おん‐ちょう〔‐テウ〕【音調】
音調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 08:33 UTC 版)
Bee & Glasgow (1973) によると、音調の性質は3種類の声調(高、低、下降)と強勢との組み合わせによるものである。詳細は以下の通りである。 /máámímːá/ 〈木の一種〉のように全ての音節が高声調である場合や/mayáímá/ 〈仕事〉のように低声調音節の次に高声調音節が連続する場合、強勢は最初の高声調音節に置かれる。 /íráqóne/ 〈それは良い〉や/anêma/ 〈鳥の一種〉のように高声調や下降声調の音節の後に低声調がくる場合、強勢は最後の高声調または下降声調の音節に置かれる。 /ʼkuʼkabuwo/ 〈こすれ!〉のように全ての音節が低声調である場合、強勢は最後の音節に置かれる。
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音調(アクセント)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 02:24 UTC 版)
与那国語には3パターンの音調型が存在し、研究によってA型・B型・C型/高型・低型・下降型などと呼ばれる。A型/高型は一音節語の場合は高く、二音節以上の語の場合は最初の音節のみ低く、それ以降は高く発音される。B型/低型の場合、音節数に関わらず全体が低く発音される。C型/下降型は少々変わり種であり、語の最後の音節が軽音節ならばA型/高型と同じになるが、最後の音節が重音節(長母音・二重母音・撥音で終わる語)ならばその音節が下降して発音される。軽音節の語でA型/高型とC型/下降型を見分けるには、例えば=n「も」を付け、重音節を形成すればよい。例えば下表のように「橋」「箸」は単語単独の場合どちらも低高で発音されるが、=nを後ろにつけると「箸」の方にのみ隠れていた下降調が現れる。 隠れた下降調の出現音調型接尾辞なし=n「も」付きA型 /haci/ 低高「橋」[haʧʔi] /haci=n/ 低高「橋も」[haʧʔiŋ] C型 /haci/ 低高「箸」[haʧʔi] /haci=n/ 低降「箸も」[haʧʔiŋ] ただし与那国語の音程の幅は小さく、語がどの音調型に属するのか判断しにくい。またC型/下降型の語では末音節が軽音節でも半下降が実現する場合があるという研究もある。さらに上野(2010)では、上記の3種類の音調型に収まらないものがあるとしている。
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音調(アクセント)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 00:28 UTC 版)
富山のアクセント(京阪式・内輪東京式アクセントとの比較) 京阪式富山(2拍目が狭母音)富山(2拍目が広母音)内輪東京式二拍名詞1類顔・風・鳥H○○ ○○ ○○ ○○ 2類音・石・紙H○○ ○○ ○○ ○○ 3類犬・月・花H○○ ○○ ○○ ○○ 4類糸・稲・空L○○ ○○ ○○ ○○ 5類雨・声・春L○○ ○○ ○○ ○○ 富山県のアクセント(音調)は京阪式変種とされる垂井式アクセントである。音の下がり目のみを区別する体系であり、京阪式アクセントのような語頭が高いか低いかを区別する体系ではない。下がり目の直前の拍をアクセント核という。二拍名詞のアクセントは、県内ほぼ全域にわたって共通し、周辺地域のアクセント体系との境界も県境に一致するとみられるが、五箇山の一部で県内主流のものとはやや異なったアクセント体系が用いられる。 県内の主流アクセントでは、二拍名詞のうち、第1類(顔、風など)と第4類(糸、稲など)は平板型に発音される。また、第2類(音、紙など)、第3類(池、足など)、第5類(雨、春など)は二拍目の母音が広母音(a、e、o)なのか狭母音(i、u)なのかによって変化が起きる。第2、3、5類のうち、二拍目の母音が広母音のもの(音、池、雨など)は尾高型であり、二拍目が高く、後に続く助詞が低く発音される。二拍目の母音が狭母音のもの(紙、足、春など)は頭高型であり、一拍目が高く二拍目は低くなる。このような母音の広狭による型の分裂は隣の石川県にもみられるほか、北奥羽方言や出雲方言にもある。また、動詞と形容詞の言い切りの形では、全ての語が、二拍語は頭高型、三拍以上の語は中高型で、後ろから二拍目にアクセント核がある(日本語の方言#アクセントに富山市アクセントの表あり)。
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音調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/07 05:42 UTC 版)
モールス符号を受信した時の音調(T、トーン)は、1から9までの数値で表現する。特に問題が無ければ 9 を報告するのが普通である。 T説明 1: きわめて粗い音調 2: たいへん粗い交流音で、音楽の感じは少しもしない音調 3: 粗くて低い調子の交流音で、いくぶん音楽に近い音調 4: いくらか粗い交流音で、かなり音楽に近い音調 5: 音楽的に変調された音色 6: 変調された音、少しビューッという音を伴っている 7: 直流に近い音で、少しリプルが残っている 8: 良い直流音で、ほんのわずかリプルが感じられる 9: 完全な直流 アメリカ合衆国 ARRL での音調の定義は次の通り。こちらがオリジナルだが、現在の版はより具体的な表現となっている。 T説明 (英語、1936年)説明 (英語、現在) 1: Extremely rough hissing note Sixty cycle a.c or less, very rough and broad 2: Very rough a.c. note, no trace of musicality Very rough a.c., very harsh and broad 3: Rough, low-pitched a.c. note, slightly musical Rough a.c. tone, rectified but not filtered 4: Rather rough a.c. note, moderately musical Rough note, some trace of filtering 5: Musically modulated note Filtered rectified a.c. but strongly ripple-modulated 6: Modulated note, slight trace of whistle Filtered tone, definite trace of ripple modulation 7: Near d.c. note, smooth ripple Near pure tone, trace of ripple modulation 8: Good d.c. note, just a trace of ripple Near perfect tone, slight trace of modulation 9: Purest d.c. note Perfect tone, no trace of ripple or modulation of any kind アマチュア無線で自作の送信機が多く使用されていた時代には、電源の性能などが悪く、リプルを含んだ音調の局があった。また無線通信の初期の時代には、十分に平滑されていない直流電源を使って、独特の音調で送信を行う電信局があり、音を聞くだけで局を区別できたと言われている。音調の定義は、これらの時代背景を反映したものになっている。
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「 音調」の例文・使い方・用例・文例
- その言葉が話された音調で、それがうそだとわかった。
- 音調を一段と高く整える.
- 音調を高くしすぎる.
- 音調が好い
- 音調が悪い
- ピッコロに似た高い音調の小型フルート
- 端の尖った溝または唇を通って空気が通過することにより音調が作られる
- 唇管の音調をもったオルガン音栓
- その出力が入ってくるラジオ信号とヘテロダイン効果を生じて合計と差異音調を得る発振器
- 騒々しく甲高い音の音調を持っていること
- ピッチ変化を使用する音調言語
- 異なる声域を用いる音調言語
- 弦楽器において,音調節のため弦をおさえる位置
- 高い音調
- 音調が高まる
- 語尾の音調が高くなること
- 語尾の音調が低くなること
- 音調がなめらかでないこと
- 母音調和という,ある言語の母音の配列に一定法則のある現象
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