わんどとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > わんどの意味・解説 

ワンド【wand】

読み方:わんど

魔法使い占い師などが持つ、細い(つえ)。また、それに似た形の道具


わん‐ど

川や海の陸地入り込んでよどんでいるところ。

[補説] 「湾処」と当てて書くこともある。


わんど

作者川本三郎

収載図書青のクレヨン
出版社河出書房新社
刊行年月1999.10


ワンド (地形)

(わんど から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/24 15:05 UTC 版)

淀川の城北ワンド
大阪府大阪市旭区

ワンド湾処、わんど)は、川の本流と繋がっているが、河川構造物などに囲まれてのようになっている地形のことである。魚類などの水生生物に安定した棲み処を与えるとともに、様々な植生が繁殖する場ともなっている。近年では、河川にビオトープを形成する手段として、人工的に作られるケースが増えている。

概要

ワンドは、淀川の改修工事によって生まれたものであり、もともと局地的な用語であった。明治期に行われた淀川の改修工事では、蒸気船が遡行しやすいように、あえて水路を曲折させて流れを緩める工事が行なわれた。水路が曲がった部分は水圧の影響を受けやすいので、岸から川に向かって垂直に水制とよばれる河川構造物を設置した。やがてこの水制に囲まれたところに土砂がたまり、その上に水際を好む植生が繁茂し、現在のワンドの元の形が作られた。

ワンドは、水流が穏やかなので、淡水魚の生息に適しており、水生植物が繁茂するところは、魚の産卵や稚魚が暮らす絶好の場所となっている。水の流れや深さなどが微妙に異なるため、それぞれのワンドは独自の生態系を形成している。

淀川のワンドが天然記念物稀少種イタセンパラの生息地として注目されるようになると、河川に生物多様性をもたらす要素のひとつとして、河川改修にあわせてワンドを整備するケースが増えている。

語源

ワンドの語源は諸説あるが、日本の漢字では一般的に「湾処」が当てられている。

  • 入り江や川の淀み、などを「わんど」と呼ぶ地方があり、アイヌ語起源の倭語であるとする説。アイヌ語解釈[1]では次のような意味になる。◆ワンド=wa-un-to=岸・にある・沼。
  • 明治時代に全国各地で行われた大型治水工事には、オランダ人のヨハネス・デレーケが指導したものがあり、オランダ語の「ワンドラ」という言葉がなまってワンドとなった説[2]。同氏が計画書に VANG-DAMM(両腕(堤)を伸ばして水深を一定にし水を補足する)と書き、ワンダムと発音したのが語源という説[3]
  • 兵庫県の加古川には「わんど」と呼ばれる水位調整池が昭和30年代まで存在した。

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ 知里真志保著『地名アイヌ語小辞典』参照
  2. ^ 田下明光. “話そうはりま・発表-3水辺との関わり(昭和30年代〜40年代の加古川市別府町の海岸近辺について)”. 国土交通省近畿地方整備局姫路河川国道事務所. 2013年2月24日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年11月22日閲覧。
  3. ^ 日本陸水学会 (2006-03-31). 陸水の事典. 講談社. p. 513 

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「わんど」の関連用語

わんどのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



わんどのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのワンド (地形) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS