各作品での活動内容
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各作品内での活動内容を、核心や結末を伏せて記載する。あらすじについては、各作品の記事を参照。 『終戦のローレライ』 終盤に1シーンのみ。 第二次世界大戦においてドイツ第三帝国が開発した特殊兵器「ローレライ」を巡る戦いに生き残った折笠 征人とパウラ・A・エブナーの存在を察知し、戦時中にアメリカ軍が「第三の核爆弾」を落とそうとした謀議の発覚を阻止するためにアメリカの諜報機関が彼らに手を出す事態にならないよう、彼らを密かに見守り続けていた。 『敗者達の黙示録』(未発表作品) 1989年。静岡の山中にコカイン畑があり、そこからコカインが国内に流通しているという匿名の情報が政府からもたらされる。政界経由の不明瞭な情報に警察を動かすことは出来ない為、自衛隊内部に設置された非公開情報機関である治安情報局が捜査を担当することになる。局は、結城 圭一二曹を潜入捜査員として農園に派遣する。 ※本作は未発表作品であり、『HOW TO BUILD 福井晴敏』に記載された記事にて紹介されている。 『壊点 ポイント・ブレイク』(未発表作品) ヤクザ組織である山根組と治安情報局との間でボタンの掛け違いが起こり、結果として暗闘が繰り広げられる事態が発生する(後の『川の深さは』において、かつて治安情報局が行っていた暴力団関連の作戦を回想するシーンがあるが、それが本作での出来事を指しているのかは不明)。ヤクザ・冷戦構造・バブル経済等あらゆるものが極限に達していく経緯を描く。 ※本作も未発表作品であり、『HOW TO BUILD 福井晴敏』に記載された記事にて紹介されている。 『川の深さは』 冷戦構造の崩壊や政権交代を契機に、治安情報局は解体と言える程に規模が縮小されている。 局の再興のために佐久間 仁一佐とその一派が、新興宗教団体である「神泉教」を利用し、陰謀を巡らす。 『Twelve Y. O.』 『川の深さは』から二年後と推察される。組織は再編され、「治安情報局」から「防衛庁情報局」と名称を改めている。 局員の東馬 修一三佐が、局が開発したコンピュータウィルス「アポトーシスⅡ」及び謎の兵器「ウルマ」を盗み、行方をくらます。後に「トゥエルブ」と名乗りアメリカ国防総省に対して電子テロを行う事態が発生。ウルマの回収と東馬 修一の追跡を行う。 『6ステイン』(短編集) 「いまできる最善のこと」 『川の深さは』より前。 治安情報局の規模縮小に伴い、局から用意された偽の経歴で中堅建設企業に再就職をしていた中里 裕司が、かつて自身が現役時代の任務において死亡させた北朝鮮工作員の兄を名乗るはぐれ工作員と遭遇する。かつての勤め先に「状況E(エコー)」(退役局員が、現任当時の活動を原因と見倣す事故事件に遭遇したケース)を伝え、救援部隊であるR(ロメオ)部隊を要請してきたが・・・。 「畳算」 旧ソ連がかつて持ち込んだとされる「スーツケース」と称される核爆弾(特殊核爆破資材)が国内に存在することが明らかになり、防衛庁情報局は捜索を開始する。 「サクラ」 防衛庁情報局が運営する新中央指揮所(NCCS)のシステム開発副部長である東和電機社員の芦田和生が、北朝鮮にNCCSに関する情報を漏洩している可能性が浮上。防衛庁情報局は、芦田和生への監視体制に入る。 「媽媽」 海賊シンジケートが大量の武器弾薬を購入し、日本を輸送の中継点にして、戦力増強と襲撃計画の可能性を察知。防衛庁情報局は海賊シンジケート摘発作戦「オクトパス・トラップ」を開始する。 「断ち切る」 政治判断により「オクトパス・トラップ」が中止にされて1年後。防衛庁情報局内の有志の人間により、海賊シンジケート「九美鳥(ミューズ)」を潰すために非公式に活動する。 「920を待ちながら」 防衛庁情報局内に存在する運営資金の横流しのシステムに関連する事件に、APの須賀 義郎一曹とSAPの木村(如月行三曹)が関わる。 『C-blossom case729』 「920を待ちながら」から2ヶ月後。 局の資金を横流しして逮捕された防衛庁情報局の経理部門勤務の松宮 直行課長の娘である松宮香奈を、組織内部にいる横領グループの一派が人質にして松宮の自白を阻止しようと試みる。横領グループの摘発を目指す渥美大輔内事本部長は、如月行三曹に松宮香奈の警護をさせる。 『亡国のイージス』 『Twelve Y. O.』から二年後であり、『C-blossom case729』終盤の直後。 北朝鮮出身の工作員であるホ・ヨンファが防衛大学校の学生である宮津隆史と接触している事実を掴む。防衛庁情報局は、ホ・ヨンファの拘束のために宮津隆史を囮にした作戦を展開するが、失敗に終わる。この事件が原因で精神的ショックを受けた宮津隆史は防衛大学校を自主退学するが、彼の精神的不安定からの重大な情報漏洩が起こる可能性を危惧した防衛庁情報局は、やむを得ず彼を交通事故に見せかけて処理(=暗殺)する。 宮津隆史の父親である海上自衛官の宮津弘隆二等海佐は、息子の死の真相をホ・ヨンファから聞かされる。復讐の怨念を宿した彼は、ホ・ヨンファと手を組み、宮津弘隆を慕う部下や宮津隆史と交友のあった防大上がりの若手海上自衛官達と共に、日本政府に対して叛乱を決行しようとする。宮津弘隆の叛乱を事前に察知していた防衛庁情報局は、彼が艦長を務めるミニイージスシステム搭載ミサイル護衛艦「いそかぜ」に、潜入捜査員として920SOF特別班所属の如月行二曹を「いそかぜ」第一分隊砲雷科一等海士という身分で潜入させる。 同時に都内の雑居ビルでは、ホ・ヨンファの手下達が在日米軍から強奪した新型の毒ガス兵器「GUSOH」を所有し9ヶ月間籠城しており、920SOFは彼らを常時監視していた。 『Op.ローズダスト』 2001年。防衛庁情報局は北朝鮮政府の中でも指折りの実力者である高官の元に潜入工作員を送り込む為の画期的なヒューミント「オペレーション・LP」を開始する。9.11を機会とする国際情勢の変化等に伴い、作戦は中止された筈だったが、思わぬ展開で「事故」が発生。作戦の主要的役割にいた堀部三佳特務三曹は情報漏洩阻止の為に精算(=暗殺)され、堀部三佳を守ろうとした他の現場要員の多くは紆余曲折を経て国外に逃亡する。 数年後、密かに帰国していたLPの要員達が「ローズダスト」を名乗り、復讐のために連続爆弾テロを実行。警察と防衛庁が合同捜査をする中、防衛庁情報局は「ローズダスト」のリーダーと因縁の間柄であり、事故の後も局員として組織に留まり続けてたLP要員の一人である丹原朋希三曹を捜査の中枢に加える。 『戦国自衛隊1549』 1シーンのみ、明らかに防衛庁情報局らしき組織の人間達が登場している。 『震災後』 2011年。東日本大震災で発生した福島第一原子力発電所事故における対応で、かつて局長の座に就き、既に定年退職していた野田輝夫に協力を依頼する。 『人類資金』 本作で組織の名称が「防衛庁情報局」から「防衛省情報局」に変更されている。 特別防衛秘密に指定されているM資金が盗まれる事態になることを察知した防衛省情報局は、M資金を守る為の活動を行う。
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