ガウス積分とは? わかりやすく解説

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ガウス積分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 10:16 UTC 版)

関数 y = exp(−x2) のグラフと x 軸で囲まれた部分の面積 (= π) がガウス積分を表す。

ガウス積分(ガウスせきぶん、: Gaussian integral)あるいはオイラー=ポアソン積分(オイラーポアソンせきぶん、: Euler–Poisson integral[1])はガウス関数 exp(−x2) の実数全体での広義積分

  • Weisstein, Eric W. "Gaussian Integral". MathWorld (英語).
  • David Griffiths. Introduction to Quantum Mechanics. 2nd Edition back cover.
  • Abramowitz, M. and Stegun, I. A. Handbook of Mathematical Functions, Dover Publications, Inc. New York

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ガウス積分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 06:24 UTC 版)

超球の体積」の記事における「ガウス積分」の解説

体積公式はガウス積分を用いることにより直接証明することができる。関数 f ( x 1 , … , x n ) = exp ⁡ ( − 1 2 ∑ i = 1 n x i 2 ) {\textstyle f(x_{1},\ldots ,x_{n})=\exp(-{\tfrac {1}{2}}\sum _{i=1}^{n}x_{i}^{2})} を考えると、この関数回転不変かつ各々一変数の函数の積になっている。これが積に書けという事実とガウス積分の公式を適用してR n f d V = ∏ i = 1 n ( ∫ − ∞ ∞ exp ⁡ ( − x i 2 / 2 ) d x i ) = ( 2 π ) n / 2 {\displaystyle \int _{\mathbf {R} ^{n}}f\,dV=\prod _{i=1}^{n}{\Big (}\int _{-\infty }^{\infty }\exp \left(-x_{i}^{2}/2\right)\,dx_{i}{\Big )}=(2\pi )^{n/2}} が得られる。ここで dVn-次元体積要素である。回転不変性用いれば、同じ積分球座標に関してR n f d V = ∫ 0 ∞ ∫ S n − 1 ( r ) exp ⁡ ( − r 2 / 2 ) d A d r , {\displaystyle \int _{\mathbf {R} ^{n}}f\,dV=\int _{0}^{\infty }\int _{S^{n-1}(r)}\exp \left(-r^{2}/2\right)\,dA\,dr,} と計算できる。ここで Sn−1(r)半径 r の (n − 1)-次元球面であり、dA表面積要素(すなわち (n − 1)-次元体積要素)である。球面表面積は、球体体積に関するのと同様の比例関係満足する。すなわち An−1(r)半径 r の(n − 1)-次元球面表面積とすれば A n − 1 ( r ) = r n1 A n − 1 ( 1 ) {\displaystyle A_{n-1}(r)=r^{n-1}A_{n-1}(1)} が成り立つ。上記積分にこれを適用すると A n − 1 ( 1 ) ∫ 0 ∞ exp ⁡ ( − r 2 / 2 ) r n1 d r {\displaystyle A_{n-1}(1)\int _{0}^{\infty }\exp(-r^{2}/2)\,r^{n-1}\,dr} なる式を得る。置換 t = r2/2 を適用すれば、この式は A n − 1 ( 1 ) 2 n / 2 − 1 ∫ 0 ∞ e − t t n / 2 − 1 d t {\displaystyle A_{n-1}(1)2^{n/2-1}\int _{0}^{\infty }e^{-t}t^{n/2-1}\,dt} と変形でき、これはガンマ関数の n/2 における値である。 二つ積分併せれば A n − 1 ( 1 ) = 2 π n / 2 Γ ( n 2 ) {\displaystyle A_{n-1}(1)={\frac {2\pi ^{n/2}}{\Gamma ({\frac {n}{2}})}}} が示される。この式から半径 R の n-次元球体体積導出するには、半径 r (0 ≤ r ≤ R) の球面表面積積分し、関数等式 zΓ(z) = Γ(z + 1) を適用すればよい。そうして V n ( R ) = ∫ 0 R 2 π n / 2 Γ ( n 2 ) r n1 d r = 2 π n / 2 n Γ ( n 2 ) R n = π n / 2 Γ ( n 2 + 1 ) R n {\displaystyle V_{n}(R)=\int _{0}^{R}{\frac {2\pi ^{n/2}}{\Gamma ({\frac {n}{2}})}}\,r^{n-1}\,dr={\frac {2\pi ^{n/2}}{n\Gamma ({\frac {n}{2}})}}R^{n}={\frac {\pi ^{n/2}}{\Gamma ({\frac {n}{2}}+1)}}R^{n}} が得られる

※この「ガウス積分」の解説は、「超球の体積」の解説の一部です。
「ガウス積分」を含む「超球の体積」の記事については、「超球の体積」の概要を参照ください。

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