カール・フリードリヒ・アンドレアス・ヤコビとは? わかりやすく解説

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カール・フリードリヒ・アンドレアス・ヤコビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/08 19:07 UTC 版)


カール・フリードリヒ・アンドレアス・ヤコビ: Karl Friedrich Andreas Jacobi, Carl Friedrich Andreas Jacobi (1795-12-02) 1795年12月2日クラヴィンケルドイツ語版 - 1855年6月28日(1855-06-28) シュールプフォルテドイツ語版)はドイツの数学者講師

生い立ちと功績

ヤコビの定理の図。同じ色の角は等しい。

ヤコビはイェーナの大学に在籍し、その間にUrburschenschaftドイツ語版英語版メンバーになった。1817年、ヴァルトブルク祭英語版に参加した。1818年から1819年にかけてブランデンブルク・アン・デア・ハーフェルの学校の教頭を務め、その後は晩年までシュールプフォルタ・ギムナジウムドイツ語版数学物理学教授を任ぜられた。

弟のアンドレアス・ヤコビ(Andreas Jacobi、1801 - 1875)もシュールプフォルタの数学者だった。

数学者として、ヤコビは三角形幾何学を研究した。Jacobische Figurと呼ばれるものは三角形ABCについて、それぞれがABCと1辺を共有し、隣り合う各角が等しい3つの三角形ADB,△BEC,△CFAの成す図形である[1]。ヤコビは、この図形においてAE,BF,CDが共点であることを示した(ヤコビの定理[2]。BerkhanとMeyer[3]フロリアン・カジョリ[4]カール・フォイエルバッハオーガスト・クレレドイツ語版英語版とともにヤコビを19世紀初頭の三角形幾何学の推進者としている。しかし、この時代の三角形幾何学は19世紀後半の再興までは忘れ去られた。

1825年の作品においては、1875年のアンリ・ブロカールに先んじて、クレレによって導入された三角形のブロカール点の構成を与えた[5]

1834年には、1790,1816年にアムステルダムで出版されたジャン・アンリ・ファン・スウィンデンドイツ語版による書籍「Grondbeginsels der Meetkunde」を、独自の項を加えたドイツ語翻訳版で出版した。

著作物

脚注

  1. ^ G. Berkhan, W. Fr. Meyer: Neuere Dreiecksgeometrie, Enzyklopädie der mathematischen Wissenschaften, III, AB 10, S. 1219. Sie findet sich in Jacobi De triangulorum..., 1825
  2. ^ Hans Walser: 99 points of intersections, MAA 2006, S. 135
  3. ^ Enzyklopädie der mathematischen Wissenschaften, III, AB 10, S. 1179
  4. ^ Florian Cajori: A history of mathematics, Macmillan 1919, Reprint American Mathematical Society 2000, S. 298
  5. ^ Henri Brocard (1845–1922) war ein französischer Armeeoffizier.

出典




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