音読みと中国語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 21:27 UTC 版)
日本漢字音の特徴は、中国語で全て1音節であるものが2音節化されるものが少なくないことである。また語末の閉鎖音[p][t][k](入声)は日本語では「フ・ツ・チ・ク・キ」となった。このうち[p]に当たる「フ」は日本語のハ行転呼現象と相まって「ウ」に変化し(「集」シフ→シュウ)、あるいは促音「ッ」や「ツ」として定着したものもある(「圧」アフ→アツ)。語末の軟口蓋鼻音[ŋ]は母音化され「ウ・イ」となった(唐音では「ン」)。また古代中国語には清音(無声音)・濁音(有声音)の対立とともに有気音・無気音の対立があったが、日本語にはこの対立がないため字音に反映されていない。また声調も基本的に保持されていない。これらのことにより、同音異義語が多くなっている。
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