サクセス戦争編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:02 UTC 版)
「パワプロクンポケット2」の記事における「サクセス戦争編」の解説
本作の裏サクセス。本作発売時点の名前は「サクセス戦争編」だったが、『1・2』以降の名前が「戦争編」となった。登場人物全て『2』の人物だが、一部『1』『2』共に登場した人物も登場。運の要素が非常に高く難易度が高い。モチーフは第二次世界大戦および太平洋戦争での旧日本軍であり、人物の言動やイベントにおいてモチーフとなっている場面が存在する。 主人公は補給部隊として以下の3つの戦線と、条件を満たすと出現する特殊エリアに向かい、4週間の任務をこなす。 野球要素がない代わりにあらゆる要素に運が絡むのが特徴で、通常の任務はもちろん、ランダムイベントでも生死が左右される。運が良いとプラス効果のイベントが連続したり、交戦状態にならずツキを順調に稼げたりとスムーズに進行できるが、逆に運が悪いと4週間の任務を終えても迎えの船が来ず体力を回復できないまま任務を続行させられたり、爆撃や雷撃が頻繁にやってきたり、「川で溺れる」「毒ガスに巻き込まれる」「空腹を我慢できず草を食べてしまう」「ブービートラップにひっかかる」といった突発イベントで死亡することもあり、運の要素が非常に強い。なお、公式攻略本では「200週生き残れる確率は1~2%」とされている。 ゲーム進行にかかわるパラメータは「体力」と「ツキ」の2つ。体力は直接的な生存条件に、ツキは「爆雷でポン」の発生確率および回避率などの確率的な生存条件に影響する。どちらも大本営への帰還時に回復する他、ランダムイベントで回復できることもある。また、ツキは任務成功時(交戦せずに済んだ場合)に若干だが回復する。 主人公が何かしらの原因で死亡すると即座にゲームオーバーとなり、セーブデータは削除される。「爆雷でポン」で失敗したり、交戦状態になって主人公が撃たれたり爆発に巻き込まれると死亡する可能性がある(体力が低い場合は確実に死亡、体力が高くても確率判定で死ぬ場合がある)。任務が交戦状態にならなかった場合や、交戦状態になっても生き延びた場合は必ず体力1で踏みとどまる。病気や特定のイベントでも体力が0になって死亡することがある。 イベントで発症する「赤痢」「マラリア」「ペスト」「黄熱病」の四つの病気があり、これらの病気は回復コマンド等では治せず、自然治癒を待つしか対処法はない(赤痢が最も長く、マラリアが最も早く治る)。病気になっていると週の終わりに体力が減少、この際に体力が0になると目の前が真っ暗になって死亡する。 41週目以降は大本営で「帰還」が可能になり、選手登録が可能になる。200週生き残ればゲーム終了。100週目には転生した場合にはじめから世間の評価が上がる「銀の勲章」、200週生き延びてクリアすると、「威圧感」がつく「金の勲章」が手に入る。 任務の内容は3種類。体力消費が少なく交戦率が低いが経験点は少なくほぼ確実にツキを削られる「安全」、交戦率や体力消費が並だがリターンもそれ相応の「普通」、交戦率や体力消費は多いが経験点やツキの増加など見返りの多い「危険」の3種。一定期間経過すると出現する任務が多少変化する。また、後半になると「安全」の任務にツキを多く削られる任務(「鉄道補修」「焦土作戦」「死体処理」)が追加されるため、生き残るのが難しくなる。 大本営 任月 駆が指揮官を務めている。各戦線での任務を終えるたびにここに戻ることになる。ただし、「ツキ」のステータスが低い場合は戦線から戻れない場合があり、その場合はその戦線に引き続き駐留することになる。ここに帰還するたびに体力とツキが一定値回復する。 北方戦線 野々村が駐屯する、占領地。任務も比較的安全とされているが、時折ゲリラの襲撃を受けることもある。野手は「すばやさ」、投手は「変化球」ポイントが入る。時折他の戦線へ転属させられる場合がある。また、一定期間が過ぎると「安全」の任務中にゲリラに狙撃されることがあり、後半になると狙撃される確率も上がっていく。三つの配属地では唯一病気にならないが、基地の見張りをさせられて体力が減少するイベントが頻繁に発生する。また、食料を発見するイベントや水木や畑山のイベントのような有益なイベントの多くが発生しないのも特徴。最終盤には地球の裏側から敵が攻めてくるが、北方戦線に滞在していてもそれほどイベントに左右はされない。 「安全」の任務は「宣伝」「食料調達」「陣地設営」の三つで、100週以降は「宣伝」が「鉄道補修」に変更される。「宣伝」以外にツキの上がる任務はなく、後半になるとゲリラの狙撃が発生しやすくなるため決して安全とは言えない。 「普通」の任務は「偵察」「パトロール」「列車護衛」の三つ。どの任務も交戦率はあまり高くないため比較的安全な部類だが、「列車護衛」失敗時のダメージは絶大。 「危険」の任務は「襲撃」「敵中突破」「ゲリラ討伐」の三つ。120週以降は「襲撃」が「救出任務」に変更される。どの任務も交戦した場合にツキが下がりやすい。 西方戦線 任月が指揮する戦線。「正面突撃」「トーチカ破壊」等の交戦しやすい命令が多い。「筋力」ポイントが上昇する。「ツキ」が下がりやすい傾向がある他、蚊に刺されるイベントでマラリアに感染する確率が南方よりも高い。 「安全」の任務は「宣伝」「食料調達」「道路補修」の三つで、100週以降は「宣伝」が「焦土作戦」に変更される。「宣伝」「食糧調達」は北方戦線の同名のものよりも成功率が高いが、失敗時に任月参謀長が現れて体力とツキの減少量を増やすことがある。「焦土作戦」はツキの減少量が多い厄介な任務。 「普通」の任務は「後方警戒」「進軍」「偵察」の三つ。どの任務も交戦率が高め。 「危険」の任務は「正面突撃」「トーチカ破壊」「遊撃」の三つで、100週以降は「トーチカ破壊」が「退却」に変更され、130週以降は「正面突撃」がなくなる。最初の三つは交戦率が高いが、「退却」は交戦率が低めな上、130週以降は「正面突撃」もなくなるので他に比べると安全度が高まる。 南方戦線 磯田が指揮する戦線。南方らしくスコールが降る。「強行偵察」「敵陣突撃」など危険な任務が多い上、マラリア、赤痢、黄熱病やペストに代表される病気の多い地域。「技術」ポイントが入り、150週目には、呪い島・ダイジョーブ島以外の場所にいると強制的にここに連れてこられる一大イベント「全軍総攻撃」(爆雷でポンを2回プレイする)が発生する。 「安全」の任務は「重火器運搬」「食料調達」「塹壕掘り」の三つで、130週以降は「重火器運搬」が「死体処理」に変更される。体力の減少量が総じて多い上、「死体処理」のツキ減少は大きい。 「普通」の任務は「海上監視」「前進」「パトロール」の三つ。「前進」以外の交戦率は低めだが、「海上監視」は成功してもツキが増えない上、失敗時のダメージが絶大。 「危険」の任務は「敵陣突撃」「強行偵察」「パイロット捜索」の三つで、100週以降は「敵陣突撃」が「後退」に変更され、150週以降は「強行偵察」がなくなる。100%交戦する「敵陣突撃」は生還できれば多くの経験点とツキを獲得できるハイリスクハイリターンな任務。「強行偵察」は2、「パイロット捜索」は成功するとツキが3も回復するため、運が良ければツキを多く稼ぎやすい。 呪い島 ある条件を満たすと登場する、不思議な力があり様々な特殊能力が眠る島だが、両軍がその能力を使わせまいと地雷を大量に埋設したせいで地雷原と化している。ミニゲーム「地雷だドッカン」をプレイすることになる。この島を訪れると4週経過し、大本営に必ず帰還できる。 ダイジョーブ島 全ての戦線(呪い島含む)に行き、大本営に帰還すると一定確率で行けるようになる。ダイジョーブ博士が日夜怪しい改造人間の研究を行っている島。ここでの「任務」は、ダイジョーブ博士の「改造手術」。改造手術の段階は「安全」「普通」「危険」があるが、「普通」「危険」では直接能力値が変動する可能性がある。他のサクセスでの改造手術と同様に、各ステータスは成功した時の上昇幅より失敗した時の減少幅が大きく設定されている。なお、島のアイコンもかなり怪しい。 どの人物も表サクセスの名前と役柄を変えて登場している。いずれも『2』のキャラクターにも登場した。登場人物の名前か登場人物の名前の括弧書きの振仮名後の括弧書きの名前が表サクセスでの登場人物の本名(なお、『R』では名前が常に本名表示される)。
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