マリンエクスプレスの搭乗者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 13:49 UTC 版)
「海底超特急マリンエクスプレス」の記事における「マリンエクスプレスの搭乗者」の解説
伴俊作 声 - 富田耕生 『鉄腕アトム』などに登場のヒゲオヤジ。 私立探偵。シャイロック殺人事件の犯人を追ってマリンエクスプレスに乗り込む。ムー帝国での争いが終わった後に、一人だけ元の世界に戻ることになった。 戻った世界ではマリンエクスプレスは日本海溝に沈んだとされ、一連の体験を語るも人々に相手にされず、自分でも幻だったのではないかと思い始めた頃、遺跡の石垣に彫り残されたブラック・ジャックから自分への医療費請求を見つける。 ロック・ナーゼンコップ 声 - 武岡淳一 『バンパイヤ』などに登場のロック・ホーム。 マリンエクスプレスの設計者ナーゼンコップ博士の養子であり、列車の運転士。父の築いたマリンエクスプレス事業を成功させることに情熱を注いでおり、列車をめぐる数々のアクシデントに中心人物として立ち向かう。 ムー帝国ではサファイアと恋仲になり、反乱兵を率いてシャラクに立ち向かう。その後、サファイアの元に残ることを選択した。 デューイ 声 - 八代駿 マリンエクスプレスの操縦室でロックのサポートをしているアシスタントロボット。 ブラック・ジャック 声 - 野沢那智 『ブラック・ジャック』などに登場のブラック・ジャック。 天才医師。シャイロックの主治医であり、彼の屋敷に向かう途中に重傷を負ったヒゲオヤジを助け、その治療費を取り立てようとマリンエクスプレスまで付いて来る。 頭蓋骨を負傷し意識不明となったナーゼンコップ博士の外科手術を引き受け、高額な治療費を丸首大臣に吹っかける。アダムの乗っ取りにより制御不能になったマリンエクスプレスの車両内で、開頭手術を成功させる。 シャラクへの反乱後、膨大な数の負傷者の治療のため、暫定的にムー帝国に残る。ムー帝国で伴俊作への請求金額と自署名を石垣に彫り付けていた。その後どうなったかは不明。 ロックから列車から出るようにと言われても、ナーゼンコップ博士の手術を終わらせるまで出ることを頑なに拒否するという、頑固なところもある。 アダム・ナーゼンコップ 声 - 清水マリ 『鉄腕アトム』などに登場のアトム。 ナーゼンコップ博士が造った人間ダミーの一つだが、見た目は人間の少年と変わらず、家族のように扱われている。従順で博士の言葉には逆らわない。マリンエクスプレスを破壊するための制御ユニットが組み込まれている。 博士の指示に従い、一旦はマリンエクスプレスの制御を奪い、再建工事が不可能な日本海溝上での自爆を試みるが、ミリーの説得によって自爆をやめる。しかしその直後、マリンエクスプレスはシャラクの手によりムー帝国へとタイムトラベルしてしまう。 シャラクにマリンエクスプレスを渡さないため自爆シーケンスを再開し、爆散した。 ナーゼンコップ博士 声 - 勝田久 『鉄腕アトム』などに登場のお茶の水博士。 マウイ族出身のポリネシアン。鉄道工学の権威であり、マリンエクスプレスの設計者。ロック、アダムと共にマリンエクスプレスに乗り込む。 南洋の文化と自然が破壊される海底鉄道計画に加担したことを後悔しており、正式な運行が始まる前にマリンエクスプレスを破壊しようと試みる。 ポリネシアのマルケサス島でクレジット長官が手配したCIAの者達に囲まれ逃走するが、遺跡の高い石垣から落下(漫画版では車両内でクレジット長官に撃たれる)。頭蓋骨を負傷し意識不明の危篤状態になり、ブラック・ジャックの外科手術により一命を取り留めたが、ムー帝国へタイムスリップさせられてからも車両の医務室から動かせない状態にあった。マリンエクスプレスの爆破計画を知ったシャラクによって人質にされかけたが、アダムに構わず行くよう命じ、直接描写はないものの、列車の自爆に巻き込まれ死亡した。 「ナーゼンコップ(Nasenkopf)」はドイツ語で「鼻の頭」の意味で、過去の漫画作品『太平洋Xポイント』で同じようにお茶の水博士が演じた科学者キャラクターの名前にも使われている。 レッド・クレジット 声 - 大塚周夫 『メトロポリス』などに登場のレッド公。 アメリカ国務長官。海底鉄道建設を中心となって推し進めた人物で、愛娘のミリーと共に試乗会に参加する。 白人至上主義者であり、学生時代に同期だったナーゼンコップ博士のことを見下している。マリンエクスプレスを利用して、軍が開発した武器の密輸を行おうとしている。 密輸に気づいて糾弾する伴俊作を殺害しようとしたが、偶然その場に現れた娘のミリーに「パパは悪い人じゃないわよね」と涙ながらに制止されたことで諦める。マリンエクスプレスを暴走させたアダムから車両の制御を取り戻すため、列車の外を伝ってコックピットに入ろうとするが、アクシデントにより命を落とす。 ミルドレッド・クレジット(ミリー) 声 - 小山マミ 『ドン・ドラキュラ』に登場するチョコラ。 クレジットの一人娘で、父親によく懐いている。車内で同年代のアダムと知り合い、その悲しい運命に心を痛めることになる。 事故により身体の大部分を機械で置き換えており、涙も単なる塩水であった。ミリー自身は自分のことをアダムと同様のロボットだと認識していたが、アダムは転んで膝を怪我したミリーが血を流していたことで人間だと判断。「赤ちゃんを産んで」との言葉をミリーに残し、シャラクにマリンエクスプレスを渡さないため自爆に向かった。 ロックの妹として、ムー大陸に残る。 スカンク 声 - 矢田耕司 多数の手塚作品に登場しているスカンク草井。 クレジットの部下。武器密輸の事実を知った人間の口封じを行っていたが、急に現われたアダムに銃が効かないことで動転し、乱射によって破壊された風防から列車外に投げ出される。 ランプ 声 - 内海賢二 多数の手塚作品に登場しているアセチレン・ランプ。 クレジットの部下。マリンエクスプレスの暴走を知り、最後の停車中に降車しようとするが誤ってトイレに閉じ込められてしまい、逃げ損ねてロックたちと共にムー帝国に飛ばされてしまう。 サファイアとロックの反乱計画、及びアダムによるマリンエクスプレス破壊の計画の情報を手にシャラク側に寝返り、自分だけ元の場所に戻してもらおうとした。が、その態度が癇に障ったシャラクは約束通り「元の場所」、つまり太平洋のど真ん中にランプを戻し、ランプはそのまま海の藻屑と消えた。 丸首文三 声 - 雨森雅司 多数の手塚作品に登場している丸首ブーン。 日本の建設大臣として試乗会に参加する。暴走するマリンエクスプレスから脱出しようと、駅に近づけば減速すると考えてわざと窓を破壊し車外に放り出されたが、元々時速数百kmで走っている上、駅に停車しないプログラムがされていたため減速もされなかったと思われる。 大口 多数の手塚作品に登場しているハム・エッグ。 日本の建設省政務次官で、丸首の取り巻き。スカンクに殺される。死体がなかったので溶解銃で溶かされた可能性が高い。 佐々木小次郎 声 - 豊田真二 『フィルムは生きている』などに登場する佐々木小次郎。 丸首のボディーガード。スカンクと互角な闘いをみせるも、不覚にも殺され、死体はロックの目の前で溶解銃によって無残にも溶かされる。
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