執筆以外の活動
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1980年代には Translucia Baboon というステージ名で音楽活動を行った。Brilburn Logue の名で作詞を手掛けたこともある。デイヴィッド・J(ゴシック・ロックバンド、バウハウスのメンバー)とアレックス・グリーンとともに結成した The Sinister Ducks というバンドからはシングル March of the Sinister Ducks(→禍々しきアヒルたちの行進)(1983年)がリリースされた。翌年、デイヴィッド・Jとともに、劇中歌 "This Vicious Cabaret"(→これぞ背徳のキャバレー)などを収録した『Vフォー・ヴェンデッタ』のEPレコードを出した。バウハウスのために作詞した "Leopardman at C&A" は使われずにお蔵入りになっていたが、後にコミックブックで発表され、それを見たダートボムズ(英語版)のミック・コリンズ(英語版)が曲をつけてアルバム We Have You Surrounded に収録した。 1994年、神秘学の先達スティーヴ・ムーアとともに The Moon and Serpent Grand Egyptian Theatre of Marvels(→月と蛇の大エジプト魔術団)を結成した。ランス・パーキンによると「薔薇十字団やフリーメイソンのパロディのような架空の秘術結社」であり、後に二人は神秘学のハウトゥ本 The Moon and Serpent Bumper Book of Magic(→月と蛇の魔術大図鑑)も共作している。「月と蛇」は二人それぞれが信仰するセレーネーと蛇神グリュコン(英語版)から取られている。ムーアは同年7月に団体名と同題で音楽や詩の朗読からなるパフォーマンス公演を行った。1995年、母親の死や人間の意識活動を扱った自伝的パフォーマンス・アート公演 The Birth Caul(→誕生の羊膜)を行った。音楽はデイヴィッド・Jやティム・パーキンスらが担当した。同様のスポークン・ワード公演はその後も断続的に行われ(The Highbury Working 1997年、Snakes and Ladders 1999年、Angel Passage 2001年)、いずれもCD化された。一部はエディ・キャンベルによってコミック化されてトップシェルフから刊行された。これらの公演は一種の魔術儀式として構成されており、ムーアの朗読が呪文の詠唱のような効果を生んでいる。2006年に発表された散文の作品 Unearthing(→発掘)はスティーヴ・ムーアの人生と神秘体験を題材にしたもので、後にマイク・パットン、ジャスティン・ブロードリックらの音楽をバックにムーア自身が朗読するCDが発売された。 2003年、ムーアの語りを中心とするドキュメンタリー The Mindscape of Alan Moore(→アラン・ムーアの心象風景)が公開され、2008年に映像ソフトとしてシャドウスネーク・フィルムズから販売された。 2007年、ムーア自身もファンであるアニメ『ザ・シンプソンズ』に本人役で出演し、『ウォッチメン』の著作権をめぐるDCとの確執についてのジョークを演じた。2010年前後にBBCラジオ4(英語版)のポピュラーサイエンス番組 The Infinite Monkey Cage でSF作家として何度かパネラーを務めた。2011年にはオール・トゥモローズ・パーティーズがロンドンで開いた音楽フェスティバル I'll Be Your Mirror にスティーヴン・オマリー(英語版)とともに出演し、朗読パフォーマンスを行った。 2010年代には写真家ミッチ・ジェンキンズとともに低予算の短編映画を撮り始めた。短編が数編作られたところでそれらを再構成した Show Pieces が英国の映画祭で公開され、さらに長編 The Show へと発展した。トム・バークが主演し、ムーアは脚本と音楽のほか自身でも出演した。同作は2020年10月にシッチェス・カタロニア国際映画祭で上映され、翌年8月には英米の一部での劇場公開とデジタル配信が行われた。探偵らしき主人公がノーサンプトンを訪れる一種のフィルム・ノワールだが、奇矯な人物が横行する昼の街と、悪夢と死後の世界が入り混じった夜の街の間でシュルレアルなストーリーが展開される。ムーアはコメディアンの霊を演じている。IGNのレビューではクラクラするような謎で脳が溶けそうに感じるかもしれない。いい意味でかどうかは人によると書かれた。この映画の主役はノーサンプトンそのもの、そしてそこに住む素晴らしい才能を持ったクリエイターたちだというムーアの言葉が語るように、生地への愛が込められた作品でもある。 それらの映画の制作中、ムーアは作中に登場させる架空のラジオ番組やコンピューターゲーム、SNSの創作を楽しんだ。その一つであったインタラクティブなコミックのアイディアは、アーツ・カウンシル・イングランド(英語版)の助成を受けたアプリ開発プロジェクトへと発展した。デジタルコミック制作の経験があった娘のリーア・ムーアがマネージメントを務め、ムーアもクリエイティヴ面から技術面まで関わった。2015年にリリースされた Electricomics はインタラクティブ・コミック制作ツールキットと頒布プラットフォームが一体化したオープンソースアプリで、ムーアはそれを用いてウィンザー・マッケイ作『リトル・ニモ』の続編という体裁のディストピア物語 Big Nemo(→ビッグ・ニモ)(作画コリーン・ドラン(英語版))を発表した。ガーディアン紙は Electricomics を2015年のiPhone・iPadアプリの第19位に評価した。
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執筆以外の活動
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2009年1月「日本YA作家クラブ」を発足。 http://jya.iinaa.net/ 2009年8月 12歳から19歳までの「YA読書クラブ」を主催。年4回開催。http://yarc.aikotoba.jp/ 2010年12月 誰でも参加OKの読書会「YA*cafe」を主催。年5回開催。 http://yacafe.chagasi.com/
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