安倍・ロウハーニー政権期とは? わかりやすく解説

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安倍・ロウハーニー政権期(2013~2020年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:01 UTC 版)

日本とイランの関係」の記事における「安倍・ロウハーニー政権期(20132020年)」の解説

2005年にハータミー大統領退陣してからは、長らく日本イラン首脳会談行われていなかった。しかし、2012年12月衆院選結果受けて日本安倍晋三内閣総理大臣返り咲きイランでは強硬派マフムード・アフマディーネジャード大統領最長任期満了し迎えた2013年6月大統領選結果受けて同年8月からハサン・ロウハーニー大統領就任すると、両国首脳急速に関係を改善させた。安倍首相は、いち早くロウハーニー大統領就任に対して祝辞述べ、翌9月には首相親書携えた高村正彦総理特使イラン派遣してロウハーニー大統領らと会談行った近年では、ニューヨークで毎年開催される国連総会など第三国国際会議参加する機会捉えて安倍首相とロウハーニー大統領会談することが慣例となっている。具体的には、2013年9月26日現地時間、以下同)に国連総会開催中ニューヨークでロウハーニー大統領就任してから初の首脳会談実現し、翌2014年9月23日には同じく国連総会開催中ニューヨークで二度目首脳会談行ったまた、2015年は、9月27日国連総会開催中ニューヨークで定例となった首脳会談行っただけではなく遡る4月22日にも60周年記念迎えたアジア・アフリカ会議開催中ジャカルタ首脳会談の場を設けた2016年9月国連総会開催中ニューヨークで同地では4度目通算5度目となる安倍・ロウハーニー首脳会談が行われた。尚、2016年8月には、革命直前イラン訪問した福田赳夫首相以来38年ぶりとなる日本現役首相イラン訪問予定されていたが、急遽日本側の都合により安倍首相イラン訪問中止決定された。政府筋によると、安倍首相アメリカ大統領選実施待ちその後イラン訪問の是非を再検討する意向とのこと2017年1月8日の夜(現地時間)、ホメイニー師の弟子でありイラン革命成就防衛生涯捧げたイラン公益評議会議長にして元大統領ハーシェミー・ラフサンジャーニー心臓発作によりテヘラン市内病院逝去82であった。翌9日岸田文雄外務大臣哀悼メッセージ発出10日には安倍首相がラフサンジャーニー元大統領功績を偲びつつ、心から哀悼の意伝えメッセージ発出した。また、この訃報受けて鈴鹿光次アフガニスタン日本大使が在アフガニスタン・イラン大使館訪問してバフラーミー駐アフガニスタン・イラン大使ペルシア語版)と会談テヘランでラフサンジャーニー元大統領何度会って話したことがある旨を挙げて故人回想しつつ、得意のペルシャ語で「ラフサンジャーニー師の死去に際して、深い追悼の意を表明する。/同師とのすばらし思いとともに2017年1月10日鈴鹿光次・駐アフガニスタン日本大使」と記帳した。 2017年5月19日イラン大統領選挙ペルシア語版、英語版が行われ、翌20日現職のロウハーニー大統領再選発表されたことを受けて同日中に安倍首相および岸田外相がロウハーニー大統領宛てて当選寿ぐ祝辞送った2018年5月8日ドナルド・トランプ米大統領は他のP5+1ペルシア語版、英語版諸国常任理事国5ヶ国およびドイツ)やイランとの事前調整不十分な状況合意からの一方的な離脱宣言。これを受けて9日河野太郎外務大臣は「我が国国際不拡散体制強化中東安定資する合意支持しており,引き続き関係国による建設的な対応を期待します。」と表明し日本アメリカ対イラン制裁同調せず引き続き合意維持支持するとの談話発表した。しかしトランプ同年11月イラン対す経済制裁復活させ、イランもこれに反発するなど関係が悪化2019年6月12日より安倍首相イラン訪問しロウハーニー大統領最高指導者アリー・ハーメネイー会談アメリカとの橋渡し試みることとなった2019年6月12日当初の予定通り安倍首相によるイラン訪問実現した同日夕刻安倍首相はロウハーニー大統領会談して、日本からイランへの医療環境防災等の分野における協力実施表明した上でイラン地域大国として中東安定化建設的な役割を果たすよう要請したまた、防災分野における協力口先だけの外交辞令止まらずイランにおける洪水被害対す支援として日本合計250ドルの緊急無償資金協力実施することがロウハーニー大統領との首脳会談上で伝達された。翌13日午前安倍首相ハーメネイー最高指導者会談して、ロウハーニー大統領に対して主張したのと同様にイラン地域大国として中東安定化建設的な役割を果たすよう要請した2019年安倍首相によるイラン訪問は、現地では概ね歓迎されて、日本イラン二国間関係強化成功したと言える。しかし、その一方でハーメネイー師安倍首相との会談において「安倍首相善意誠実さ疑わないが、トランプ大統領メッセージ交換する値する相手ではない。トランプ氏には返事もしない」、「トランプ大統領イラン対話用意があると述べつつ、安倍首相会談した後、石油化学分野対す制裁科しており誠意がない」と述べるなどトランプ大統領対す根強い不信感表明しており、安倍首相イラン訪問アメリカとイランの関係修復何ら資することはなかった。なお、中東ジャーナリスト川上泰徳は「米イラン仲介という点では、安倍首相訪問は完全に失敗だった」と事実上指摘をしている。安倍首相イラン公式訪問最中米国イランの関係改善仲介するために米・イラン二国間秘密協議東京設定する打診したが、この仲介案は実現しなかった。 2019年12月20日、ロウハーニー大統領現職大統領として19年ぶりに日本訪問し同日18時から3時以上にわたって安倍首相との首脳会談行った安倍首相は、アメリカ合意JCPOA離脱対すイラン過剰な報復措置について懸念表明した上で国際原子力機関IAEA)との連携が重要であるとの認識示したが、これに対してロウハーニー大統領は、イランとしても合意維持が重要であると述べつつも報復的な合意履行停止措置を取らざるを得なかったイラン立場説明したまた、米軍指揮下に入らず自衛隊独自にペルシア湾地域航行する船舶警護していることについて安倍首相から説明があったが、ロウハーニー大統領他国に依らず自らのイニシアティブ航行安全確保貢献する日本意図理解示した上で日本がこれらの活動イラン透明性持って説明していることを評価した2020年8月28日安倍首相首相官邸開いた記者会見で、自身体調悪化理由内閣総理大臣職を辞任することを表明

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