なおし〔なほし〕【直し】
なお・し〔なほし〕【直し】
直し
本直し
( 直し から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/21 06:14 UTC 版)
本直し(ほんなおし)は、みりんに焼酎を加えたもの[1]。直しとも。江戸時代の風俗をまとめた『守貞漫稿』によると、みりんと焼酎をほぼ半々に混ぜたものを上方では「柳蔭(やなぎかげ)」、江戸では「本直し」と呼び、冷用酒として飲まれていた[2]。
「飲みにくい酒を手直しする」という意味で「直し」という呼称が発生した。江戸時代には焼酎の亜種としてよく飲まれていたが、現在ではあまり一般的ではない。かつては夏の暑気払いとして、井戸で冷やして楽しまれ、高級品として扱われていたことが、上方落語の「青菜」に窺える。また屠蘇のベースとして用いられた。
法的には「飲用みりん」と言われる。かつては酒税法上、「本みりん」とは区別され、飲用みりんは本みりんより課税額が安かったが、のちに一本化された。
1990年代にWTOの勧告により、ウィスキーの酒税が下がる一方で焼酎の酒税は上昇したが、料理酒と同一視された本直しは看過され、相対的に低い税率に抑えられた。そこで一部の焼酎・みりん製造業者は、発泡酒同様の「節税焼酎」として本直しに着目、1990年代末期には飲用酒としての販売量が急激に増加した。
しかし大蔵省(現・財務省)はこれを見逃さず、2000年の酒税改正において、焼酎を多く加えた飲用みりん(アルコール分23度以上、またはエキス分8度未満)については焼酎と同じ税率となり、本直しへの需要は急激に廃れた。現在の本直しは、比較的限られた業者が製造・販売している。
脚注
「直し」の例文・使い方・用例・文例
- その子は帽子をきちんとかぶり直した
- 計画を手直しする
- この計画は手直しが必要だ
- 服を手直しする
- 私の発音を正しく直してください
- その手紙は書き直しが必要だ.不必要なことばはすべて切り取りなさい
- 新しくやり直したい
- 私はジーンズをポーチに作り直した
- コンピュータを直したいなら私に任せなさい
- 靴を直してもらった
- 彼女は古い上着をとりあえず直した
- できる限り早くかけ直します
- 子供向きに直した推理小説
- 彼はその物語をやさしい英語に書き直した
- 彼は恐怖で手足が硬直した
- やり直しすることを許してくれて彼女は私の顔を立ててくれた
- 私は大学に進学するつもりだったが考え直して就職した
- 子供たちのためにその文をもっとやさしいことばで書き直してくださいませんか
- 彼女はほほえみかけて小さな女の子の機嫌を直した
- ただ1つ覚えておかなければならないのは,やり直しはきかないという事だ
直しと同じ種類の言葉
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