地災研関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 05:59 UTC 版)
地質災害研究機構 深柱による災害を防ぐために造られた組織。通称は「地災研」。本部はアメリカにあるとされる。民間組織であるため、市民に対する避難強制力や自衛隊に対する戦闘指揮権、特定の人物に対する拘束力などはない。 新宿戦において自衛隊と初の共同作戦を実施、その後は「対深柱戦のプロ」と認識され、板橋に出現した深柱を被害0で撃退したことから政府も一目置くようになった。 人体実験ともいえる行為も極秘で繰り返し実施されており、火魅子は「目的のためには手段を選ばない」と公言している。 地災研実働隊(ピラーブレイカー) 大地の牙を倒す者と名付けられた、地災研の戦闘チーム。対深柱戦に特化した装備を駆使して、その撃退に当たる。ブレイカー1の指揮のもと、ブレイカー2が敵攻撃を防御。再攻撃前にブレイカー3が反撃、というのが基本戦術である。紆余曲折はあるが、ほぼこの戦術で練馬、池袋、新宿、板橋までの深柱を撃破している。新宿戦後、ハルトが「ブレイカー4」として正式に加入した。 人工筋強化服(マッスルコート) 深柱との戦闘において、戦闘員の筋力・防御力を強化するために開発されたスーツ。ハード的に筋力を動力補助する他、薬物投与で身体能力を急上昇させるフィジカルブーストなど、生命維持にも高い機能を持っている。ただし、「装備を使うための装備」としての意味合いが強く、深柱の直接攻撃を防ぐことはできない。また訓練を受けていない者、基本的な筋力が弱い者が着用すると、人工筋に締め上げられ歩くこともままならない。 軽式人工筋強化服(マッスルコート・ライト) 新型の人工筋強化服。非力な人間であっても使用できるよう出力を落としたタイプで、従来の人工筋強化服に付与されたフィジカルブーストの機能は使えないが、深柱塔解後に採集した砂灰をコーティングしてあるため守備力は高い。「従来型がスマホなら、軽量型はガラケー」と比喩される。使用に訓練が必要なことは変わらない。 対甲破壊槌(ヤサカノマガタマ) 深柱の外甲を破壊するために造られた巨大なハンマー。外甲の破損部に裂断刀を打ち込んだ後、それを髄幹にまで押し込むのにも使用される。最初に実戦配備された十一式と、機能はそのままに速攻仕様へ改良された十三式がある。 着甲爆震(ブラストストライク) 破壊槌で深柱外甲を破砕する攻撃。打撃時に装填された火薬を炸裂させ、振動で威力を高める。火薬を収めた薬莢は、計6発がハンマー後部のリボルバーに装填されている。対甲裂砕太刀が配備されるまでは、外甲を破壊し得る唯一の手段だった。 対熱多層防護盾(ヤタノカガミ) 深柱のマントル熱線を防ぐために造られた巨大な盾。十式初期型と改良型がある。防御能力を全開放した「拠点防御形態」をとることが可能。表層装甲はスペースシャトルの耐熱タイル技術を転用して造られており、損傷度を数値で確認しながら、熱線をある程度の時間防ぐことができる。装甲底面は深柱塔解の際、わずかに回収された砂灰を溶射剤に混入し、大量に吹き付けられているが、この部分が破損すると修理も効かず再利用できない。 深柱髄幹裂断刀(クサナギノツルギ) 裂断刀と名付けられているが、実際には深柱の髄幹に「突き刺す」ために造られた刀。とどめに使用されるが、あらかじめ敵外甲を破損させ、そこを狙って挿入後、再圧入させるというプロセスが必要である。 ハルトが外甲変形によって形成する「剣」はこれをイメージしており、破壊槌による圧入も可能な形態になっている。深柱髄幹裂断刀・雷光(クサナギノツルギ・ライコウ) ビゼリアとの戦いでハルトが重傷を負いつつも彼の御雷を吸収した深柱髄幹裂断刀。威力は人型深柱の身体を容易に両断するほどに高いが、ハルト自身はこれをいつでも出せるわけではない。この裂断刀を出現させた後、ハルトは左腕を喪失している。 深柱髄幹裂断刀・飛燕(クサナギノツルギ・ヒエン) 「ビフォー78ウォーハンマー」に登場したクサナギノツルギの一形態。飛行機を元に変形し、揚力を得ることで攻撃範囲を伸ばした。本編でも護国寺での戦いで生成中の移動型を倒す時に一時的にこの形態になっていた模様。 重力針(じゅうりょくしん) 深柱の外甲破片を電極につないだ装置。電流を流すことにより、微弱な電気信号の変化で深柱の存在を探知する。外甲組織が深柱髄幹に反応することを利用した「単純な装置」であり、それ故外甲片の大きさがそのまま探知精度に反映される。従来型は精度が低く、空から出突した新宿型にはほぼ無反応だった。 後に「重力大針」と呼ばれる「槇原ユミの左手」をそのまま使用した装置が開発された。能力が飛躍的に上がり、出突地点のピンポイント予測はもちろん、深柱の型から出突時間まで100パーセントの正確さで探知、板橋戦で多大な成果をもたらした。 対甲裂砕太刀(スカルペル) 地災研アメリカ本部で開発された試作兵器。超振動刃により、深柱外甲を「斬る」ことを可能とした刀。新宿型など比較的柱直径の細いタイプに有効とされる。バッテリーの大量消費や超振動による大音量ノイズの発生など、未完成な部分が多い。対甲裂砕打刀(たいこうれっさいたち / カムドノツルギ) 新宿戦後、地災研日本支部にて開発された対甲裂砕太刀の改良型。従来型の欠点であった電力消費やノイズを抑え、より実戦向きな武器となった。 スカルペルⅡ 対甲裂砕太刀の改良型。使用者はマーベル。対甲裂砕太刀の切断力を極限にまで追求したが、代償として刀身はかなり薄く下手な扱いでは折れる場合がある。また、カムドノツルギと同じく従来型の欠点であった電力消費やノイズは抑えられている。 対甲一粒弾(アンチピーラーシェルスラッグショット) 深柱塔解後に回収した灰を混入した弾丸。 ASURA(アスラ) / Assult Support Unit for Reo's Armament(アサルト サポート ユニット フォー レオズ アーマメント) 玲央専用の新型装備で、動くタイプの深柱にも対応できる兵装システム。「対甲裂砕打刀」を両腕に1振りずつ装備。統合システムを兼ねた背中のバックパックに大容量のバッテリーを内蔵したことで、人工筋強化服の稼働時間が大幅に増加している。 玲央の音声入力で起動する「自律型連々復式格闘支援兵装(トリプルアームズ)」により4本の義手と玲央自身の両腕の計6本の腕を同時に使った攻撃が可能となる。ASURA・CORE(アスラコア) ASURAのバックパックに収納されている動力炉。実態は人工的に作られた深柱髄幹のような生物。3分を超えて稼働させればコントロール不能となるため、発揮できる出力は5パーセントにすぎない。 十三式三連新堂破断刀(ナナツサヤノタチ) 七支刀のように左右に3本ずつの枝刃状のパーツが付いた大剣。切断力は対甲裂砕打刀の10倍で、練馬型の深柱を爆震無しで一撃で分断・塔解することも可能。ASURAの出力を50パーセントまで上げれば使用できる。 自立五連式防御盾機構(カシオペア・ディフェンサー) スレイヤー6のシェリカが装備する円形の盾。自律可動式のアームが装着されていて、両腕と背中に計5つ備わっている。対熱多層防護盾に比べれば表面積は小さいが、マントル熱線にも十分耐え得る強度を持つ。盾にはそれぞれ「α(シェダル)」「β(カフ)」「γ(ツィー)」「δ(ルクバー)」「ε(セギン)」と名付けられている。 超弩級複合式耐熱耐甲防御盾(ギガントリーフ) スレイヤー6のライツが装備する2枚組の巨大な盾。
※この「地災研関連」の解説は、「バーサスアース」の解説の一部です。
「地災研関連」を含む「バーサスアース」の記事については、「バーサスアース」の概要を参照ください。
- 地災研関連のページへのリンク