タツノコに対するハーモニーゴールド USA社のライセンス返還とは? わかりやすく解説

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タツノコに対するハーモニーゴールド USA社のライセンス返還

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 07:43 UTC 版)

ロボテック」の記事における「タツノコに対するハーモニーゴールド USA社のライセンス返還」の解説

タツノコ・プロダクション1998年8月6日最初延長更新2002年1月20日再度第二回目)の契約延長更新され2021年3月14日満了予定であった1984年9月11日原初ライセンス契約に関して満了日から再延長許諾に関する猶予期間である7日後の同年3月21日をもってハーモニーゴールド USAに対して日本国以外の 全世界頒布に関するハーモニーゴールUSA社への独占的な改変翻案可能な利用許諾契約与えられていた「ロボテック・シリーズ」の原作となる、3つのテレビアニメシリーズ各々の権利取り戻すことになる。 これには、従前ハーモニーゴールド USA社の最高責任者であり創業者でもあったフランク・アグラマ(英語版)(Frank Agrama)が、2015年初頭契機会長となり経営実務から引退したあと、2017年に入るころから認知症患ったことを原因として発言力失い経営学修士MBA)を取得した彼の長女であるジェハンF.・アグラマ(Jehan F. Agrama) が、代表取締役President)兼 最高経営責任者Chief executive / CEO)に就任により、ロサンゼルスのウエスト・サンセット大通りにある富裕個人層向けの豪華な映像音響設備備えた本社映写室(プライベート・シアター)の利用料収入好調同様にカリフォルニア州南カリフォルニア地域での富裕個人層を対象にした別荘などの大口個人対象(Business-to-consumer/B2C)の不動産販売業にも関心示し新代表者であるジェハン自身博打要素強く収入不安定なコンテンツ事業への関心薄れ同社体制変化生じたことも大きい[要出典]。 タツノコ・プロダクションハーモニーゴールド USA社に対すシリーズ原作であるテレビシリーズ3作品ライセンス回収訴訟提起2017年3月1日。 なお、タツノコ・プロダクション1984年9月11日原初の「ロボテック」の米国へライセンス付与契約締結当時、「ハーモニーゴールド株式会社香港)」(Harmony Gold Ltd (Hong Kong))においてタツノコ側の取締役出頭のうえで締結され当初契約には、日本側の原作著作権管理者に対す媒体販売権利に関する契約項目が想定されていないにもかかわらず、「ロボテック・シリーズ」の家庭用ビデオソフトウェア(VHS作品有償ウェブ配信Blu-rayDVD など媒体販売収入)、およびトイナミ(Toynami)が販売する『シャドウ・クロニクル』(影の年代記)に登場するVFA-6 レギオス ほか変形玩具販売に関する権利金ロイヤルティー)が、1985年原初契約締結以来支払われておらず契約違反だとして、ハーモニーゴールド USAに対して2016年11月に、過去から遡った前記権利金累積総額として、1,500万米ドル日本円換算で 1,663,035,000円 、約16億6,300万円)を求めたが、これはさすがに不当な請求であるとして、管轄裁判所であったカリフォルニア州裁判所 (アメリカ合衆国)より却下されている。 しかし、和解調停による仲裁 (Arbitration) 合意結果カリフォルニア州中央地方裁判所のパーシー・アンダーソン(英語版裁判官による2017年8月23日裁定ruling)により、タツノコ・プロダクション側は2021年3月21日をもってハーモニーゴールド USAに対して許可していた「ロボテック・シリーズ」の原作である基本三部作ライセンスを「更新しない」という形式にて回収しハーモニーゴールド USA社側は返還テレビシリーズの登場人物設定キャラクターデザイン)、機械建物美術線画設定プロダクションデザイン)などの資料確認精査および監査掛かる諸経費と、タツノコ・プロダクション対す前記2017年3月1日タツノコ側が提訴したライセンス回収訴訟対す反訴に関してハーモニーゴールド USA社が費やしたすべての訴訟費用その他の名目タツノコ・プロダクション側より 全額金銭債権の形とする 848,708 米国ドル(約9,259万円)を獲得することとなった。 この発端となったのは、2016年11月23日ハーモニーゴールド USA社側が自社の持つ「ロボテック・シリーズに関する権利確認行った(『ロボテック:マクロスサーガ』実写映画進行絡み行為である。2016年12月29日、つまり2016年ぎりぎりになってタツノコ・プロダクション側がこのハーモニーゴールド USA社の見解1985年契約以来初めての異議申し立てた前記のとおり、タツノコ・プロダクション側がハーモニーゴールド USAに対してライセンス回収求めてアメリカ合衆国連邦裁判所カリフォルニア支所に対して2017年3月1日訴訟提起をしたが、翌年になり連邦裁判所和解勧告により仲裁人(Arbitrator)が選任され双方の主張資料提出されたすえ、2017年6月28日合意に至る。この合意拘束されるため、ハーモニーゴールド USA社は、ふたたびタツノコ・プロダクション社より許諾獲得しない限り2021年3月21日をもってロボテック・シリーズ」のライセンス喪失し、よって2017年現在ソニーピクチャーズおよびコロンビア映画制作中の実写特撮映画ロボテック:マクロス・サーガ』についても、たとえ(日本国を除く)全世界公開強行するにしても2021年3月21日までに少なくともライセンスマスター保有国であるアメリカ合衆国およびカナダ連邦いわゆる北米大陸での映画完成公開間に合わせなければ、せっかく多額予算掛けて製作した作品商業収入興行収入のみならず作品有償ウェブ配信Blu-rayDVD など媒体販売収入を含む)の途を永遠に失うことになる。 また、実写映画シリーズの『マクロス・サーガ』以降続編として予定していた第2作ロボテックマスターズ』(原作は『超時空騎団サザンクロス』)、第3作ロボテックニュー・ジェネレーション』(原作は『機甲創世記モスピーダ』)、米国独自の物語構成脚本であるロボテックシリーズ第四作『ロボテック:シャドウ・クロニクル』もまた、原作である基本3作と米国独自の派生作品創作元である『機甲創世記モスピーダ』をとする3作品原作設定利用権ならびに翻案権包括的に喪失するため、権利喪失後はタツノコ・プロダクションよりライセンスの再許諾獲得しない限り期限切れにより実質的に実写特撮映画制作不可能となる。 なお、タツノコ・プロダクション側が「ロボテック・シリーズ」のライセンス回収に際して日本円換算1億円に届く多額回収費用支払ってまで実行した真の動機理由回収費用調達先明らかにされていない

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タツノコに対するハーモニーゴールド USA社のライセンス返還

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 01:45 UTC 版)

ハーモニーゴールド USA」の記事における「タツノコに対するハーモニーゴールド USA社のライセンス返還」の解説

タツノコ・プロダクション1998年8月6日最初更新2002年1月20日再度第二回目〕の契約延長更新され2021年3月14日満了予定であった1984年9月11日原初ライセンス契約に関して満了日から再延長許諾に関する猶予期間である7日後の同年3月21日をもってハーモニーゴールド USAに対して日本国以外の 全世界頒布に関するハーモニーゴールド USA社への独占的な改変翻案可能な利用許諾契約与えられていたロボテックシリーズ原作となる、3つのテレビアニメシリーズ各々の権利取り戻すことになる。 これには、従前ハーモニーゴールド USA社の最高責任者であり、創業者でもあった「フランク・アグラマ」(Frank Agrama)が、2015年初頭契機会長となり経営実務から引退した後、2017年に入るころから認知症患ったことを原因として発言力失い経営学修士MBA)を取得した彼の長女である「ジェハンF.・アグラマ 」(Jehan F. Agrama) が、代表取締役President)兼 最高経営責任者Chief executive officer/CEO)に就任により、ロサンゼルスの「ウエスト・サンセット大通り」の富裕個人層向けの豪華な映像音響設備備えた本社映写室(プライベート・シアター)の利用料収入好調同様にカリフォルニア州南カリフォルニア地域での富裕個人層を対象にした別荘などの大口個人対象(Business-to-consumer/B2C)の不動産販売業にも関心示し新代表者であるジェハン自身博打要素強く収入不安定なコンテンツ事業への関心薄れ同社体制変化生じたことも大きい。 タツノコ・プロダクションハーモニーゴールド USA社に対すシリーズ原作であるテレビシリーズ3作品ライセンス回収訴訟提起2017年3月1日。 なお、タツノコ・プロダクション1984年9月11日原初ライセンス契約締結当時、「ハーモニーゴールド株式会社香港〕」(Harmony Gold Ltd (Hong Kong))においてタツノコ側の取締役出頭の上締結された の当初契約には、日本側の原作著作権管理者に対す媒体販売権利に関する契約項目が想定されていないにも関わらずロボテックシリーズ家庭用ビデオソフトウェア(VHS作品有償ウェブ配信Blu-rayDVDなど媒体販売収入)、およびトイナミ(Toynami)が販売する『シャドウ・クロニクル』〔影の年代記〕に登場するVFA-6 レギオス ほか変形玩具販売に関する権利金ロイヤルティー)が1985年契約締結以来支払われておらず、契約違反だとして、ハーモニーゴールド USAに対して2016年11月過去から遡った前記権利金累積総額として、1,500万米ドル (日本円換算で 1,663,035,000円 、約16億6,300万円) を求めたが、これはさすがに管轄裁判所であったカリフォルニア州裁判所 (アメリカ合衆国)より却下されている。 しかし、和解調停による仲裁Arbitration合意結果カリフォルニア州中央地方裁判所のパーシー・アンダーソン(英語版: Percy Anderson裁判官2017年8月23日裁定ruling)により、タツノコ・プロダクション側は2021年3月21日をもってハーモニーゴールド USAに対して許可していたロボテックシリーズ原作である基本三部作ライセンス回収しハーモニーゴールド USA社側は返還テレビシリーズの登場人物設定キャラクターデザイン〕、機械建物美術線画設定プロダクションデザイン〕などの資料確認精査および監査タツノコ・プロダクション対す前記2017年3月1日タツノコ側が提訴したライセンス回収訴訟対す反訴 に関してハーモニーゴールド USA社が費やした全ての訴訟費用その他の名目タツノコ・プロダクション側より全額金銭債権の形とする848,708 米国ドル(約9,259万円)を獲得することとなった。 この発端となったのは、2016年11月23日ハーモニーゴールド USA社側が自社の持つロボテックシリーズに関する権利確認行った(『ロボテック:マクロスサーガ』実写映画進行絡み行為である。2016年12月29日、つまり2016年ぎりぎりになってタツノコ・プロダクション側がこのハーモニーゴールド USA社の見解1985年契約以来初めての異議申し立てた前記のとおり、タツノコ・プロダクション側がハーモニーゴールド USAに対してライセンス回収求めてアメリカ合衆国連邦裁判所カリフォルニア支所に対して2017年3月1日訴訟提起をしたが、翌年になり連邦裁判所和解勧告により仲裁人(Arbitrator)が選任され双方の主張資料提出され2017年6月28日合意に至る。 この合意拘束されるため、ハーモニーゴールド USA社は、再びタツノコ・プロダクション社より許諾獲得しない限り2021年3月21日をもってロボテックシリーズライセンス喪失し、よって2017年現在ソニー・ピクチャーズおよびコロンビア映画制作中の実写特撮映画ロボテック:マクロス・サーガ』についても、たとえなし崩し的に〔日本国を除く〕全世界公開実行するにしても2021年3月21日までに少なくともライセンスマスター保有国であるアメリカ合衆国およびカナダ連邦いわゆる北米大陸での映画完成公開間に合わせなければ、せっかく多額予算掛けて製作した作品商業収入興行収入のみならず作品有償ウェブ配信Blu-rayDVDなど媒体販売収入を含むので〕の途を永遠に失うことになる。 また、シリーズ続編として予定していた第二作『ロボテックマスターズ』〔「プロトカルチャー (マクロスシリーズ)」を意味する原作は「超時空騎団サザンクロス」〕、第三作『ロボテックニュー・ジェネレーション』〔「新世代」を意味する原作は「機甲創世記モスピーダ」〕、米国独自の物語構成脚本であるロボテックシリーズ第四作『ロボテック:シャドウ・クロニクル』〔邦訳例『ロボテック:影の年代記』〕もまた、原作である基本3作と米国独自の派生作品創作元である3作品原作ライセンス包括的に喪失するため、再びタツノコ・プロダクションよりライセンス再度許諾獲得しない限り期限切れにより実質的に実写特撮映画制作不可能となる。 なお、タツノコ・プロダクション側がロボテックシリーズライセンス回収に際して日本円換算1億円に届く多額回収費用支払ってまで実行した真の動機理由回収費用調達先明らかにされていない

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