強盗グループ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 15:18 UTC 版)
ハンス・グルーバー(英語版)(Hans Gruber) 演 - アラン・リックマン 強盗グループのリーダーで、西ドイツ民族解放機構(架空の左翼テロ組織)に所属していた元テロリスト。高級なスーツを着こなした容姿や振る舞いは紳士的だが、実際は極めて冷酷且つ冷徹な性格で、役に立たないと見なした人間は容赦無く殺害する。更に強盗グループ内でも自分の制御が利かないと判断した者を見限るところもある。 FBIのテロ対策を先読みする、マクレーンと互いに顔を知らない状態で鉢合わせした時には咄嗟に脱出を試みていた人質を演じる(但しマクレーンからは怪しいと見抜かれており、渡した拳銃も弾丸を抜かれていた)、マクレーンが裸足だとわかるとガラスを撃つように指示を出す、激昂する部下を抑える等の知略や統率力に長けている。エリスの「マクレーンとは長年の友人」という嘘も即座に見抜いた。 ビルの金庫に保管された6億4千万ドル相当の債券奪取を目論んでおり、その計画の手始めとしてナカトミ・プラザを占拠し、更には表向きの犯行声明として世界各国で囚われているテログループの解放を要求する。 終盤でのマクレーンとの対峙では、ホリーを人質に取りマクレーンを射殺しようとしたが、直後にマクレーンが背中に隠していた銃で撃たれ、ホリーの腕時計を掴んだままビルから宙吊りの状態となる。宙吊りになって尚もマクレーン夫妻を道連れにしようとしたが、最期はマクレーンによって腕時計を外されたことで単身転落死した。 第3作の敵役であるサイモン・グルーバーはハンスの兄であり、弟を殺したマクレーンへの復讐が事件の動機のひとつとなっている。 カール(Karl Vreski) 演 - アレクサンダー・ゴドノフ 強盗グループの一員で、ハンスの右腕である実動部隊のリーダー。フリッツ、フランコと3人で行動している。マシンガンを撃つ際は、最初に1発撃ったあとに、ひと間おいて連射するクセがある。序盤では他のメンバーと異なりテオと共にナカトミ・プラザの正面玄関から侵入し、1階にいたガードマン達を殺害。 非常に粗暴且つ好戦的な性格で、弟のトニーをマクレーンに殺された復讐心から幾度となく彼と壮絶な死闘を繰り広げる。それ故にハンスとは度々意見が衝突し、最終的に独断でマクレーンと決闘を挑んだ事からハンスに見限られてしまう。 3度目の戦闘では首をチェーンで絞められた上で倒されたと思われていたが、マクレーンへの執着心から蘇生し、ビル脱出直後のマクレーン夫婦へ銃を向けるが、トラウマを克服したパウエルに射殺された。 テオ(Theo) 演 - クラレンス・ギルヤード・Jr 強盗グループの一員でメンバー中唯一の黒人。コンピューターの操作技術に優れており、ビルの金庫破りを担当。本人曰く「良い性格」だが、強盗グループに迎撃されるSWAT部隊やFBIを馬鹿にするなど残虐さはハンスにも劣らない。 序盤ではカールと共に正面玄関から侵入。ガードマン殺害後、制御室にて業務用を除く館内の全てのエレベーターの設定を29階まで到着不能にし、シャッターを閉めてエスカレーターを停止した上で復旧できないように端末を蹴って破壊した。その後は31階の金庫室にて金庫の開錠作業をしていたが、SWAT隊が駆け付けた際にはビルの監視カメラなどを利用して仲間達に情報を送って支援した。 終盤では金庫破りを成功させ、地下駐車場に隠していた救急車で脱走の準備を進めていたが、アーガイルに発見された上にリムジンで体当たりされ、運転席の窓越しに顔面へのパンチを受けて気絶した。その後は警察に逮捕された。 トニー(Tony Vreski) 演 - アンドリアス・ウイスニウスキー 強盗グループの一員で、カールの弟。丸眼鏡をかけ、灰色のスウェットを着ている。兄と正反対に慎重な頭脳派で、序盤は電話線の配線変更などのビルへの電気工作を行っていたが、カールがその段取りを無視してチェーンソーで配線を切断する様子に焦る面もある。 マクレーンが消防署へ通報を行ったのを知ったハンスの指示で、単身で32階の捜索を行っている最中にマクレーンと接触。不意打ちを受けて揉み合いになり、最後は階段から転落した拍子に首の骨をへし折られて死亡した。遺体はマクレーンによって強盗グループへのメッセージに使われる。 エディ(Eddie) 演 - デニス・ヘイデン 強盗グループの一員。序盤は時間稼ぎのためにビルのガードマンに成り済まし、1階フロアに駐在して来客者への見張りを担当しており、通報で駆けつけたパウエルを騙し切った。 SWAT到着後はユーリと共に1階で迎撃に当たり、SWAT隊を銃撃で撃退する。終盤ではハンスと共に逃走を図ろうとしていた際に現れたマクレーンに銃を向けるが、降参したという演技を行ったマクレーンに油断し、最後は彼が背中に隠し持っていた拳銃で瞬時に頭を撃ち抜かれて死亡する。 ユーリ(Uli) 演 - アル・レオン 強盗グループの一員で東洋人。序盤はマルコやハインリッヒと共に35階にて爆薬の設置の工作を行い、その後エディと共に1階の見張りを担当。SWAT到着後はエディと共に1階で迎撃に当たり、SWAT隊を銃撃で撃退するが、その際に売店の菓子類を拝借している。 終盤ではハンスらがマクレーンより奪い返した信管などの道具を用いて爆破工作の準備を終え、人質達を屋上に追いたてた後に下の階に下りてハンスらと合流しようとするが、駆けつけたマクレーンと鉢合わせし、最後は応射する暇も与えられずに射殺された。 マルコ(Marco) 演 - ロレンゾ・カッチャランツァ 強盗グループの一員でイタリア人。序盤はハインリッヒやユーリと共に35階にて爆薬の設置の工作を行う。その後、マクレーンが階下の34階に現れたとの連絡を受けて駆けつけるが、ちょうど鉢合わせして拳銃を突きつけられ、思わず命乞いをしてしまう。その後は駆けつけたハインリッヒの横槍で膠着を破られ、机の下に隠れたマクレーンを追い詰めるが、マクレーンからの応射が無かったことに油断して「撃つチャンスがあったらためらうな」と豪語しながら弾倉の交換を行うという大きな隙を作り、最後は机越しに拳銃の猛射を受けて死亡する。その後遺体は、通報で駆けつけたがいたずらと判断して帰りかけたパウエルへ事件を知らせるためのメッセージに利用される。 ハインリッヒ(Heinrich) 演 - ゲイリー・ロバーツ 強盗グループの一員。序盤は他のメンバーが乗った大型トラックの運転を担当。ナカトミ・プラザ占拠後、マルコやユーリと共に35階にて爆薬の設置の工作を行っており、爆破工作の指揮を執る。喫煙者。 その後、マクレーンが階下の34階に現れたとの連絡を受け、マルコを先行させて自分も向かうが、駆けつけた時にはマクレーンがマルコに拳銃を突きつけて膠着状態になっており、マルコに伏せるよう言い、マクレーンに拳銃を向けるが、反撃に出たマクレーンに射殺される。犯行作戦に極めて重要な起爆装置の入ったバッグを持ったままだったため、死亡後そのバッグ(と煙草)をマクレーンに奪われる失態を犯す。 フリッツ(Fritz) 演 - ハンス・バーリンガー 強盗グループの一員。カールやフランコと共に行動し、マクレーンと幾度となく銃撃戦を繰り広げる。3人の中では彼だけマクレーンや警察の登場に動揺する場面が多い。終盤ではエレベーターでカールやフランコと共にハンスとマクレーンのいる33階に駆けつけた際、ドアが開いたと同時に放たれたマクレーンの発砲に対応出来ずに一方的に射殺される。 フランコ(Franco) 演 - ブルーノ・ドヨン 強盗グループの一員でフランス人。カールやフリッツと共に行動し、マクレーンと幾度となく銃撃戦を繰り広げる。終盤では33階にてカールと共にハンスと合流し、マクレーンとの銃撃戦の最中に走って移動していたが、直後にマクレーンの銃撃で足を撃ち抜かれて転倒し、最後はガラス壁に頭部を強打して死亡する。 アレクサンダー(Alexander) 演 - ジョーイ・プルーワ 強盗グループの一員。機関銃やロケット砲などの重火器を取り扱う。3階で機関銃を所持して見張りを行い、マクレーンのメッセージによって異常に気付いたパウエルのパトカーに向けて猛射を加えた。 SWAT到着後はロケット発射筒をジェームズと共に運用し、前進してきたSWATの装甲車を破壊した。その後、装甲車へ向けて更なる砲撃を加えようとするが、最後はマクレーンにより投下されたプラスチック爆弾によってフロアごと吹き飛ばされて死亡する。 ジェームズ(James) 演 - ウィルヘルム・フォン・ホンブルグ 強盗グループの一員。ビル屋上で見張りを担当していたが、SWAT到着後はロケット発射器をアレクサンダーと共に運用する。その後、装甲車へ向けて更なる砲撃を加えようと弾薬を準備していたが、最後はマクレーンにより投下されたプラスチック爆弾によってフロアごと吹き飛ばされて死亡する。 クリストフ(Kristoff) 演 - ジェラール・ボン 強盗グループの一員。31階の金庫室にてテオの補佐を行う。終盤で開放に成功した金庫から奪った債権を運んでいたが、直後に現れたマクレーンに殴打されて昏倒する。その後は警察に逮捕された様子。
※この「強盗グループ」の解説は、「ダイ・ハード」の解説の一部です。
「強盗グループ」を含む「ダイ・ハード」の記事については、「ダイ・ハード」の概要を参照ください。
- 強盗グループのページへのリンク