川家康のために働いている。甲賀に潜入したお江を追い詰めるが、大和守の命で肥前名護屋に行くことになる。関ヶ原の戦いの前には家康を狙ったお江から家康を守るべく背中に槍を投げ、家康を救った。戦後は真田の草の者を軽視する伴長信の方針に反し、草の者を追う。しかし、九度山に向かう途中で病に倒れる。そして、病の中、幸村の大坂入城に従うお江の姿を見て後を追おうとするが、捕まっていた木の枝が折れて池に落ちて溺れ死ぬ。 柏木吉兵衛 演: 江角英明 山中忍び。山中内匠長俊の命を受け、小田原の北条氏に仕えている住吉慶春の元に偽って母が病気であると伝える。そして、心山と慶春に名胡桃城を北条に奪取させるべく秀吉の命を受けた山中内匠の陰謀を伝える。 心山 演: 陶隆司 小田原法城院の住職。しかし、実は山中忍びである。山中内匠長俊の叔父にあたる。甲賀の指令により仏門に入り、小田原の人間になる。名胡桃城奪取の陰謀のため、鈴木主水へ上田に来るよう命じる昌幸の偽手紙を渡しに名胡桃城へ向かう。 住吉慶春(酒巻才蔵) 演: 鈴木瑞穂 山中忍び。元々はお江の父馬杉市蔵と親しかった。昔女の色香に迷った時、市蔵に訓戒され恩を感じている。お江は「おじさま」と呼んでいる。絵師住吉慶春として小田原の北条氏に仕えている。だが、実は山中内匠の命を受けてのことであった。そして、母が病気であると北条氏直に告げ、暇乞いを許される。しかし、それは名胡桃城を奪取させる陰謀に参加するためである。沼田に向かう途中にお江に再会し、名胡桃城奪取の陰謀を告げる。北条氏直の名胡桃城奪取を命じる偽手紙を猪俣能登守に伝える。 田子庄左衛門 演: 井川比佐志 山中忍びであるが、かつてはお江の父馬杉市蔵とは親友であった。武田家から山中忍びに対し大和守の引き上げ命令が下ったとき、市蔵とは袂を分かち命令に従って甲賀へ帰還したが、実は市蔵とは示し合わせ戦う振りをして市蔵には傷を負わせた。甲賀に潜入し危機に陥ったお江を助ける。お江の脱出を助けるが、杉坂重五郎に討たれる。 山内久兵衛 演: 須永慶 山中大和守屋敷へ向かう山中内匠をつけて甲賀に潜入した忍びがいることを大和守、内匠に報告する。 杉坂重五郎 演: 丹波義隆 山中大和守に命じられ、お江を匿っている田子庄左衛門の忍び小屋を見張り、お江をわざと逃し真田の草の者の全容を解明するよう命じられる。甲賀から脱出するお江と田子庄左衛門を負う。庄左衛門は討ち取るが、お江を取り逃したため責任を感じ自害しようするところを、大和守に止められる。そして、その後名護屋に向かいそこで出会った樋口角兵衛を伴い甲賀に戻る。関ヶ原の戦いの後も角兵衛から九度山の真田家の様子を探ろうとする。掛川でお江を発見するが反撃を受けて深手を負い、威光寺の慈海に報告するが亡くなる。 瀬戸伴蔵、太郎兵衛 演: 俵一、千葉清次郎 お江が甲賀から脱出する際、追跡するが討たれる。 孝助、儀平 演: 樋浦勉、花王おさむ 樋口角兵衛と共に真田家の情報を探るため真田庄に住むが、又五郎に殺される。 伴長信 演: 待田京介 関ヶ原の戦いの後、大和守に内匠の後継として山中忍びの頭を命じられる。家康の上洛の際には真田の草の者を警戒すべきだとする大和守に、真田には力は残っていないと述べた。そういった姿勢に重五郎や与助は不信感を抱いている。 慈海 演: 福田豊土 かつては家康に仕えたが出家し、甲賀の忍び宿、威光寺で東海道の忍びの元締めをしている。上田の信之の下を出奔した樋口角兵衛に九度山に行き幸村を監視し、いざとなれば討ち取るよう唆す。角兵衛が幸村に九度山で置いてけぼりにされた時も再び幸村に近づき、殺すよう唆す。冬の陣の際には京に上った信之と対面し、今後、家康と信之の間で立ち働くと告げる。そして冬の陣の和議がなった後、幸村に会い、味方に説得するようにとの家康の内意を信之に伝える。さらに、幸村が徳川家の家臣になれば信州で1万石を与えるとの条件を信之に伝える。対面の際には警護にあたる山中忍びに幸村と草の者には手を出さぬように伝える。そして、馬場彦四郎が自らの元に逃れてきたのをきっかけに、信之が幕府に秘密で幸村と対面したことを咎め立てての真田家取りつぶしの陰謀を画策する。 半兵衛 演: 加藤和夫 京、四条室町の印判屋としていた忍び小屋の隣に足袋屋として来る。 お才 演: 円浄順子 半兵衛の娘として四条室町に足袋屋として来る。そして許婚の伊平を殺されたことから草の者に敵意を抱く。慈海に信之、幸村の対面の際に草の者には手を出さぬよう命じられていたが、幸村の警護にあたるお江と佐助を襲おうとし、慈海の内意をうけた迫小四郎に殺される。 伊平 演: 門田俊一 お才の許婚。お通屋敷の近くで甚八、佐助など草の者に討たれる。 喜六 演: 上田忠好 伴長信の命により、上田城下に住み着き忍び小屋として呉服屋を営む。信之は自ら客の振りをして偵察に訪れる。馬場彦四郎の策で呉服屋が焼け出され、逃げるところを自らの素性が割れることを恐れた彦四郎に殺される。 呉服屋の手代 演: 誠一平 喜六の呉服屋の手代。 梅春(片山梅春) 演: 多々良純 加藤清正の料理人であるが、実は山中忍びである。秀頼と家康の二条城の対面が終わった後、伴野久右衞門から甲賀の命として清正に毒を盛るよう命じられる。 伴野久右衛門 演: 北村総一朗 飯田覚兵衛の家臣であるが実は山中忍びである。梅春から清正の様子を聞き出そうとしたりしている。秀頼と家康の二条城の対面が終わった後、清正に毒を盛るよう甲賀の命を伝える。 永井百助 演: 高原駿雄 かつて浅野長政が料理人として大坂城に入れた忍び。加藤清正からの手紙を秀頼に渡すよう長政の子、幸長に頼まれ秀頼に手紙を渡す。 迫小四郎 演: 寺杣昌紀(現・てらそままさき) 上洛する家康を狙っていた奥村弥五兵衛を討ち取る。京の忍び小屋で真田の草の者を計画すべきと説く与助に協力を申し出る。そして、九度山に行く途中病に倒れた与助を河内の百姓家弥兵衛に預け薬をとりに京の忍び小屋に戻るが、勝手に忍び小屋を明けたことを伴長信に責められる。信之、幸村の対面の際に草の者には手を出さぬよう命じられていたため、幸村の警護にあたるお江と佐助を襲おうとしたお才を殺す。そして冬の陣の和議がなった大坂城に浪人をけしかけるため潜り込む。夏の陣前夜、真田の女忍びのおくにを捕らえて拷問にかけ、彼女は後に亡くなった。後藤隊に連絡に向かった佐助と争いになり、討ち取られる。佐助におくにの仇をとられた形になった(原作では片眼を失うも、命を取り留めている)。 小弥太 演: 関根孝彦 九度山で樋口角兵衛から幸村大坂入城の報を知らされる。しかし佐助に見つかり殺される。 原沢吉兵衛 演: 清水信介 慈海の配下。真田丸に潜り込み、樋口角兵衛に幸村をいつ殺すのかを尋ねる。なんどもしつこく尋ねたため、角兵衛に殺される。 馬杉市蔵 演: 加地健太郎 お江の父。第6回の回想シーンで登場。山中大和守に属する忍びで、武田信玄の元に送られた。甲斐で又五郎の遠縁の娘を妻に迎え、お江を産む。しかし、台頭してきた織田信長に属するため甲賀山中忍びは武田から引き揚げるように命ぜられたが、市蔵は従わず殺される。 織田の忍 演:千葉清次郎、猫俣博、江藤漢
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