空気油圧複合式(エアオーバーまたはエアオーバーハイドロリック)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 20:01 UTC 版)
「フットブレーキ」の記事における「空気油圧複合式(エアオーバーまたはエアオーバーハイドロリック)」の解説
主に大型自動車と一部の中型車で使われている。油圧式のマスターシリンダーのピストンを、空気圧で押す方式。このため、ブレーキペダルが操作するものは、圧縮空気のみで、踏み込むと圧縮空気がマスターシリンダーのピストンに流れてブレーキを締め付け、離すとその空気が外部に開放され、ブレーキが解除される。この方式は負圧式倍力化装置よりも強力な油圧をつくるため、エアブレーキ車両の経験がない運転者は急ブレーキになる。オルガンペダルの先の方を軽く踏んでいくと徐々に空気が送られるので、滑らかな減速が得られる。一部を除きオルガンペダルである。オルガンペダルでない(吊り下げ式ペダルの)車種は、日野・レンジャーや日野・プロフィアなどがある。ブレーキを使うたびにエアタンクの空気が抜けるため、エアコンプレッサーを使ってタンク内の空気圧をある程度高めておかなければならない。空気が漏れ、タンク内の空気圧が外気圧と同じになると全く作動しない。ホイールシリンダーは油圧のため、ブレーキを踏み続けると加熱し、油圧配管内に気泡を生じ、ブレーキが利かなくなるベーパーロック現象を引き起こす可能性を含んでいる。
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