カール・フリードリッヒ・ガウスとは? わかりやすく解説

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ガウス【Karl Friedrich Gauss】

読み方:がうす

[1777〜1855]ドイツ数学者天文学者正十七角形の作図可能性の証明最小自乗法発見準惑星ケレス軌道算出曲面研究など、純粋数学のほか、電磁気学にも多く業績残した。著「整数論」など。


カール・フリードリヒ・ガウス

(カール・フリードリッヒ・ガウス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 06:13 UTC 版)

ヨハン・カール・フリードリヒ・ガウス[ɡs]; ドイツ語: Johann Carl Friedrich Gauß  listen[ヘルプ/ファイル]ラテン語: Carolus Fridericus Gauss1777年4月30日 - 1855年2月23日)は、ドイツ数学者天文学者物理学者。彼の研究は広範囲に及んでおり、特に近代数学のほとんどの分野に影響を与えたと考えられている。数学の各分野、さらには電磁気など物理学にも、彼の名が付いた法則、手法等が数多く存在する(→ガウスにちなんで名づけられたものの一覧)。19世紀最大の数学者の一人であり[1]アルキメデスニュートンと並んで最も偉大な数学者の一人に称されている[2][3]


注釈

  1. ^ この逸話は、伝記作家の創作も原因となって様々な形で伝えられており、出題された数列がどのようなものであったかを含めて細部に違いが見られる。Hayes 2006, p. 200で報告されている調査結果によれば、文献としては逸話の原典となったと思われるヴォルフガング・ザルトリウス・フォン・ヴァルタースハウゼン(Wolfgang Sartorius von Waltershausen)による伝記(Gauss zum Gedächtniss - Google ブックス)においては、出題された等差数列の項の具体的な値やガウスの解法の詳細については記述されていないということである。
  2. ^ 始めは全ての数を一つ一つ調べて当時の素数表の不備を埋めていたが、そのうち膨大な計算をするのが嫌になったらしく、一日15分と時間を決めて1000個単位の中からランダムサンプリングを行い、統計的な振る舞いを調べる手法に変えたという。必ず一定時間で計算を終えることから、いわゆるモンテカルロ法の先駆的な手法といえる。
  3. ^ 1801年に出版したDisquisitiones Arithmeticae(『整数論の研究』)において、一般にフェルマー素数個の辺をもつ正多角形は作図できること、つまり素数 p が 22n + 1 の形である場合に正p角形が作図できることも示している。今日までに知られているフェルマー素数は 3, 5, 17, 257, 65537 である。
  4. ^ 職業数学者というポストが成立したのは主に大学制度が出来てからで、それ以前は貴族王侯の名誉を支える一種の芸人として仕えるあるいは助成を受ける者として、あるいは自然科学や産業上の研究と不可分な形で、または個人の名誉の探求行為としてのみ存在した。
  5. ^ 小惑星番号999番はケレス再発見者の一人フランツ・フォン・ツァハ1000番はケレス発見者のジュゼッペ・ピアッツィ1002番は再発見者の一人ヴィルヘルム・オルバースに因み命名されている。

出典

  1. ^ (日本数学会 2007, p. 115)
  2. ^ E. T. Bell (1937). Men of Mathematics: The Lives and Achievements of the Great Mathematicians from Zeno to Poincaré. Simon and Schuster. ISBN 978-0671628185 
  3. ^ Hopper, Carl Howell (1961). Mathematical giants: Archimedes, Newton, Gauss and a possible twentieth century mathematician (Master thesis). The Graduate School of the Oklahoma State University. hdl:11244/31894
  4. ^ 「数学を拡げた先駆者たち 無限、集合、カオス理論の誕生」(数学を切りひらいた人びと 3)p33 マイケル・J・ブラッドリー著 松浦俊輔訳 青土社 2009年4月15日第1刷発行
  5. ^ (ムロディナウ & 青木 2003) [要ページ番号]
  6. ^ 「数学の真理をつかんだ25人の天才たち」p133 イアン・スチュアート著 水谷淳訳 ダイヤモンド社 2019年1月16日第1刷発行
  7. ^ 「数学を拡げた先駆者たち 無限、集合、カオス理論の誕生」(数学を切りひらいた人びと 3)p37 マイケル・J・ブラッドリー著 松浦俊輔訳 青土社 2009年4月15日第1刷発行
  8. ^ a b 「数学を拡げた先駆者たち 無限、集合、カオス理論の誕生」(数学を切りひらいた人びと 3)p38 マイケル・J・ブラッドリー著 松浦俊輔訳 青土社 2009年4月15日第1刷発行
  9. ^ 「数学を拡げた先駆者たち 無限、集合、カオス理論の誕生」(数学を切りひらいた人びと 3)p40 マイケル・J・ブラッドリー著 松浦俊輔訳 青土社 2009年4月15日第1刷発行
  10. ^ 「数学の真理をつかんだ25人の天才たち」p138 イアン・スチュアート著 水谷淳訳 ダイヤモンド社 2019年1月16日第1刷発行
  11. ^ 「数学を拡げた先駆者たち 無限、集合、カオス理論の誕生」(数学を切りひらいた人びと 3)p41 マイケル・J・ブラッドリー著 松浦俊輔訳 青土社 2009年4月15日第1刷発行
  12. ^ Michael T. Heideman, Don H. Johnson, C. Sidney Burrus: "Gauss and the History of the Fast Fourier Transform",IEEE ASSP Magazine (Oct.1984), pp.14-21.
  13. ^ a b 「数学を拡げた先駆者たち 無限、集合、カオス理論の誕生」(数学を切りひらいた人びと 3)p49 マイケル・J・ブラッドリー著 松浦俊輔訳 青土社 2009年4月15日第1刷発行
  14. ^ 「数学者列伝 オイラーからフォン・ノイマンまで Ⅰ」p87-88 I・ジェイムズ 蟹江幸博訳 シュプリンガー・フェアラーク東京 2005年12月17日発行
  15. ^ 「数学を拡げた先駆者たち 無限、集合、カオス理論の誕生」(数学を切りひらいた人びと 3)p42 マイケル・J・ブラッドリー著 松浦俊輔訳 青土社 2009年4月15日第1刷発行
  16. ^ 「数学者列伝 オイラーからフォン・ノイマンまで Ⅰ」p88-89 I・ジェイムズ 蟹江幸博訳 シュプリンガー・フェアラーク東京 2005年12月17日発行
  17. ^ 「数学者列伝 オイラーからフォン・ノイマンまで Ⅰ」p90 I・ジェイムズ 蟹江幸博訳 シュプリンガー・フェアラーク東京 2005年12月17日発行
  18. ^ 「数学の真理をつかんだ25人の天才たち」p147 イアン・スチュアート著 水谷淳訳 ダイヤモンド社 2019年1月16日第1刷発行
  19. ^ 「数学者列伝 オイラーからフォン・ノイマンまで Ⅰ」p88 I・ジェイムズ 蟹江幸博訳 シュプリンガー・フェアラーク東京 2005年12月17日発行
  20. ^ 「数学者列伝 オイラーからフォン・ノイマンまで Ⅰ」p89 I・ジェイムズ 蟹江幸博訳 シュプリンガー・フェアラーク東京 2005年12月17日発行


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