構文と句音調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 09:02 UTC 版)
句音調は区切りを示し、文の構造を伝える機能を果たしている。 文字の上では区別できない曖昧な文も、句音調によって発音しわけることができる。たとえば、「赤い魚を食べる猫」という名詞句は、2通りに解釈できる。赤いのは魚であるという解釈と、赤いのは猫であるという解釈である。赤いのは猫であるという意味の場合は|の位置に区切りを置くことで、次のように発音しわけることができる。 赤いのは魚: ア[カイサカナオタベ]ルネ]コ 赤いのは猫: ア[カイ|サ[カナオタベ]ルネ]コ 赤いのは猫という解釈では、「赤い」が近くにある「魚を」ではなく遠くにある「猫」に係るため、「赤い」と「魚を」の間で区切る。そのため「魚を」に句音調が来るのである。 日常会話では無意識に適切に区切っているが、文章を朗読する際には朗読者が読む文をきちんと理解していないと適切に区切ることができず、聞き手としては意味が取りにくくなることがある。
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