サイコロ3 〜自律神経完全破壊〜
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「水曜どうでしょうの企画 (日本国内)」の記事における「サイコロ3 〜自律神経完全破壊〜」の解説
DVD第4弾『サイコロ3 〜自律神経完全破壊〜 前編/後編 完全版』に収録。 嬉野Dがテレビドラマ『なまらキッズ』監督のため不在となり、代理として藤村Dと同期入社の杉山順一D(「モザイクな夜」チーフD・のちの『鈴井の巣シリーズ』チーフD)が同行。撮影は藤村Dが行った。 「サイコロ3」はサイコロシリーズで最も長い旅となり、放送期間も一番長い。また、導入部の樋口了一 への密着取材は、全編旅企画中心の編成になる以前、アーティストインタビューなどの別コーナーを織り交ぜて放送していたどうでしょう初期の番組編成に近い内容を公式な形で見ることができる貴重なものとなっている。 前編 1997年4月2日 - 23日放送、全4夜。 当初は大泉による鈴井への密着取材という偽企画で、大泉をAIR-Gに連れて行き、『GO・I・S』放送の様子を見学させる。『GO・I・S』には樋口がゲストとして出演していたが、トーク内で「翌日に自宅訪問をする」という企画を大泉抜きで進め、実際に実行(これが1つ目のドッキリ)。川崎市高津区の樋口の自宅、および樋口が当時所属していた東芝EMIの「studio TERRA」 で取材を行い、その後に「サイコロの旅」であると告げられるダブルドッキリとなっている。 前回に引き続いて月曜に『GO・I・S』の公開生放送が行われる予定が組まれていたことから、鈴井も「14時半までには絶対会場にいなければいけない」としていたが、2回連続の時間切れを喫した。 行程 川崎市高津区梶ケ谷→樋口の運転する車で東芝EMI品川スタジオ→東京・品川バスターミナルから深夜バス(キャメル号・日本交通担当便)で鳥取駅→特急はくと号で京都駅→特急サンダーバード号で敦賀駅→特急しらさぎで金沢駅→深夜バス(加賀号・西日本鉄道担当便)で博多駅→特急ハウステンボスでハウステンボス駅→特急ハウステンボスと鳥栖駅乗り換え特急つばめで西鹿児島駅→寝台特急なはで岡山駅→新幹線西明石駅乗り換えJR明石駅から高速船で淡路島・岩屋港(時間切れ) 後編 1997年5月7日 - 21日放送、全3夜。 前編が終了した4日後、「(サイコロの目を出して)札幌に帰れるまでちゃんとやろう」と宣言し、連続リタイヤの現状へケリをつける為に前編で最後に出た淡路島から再開。淡路島までの行程は番組初の大泉拉致騒動であり、「道内で企画をやる」と嘘の内容でスケジュールを確保した上で自宅近くまで迎えに行き、車中で真相を明かして強制的に新千歳空港へと向かった。その際に大泉が「いや、こら拉致だよ!、誘拐だよ!」と叫んだことで、この一件が「大泉洋拉致事件」と命名されている。この企画以降は大泉騙しのレパートリーに「拉致」が加わり、徐々にやり口がエスカレートしながら定番化する事となった。また、道内での企画と思っていた大泉は「雪道を歩くことになってもいいように」と、父親の所持品で「雪面の飛び魚」の異名を自称するスノーブーツを着用していた。最終的にはチャンスタイムでゴールを果たした。 行程 淡路島・津名港→高速バスで徳島駅→特急うずしお号で高松駅のち岡山駅乗り換えJRで倉敷駅→深夜バス(マスカット号・関東バス担当便)で東京・新宿高速バスターミナル→東京駅から新幹線で新神戸駅→神戸ヘリポートからカワサキヘリコプタシステム定期便ヘリコプターで但馬空港経由湯村温泉ヘリポート→浜坂駅から特急はまかぜ号と城崎駅乗り換え特急きのさき号で京都駅→深夜バス(ギャラクシー号・近鉄バス担当便)で福島駅→山形新幹線つばさと山形駅乗り換え特急こまくさ号で大曲駅→秋田新幹線改め田沢湖線代行バスで盛岡駅→八戸港からフェリーで苫小牧港(GOAL) 備考 導入部である樋口への密着取材で東芝EMIのスタジオへ行った際、たまたまレコーディング機器のチャンネルに空きがあった為、成り行きで大泉が樋口の楽曲『Anniversary song』をレコーディング体験する事となった。後年大泉は『本日のスープ』で歌手デビューを果たすが、レコーディング経験はこの企画が最初である。 鈴井が「智頭急行(ちずきゅうこう)」を「すがきゅうこう」と誤読(この際、テロップ表記も「すが」の誤表示となっている)。また、地図上はくと号のルート表示を山陰本線経由のように記したが、実際とは異なる。また鈴井は湖西線(こせいせん)を「こさいせん」と誤読。 代理参加となった杉山Dだが、「大泉へ旅の途中で『逃げちゃお』と逃亡をけしかける」「鳥取での抽選中にお土産を買いに行き、大泉・鈴井がサイコロを振って行き先が決まってから合流する」「加賀号の車内で酒盛りをして、下戸の大泉を体調不良にする」などの行動を取っている。また、『鈴井の巣』(第15回放送)においては「個室のようにカーテンで仕切られていた深夜バス(加賀号)の中で杉山Dが自慰行為をし、話を聞いた鈴井が『それは気がつかなかった』と悔しがった」ことが大泉から暴露された。酒豪の杉山Dによって泥酔してしまった大泉は、バスの中で「ヤスケン」こと安田顕の名を呼びかけ、鈴井から「誰に言ってんだよ!」とつっこまれるシーンがある。また、鈴井も杉山Dによって後編の八戸から苫小牧へ向かうフェリーの船内で泥酔したことにより、散々うなされた末に「うぅ……つらぁーいっ!」とかなりハッキリした寝言を言っていたとのちの総集編で明かされている。 特急つばめ車内で大泉は「東映ニューフェイスの同期生は松方弘樹。東映時代の代表作は、酒と女と喧嘩に明け暮れた荒々しい男の物語『喧嘩の道 男の道』、そして26歳で第2作『喧嘩太鼓』に出演した」とホラを吹き(後に大泉は実際に『ハケンの品格』で松方と共演している)、現在の年齢を聞かれると「45」と答えた。「21年目のヨーロッパ21ヵ国完全制覇」では、大泉が実際に45歳になったと話題にし、この時の様子が流れた。 後編で「鳴門市」を「鳴戸市」と誤記(これは「四国八十八ヵ所I」でも見られ、『Classic』でも訂正されていない)。 後編で秋田新幹線が選択肢に含まれ、その目を出したが、ロケ日(1997年3月9日)は開業前(開業日は3月22日)だった為、代行バスに乗車した。原因はD陣が開業後用の時刻表をみていた為。 後編の特急うずしお車内から倉敷駅でのサイコロを振るシーンまでは藤村Dがマイクのスイッチを入れ忘れたため、藤村Dのナレーションで状況説明を行った。これについて大泉は「プロの仕事とは思えません」と発言している。 後編での神戸からの移動では「サイコロ」初のヘリコプター移動が実現する。ヘリ移動が決まってから搭乗前にかけての大泉は「ケビン・コスナーじゃん」「エアーウルフだね」「トップガンみたい」などと発言して嬉しさを表現し、離陸後もしばらくの間はしゃいでいた。だが、この日は気流が荒く機体が揺れた事から、乗り物酔いに襲われた大泉は行程の途中から口数が少なくなり、着陸直前にエチケット袋の中に嘔吐するという「ヘリ嘔吐事件」が発生した。なお、嘔吐した際に昼食として食べたハヤシライスが出てきたことから、以降大泉はハヤシライスが食べられなくなったという。 後編の京都駅前で鈴井は「同じ場所でサイコロを振るのは徳島以来」と発言しているが、実際は徳島の他に新神戸でも同じ場所でサイコロを振っている。 湯村温泉での選択肢の字幕に「舞鶴(福井県)」とあるが、正しくは京都府。 後編で大泉が着用していたスノーブーツの異名が馬名の由来である競走馬「セツメンノトビウオ」が2019年にデビューしており、同年7月7日の中京競馬場第3レース(2歳未勝利戦)で幸英明を鞍上に迎え初勝利を果たしている。セツメンノトビウオの馬主である三宅勝俊は、他にも「ブンブンブラウ(39戦1勝)」や「オミマイスルゾー(18戦1勝)」など本番組に由来する名前の競走馬を所有している。
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