サソリ軍団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 23:51 UTC 版)
「魔人ハンター ミツルギ」の記事における「サソリ軍団」の解説
サソリ座からの宇宙の侵略者。日本の江戸幕府を倒幕し、徳川家康に代わって日本を征服しようと企む。作中では、魔人サソリとサソリ忍者が画面に一緒に映る場面があるのは第1話と最終話のみで、それ以外はただひたすら魔人サソリの姿が映し出されることが多い。 魔人サソリ サソリ軍団を統率する、即身仏の風貌をした怪人。宇宙の様々な妖術を使いこなすことができる。テンションが高いうえに「徹底的に〜」の台詞をよく口にする。最終話でミツルギ3兄妹に戦いを挑むが「智」「仁」「愛」の秘刀で胸を刺されたところを手榴弾をとどめをさされ爆死。 サソリ忍者 魔人サソリの配下で、顔に包帯を巻いている。ミツルギ3兄妹と戦う時にはサソリ忍者をまとめるリーダー格の忍者が存在するが、見た目が同じで区別が付きにくい。5話からはリーダー格の忍者は他の忍者とは別のマスクを着用することで区別された。 宇宙怪獣 サソリ軍団の戦力。ミツルギ3兄妹とサソリ忍者の戦闘が終了したところで出現することが多い。サソリ軍団の作戦の軸となる者もいる。全話で12体登場。制作スケジュールの都合から、デザインは2足歩行のものより安定を重視したものが多くなっている。造形物は各1体ずつのみ制作され、最後に炎上するものは造形物がそのまま燃やされている。美術を担当した山下宏は、ミニチュアセットのデザインに携わっていたため、怪物のデザインは関与していないと述べている。 甲冑怪獣デノモン 第1話に登場。全身が鎧で覆われており、正体は巨大な骸骨そのもの。手に棘付きの棍棒を持ってミツルギと戦う。また、口からは火炎を吐き出す。体が骸骨で鎧が空洞のため、ミツルギの火炎弾をすり抜けてしまうが、剣で鎧の留め金を斬られ、本体の骸骨が露わになったところを胴体を斬られて炎上する。鎧はボール紙で制作された。 書籍『全怪獣怪人 上巻』では、本体の名称をデノモンIIと記載している。 宇宙怪獣ゴールドサタン 第2話に登場。昆虫型の怪獣で、4つ足歩行という奇怪な姿をしている。名前に「ゴールド」とあるが特に体が金色をしているというわけではない。口から吐き出す可燃性のあるガスが武器で、身軽に動きミツルギに跳び付くが口を剣で攻撃され怯み、火炎弾の連続攻撃で敗退した。 巨大妖虫ムカデラー 第3話に登場。名前の通り百足をモチーフにした宇宙怪獣。口から高熱火炎を吐き出し攻撃する。ミツルギとの戦いでは一度は剣で胴体をバラバラに斬られてしまうが、すぐに元通り再生した。ミツルギの胴体をその体で締め付け攻撃するものの火炎弾で反撃され、ミツルギの体から離れたところを剣で攻撃され倒された。 黄金妖怪カネクジラ 第4話に登場。鱗のような体に覆われた怪獣で、小判を食べて毒の小判に変えて吐き出し、江戸の人々を次々と殺していった。硬い鱗は火炎弾を跳ね返し、陸でも河の中でも自由に動きミツルギを苦戦させたが、銀河が小判と一緒に仕掛けておいた爆薬を飲み込んだ末に木端微塵に吹っ飛んでしまった。 地震怪獣グラグラン 第5話に登場。上半身が骨、下半身が蜘蛛、右手が剣で左手が鉤爪という非常に奇抜な姿をしている。地震をおこして敵を翻弄し、地中から不意打ちをかける戦法を得意とする。口や角からは可燃性のガスを出して攻撃する。また、右手と左手の剣と鉤爪は飛ばすこともできる。火炎弾によって倒された。 二頭象ガンダラー 第6話に登場。別名「フタツクビゾウ」。幕府に送られた南蛮渡来の2頭の象をサソリ軍団が合体させ怪獣化。剣で鼻を斬られ、逃げようとしたところを背後から火炎弾を受けて倒された。名称は劇中未呼称。書籍『’70年代特撮ヒーロー全集』では、名称をガンダーラと記載している。 巨大要塞ロードス 第7話に登場。鎧武者のような風貌をしている。怪力でミツルギの体を軽々と持ち上げてしまう。また目から光線を出し攻撃する。銀河の幼馴染である剣持一族の剣持一平を利用するため、サソリ軍団が作戦に投入。一平と一体化し、ミツルギとの戦いでは自由に手出しできないようにしたが、両目をミツルギの剣で潰され、あえなく炎上。結局は倒してしまう結果となった。 ツチノコ怪獣モグロン 第8話に登場。名前の通りツチノコをモチーフにしている。鼻の先からミサイルを発射して攻撃する。また巨体を活かした攻撃技も得意。ミツルギとの戦いでは地面に逃げ込み、突き出た眼だけを出してミツルギを翻弄したが、その眼を掴まれ、体を引っ張り出され空に投げられたところを、ミツルギの楯をブーメランのように投げた攻撃を受け首を切断され、火炎弾を受け倒された。 原始怪鳥ベラドン 第9話に登場。空中戦を得意とする鳥型の怪獣で、翼から爆弾を落とし攻撃する。一時は空を飛ぶことができないミツルギを敗北させたが、道半により飛行の秘術を得たミツルギと再戦、それでも善戦するものの、道半が兄弟に授けた秘剣を体に刺され、やがて爆発、炎上し敗北した。 昆虫怪獣カブトン 第10話に登場。甲虫のような怪獣で、村を襲撃し人々を次々と殺害した。ミツルギとの戦いでは、村人の復讐に燃える子供たちから手にした毒をミツルギに浴びせられ、頭部を溶かされてしまうが、その後も胴体だけで執拗にミツルギと戦う。剣を武器にし、座頭市のように剣を振って戦うが、最後は火炎弾を受け倒された。 狛犬怪獣コマンガー 第11話に登場。盲目の少女の飼っている黒犬が、サソリ軍団に利用され怪獣となった姿。口から火を吐くほか、空を飛行することもできる。ミツルギの火炎弾の前に敗れ、元の犬の姿に戻った。 磁力怪獣マグネッシー 第12話に登場。金色の蜥蜴のような姿をしている。体から発する強力な磁力はミツルギの剣や盾ばかりでなく、ミツルギ自身を体に引き付けてしまう。必死に祈った道半の死と引き換えに出現した、ミツルギ一族の第二の神の「黄金の仏像」の力により磁力を奪われ、自由を取り戻したミツルギの火炎弾により敗北した。
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