清朝の反応と革命政府との講和とは? わかりやすく解説

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清朝の反応と革命政府との講和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 01:53 UTC 版)

辛亥革命」の記事における「清朝の反応と革命政府との講和」の解説

武昌蜂起の後、中国権益有す列強諸国静観立場を採り、清朝政府または革命政府の中での自己の権益有利な政権観察していた。 1911年10月14日、清は彰徳病気療養であった袁世凱湖広総督としたが、袁世凱が病を理由就任固辞した10月22日湖南独立10月23日江西独立を受け、10月27日袁世凱欽差大臣任命し北洋軍を率いて武漢進攻着手した10月29日山西独立同日新軍第二十鎮による灤州兵諫の発生を受け、11月1日清朝袁世凱内閣総理大臣任命した。しかし11月2日漢口攻撃した後は清軍の軍事行動停止し水面下革命政府との講和協議が行われ、11月3日には清朝により『憲法大信十九条』が発表された。 11月13日袁世凱北京到着して内閣総理大臣に就任16日には責任内閣組閣し、清朝行政権移譲されとともに各国政府承認受けている。 11月26日袁世凱イギリス漢口総領事ハーバード・ゴッフ(Herbert Goffe)を通して民国軍政府及び各省代表に停戦宣統帝退位袁世凱総統就任講和三条件を提示した12月1日双方は『武漢地区停戦協定』を締結武漢地区12月3日午前8時から12月6日午前8時までの3日間の停戦実現し停戦後休戦交渉が行われた。 12月8日袁世凱唐紹儀内閣総理大臣全権代表として派遣12月9日には唐紹儀武漢に赴き黎元洪やその代表との会談行い同日各省代表は伍廷芳停戦交渉全権代表に選出した列強諸国介入もあり、清朝政府代表の唐紹儀各省代表の伍廷芳上海イギリス租界交渉開始その結果袁世凱宣統帝退位支持することを条件に、各省代表は袁世凱の中華民国大総統への就任支持した成立したばかりの共和国から内戦外国軍隊の介入未然防止する観点からも、孫文もまた中国統一袁世凱首班とする共和政府の樹立同意している。 1912年1月1日中華民国臨時政府正式に成立孫文臨時大総統就任した1月2日孫文大総統就任を知ると、袁世凱唐紹儀交渉代表資格停止している。 1月16日袁世凱朝廷からの帰路、東丁字街で同盟京津分会組織爆弾による暗殺計画遭遇している。この暗殺失敗したが、17日袁世凱革命勢力対し暗殺活動の停止要求している。 1月20日民国臨時政府袁世凱対し皇帝退位優待条件提示1月22日孫文袁世凱宣統帝退位賛成するであれば自らは大総統職を辞任し袁世凱就任要請する声明発表した地位保証され袁世凱清朝対す圧力強め慶親王奕劻と那への政治工作隆裕太后寵愛受けた太監である張蘭徳賄賂工作行い、「時局大勢は既に決し、もし革命軍北京到達すれば皇帝生命確保おぼつかないが、退位することで優待条件を受けることができる」と退位勧めた1月29日清朝朝議により宣統帝退位決定2月3日には隆裕太后袁世凱全権委任し民国臨時政府との皇帝退位条件交渉に当らせた。 2月6日臨時参議院皇帝退位のための『優待条例』と張謇起草した退位詔書』を承認した承認され優待条件下記の通りである。 大清皇帝尊号今後使用可能であり、民国政府により外国君主同等待遇を受ける。 民国政府毎年400元を皇帝支出する皇帝暫時紫禁城居住し、後に頤和園に移る。 清室の宗廟民国政府により保護を受ける。 光緒帝王の崇陵建設費用民国政府支出する宮廷内の雇人は継続して雇用される皇室私有財産民国国軍により保護される禁軍民国陸軍編入する皇帝退位に伴う優待条件以外に清皇室及び満蒙王族待遇条件7条も同時に定められた。 日本西園寺内閣は清と革命軍妥協政策イギリス提案したが、イギリス袁世凱提携し共和制中華民国成立させた。日本陸軍辛亥革命進出機会ととらえ、1912年1月居留民保護のため漢口日本陸軍清派遣隊 (後に中支那派遣隊)を漢口派遣し1922年7月まで駐屯させた。歩兵個中隊、7000規模北京天津支那駐屯軍よりも大きいものであった。この時ロシアイギリス派兵した1912年2月には第一次満蒙独立運動中国語版)を開始するが、イギリス主導権をとられたことで失敗終わった日本陸軍日英同盟への不信つのらせ他方外務省日本海軍日英同盟重視し対立した

※この「清朝の反応と革命政府との講和」の解説は、「辛亥革命」の解説の一部です。
「清朝の反応と革命政府との講和」を含む「辛亥革命」の記事については、「辛亥革命」の概要を参照ください。

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