各国のユーフォニアムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 各国のユーフォニアムの意味・解説 

各国のユーフォニアム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 10:04 UTC 版)

ユーフォニアム」の記事における「各国のユーフォニアム」の解説

日本ユーフォニアム役割相当する各国楽器には大きく4つのタイプ現存し各国用いられている。 ユーフォニアムeuphonium日本イギリスアメリカなどで用いられている、ピストン・バルブ備えた中低音域を担うB♭管の楽器各国各地バリトン音域金管楽器融合して20世紀前半イギリス現在の形状落ち着いた。3バルブタイプ、B♭/Fコンペンセイティング・システムつき4バルブタイプと、4バルブタイプの3種が現在も存続している。 サクソルン・バスsaxhorn basse) フランスにおいて、サクソルン属のバスとして発展した楽器3本から6本ピストンアップライト上向き)のベルを持つ楽器で、日本でも戦前戦中軍楽隊において、「ユーフォニオン(海軍)」「プチバス、小バス陸軍)」として用いられた。現在も、フランスクルトワCourtois)社によって新しいモデル開発され続けている。6本のピストン備えたC管のサクソルン・バスは「フレンチ・チューバ」とも呼ばれ1970年ごろまで、おもにフランスオーケストラ用いられた。 (ドイツ式バリトン、カイゼルバリトン(Bariton, Kaiserbariton 古くBaryton, Kaiserbaryton) 別掲の「テノールホルンとともにドイツ中欧・東欧ユーフォニアム役割を担う楽器イギリス式ユーフォニアムとは楽器左右向きが逆で、バルブロータリー式採用管体はいずれ卵形またはチューバ型で、カイゼルか否かボア広がり方によるため、見分けがつきにくい。後述アメリカバリトン・ホーンイギリスバリトンとは別の楽器バリトン・ホーンアメリカ)(baritone horn) かつてのアメリカでは南北戦争の頃に用いられ初期サクソルン代わり現在のユーフォニアムよりも若干管径が細い楽器開発された。この楽器バルブ3本であればバリトン・ホーンbaritone horn)」、4本以上であれば「ユーフォニアムeuphonium)」として販売されていた。アメリカ吹奏楽譜の「バリトン」あるいは「ユーフォニアム」のパートに、まったく同じ内容であるにもかかわらずト音記号ヘ音記号両方譜面用意されていることが多い。当初バリトン・ホーンの方がユーフォニアムよりも管の内径若干細かったが、1960年代にもなると両者は同じ内径製造されるようになり、ピストンの数以外に楽器として画然とした違いなくなってきた。そのため、カタログ上は「ユーフォニアム」という名称であってもイギリスユーフォニアム区別してアメリカンタイプ楽器を「バリトン」「バリトン・ホーン」と呼ばれるようになってきた。1960年代終わりごろから1970年代にかけてアメリカ各軍楽隊一斉にイギリスユーフォニアム使われるようになって以来学校教育からプロ吹奏楽団に至るまで、一般的にイギリス日本使われるようなユーフォニアム用いられるようになった。ただし、海を隔てたドイツ東欧小編バンドでは、現在でもアメリカンタイプバリトン・ホーン好んで使われ新しいモデル作られている。

※この「各国のユーフォニアム」の解説は、「ユーフォニアム」の解説の一部です。
「各国のユーフォニアム」を含む「ユーフォニアム」の記事については、「ユーフォニアム」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「各国のユーフォニアム」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「各国のユーフォニアム」の関連用語

各国のユーフォニアムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



各国のユーフォニアムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのユーフォニアム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS