悪字・蔑称説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 19:52 UTC 版)
江戸時代の木下順庵らは、小柄な人びと(矮人)だから倭と呼ばれたとする説を述べ、他にも「倭」を蔑称とする説もあるが、「倭」の字が悪字であるかどうかについても見解が分かれる。「倭」を悪字とすれば、記録を残した側の「魏」は小柄な亡霊(矮鬼)で倭より酷い蔑称になってしまう。『魏志倭人伝』や『詩経』(小雅、四牡)などにおける用例から見て、倭は必ずしも侮蔑の意味を含まないとする見解がある。それに対して「卑弥呼」や「邪馬台国」と同様に非佳字をあてることにより、中華世界から見た夷狄であることを表現しているとみなす見解もある。 なお、古代中国において日本列島を指す雅称としては瀛州(えいしゅう)・東瀛(とうえい)という呼称がある。瀛州とは、蓬莱や方丈ともに東方三神山のひとつである。 詳細は「瀛州」を参照
※この「悪字・蔑称説」の解説は、「倭」の解説の一部です。
「悪字・蔑称説」を含む「倭」の記事については、「倭」の概要を参照ください。
- 悪字・蔑称説のページへのリンク