ウィッチーズ5
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 01:49 UTC 版)
第3部での反セーラーチーム。カオリナイトの部下で、無限学園の各教室を担当している5人(実際は6人)の魔女。 ユージアル、ミメット、ビリユイ、テルルの4人は、それぞれ内部太陽系守護戦士(ユージアルはセーラーマーズ、ミメットはセーラーヴィーナス、ビリユイはセーラーマーキュリー、テルルはセーラージュピター)と対になっており、それぞれを意識したクラスの担当をしている。原作と『Crystal』では、内部戦士の趣味に漬け込んで捕らえる場面も存在する。 原作と『Crystal』ではレベルによるランク付けがされており、彼女らは、「超生物の完成体」との土萠教授のセリフがある。セーラームーンや外系戦士に倒され、後にカオリナイトの呪術によって復活するも、セーラーネプチューンとセーラープルートの攻撃によって再び倒された。 テレビアニメ版では度重なる失敗が続いたカオリナイトに代わり、指揮官として登場する。上下関係はビリユイやシプリンのカオリナイトへの皮肉めいた台詞から伺える程度の描写であり、カオリナイトのことをかなり見下している様子だった。ほとんどのメンバーが研究員であり、無限学園の生徒だと判明しているのはテルルとビリユイだけであった。仲間同士の裏切りや自滅などで死亡しており、メンバーが倒されるごとにアジトの扉に書かれた「Witches5」の数字が減らされていた。ユージアルとミメット以外のメンバーは一話限りの活躍だった。 ミュージカル『-Un Nouveau Voyage-』では、元々はカオリナイトと同じく土萠教授の助手たちであったという設定になっており、ほたるやカオリナイトともども落雷事故に巻き込まれて瀕死となった際にダイモーンの器とされた。 ユージアル 声優 - 川村万梨阿(テレビアニメ)、たかはし智秋(Crystal) / ミュージカル 演 - 津村瞳、知念紗那 ウィッチーズ5の一番手。普段は有村ゆう子(ありむら ゆうこ)として、哲学クラスと礼儀作法部を担当する。赤い長髪を毛先の部分で3つほどの束に分け、それぞれ紐で束ねている。瞳の色は赤(テレビアニメ・『Crystal』共通)。「ファイヤー・バスター」が必殺技。登場メディアによって設定が違う。 原作では、レベル78のランクを持つ。炎を操る武闘家で、「ファイヤー・バスター」は素手で繰り出す。合宿で集まった無限学園の生徒たちの聖体を集めていた。しかし、その光景を目撃していたセーラーマーズの攻撃を受けてメデューサに酷似した超生物に変身した後、セーラームーンによって倒され、他の仲間から「ウイッチーズ5を語る資格無し!」と酷評された。 テレビアニメ版ではウィッチーズ5の中で一番の先輩であり、他のメンバーからは「ユージアル先輩」と呼ばれていて、仕事のやり方もかつてはユージアルが教えていたようである。失脚したカオリナイトに代わってデス・バスターズの指揮官となる。「ファイヤー・バスター」は携帯する火炎放射器。標的のいる場所まで白のライトバンで乗り付け、「捕獲!」の掛け声とともに、捕獲銃でターゲットからピュアな心を取り出していた。タリスマンの持ち主が、はるかとみちるであることを突き止めて一度は2人からタリスマンを奪うが、せつなによって2人のタリスマンを奪い返され、更にその直後に3つのタリスマンに反応して現れた聖杯を奪おうとするも、先にセーラームーンが聖杯を手にしたため失敗に終わる。スーパー化したセーラームーンに吹き飛ばされ、車で逃走を図るがそのことを「カタツムリ女」とバカにしていたミメットの謀略によってブレーキを壊され、最期は車ごと崖から転落した。 『Crystal』では、原作と設定・行動はほぼ同じだが、超生物には変身せず炎の攻撃でセーラーマーズとセーラージュピターを追い詰めるも、駆けつけたセーラームーンによって直接倒された。 命名の由来は鉱物のユージアル石。イメージカラーは赤(紅色)。 ミメット 声優 - かないみか(テレビアニメ)、長久友紀(Crystal) / ミュージカル 演 - 本田しおり、工藤明希、井田彩花 ウィッチーズ5の二番手。普段は芸能クラス担当のアイドル羽生美々(はにゅう みみ)として活躍する。オレンジ色の髪をウェーブのかかったボブカットにしている。瞳の色はオレンジ(テレビアニメ・『Crystal』共通)。「チャーム・バスター」が必殺技。 原作では、ランクはレベル40と最も低く、苦戦に陥るとすぐダイモーンの加勢を求め、情けないと酷評された。無限学園の生徒のみで行われる自身のコンサート会場に集まったファンの聖体を集めていたが、潜入していたセーラーヴィーナスによって失敗する。同じ場所でコンサートを開いていたみちるの器も狙っていたが、みちるがセーラー戦士であることには気づけず、セーラーネプチューンとセーラーウラヌスの連携攻撃によって直接倒された。 テレビアニメ版では二面性が激しい性格で、抜けたところや幼いところもあるが、嫌がらせの張り紙をユージアルに無視されると、わざわざ目に付かざるを得ない場所(ユージアルの愛車の運転席)に貼り直すなど陰湿で執念深い面も併せ持っている。ユージアルの死後は、指揮官の座を奪い取った。鵜を連想させるダイモーンを使い、沈黙のメシア覚醒のために必要なピュアな心を集めようとしていた。原作で描写されたランクの設定はなされていないものの戦闘能力はあまり高くないようで、前任のユージアルとは違い、セーラー戦士との戦闘やピュアな心を奪う作業は部下のダイモーンに任せ、自身は指令に徹していた。ただし、一般人に化けて行動していた際には、家電製品のコンセントや乾電池から作ったスタンガンを武器として使用したことがある。ターゲットは自分の好みの男性有名人ばかりで、土萠教授にもそれを指摘されているが、当人は「カリスマ性の高い人間のピュアな心こそがメシアの覚醒に適している」と誤魔化している。第114話にて愛野美奈子と同じオーディションに出場するが、2人とも落選する。第120話では度重なる失敗から土萠教授に見限られ、名誉挽回を賭けてテルルの仕事を奪うも、最後の部下のダイモーン、う・パソコンが倒されたので自ら戦うことを余儀なくされ、ユージアルの遺した装置ウィッチーズ・エレクトリック・ワープの中に転移してテレビ画像から攻撃しようとするが、最期は逆に装置の欠点を知るテルルに装置の電源を切られ、永遠にテレビの中に閉じ込められた。 『Crystal』では原作と設定・行動はほぼ同じだが、ダイモーンを使ったことを酷評されていない。 命名の由来は鉱物のミメタイト(ミメット鉱)。イメージカラーは橙色。 テルル 声優 - 本多知恵子(テレビアニメ)、大空直美(Crystal) / ミュージカル 演 - 布川美生、岩崎亜希子、佐達ももこ 普段は照野留々(てるの るる)として、フィジカル(体力)クラスと植物園を担当。自分が開発した妖花「テルルン」を「水をほとんどやらなくても育つ鉢植え」として売り、聖体集めに用いていた。このテルルンはピンク色の花が咲いた時に周囲の人間を眠らせ、聖体や心の結晶を吸い取るというものであった。ウェーブのかかった緑色の長い髪を両耳の上で角髪のように緩く纏めている。瞳の色は緑(テレビアニメ・『Crystal』共通)。「マンドラゴラ・バスター」が必殺技。 原作では、レベル404のランクを持つ。4番目に出撃するがセーラーちびムーンの攻撃を受けて超生物としての姿を現した後、セーラープルートによって倒される。 テレビアニメ版では3番目に登場し、妖花テルルンを使ってピュアな心を集めようとしていた。後に正体を暴かれてテルルンを破壊されると、テルルンの強化型・ハイパーテルルンをセーラー戦士たちと戦わせている間に、奪い取ったピュアの心を持って逃げようとしたが、勝利を確信した油断が仇となり、タキシード仮面のバラ攻撃の余波で回収したピュアな心を自身の周りにばら撒いてしまう。運悪く暴走したハイパーテルルンにピュアな心の持ち主と判断されて捕まってしまい、最期はハイパーテルルンの自爆に巻き込まれて死亡した。テルルの死亡直後に生徒手帳がその場に落ちていたことで、これが無限学園とデス・バスターズの関係を決定づける証拠となった。 『Crystal』では原作と設定・行動はほぼ同じだが、セーラーちびムーンの攻撃は完全に無効化しており、自ら植物の蔦に包まれたあと超生物に変身している。また、超生物としての姿は原作とは違い、緑色の肌をした人型に近い姿である。 命名の由来は元素鉱物のテルル。イメージカラーは緑。 ビリユイ 声優 - 鷹森淑乃(テレビアニメ)、本泉莉奈(Crystal) / ミュージカル 演 - 二木奈緒、桑原由夏、長谷川唯 普段はサイエンスクラス担当の美堂ゆい(びどう ゆい)という成績優秀な学生として、ナノロボット(ナノマシン)を使いながら聖体を集める。髪型は薄い水色のセミロングヘア。瞳の色は水色(テレビアニメ・『Crystal』共通)。ナノマシンを敵に打ち込む「モザイク・バスター」が必殺技。ビリユイが使用するナノロボットの制御装置はパソコンルームのパソコンに組み込まれており、生徒たちの聖体をナノロボットで抜き取るのに使われていた。 原作では、レベル202のランクを持つ。3番目に出撃した。無限学園に潜入捜査した水野亜美にタウ星系を見せ、正体を現したセーラーマーキュリーを「モザイク・バスター」で追い詰めるも、セーラーウラヌスの「スペースソード」によって配下のダイモーンともども両断され、死後テルルに中途半端と評される。 テレビアニメ版では4番目に登場し、模擬試験を利用してピュアな心を大量に集めようとしたが、失敗に終わる。ナノロボット制御装置は腕に装着されていて、学園内のスーパーコンピュータを制御している。最期はスーパーセーラームーンの「レインボー・ムーン・ハート・エイク」でナノロボット制御装置を破壊され、制御不能に陥ったナノロボットの攻撃を受けて死亡した。 『Crystal』では原作と設定・行動はほぼ同じだが、セーラーウラヌスに「スペースソード」で突かれて死亡し、テルルに酷評されるシーンは無かった。 命名の由来は鉱物のヴィリュイ石。イメージカラーは水色。 シプリン 声優 - 渕崎ゆり子(テレビアニメ)、庄司宇芽香(Crystal) / ミュージカル 演 - 松本美千穂、天野沙恵理、Maana ウィッチーズ5最後にして最強の魔女。魔女養成プロフェッショナルクラスを担当する。青のロングヘアを右耳の上で纏め、三つ編みにして垂らしている。瞳の色は青(テレビアニメ・『Crystal』共通)。必殺技の「リボン・バスター」に加え、タイオロンクリスタル製のアミュレットを使用した悪の心を増大させる魔法を持つ。 原作と『Crystal』では、(妹のプチロルと合わせて)ウィッチーズ5で最も高いレベル999のランクを持つ。悪意増幅の魔法を含んだ雹に乗じて、町中の人たちを混乱に陥れた。その後、妹のプチロルと共に四守護戦士と外部太陽系三戦士に悪意増幅の魔法をかけて敵対させるが、聖杯の力でスーパーセーラームーンに変身したセーラームーンによってプチロルと共に倒された。 テレビアニメ版では、ピュアな心の大量搾取(未遂)以外あまり目立った活躍は無かったものの、プチロルとの連携でセーラー戦士の技を破りセーラー戦士を窮地に追い詰めた。最期は逆にセーラームーンと守護戦士の連携プレーでプチロルと相打ちとなり、死亡した。 命名の由来は鉱物のシポリン。イメージカラーは青(群青色)。 プチロル 声優 - 笠原留美 (テレビアニメ)、庄司宇芽香(Crystal) シプリンの双子の妹。普段は姉の影に隠れている。髪の色は赤で、髪型はシプリンと左右反転しており左耳の上から三つ編みを垂らしている。瞳の色は赤(テレビアニメ・『Crystal』共通)。シプリン同様、必殺技「リボン・バスター」を使う。 原作と『Crystal』では、シプリンとともに魔法で四守護戦士と外部太陽系三戦士とを敵対させたが、「皆の心を一つに」と訴えかけたセーラームーンによって聖杯が発動し、その余波で誕生したスーパーセーラームーンの「レインボー・ムーン・ハート・エイク」によってシプリンと共に倒された。 テレビアニメ版では、シプリンとの連携技でセーラー戦士を追い詰めたが、逆にセーラームーンと守護戦士たちの連係プレーでシプリンと相討ちとなって死亡した。 ミュージカル『-Un Nouveau Voyage-』には登場しない。 命名の由来は鉱物の斜プチロル沸石。イメージカラーは赤(真紅色)。
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