サイコロ1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:40 UTC 版)
「水曜どうでしょうの企画 (日本国内)」の記事における「サイコロ1」の解説
1996年10月9日・16日放送、全2夜。 VHS第1弾『サイコロ1 完全版』、DVD第2弾『サイコロ1/粗大ゴミで家を作ろう/闘痔の旅』に収録。 『どうでしょう』レギュラー放送最初の旅企画。当初の企画名は「アンルイスの取材で東京までせっかく来たんだから何かやってから帰りましょう企画」。立ち上げ当時の番組側にレコード会社から「東京でアン・ルイスのインタビューを収録しませんか?」と持ちかけられ、東京までの旅費も負担するとの申し出もあった事から、この提案に乗ることが決定された。さらに、ディレクター側から「せっかく東京まで行くんなら、何かついでに企画をやりましょう」と鈴井に持ちかけ、鈴井が提案したのがこの企画である。記念すべき初の企画および番組での旅だが、大泉には「インタビューの後は品川プリンスホテルに一泊して企画を考える」と伝えられ、初回から他の3人に騙されることとなった。この時、大泉は「企画は本来事前に考えてくるものだろう」と思いつつ“屋形船で豪遊”などの案を提示したが、もちろん秘密裏で「サイコロ」の実施が決まっていたためボツとされている。 制限時間の9月15日に鈴井は前述の「AIR-G'での仕事がある」ため、大泉は「親戚の人が来る」ため、藤村忠寿ディレクター(以下「藤村D」)は「子供の運動会がある」ため、どうしても帰札する必要があった。なお、「サイコロ」シリーズで鈴井を除くどうでしょう班の面々にも帰札理由があったのは「1」のみである。 2000年に数量限定で発売された『水曜どうでしょうビデオ』第1巻に収録され、後の『Classic』での放送・DVD収録のものは『どうでしょうビデオ』の素材を基とした(アン・ルイスへのインタビューはレギュラー放送以外では未放送)。午前中の再放送や『リターンズ』は第2夜の後半を「粗大ゴミで家を作ろう」第1夜前半と合わせて放送、『Classic』では前述のように『どうでしょうビデオ』の映像を30分へ再編集して放送した。『水曜どうでしょうプレミア』においては、第1夜に「北海道で家、建てます」ロケ期間中(2018年3月)に撮影の”藤村D・嬉野雅道ディレクター(以下「嬉野D」)による鈴井のインタビュー”が前後枠に挿入され、全2夜の放送となった。 行程 六本木プリンスホテルでアン・ルイスのインタビュー→東京・新宿高速バスターミナルから深夜バス(オレンジライナー・伊予鉄バス担当便)で松山・道後温泉→松山駅から特急宇和海と八幡浜駅乗り換え宇和島運輸フェリーで臼杵港→臼杵駅から特急にちりんで小倉駅→山陽新幹線で新大阪駅→寝台急行きたぐにで新潟駅→新潟港からフェリーで小樽港(GOAL) 備考 新潟行きの寝台急行きたぐにでは、3連休の前日ということで新大阪駅で寝台券が3枚しか取れずに、「何らかの方法によって」大泉が自由席に座ることになった。この件で大泉が「痔」であることを告白したことが「闘痔の旅」に繋がる。後日談では大泉が「ギブアップして藤村Dと同じ寝台で寝た」ことを明かしているが、「ひとつの寝台に大人2人の利用」という行為自体はJRの運送約款(旅客営業規則等)に違反している。こうした場合、すべてのきっぷを無効にされた上で、無割引の運賃・料金及びその2倍の増運賃・増料金を課せられる。 この回は番組初のロケ企画ということもあり、藤村Dはほとんど介入しなかったが、逆にめったに出ない嬉野Dがフェリーに酔ってしまい横たわって映る珍しいシーンがある。加えて新幹線車内でディレクターのどちらかが鼻血を出すなど、ディレクター陣(以下「D陣」)には散々な旅であったと思われる 。 サイコロの旅唯一のシーンとして、臼杵でサイコロを振った際にいい目が出なかったことで、大泉がサイコロを蹴り飛ばす行動に出た(番組内では「大泉さん謀反」と表現)。その後の特急の中で鈴井に「オレたちはサイコロの目に従うしかないんだ」と叱りを受けたものの、DVDの副音声によると「鈴井自身も松山で『臼杵』を出した際に大泉に文句を言われ、同様の行動を取った」という。 なお、松山駅では同じのりばに停車する逆方向行きの別の特急列車に乗り間違えかけた。なお、字幕スーパーで松山駅を松山市駅(伊予鉄道)と誤表記、鈴井が臼杵への経路を説明する際にフェリー乗り場のある八幡浜(やわたはま)のことを「やはたはま」と誤読。 八幡浜から臼杵まで乗船したフェリーが九四フェリーとなっているが、宇和島運輸フェリーに乗船したと思われる。 サイコロの旅唯一のシーンとして、小倉では料理店での食事中にサイコロを振った。ここで大泉が初めてサイコロを振り、その際の出目により大泉は人生初の新幹線に乗車した。 新潟から北海道に行く方法が小樽港行きフェリーで18時間かかると知らされた時、大泉は急にシャツを脱ぎ「おい帰してくれ」「スッと帰してくれ!」と不満を顕にした。ちなみに鈴井がシャツを脱いだ大泉を見て「あっ元気くんだ!元気くんだ!元気くんでーす!」と発言するシーンがあるが、前番組の『モザイクな夜V3』のコーナーの1つ「おはよう元気くん」に登場するキャラクターのこと。
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