各国のメレフ・ガイメレフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 11:38 UTC 版)
「天空のエスカフローネ」の記事における「各国のメレフ・ガイメレフ」の解説
エスカフローネ ファーネリアで確認できる唯一のガイメレフで、王の専用機。血の契約(いわばバイオメトリクスまたは個人認証)をした者しか乗り込んで操縦できない。搭載するエナジストは両肩に緑のエナジスト、左胸に赤いエナジスト、さらに赤いエナジストの内部に埋め込まれるドラグエナジストの計4つである。伸縮式の両刃の剣を背に納めている。特徴は、イスパーノ・ホワイトと呼ばれる白い機体色および装甲と、飛竜の形に変形することである。変形時には搭乗者が竜の背中に当る部分で手綱のようなものを用いて操作する。このときは推力機関は外部に露出していない。また、さらに搭乗者の想いに反応して4本足を収納した高速飛行形態にも変形する。この高速形態ではジェットエンジンのような推力発生機関が露出する。 伝説のイスパーノ一族の製造であり、通常のガイメレフ製作期間よりも長い150年もの歳月を費やして作られている。作中での修理代が5千万ギルド(アレンの部下たちの給料2千年分)。作中では現ファーネリア王バァンが駆り、王の剣と共にファーネリア王の証である。 なお作中においてザイバッハ側が作成したイメージ映像では、1つの戦場に多数のエスカフローネが姿を現し、肩のエナジストからビームを放って浮遊要塞を沈めている。 シェラザード アストリアの“天空の騎士”専用ガイメレフ。“天空の騎士"が12人いることとミラーナ姫の結婚式には複数のシェラザードが確認できたことから、アストリア王国保有としては12体あると思われる。西洋の騎士を思わせる風貌をもち、レイピアを使う。アレン・シェザールの搭乗機もこれである。また“天空の騎士"以外にドライデン・ファッサの船団に一体個人保有で確認されている。これはドライデン曰く「動かない観賞用」だと述べているが、後にアレン機の修理用として部品取りに使われた。アレン機は最終局面にて絶対幸運圏による運命改変の影響のもと、バァンの搭乗するエスカフローネと一騎打ちを繰り広げた。 コミック版では飛行能力も持つ。本来なら第二の主役機といえる立場だが、劇場版や『サンライズ英雄譚シリーズ』などにこの機体は登場していない。 シャファリス フレイド公国の王専用ガイメレフ。後光を示すようなバックパックを背中に持ち、仏像のような雰囲気を醸し出している。ガイメレフをも貫く巨大な弓矢を武器とする。ザイバッハ帝国軍との決戦で大破した。 テルセイロ フレイド公国のガイメレフ。ボリスがこれに乗り、“伝書・獅子の巻”を実行に移した。劇中には既に片腕が破損した状態で登場。 アルセイデス ザイバッハ帝国製。従来のガイメレフと異なり、駆動部に製作の手間のかかる精密部品を使用せずに流体金属を用いたことが特徴である。これにより、ガイアにおいて初めて1ヶ月の短期間での量産(他のガイメレフの製造には一体あたり30年前後かかる)に成功した。色は青。浮き岩が内蔵されており、足を折りたたみ、立ち上がった姿勢のまま飛行することができる(この状態を浮遊態と呼び、原理的には飛行よりも浮遊に近いのがうかがえる)。エナジストは左肩に1つ。 アルセイデスに限らず、ザイバッハ帝国のガイメルフは流体金属を武器(クリーマの爪・炎など)や骨格として使用しているが、引火性の高い流体金属の性質上、撃破されると搭乗者ごと青い炎に包まれて融け崩れてしまう。 旧型アルセイデス ザイバッハ製、エナジスト採掘場で使用されている旧型ガイメレフ。飛行能力を持たず、流体金属製ではない通常の剣を持っている。アイザックの回想シーンでは、帝都の建築作業に当たる描写がある。 竜撃隊用アルセイデス 本体は量産されているアルセイデスであるが、ステルスマントを持ち、マントで自身を覆い透明になって移動(飛行時をのぞく)することができる。竜撃隊所属機は第14話で壊滅した。 ディランドゥ専用アルセイデス 色が赤く、指揮官用のシャア専用ザクなどと同じく頭部に角を持つアルセイデス。もちろんステルスマントを持つ。動力となるエナジストは両肩に1つずつの2つに増えている。設定書ではガルディオーラという名前があった。 PlayStationゲーム本編中には、デイランドウ専用機に準じた仕様の黒いフォルケン専用アルセイデスも登場する。 テイリング 獣人の豹姉妹ナリヤ、エリヤ専用のザイバッハ製ガイメレフ。ナリヤ機は銀色、エリヤ機は金色の毛髪状の放熱索を備えている。アルセイデスのように変形して飛行するが、そのときは、足だけでなく腕もたたんで水平になり、より航空機的な空気抵抗の少ない形状になるため、その速度はエスカフローネの高速形態に匹敵する。又状況によって浮遊時などには(20話)中間形態も使用している。エスカフローネとの空戦では流体金属を弾丸として連射する機関砲的な武装も披露した。 アルセイデスとは異なり、液体金属を燃焼させる一種のロケット式エンジンを備えて高速飛行可能だが、反面流体金属の消耗は激しく、高速飛行での持続時間は約3分が限界。なお、ナリヤ・エリヤ姉妹の死後、ザイバッハを離脱したフォルケンが遺されたエリア機を使用した。 ナイアデス PlayStationのゲーム版にのみ登場するカスタマイズ・ガイメレフ。名称の由来はギリシア神話のニンフ(精霊)ナイアスの複数形から。「幻の月の女」として幸運強化兵となったひとみの同級生「天野みづる」専用機として開発され、制御の難しい高純度の楕円形エナジストを、彼女自身の高い「幸運偏差値」により、コンバーターを介して制御。飛行中もクリーマの爪およびステルス・マントが使用可能。 オレアデス 物語終盤でディランドゥ機とジャジュカ機のみ確認されたザイバッハ製ガイメレフ。アルセイデスの完成形とも言える姿で、両肩に4個ずつの計8つのエナジストを持ち、アルセイデスよりもひと回り大型の機体となっている。ディランドゥ機は赤で角があり、ジャジュカ機は青。エナジストが増えたため、浮遊態でも新たに装備されたステルス・システムの使用が可能となっている。また、腕にある流体金属射出のための穴の数が増え、腕にある流体金属でない折りたたみ式の爪が3本から4本に増えた。最終局面においてディランドゥ機はエスカフローネに敗北するが、ディランドゥの正体がセレナであることに気付いたアレンが庇ったことで、上述のエスカフローネとシェラザードの一騎打ちという事態に発展する。 イスパーノのガイメレフ エスカフローネに代表されるイスパーノ一族が製作したガイメレフ、工房船ではさらに数体が製作過程にあった。エスカフローネに似たタイプだが詳細は不明。 古文書には、「イスパーノのガイメレフは使い手を取り殺す」「イスパーノのガイメレフは血の契約により、主(あるじ)を決める。その主死するまで」とある。 イスパーノ人が劇中でエスカフローネとの異常なシンクロを見せるバァンのことを指し、「竜人族の血使う、イスパーノ保証できない」と述べている。 侍大将のメレフ ファーネリアの侍大将が使用したメレフで4機が登場。元々は同型機だが意匠と武装をカスタマイズして特色を出している。竜撃隊と交戦して全滅した。 アストリアのメレフ クルゼード隊やランパントの守備兵が用いていた歩兵型のメレフ。やられ役扱いでアルセイデスには敵わなかった。 弩弓メレフ 両肩に超大型の連弩を固定装備したメレフ。ファッサ家の私物で数体が対空用としてドライデンの商船に搭載されていたほか、ミラーナの結婚式にも儀仗用に配備されていたが、飛来したテイリングに応戦するも幸運強化兵により不運に見舞われて、発射前に弦が弾け飛んでしまった。 作業メレフ ザイバッハ帝国製。エナジスト採掘用であり、ブルドーザー型とショベル型の2体が登場。採掘場を守る為に旧型アルセイデスと共にエスカフローネに果敢に挑むも、一蹴されてしまった。
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