ギガ (GIGA )は、いすゞ自動車 が製造する大型トラックである。海外では2代目Cシリーズ及びEシリーズとして販売される。 
 
  
   
   
    ギガマックス KC-EXRもしくはEXD52D2型 1997年 - 2000年式
    
    
  
   
    ギガ PJ-EXRもしくはEXD52D6型 2005年 - 2007年式
    
    
  
   
    ギガ PDG-CYMもしくはCYL系 2007年 - 2010年式
    
    
  
   1994年 (平成6年)11月28日  - 810 の後継車種として登場[ 1] 数字 は1型である事を意味し、ダンプ などの架装によっては英字 が数字の後に続く(例: KC-CXZ81K1D型)。同社初となるGVW 22t及び25t新規格車も登場[ 2] ヘッドライト をフロントバンパー に配置しており、当時はキャブにヘッドライトを配置する場合が主流であった中、現在は主流であるフロントバンパーにヘッドライトを配置する車種はギガが先駆けと言える。キャブデザイン 、ドア やライト類などは同年2月登場の4代目フォワードと、ダブルキャブ車のリアドアは810と共通。GVW25t低床4軸車は国内製大型トラック初となる総輪同型軸(22.5インチ265/60超扁平タイヤ、後に19.5インチへ変更)を採用。GVW22t車及び20t車は従来通り。グレードはスペースクルーザー(ダンプのみキングダンプ名義)、ハイカスタム、カスタム、標準仕様、リミテッドの5種を設定。最上級グレードであるスペースクルーザーは電動カーテン や木目調 パネル、合皮 巻ステアリング &シフトノブ などが装備されたものの、最下級グレードであるリミテッドは1人乗りであった[ 3] 1995年 6月12日  - トラクタ系[ 1] 全輪駆動 車を追加。トラクタ系はフロントパネルに専用メッキモールを装備し、モールより内側の箇所はガンメタリックで塗装。1997年 :マイナーチェンジで2型となる。型式の末尾に2が入る(例:KC-EXR82D2)。セミトラクタおよびギガマックスはフロントパネルのグリルが8つに分かれた形状となる。大型トラックとしては初めて、全車に運転席SRSエアバッグ を標準装備。ディスチャージヘッドライト装着。6×4セミトラクタに国内最高600PSのV型10気筒 自然吸気エンジン10TD1 を設定。オフロードキャブ・セミトラクタのフロントグリルを3本スリットから6つの穴に別れたスタイルに変更した。4バッグエアサス 搭載のギガマックス発売。直6 エンジン車はハイキャブ化され、フェンダーゴムが太い形状になっている。直6車はキャブが高くなり専用バンパーが付き、通常よりも高い位置のヘッドライト、通常よりも低い位置のナンバープレートが特徴である。このモデルより、4軸低床車のタイヤは総輪小径化されている。2000年 :マイナーチェンジで中期型へ。平成11年排出ガス規制に適合(KL‐)。3型となる(例:KL-EXR52D3)。ハイウェイキャブのフロントパネルのグリルが逆台形のデザインになり、エンジンは、V型が12PE1から8TD1に変更し、直6が6WA1 から6WF1・6WG1に変更した。実質ほとんどのモデルが直6エンジンに移行したため、2型の直6車に準じてハイキャブスタイルが標準化された(タンクローリーなど、特装車向けに低キャブ仕様もある)。また、直6エンジンのオフロードキャブ車はハイキャブとなるため、フロントバンパーがハイウェイキャブ用のエアダムなし仕様を流用するようになった(ヘッドライト部分は目潰ししてある)。直6エンジン車のシュノーケルが細長い形状から平べったい形状に変更。2003年 6月 :デザインに変更はないがマイナーチェンジで4型となる(例:KL-CYL23T4)。平成13年騒音規制に適合。セミトラクタ以外にもフルエアブレーキを標準化し自然吸気のV型エンジン がラインアップから外されインタークーラー ターボエンジンにいち早く統一。スムーサーG 設定。速度表示灯 が廃止されたが、ハイルーフ車にはまだ速度表示灯のレンズ形状がそのまま残っており、ボディカラーで塗装されている。2003年11月 :6WF1型エンジン搭載車に平成16年排出ガス規制(新短期排出ガス規制)適合車を追加設定。型式は5型になっている(例:PJ-CYL51V5Z)。KL-車と外見に差異はない。  
   2004年 :完成車「Gカーゴ」の設定。2005年 8月 :マイナーチェンジで6型となる(例:PJ-CYJ51W6)。外見ではフロントバンパーが変更されている。1、2型の低キャブ車用のフロントバンパーを再利用し、新規部品のスペーサーを上部に装着している。灯火器の保安基準適合(オフロードキャブを廃止)。ヘッドライトより低い位置にナンバープレートがあるバンパーは消滅。全車フロントナンバープレートの位置をヘッドライトと同じ高さに統一した。フロントウインカーのレンズを2分割し、外側をウインカー、奥側をフォグランプとした。厳密にはこのコンビランプ自体は2000年MCモデルのスーパードルフィンプロフィア、スペースレンジャーの流用である(この2車のコンビランプはギガ用と外形が同一で、灯室を二分割しフォグランプを足して設計変更したものであった)。これまではキャブのブリスターフェンダーに設置されたサイドウインカーにサイドリフレクターが内蔵されていたが、このリフレクターのみをバンパーコーナーに移動する変更が行われたため、サイドウインカーのリフレクタースペースはダミーになっている。平成16年排出ガス規制(新短期排出ガス規制、PJ‐)に完全対応させる。6SD1 型エンジンを6UZ1 型エンジンに代替。コスト削減のために全輪駆動車が提携関係にある日野自動車 のプロフィア と同様、生産中止となった。全輪駆動車が必要とされる除雪車や農畜車輌などの需要にはプロフィアと同じく、UDトラックス(旧:日産ディーゼル工業) からクオン の全輪駆動車のOEM 供給を受ける事で対応している。2006年 4月1日 :6UZ1型エンジン搭載車に平成17年排出ガス規制 適合車を追加。完成車「Gカーゴ」の装備拡充およびショートキャブ・ルーフベッド付きの「スーパーGカーゴ」の追加設定。2007年 3月 :6UZ1型エンジン搭載車が先行してマイナーチェンジ。実質的に7型だが、型式はなぜか7を飛ばして8型となっている(例:PDG-CYL77V8)。フロントリッドのグリルデザインを“6キューブ”と呼ばれるものへ変更。同時にそれまでフロントウインドウ直下に存在していた黒帯がなくなったも大きな特徴である。「GIGA」ロゴも新デザインになり、フロントのロゴは左側から右側へ移動し、エルフ、フォワードとイメージの共通化が図られた。低キャブ仕様が廃止。全車型が新長期排出ガス規制適合、主力車型に平成27年度燃費基準達成車を設定する。ミリ波レーダー車間距離警報装置、同クルーズコントロールを「VAT 」として新開発。バンパー上部のガーニッシュはブラックからガルグレーに変更。2007年6月 :6WG1型エンジン搭載車も遅れてマイナーチェンジ。トラクタには電子式車両姿勢制御システム(IESC)を新たに採用。6WF1型エンジンは廃止。  
   2007年10月 :危険走行時に自動的に減速し衝突被害を軽減する衝突被害軽減ブレーキ を開発。IESCを単車にも展開。  
   2009年 2月 :カーゴ系車両用ミラーが空力形状となり、ドアウインカーが法規対応(ECE/R48)のため小型化、クリアレンズ化された。また、「VAT」に側方監視モニターを追加した。2010年 5月17日 :ビッグマイナーチェンジ。実質的な8型であるが、型式の末尾についていた数字が消滅(例:LKG-CYL77A)。末尾のAは初代ギガであることを意味し、ロングシャーシ以外のモデルではAの後ろにシャーシの長さを表すアルファベットが付いている。日野と共同開発した尿素SCRシステム にDPD を組み合わせ、平成21年排出ガス規制 に適合。単車は原則として6UZ1型エンジンに統一。ダンプ(CXZ・CYZ)には新たに副変速機付き16段MTを設定。キャブはフロントグリル面積を拡大しエンジン冷却性能を高め、ヘッドライトをフォワード増トン仕様車 と同一の物に変更。また、22.5インチホイールをJIS 規格の8スタッドからISO 規格の10スタッドに変更。  
  
   
    ギガ LKG-CYL77A型 2010年式最終型 フルキャブ
    
    
  
   2014年 10月28日 :一部改良。VAT・IESC(電子式車両姿勢制御システム)を標準装備化。3軸車にショートキャブを設定。  
   
    
     
    
     セルフローダー PJ-CYH系
    
   
    
     
    
     東京消防庁 のスーパーアンビュランス PJ-CYZorCYY系
    
    
    
     
    
     警視庁機動隊の水難救助車 KC-CVR系
    
   
    
     
    
     車内
    
   
    
     
       
    
     
       
    
  
   
     
  
   
    2代目ギガ セミトラクタ カスタム(2016年型)
    
    
  
   
    2代目ギガ(2017年型)
    
    
  
   
    2代目ギガ(2019年型)
    
    
  
   
    2代目ギガ(ヤマト運輸 )
    
    
   
  
   2015年 10月28日 :トラクタ系に先行して二代目ギガの単車系をフルモデルチェンジし、全国で発売開始。いすゞ製大型トラックで同じ車名を継続してフルモデルチェンジを行うのはこのモデルが初めてとなる(今まではニューパワー→810→ギガと、FMC毎に車名が変わっていた)。キャッチコピーは「走ろう、いっしょに。」。ギガが提供できる5つの価値から、「ファイブスターギガ」と呼ばれることもある[ 5] 
     キャブ 骨格および構成部品の大部分を5-6代目フォワード や6-7代目エルフ (標準キャブ除く)と共通化(新型ギガのキャブモノコックそのものはフォワードのワイドキャブと同じである)、ラジエタ開口部を拡大し冷却性能および空力性能ならびに経済性能を向上した。また、ヘッドライトやミラー等の部品は2010年代以降の初代ギガと同一の部品を継続使用し、車内灯等はプロフィア や一部のホンダ車(ただしレンズの突起は大きい)から流用している。キャブ内々装ではインパネをセミラウンドインパネ化し、シートのホールド性及び通気性を向上している。また、ステアリングスイッチ及び4インチ液晶モニターのマルチインフォメーションディスプレイを採用した。 
      
       キャブはフルキャブ、天井を高くしたフルキャブ・ハイルーフ、ベッドレスのショートキャブ、キャブ上方にベッドを設置した二階建て構造のショートキャブ・マキシルーフと四通り設定されている。また、グレードは標準とカスタムが設定されている。 
         
     エンジンは排気量9.8Lの6UZ1 を継続採用している。ただし、ターボチャージャー を連続可変容量化 する等の改良をおこない、低中速のトルクを向上させている。また、ecostop(エコストップ) をカーゴ及びダンプ系に標準装備し、エンジン本体の改良と併せて燃費を向上させている。  
     トランスミッション においてはSmoother-Gx(スムーサーGx) を採用している。また、エンジンリターダを標準採用とした事により補助ブレーキの制動能力を向上させている。なお、6UZ1-TCSかつ12段スムーサーGx搭載車においては慣性走行機能「Smartグライド」を採用し、燃費を向上させている。プリクラッシュブレーキシステム はミリ波レーダーに加えてカメラを参照する二重検知方式とする事により、前方の検知精度が大幅に向上している。また、従来の衝突被害軽減ブレーキ機能に加え、移動障害物に対する衝突回避支援機能を追加している。また、カメラが走行車線を認識し、車両が走行車線から逸脱するとシステムが判断した場合、警報音とメーター内の液晶モニターの表示による車線逸脱警報により運転者に警告する機能が追加されている。旧来のみまもりくんを発展させたMIMAMORI を標準採用とし、様々な情報支援および車両コンディション把握の容易化を実現している。また、MIMAMORIで得た車両データを高度純正整備システムたる「PREISM」において活用する事により、車両稼働率の確保をバックアップする体制を整えている。  
     上記の新機軸・新機構を備えながら在来車型からの重量増を抑えている。 
     2015年12月24日 :CNG 車を追加。大型トラックでは初のCNG車であり、エンジンは6UV1 を使用している。  
   2016年 4月11日 :トラクタをフルモデルチェンジ。ショートキャブの標準ルーフ車を追加し、エンジンは6WG1 と6UZ1 を継続使用するが、6UZ1はターボチャージャーの仕様変更、インタークーラーとラジエーターの大型化、EGRクーラーの高効率化、サプライポンプの変更、新インジェクターの採用、超高圧コモンレールの採用によりトルクアップを図り、燃費を向上させた。また、単車系に新開発の排気量7.8L 2ステージターボ の6NX1エンジンを追加した。2017年 4月27日 :単車系をマイナーチェンジ。平成28年排出ガス規制に適合。スムーサーGx搭載車は慣性走行機能「Smartグライド+g」を採用し、燃費を向上。ヘッドライトと室内灯をLED化した他、メーター照明を常時点灯化した。また、6×4ミキサに6NX1エンジン搭載車を追加した[ 6] 2017年10月25日 :Gカーゴをベースに、アッシュベージュメタリックの専用キャブカラー、ISUZUロゴが刺繍された本革調シート、赤色のシートベルトなどを特別装備した「いすゞ自動車創立80周年記念特別仕様車」を100台限定で販売[ 7]   
   2018年 6月22日 :トラクタをマイナーチェンジ。単車系同様、平成28年排出ガス規制に適合。スムーサーGx搭載車は慣性走行機能「Smartグライド+g」を採用し、燃費を向上。ヘッドライトと室内灯をLED化した他、メーター照明を常時点灯化した。また、4×2エアサス車に、ホイールベース3,830mmの第5輪荷重11.5t車を新規設定した[ 8] 2019年 12月26日 :単車系をマイナーチェンジ。キャッチコピーは「もっと走れる明日のために。」。 
    
     安全面では、プリクラッシュブレーキシステムには歩行者・自転車検知機能を追加した。また、可変配光型LEDヘッドランプ、ドライバーステータスモニター、ブラインドスポットモニターを全車型に標準装備した他、スムーサーGx搭載車には全車速ミリ波車間クルーズを標準装備した。全高3.8m級のハイルーフを一部車型で標準装備した他、イスリングハウゼン社製シートを一部車型で標準装備するなど居住性の改善が図られた。「MIMAMORI」並びに「PREISM」の機能も追加され、バッテリー電圧などの項目が追加された。タイヤ空気圧モニタリングシステムをオプション設定している他、安全装置の作動状況や使用状況を報告するセーフティドライブ報告機能も装備している[ 9]  
     2020年 2月27日 、レーンキープアシスト を単車系の一部車型に、後輪スーパーシングルタイヤを一部車型にそれぞれオプション設定した。レーンキープアシストは車線維持支援機能・車線逸脱抑制機能・低速時パワステアシスト機能も装備している[ 10] 2020年 4月28日 、トラクタをマイナーチェンジ。単車系同様に安全面の向上が図られ、プリクラッシュブレーキシステムには歩行者・自転車検知機能を追加した。可変配光型LEDヘッドランプ、ドライバーステータスモニター、ブラインドスポットモニターを全車型に標準装備した他、スムーサーGx搭載車には全車速ミリ波車間クルーズを標準装備した。また、軸重モニターを一部車型に標準装備した。単車系同様に居住性の改善も図られ、全高3.8m級のハイルーフを一部車型で標準装備した他、イスリングハウゼン社製シートを一部車型で標準装備した。「MIMAMORI」並びに「PREISM」の機能も追加され、バッテリー電圧などの項目が追加された。タイヤ空気圧モニタリングシステムをオプション設定している他、安全装置の作動状況や使用状況を報告するセーフティドライブ報告機能も装備している[ 11] 2021年 5月14日 、マイナーチェンジ。トラックとしては初となるドライバー異常時対応システム (EDSS:Emergency Driving Stop System)を全車型にオプション設定した。ドライバー異常時対応システムは、異常自動検知型と押しボタン型の併用で、ドライバーステータスモニター(DSM)がドライバーの異常を検知するか、ドライバー自身がEDSSスイッチを押すことで作動する。作動後は登録したメールアドレスへ状況が通知される。ドライバーによるEDSSスイッチの誤操作対策として、EDSSキャンセルスイッチも装備している[ 12] 2021年 7月30日 、CNG車をマイナーチェンジ。ディーゼル車同様に安全面の向上が図られ、プリクラッシュブレーキシステムには歩行者・自転車検知機能を追加した。可変配光型LEDヘッドランプ、ドライバーステータスモニター、ブラインドスポットモニターを全車型に標準装備した。ディーゼル車同様に居住性の改善も図られ、全高3.8m級のハイルーフを一部車型で標準装備した他、イスリングハウゼン社製シートを一部車型で標準装備するなど居住性の改善が図られた[ 13] 2021年 10月28日 、国産大型トラックでは初となるLNG車を発売。エンジンはCNG車と同じ6UV1-TCNを搭載し、LNG独自の燃料システムを搭載する他、航続距離もCNG車と比較して大幅に向上した[ 14] 2022年 10月4日 :単車系をマイナーチェンジ。キャッチコピーは「New Five Star GIGA」。 
    
     燃費面では、6UZ1エンジンを改良した他、転がり抵抗の低いタイヤを新規設定するなど、一部車型で2025年度燃費基準適合+5%を達成した。Gカーゴ全車においても、空力の改善が図られ、スポイラー形状のリアフラップとサイドスカートを装着した日本トレクス 製の「省エネパッケージ」を新規設定した。  
     安全面では、スムーサーGx搭載車のレーンキープアシストの性能向上が図られた他、ドライバー異常時対応システムの機能向上が図られ、レーンキープアシストと連動して直線やカーブ走行時に車線内を維持した状態で車両を緊急停止する機能を追加した。また、後退時車両直後確認装置の装着義務化に対応するため、バックカメラ を全車型に標準装備した他、標識認識機能並びに標識連動型スピードリミッター を全車型に標準装備した。標識認識機能はカメラが標識を認識し、認識した標識の状況がメーターディスプレイに表示される。  
     装備面では、一部車型に新高機能シートを採用した他、インテリアの内装色が変更された。また、キーレスライドを新規設定した他、MIMAMORIをフルモデルチェンジし、運行指示書と連携した「商用車ナビゲーション」や「動画ドライブレコーダー」などの新機能を追加した[ 15] [ 16]  
     2023年 4月にセミトラクタとフルトラクタ・フルキャブがフルモデルチェンジされたが、単車系、フルトラクタ・ショートキャブは継続して販売される[ 17] 2023年 9月4日 :マイナーチェンジ。単車系ではGVW25t低床3軸車を新規設定した。フルトラクタ・ショートキャブではダブル連結トラックにも採用可能であるフルエアサスペンションを新規設定した他、日本貨物鉄道 (JR貨物)新規格コンテナ 対応車を新規設定した。安全性の向上も図られ、ブラインドスポットモニターの性能向上が図られた他、レーンキープアシストのオプション展開を拡大した。また、Gカーゴの床材を竹材に変更した[ 18] 2024年 9月19日 に2025年 春から、6UZ1-TCCエンジンと6UZ1-TCSエンジンを搭載する7速MT車を子会社のUDトラックス へOEM供給を行い、3代目クオン として発売する事がいすゞ自動車とUDトラックスから発表され、2024年12月19日に概要が発表された。対象となるのは当該エンジンとトランスミッションを搭載するカーゴ系とダンプ・ミキサ系となる予定で、フルトラクタ・ショートキャブ、薬剤散布車、6UZ1-TCCエンジンを搭載する9速MT車はOEM供給の対象外となる[ 19] [ 20] [ 21] [ 22]   
  なお、フルモデルチェンジに伴い型式末尾の記号が例えば6x2において初代ギガのQKG-CYL77A からQPG-CYL77B に変更となっている。 
 
   
  
   
   
    3代目ギガ セミトラクタ
    
    
  
   
    セミトラクタ(車内)
    
    
  
   2023年 3月29日 :セミトラクタとフルトラクタ・フルキャブをフルモデルチェンジ(発売は4月4日)[ 23] [ 24] [ 25] [ 26] [ 27] [ 17] 
     いすゞ自動車の子会社であるUDトラックス との初の共同開発モデルとなる。キャブやドライブトレーンなどはクオン トラクタをベースとしており、クオントラクタとはエクステリアデザインや機能装備の設定などで差異化を図っている。フロントグリルやフロントバンパーは単車系を流用したが、フロントグリルは若干張り出した形状となっている。クオンフルトラクタにはショートキャブは設定されていないため、フルキャブのみの設定となる他、ギガフルトラクタ・ショートキャブはUDトラックスへのOEM供給は行われない。  
     エンジンはこれまでの6UZ1/6WG1に代わり、UDトラックス製のGH11TD とGH13TCの2機種が用意される。GH13エンジンは、国産トラクターヘッドでは国内最高となる530PSモデルも設定している。セミオートマチックトランスミッション は2代目までのスムーサーGxに代わり、GH11TDエンジン搭載車はESCOT-VI を、GH13TCエンジン搭載車はESCOT-VIIを採用した。フットブレーキ も2代目までのドラムブレーキ に代わり、クオンと同じ総輪ディスクブレーキ を採用した。  
     車両型式もUDトラックス流となり、EK系(4x2セミトラクタ、クオンGK系)、EW系(6x4セミトラクタ、クオンGW系)、SW系(6x4フルトラクタ、クオンCW系)、SG系(8x4フルトラクタ、クオンCG系)を名乗る。併せて、車台番号 もベース車同様「JNCM」で始まる17桁のVIN 方式による表記となる。  
     カプラー (連結部分)の製造メーカーは、ベースのクオントラクタがソーシン 製に対して、ギガトラクタは横浜車両工業製となっている。インテリアはベースとなるクオントラクタと同一であるが、内装色は単車系と同じブラウン系を採用した。EK系はクオンGK系ではメーカーオプションとなっているベルトインシート、フルオートエアコン、大型センターコンソール、ホット&クールボックス、保温機能付きカップホルダー、サイドミラー電動調整機能を標準装備した。クオンGK系で設定されているカスタムグレードや本革巻ステアリングホイールはEK系では設定されない他、クオンGWに設定されている専用グリルやシート色、エンブレムに相当する加飾はEW系には設定されない。  
     GH13TCエンジン搭載車のステアリングはクオン単車系の一部に装備されているアクティブステアリングを標準装備した。先進運転支援システム (ADAS)はクオントラクタと共通となっており、先代のフルキャブ車にあった斜め前方ミリ波レーダーやドライバー異常時対応システムは装備されない。  
     ギガ単車系に標準装備されるMIMAMORI 付きセンターディスプレイ(ディスプレイオーディオ)はUD製車両には装備されない[ 28]  
       
  
   
中国 では慶鈴汽車 において日本と同じギガ(中国名・巨咖)の車名で2017年から生産されている。中国仕様のトラクタは日本市場向けと比べ全長と全高が拡大された専用キャブとなっており、二段ベッドが標準装備されている。中国仕様の単車系は日本仕様と同様にシングルキャブとフルキャブを設定している[ 29] 
  Cシリーズ及びEシリーズが輸出されている地域では、フォワード(海外名:Fシリーズ)の販売はFV*が最大レンジとなる。 
  オーストラリア とニュージーランド では、大型トラックにおけるトップシェアを獲得している[ 30] 
  海外ではほとんどの地域で初代が継続販売されている。フィリピン では、トラクタの一部車型を2代目へモデルチェンジしたが、単車系とトラクタの一部車型は初代が継続販売されている。これまでFシリーズFX*系(マレーシア 名:ギガ)が最大レンジであったマレーシアでも、2022年7月から2代目の販売を開始した[ 31] 
  2024年7月29日に海外仕様のモデルチェンジが発表された。海外仕様の3代目はSシリーズ(単車系)及びEシリーズ(トラクタ)として展開される。Sシリーズ及びEシリーズはUD・クエスター がベースとなり、フロントグリルやフロントバンパーは3代目ギガと同様にギガ単車系から流用する他、ヘッドライトもFシリーズFX*系から流用する。インテリアはクエスターと同一となり、エンブレムをUDからISUZUに変更する程度にとどまる。また、従来のCシリーズ及びEシリーズと併売する地域もある[ 32] [ 33] 
 
  
   
 
   
    CVR(4×2)  
    CXK(6×2R)NKサス  
    CXM(6×2R)  
    CYM(6×2R)GVW20t超  
    CYL(6×2R)GVW20t超・エアサス  
    CXG(6×2F)  
    CXE(6×2F)エアサス  
    CYG(6×2F)GVW20t超  
    CYE(6×2F)GVW20t超・エアサス  
    CXY(6×4)エアサス  
    CXZ(6×4)  
    CYZ(6×4)GVW20t超  
    CYY(6×4)GVW20t超・エアサス  
    CVZ(低床6×4)GVW18t仕様  
    CXZ-J(低床6×4)  
    CYZ-J(低床6×4)GVW20t超  
    CYY-J(低床6×4)GVW20t超・エアサス  
    CXH(低床8×4)  
    CYH(低床8×4)GVW20t超  
    CYJ(低床8×4)GVW20t超・エアサス  
    CVS(4×4)除雪車専用シャーシ  
    CXW(6×6)除雪車専用シャーシ  
    CYW(6×6)GVW20t超・除雪車専用シャーシ  
    EXR(4×2セミトラクタ)  
    EXD(4×2セミトラクタ)エアサス  
    EXZ(6×4セミトラクタ)  
    EXY(6×4セミトラクタ)エアサス  
    EK(4×2セミトラクタ)  
    EW(6×4セミトラクタ)  
    SW(6×4フルトラクタ)  
    SG(8×4フルトラクタ) 
     
    
  2025年春に発売予定のUDトラックス向けの単車系7速MT車は先頭のCがエルフ ・フォワード 同様にBとなる。 
 
  
   
下表の“区分”は車両型式のアルファベット3文字(上記のC**またはEX*)の次位の数字2桁(単車系、初代・2代目トラクタ)、または車両型式のアルファベット2文字(上記のEK・EW・SW・SG)の次位のアルファベットと数字を組み合わせた2桁(3代目トラクタ)を示す。 
 
   
   
     
     区分   
     エンジン型式   
     形態・方式   
     排気量(cc)   
     出力帯(PS)   
     搭載期間  
      
     
     23   
     6SD1   
     直6・TI   
     9,839   
     310-340   
     1994-2005  
      
     
     50   
     6WA1   
     12,068   
     330-390   
     1994-2000  
      
     
     51   
     6WF1   
     14,256   
     330-370   
     1999-2007  
      
     
     52   
     6WG1   
     15,681   
     400-520   
     1997-  
      
     
     60   
     6NX1   
     直6・TI   
     7,790   
     340   
     2016-  
      
     
     73   
     6TE1   
     V6・NA   
     18,933   
     330-370   
     2001-2003  
      
     
     74   
     8TD1   
     V8・NA   
     24,312   
     410-480   
     2000-2003  
      
     
     75   
     10TD1   
     V10・NA   
     30,390   
     600   
     1997-2003  
      
     
     77   
     6UZ1   
     直6・TI   
     9,839   
     330-400   
     2005-  
      
     
     78   
     6UV1   
     直6・TI・CNG   
     9,839   
     330   
     2015-  
      
     
     80   
     8PE1   
     V8・NA   
     15,201   
     285   
     1994-2003  
      
     
     81   
     10PE1   
     V10・NA   
     19,001   
     325-360  
      
     
     82   
     12PE1   
     V12・NA   
     22,801   
     385-450   
     1994-2000  
      
     
     5D   
     GH11   
     直6・TI   
     10,836   
     390-460   
     2023-  
      
     
     6D   
     GH13   
     12,777   
     470-530  
      
    
  
 
  
   
   いすゞ自動車 藤沢工場(単車系、フルトラクタ・ショートキャブ)  
   UDトラックス 上尾工場(セミトラクタ、フルトラクタ・フルキャブ)  
   慶鈴汽車  重慶工場  
  
   
   Gカーゴ/Gカーゴクール - 日本フルハーフ 、日本トレクス (日本トレクスは一部車型のみ)  
   スーパーGカーゴ - 日本フルハーフ  
   ダンプ完成車シリーズ - 新明和工業 、極東開発工業   
   ミキサ営業完成車 - KYB (メーカー完成車は9速MTのみ) 
    
     
      Gカーゴ融雪剤対策仕様は、フォワードFカーゴウイングシリーズに設定がない日本トレクス製も設定している。KYB製トラックミキサ荷台の7速MT車は、キャブ付き完成シャシーによる架装対応となる。
      
      
    
  
   
   英語 で「10億」(単位)を意味する giga から。いすゞが扱う一番大きな商品であることから名付けられた[ 34]   
  
   
   
 
    
     
    
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