晴の学友
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 23:29 UTC 版)
四菱 伊織(よつびし いおり) 晴のクラスメートかつ友人。髪はショートカット、170.5cm とやや高めの身長、スレンダー且つ凹凸の少ない体型、竹を割ったようなさっぱりとした性格 で言葉遣いもフランク。故に百華内にあって「王子様」視されがちなのが悩みの種。本当はお姫様のような存在に憧れており後述のドラマでは自分をヒロイン役に当てはめることが多い。作中で放送している朝の連続ドラマ『男シンデレラ』(通称ダンデレラ)の大ファン。夢中になりすぎて成績が急下降したこともある。薫とは幼馴染で何故か作品中、彼女が絡む場面では大抵「いおり」と名前がひらがな表記されている。 見た目によらず怖がりで、怪談などが大の苦手。ただ、霊感はあるのか幽霊が見えてしまうこともある。 五十鈴 薫(いすず かおる) 晴の同級生。髪はロングヘアで、単行本で「おっとりしっかり」と紹介されているように、おしとやかだが芯の通った性格。身長は、晴よりもやや低め。 伊織とは先々代からの家同士の付き合いという意味において、いわば産まれる前からの幼馴染。何故か作品中、彼女が絡む場面では大抵「カオル」と名前がカタカナ表記されている。 五十鈴家は代々、占いに基づく託宣により時の実力者や政権に影響を与えることで上流社会に存在を示している。薫の母親がやっとつい最近になって当主継承に向けた修行を始めさせてもらった、という様子が示すように、家柄は大変厳格である模様。後述の、従妹みずきの西王家は五十鈴家の分家筋にあたる。 放送部員として活動。この設定から、結果的に初登場はかなり早い時期であったと言えるものの、連載初期は「名前を明示される必然性が薄いモブキャラ」に過ぎなかった。 伊織と同じく『男シンデレラ』のファンであり、伊織と二人で劇場版の試写会に行ったことがある。糸目だが、驚くなど感情が昂ぶった時には目を見開くことがある。怪談やオカルトを好み、別荘を恐怖の館に改造するほどである。伊織をよく怖がらせている模様。『男シンデレラ』絡みになると暴走しがちな伊織のブレーキ役及びツッコミ役でもある。 太りやすい体質であり、時折(主に長期休みのタイミングで)欲求に負けて暴食した結果を過激なダイエットで何とか取り戻そうと努力する。ジャイアントパンダの着ぐるみで登場する連載回は大体このパターン。なお、単行本8巻からは、学友の助けや自制心の芽生えもあり、太る描写は見られなくなった。 余談ではあるが、『日々是平坦』(迂闊著)にも、同性同名の女子高校生が登場している。(全くの別人であり、『晴れのちシンデレラ』の方が登場は早い) 三条 紋(さんじょう あや) 晴の同級生。高い家柄のお嬢様。身長は、晴よりもやや低め。晴が転校して来る前の「姫(クラスの人気N0.1の敬称)」で、その地位を取り戻すべく彼女をライバル視しているが、温室育ちの虚弱体質でよく倒れてしまい、何度か晴に助けられている。伊織や薫とも仲が良く、晴を加えた4人で行動していることが多い。当初はあまり友人がいなかったようだが、3人と出会ってから学校の欠席数が目に見えて減るほど良好な友人関係である。3人とあたるからは名前ではなく敬意から「三条様」とよばれている。 口ではライバルだと主張するものの、晴の人となりに心底惚れ込んでおり、端から見れば晴のことを敬愛しているようにしか見えない。弟の慶一郎からは「姉上」と呼ばれている。100歳を超える高祖母も、同じ学校の女学生であった。 一ツ橋 琴子(ひとつばし ことこ) 晴たちの後輩。前髪を残して残りの髪を後ろで2つのお団子状にしている。晴のことを「お姉さま」と呼び慕っている。愛称は「コトちゃん」。自分と同じように晴を敬愛している同級生たちの多さに、日々危機感と嫉妬心を覚えている。 九頭竜 月虎(くずりゅう つきこ) 晴たちの先輩。通称「虎姫(とらひめ)」。「学園の王者」として、幼稚舎の後輩たちにもその名を轟かせている。リボンを使って髪を両サイドでまとめている。あたるを心から慕い尊敬する7歳の弟がいる。 お気に入りの後輩がいないということが学内で噂になっていたが、自身が主催した茶会に晴と伊織を参加させた後、晴に「私の宝石姫」というあだ名をつけ、お気に入りであることを公言した。コモドドラゴンが好き、共に世界を革命しようと晴に誘いかけるなど、性格は個性的。真偽の定かでない逸話がいくつもある。『magical』では、紋のことも先輩として気にかけている描写がある。 超然としたたたずまいではあるが、現在の境遇に寂しさを感じているような描写がある。 東雲 七生(しののめ ななお) 晴たちの先輩で、虎姫と同じクラスの友人。但し、薫と伊織の家同士の関係性を挟んだ友人同士に一見似ているようであるものの、五十鈴家(薫)と四菱家(伊織)のような「あくまで対等」とは違い、九頭竜家>東雲家の上下関係に基づくことが言動に暗示されている。とはいえ校内では色々な意味でクラスメートからさえも別格扱いされている虎姫に、容赦ないツッコミを入れている唯一の生徒でもある。 伊織を「ワイルドリリー」と呼んで「お気に入りの後輩」にしている。 大人びた容姿、性格で、先輩として晴に助言したりもしている。 藤原(ふじわら) 晴たちの同級生で、文芸部員。メガネをかけたショートヘアで、いかにも文学少女的な風貌をした少女。晴たちの高校の文芸誌に詩集「満月の騎士」シリーズを連載。8巻P48には彼女の風貌に相当する生徒が登場していたが、連載当初の薫と同じくその時は「名前を明示される必然性が薄いモブキャラ」の一人に過ぎなかった。名前や特徴・個性の詳細が明確になったのは11巻P95のエピソードから。伊織と同じく晴の事をアイドル視しており、自身の連作詩集「満月の騎士」のイメージ妄想で晴を「月の騎士様」と言うあだ名で呼んでいる。校内の中庭で転んで足をくじいていた所を、体育の授業終わりの移動中らしきジャージ姿の晴と伊織に助けられ、保健室まで引率される。その際、藤原が恍惚状態・羞恥で赤面しているのを晴が病気による発熱があるのかと誤解し、検温の為に藤原の額に手で触れた所、藤原が感激・狂喜のあまり悲鳴を上げて気絶。その後、憧れの相手に邂逅出来た喜悦の余韻が過剰過ぎた為に自身の連作詩集の続きを書けず、「僥倖」と言う習字の色紙のみでページを埋め留める、と言うオチを付けていた。 花岡(はなおか) 晴たちの同級生で図書係だった生徒。本編には登場せず、別巻「晴れのちシンデレラ magical」にのみ登場のキャラ。ロングヘアで、引っ込み思案な少女。その性格ゆえに存在が目立たなかったが、晴が図書館で借りた本の栞・貸出カードに書かれた文字の美しさがきっかけで晴によりその突出した個性を見出された学友。「Magical」3巻の冒頭エピソードではドイツ留学してしまうが、同じ「Magical」3巻P85からp93のエピソードでは一時帰国しており、夏休暇の時期だった事もあり校舎に寄ったその際に偶然、街中に外出した晴たちを見かけ声を掛けかけたが、引っ込み思案で思いとどまる。けれど、ちゃんと晴が(その時も恐らく超人的な聴力を発揮して)声を聞き取ってくれた為に無事再会。その後すぐドイツに戻らねばならない機上の人となった花岡だったが、それでも機内で晴の仲良しの3人(伊織・薫・三条)とラインも出来た、と言う結末になっている。
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