建設過程とは? わかりやすく解説

建設過程

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 22:52 UTC 版)

阪和電気鉄道」の記事における「建設過程」の解説

当初は、新京阪線同様の規格で、高速転に有利な1,435mm軌間での建設考慮されていた。この当時鉄道省南海鉄道買収失敗し、また同線に並行する大阪 - 和歌山間を結ぶ省線新規建設も、折から財政難不可となっていた。このため建設中国鉄紀勢線は、路線欠いて半ば宙に浮く事態となったそれゆえ渡りに船とも言える内容備えたこの阪和電鉄申請対し鉄道省将来国家買収視野入れた付帯条件をつけて免許交付した。この結果阪和電鉄線は、必然的に国鉄南海と同じ1,067mm軌間建設されることになった。この選択は、国鉄から貨車直通さらには当時建設進行していた紀勢線への直通をも可能とするもので、その点では営業上有利であった既存南海鉄道大阪湾岸の紀州街道および孝子越街道沿いの都市経由したのに対し阪和電気鉄道それよりやや内陸寄り農村地帯敷設され極力直線的なルート取り高速転に適合した線路設備整えられた。また、和泉山脈越えでは南海避けた紀州街道雄ノ山峠越え選択し、距離の短縮努めている。架線電圧も、路面電車並の低圧直流600Vであった南海対し当初からより効率良く高速向けの直流1,500Vとされた。電力については、開業段階では大阪方面宇治川電気から、また和歌山方面京阪和歌山支店からそれぞれ供給受けた。 しかし、国鉄線との連絡という付帯条件によって大阪起点用地確保は困難をきわめた当初大阪市南区木津大国町(現・浪速区大国1・2丁目)、今宮駅南東付近予定した起点は、都市部ということもあって用地買収難渋し最終的に旧・南大阪電鉄取得し当時大阪鉄道2代目。後の近鉄南大阪線前身)が所有していた国鉄天王寺駅駅舎東側ホーム北側)の台地上に確保された。 だが、この起点決定により、阪和電気鉄道線には鉄道省城東線関西本線大阪鉄道本線、それに南海平野線4つ既存鉄軌道立体交差する必要が生じることになった。そのため、線形維持必要性もあって、南田辺以北の約2.7kmの区間において高架構造採用強いられた。この高架橋は、大正時代末期以降日本でも採用例が見られるようになった鉄筋コンクリート製で、八角形断面を持つ橋脚一部採用するなど、特徴的な意匠備え大林組施工になるものである大林組はこれ以前に、関西鉄道用鉄筋コンクリート高架橋嚆矢となった新京阪鉄道天神橋駅付近高架工事や、奈良電鉄桃山御陵前周辺高架工事などを手がけていた。 1929年7月18日阪和天王寺(現、天王寺) - 和泉府中間と - 阪和浜寺(現、東羽衣)間で部分開業。翌1930年6月16日阪和天王寺 - 阪和東和歌山(現、和歌山)間を全線開業した。 なお、当初の計画では浜寺支線1926年3月4日免許出願)と同時に粉河支線山口 - 粉河8マイル40チェイン)が単線出願されていた。しかし財政難から、未着工のまま南海合併後まで棚上げされ続け太平洋戦争開戦に伴う資材不足で本線運行維持さえ困難になり、建設見通しが全く立たなくなったことから、結局1942年7月28日付で免許失効となっている。

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建設過程

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 03:51 UTC 版)

マイン-ネッカー線」の記事における「建設過程」の解説

1836年からフランクフルト - ハイデルベルク鉄道建設目指す会議が、ダルムシュタット開いて1838年事前調査が行われた。同年フランクフルト自由市ヘッセン大公国バーデン大公国の間に一次条約結ばれたが、翌年ヘッセン鉄道会社資金問題のため、計画実行するのができなかった。1843年3月25日二次条約締結され国家予算による建設及びフリードリクスフェルトでのマンハイム - ハイデルベルク区間接続確定された。当時バーデン本線1600 mm広軌建設されて、バーデン広軌建設望んだが、それが実現されなかった。 マインネッカー鉄道の建設1843年フランクフルト区間始まった工事区間地面相対的に平坦で、12個の鉄道橋のみが必要だった路線経路は本来複線用で整えられたが、実際複線化1860年から実現された。1846年からいくつかの区間開通されて、1847年8月から貨物列車運行始まった

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