悪妻説とは? わかりやすく解説

悪妻説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/07 08:35 UTC 版)

マリア・アンナ・アロイジア・ケラー」の記事における「悪妻説」の解説

ハイドン書いた楽譜破いて野菜包んだり、ケーキ台紙にしたり、料理包み紙使ったりしていたらしい無教養で夫の仕事には全く理解がない。ハイドンは、「あいつは、自分亭主芸術家だろうが、靴屋だろうが、どうでもいいんだ」と言っている。そのうえ美人ではなく浪費家やきもち焼き怒りっぽかったマリアは夫が自分より先に死ぬと考え、「自分未亡人になった住みたいから、あの家買ってくれ」と言ったりしていたらしいが、ハイドンマリアより長生きしたため、これは実現されなかった。 ある日ハイドンの「天地創造」が大成功報告聞いたマリアは、「評判いいようだね。べつに私の知ったことじゃないけどさ」と言ったという。 マリア借金が相当あり、ハイドンは金に困っていた。それにハイドンのことを「けち」と噂したりした。 ハイドンは、マリア亡くなった後「悪妻」Hob.XXVIIb-23という題のカノン残している。 この項目は、クラシック音楽関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者求めています(ポータル クラシック音楽/ウィキプロジェクト クラシック音楽)。

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悪妻説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:31 UTC 版)

夏目鏡子」の記事における「悪妻説」の解説

先に述べたように、鏡子に対して悪妻、猛妻のイメージがついて回っている。確かに男尊女卑風潮強く大人しい良妻賢母がよしとされた当時の人々からすれば鏡子行動そのように受け取られてもやむをえない面があった。 また、漱石思ひ出』では、漱石精神状況悪さについてしばしば言及している。 「いきなり屏風の陰へ来て、『おまえはこの家にいるのはいやなのだが、""おれ""をいらいらさせるためにがんばっているんだろう』などと悪態をついたりするのです」(文庫本20章より) 同書描かれ漱石の姿は、漱石門下生、特に「漱石神社神主と言われるほど漱石理想化努めていた小宮豊隆にとって認めがたいものであった小宮は『夏目漱石』(1938年刊)の中で、 鏡子には、漱石がなぜそう自分を憎むのか、なぜそう癇癪を起こすのか、その理由が解らなかった。(中略想像力持たず神経遅鈍反省することを知らない人間が「自分にはそんなことをした覚えはない」と言い張っている間に、漱石はそのために傷つけられ、そのために悩み、そのために狂って停止することを知らない状態に置かれる 等、これらの記述鏡子鈍感さ無理解を示すものとして、悪妻説を流布させた。また、永井荷風は『断腸亭日乗1927年9月22日の条で「縦へ其事は真実なるにもせよ、其人亡き後十余年、幸にも世人の知らざりし良人秘密をば、未亡人の身として今更之を公表するとは何たる心得違ひぞや、見す見す知れたる事にても夫の名にかかはることは、妻の身としては命にかヘても包み隠すべきが女の道ならずや」等、このような事実公表すること自体婦道反するとしている。 しかし、長女筆子次男の伸六は、自分たちも子供のとき漱石によく暴力振るわれたと証言し鏡子支持している。また、2004年発売された『文藝春秋』の臨時増刊号夏目漱石明治日本」に寄稿された孫の末利子と夏目房之介長男純一の子の手によれば鏡子にも多少問題はあったものの、性格裏表がなく、弱いものに対す慈しみ気持ちの強い、子供や孫に慕われる良き母であり良き祖母であったとされている。また、房之介が小説坊っちゃん』の主人公暖かく見守る下女・清(きよ)について、鏡子本名キヨであることに注目して、この作品漱石から鏡子宛てたラブレターだったのではないか、と指摘している。 出久根達郎は同誌に寄稿され記事で、漱石鏡子との間に2男5女が生まれたことや、漱石経済的に苦し立場にあるかつての教え子たち金銭面での援助をする際に、鏡子漱石言われたとおりにポンと当時としてはかなりの額の金銭貸与している事実挙げて鏡子から金を借りることの多かった連中若者特有の反発心や大金借りることへのバツ悪さ感じたことから、鏡子悪妻説が出てきたのではないか指摘している(鏡子門下生年齢差古株森田草平鏡子4歳年長漱石晩年門下入りした芥川龍之介でも鏡子15歳年長という程度であった)。末利子の夫半藤一利も『漱石俳句探偵帖』(文春文庫)で同様の説を述べている(pp.221-224。一利によると、漱石夫妻門下生貸した金は相当の額が貸し倒れになっていたという)。 漱石門下生一人であった和辻哲郎随筆漱石人物』にて、漱石長男純一は父漱石に「気違いじみた癇癪持ち」という憎悪の篭もったイメージ抱いており、和辻が説得してもついに純一認識変えられなかったというエピソード紹介している。その上で和辻は、漱石のしつけ一環として折檻創作家特有の癇癪爆発による折檻について、漱石の側にも問題があったことを指摘しつつも「純一君の場合は、母親がこの緩和つとめないで、むしろ父親癇癪対す反感煽ったではなかろうか」と述べ同時に漱石思ひ出中に見られる道草執筆時期漱石精神病的な描写挙げて 並べられているいろいろな事実から判断すると、夫人観察正しいと考えざるを得ないであろう。しかし実際に病気かかったであったならば、『吾輩は猫である』や『道草』などは書かれるずがないと思う。当時漱石は、世間全体が癪にさわってたまらず、そのためにからだを滅茶苦茶破壊してしまった、とみずから言っている。猛烈に癇癪起こしていたことは事実である。しかしその時のことを客観的に描写し、それを分析した批判したりすることができたということは漱石決し意識常態失っていなかった証拠である。それを精神病見てしまうのは、いくらか責任回避きらいがある一体にこの『漱石思い出』は、漱石を「気違いじみた癇癪持ち」に仕上げて行く最後タッチであったような気がする。 — 和辻哲郎、『漱石人物』 として、漱石描かれ方に一定の理解示しつつも、総じて鏡子対し批判的な見解示している。

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