campioneとは? わかりやすく解説

Campione


カンピオーネ

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カンピオーネ[1]、カンピョーネ (Campione) は、イタリア語でチャンピオンの意。

出典

  1. ^ 郡史郎、池田廉 編『ポケットプログレッシブ伊和・和伊辞典』(初版)小学館、2001年5月1日、107頁。ISBN 4-09-506121-9。 

カンピオーネ!

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カンピオーネ!
ジャンル バトル[1]、ファンタジー[2]、ラブコメ[2]
小説
著者 丈月城
イラスト シコルスキー
出版社 集英社
レーベル スーパーダッシュ文庫
ダッシュエックス文庫
刊行期間 2008年5月23日 - 2017年11月22日
巻数 全21巻
小説:カンピオーネEX!
著者 丈月城
イラスト シコルスキー
出版社 集英社
レーベル ダッシュエックス文庫
発売日 2019年4月24日
巻数 全1巻
小説:カンピオーネ! ロード・オブ・レムルズ
著者 丈月城
イラスト BUNBUN
出版社 集英社
レーベル ダッシュエックス文庫
刊行期間 2020年6月25日 -
巻数 既刊3巻(2021年9月現在)
漫画
原作・原案など 丈月城
作画 坂本次郎
出版社 集英社
掲載誌 スーパーダッシュ&ゴー!
発表期間 2011年12月号 - 2013年6月号
巻数 全3巻
アニメ:カンピオーネ!
〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜
原作 丈月城
監督 草川啓造
シリーズ構成 花田十輝
脚本 花田十輝、あおしまたかし、鴻野貴光、子安秀明
キャラクターデザイン 石川雅一
音楽 加藤達也
アニメーション制作 ディオメディア
製作 カンピオーネ!製作委員会
放送局 #放送局参照
放送期間 2012年7月 - 9月
話数 全13話
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル・漫画・アニメ
ポータル 文学・漫画・アニメ

『カンピオーネ!』(Campione!) は、丈月城による日本のライトノベル。イラストはシコルスキー(1-21巻、EX)、BUNBUN(ロード・オブ・レルムズ)が担当。スーパーダッシュ文庫(集英社)にて2008年5月から2014年9月まで刊行された。登場人物の一部は次作『神域のカンピオーネス』にも登場しており、2019年4月には両作の繋がりを描く『EX』が刊行される。さらに『神域のカンピオーネス』の直接的な続編で、両作の主人公らが登場する『ロード・オブ・レルムズ』が2020年6月から発表されている。

「電子書籍アワード2013」ライトノベル部門では1位を獲得している[3]。2017年11月時点でシリーズ累計部数は140万部を突破している[4]。

坂本次郎による漫画化作品が『スーパーダッシュ&ゴー!』2011年12月号(創刊号)から2013年6月号までが連載された。また、テレビアニメが2012年7月から9月にかけて放送された。

あらすじ

この世界には神殺しと呼ばれるものがいる。神話に抗い地上に災厄をもたらす神、まつろわぬ神を殺し、権能と呼ばれる神秘の力を奪った者たち。彼らはカンピオーネと呼ばれ、魔術師の王、魔王として君臨し、神々や同類と戦う。

日本に生まれた7人目の王、草薙護堂は一人の高校生として平穏な日常を望んでいた。だが、彼を神殺しに誘った運命がそれを許すはずもなく、護堂は自らを慕う少女たち、エリカ・祐理・リリアナ・恵那とともに日本のみならず海外でも、まつろわぬ神々や他のカンピオーネと戦い続ける羽目になる。

そんな日々の中、護堂は「複数の神殺しが誕生した時に地上へ顕現し神殺したちを殲滅する」という最後の王と呼ばれる最強の軍神が、1000年前から日本に眠っていることを知る。王を復活させようと日本に襲来する神祖グィネヴィアや神々を退けていた護堂だったが、ある事件で1500年前の過去へ飛ばされた時に王本人と対面する事になる。何とか事件を解決し現代へ帰還したものの、本格的に動き始めた配下たちによって最後の王が時を経て遂に復活してしまう。神殺しの数に応じて力を増す王を、護堂は隠された名を解き明かし辛うじて退けたのだが、その能力を封じるために今度はカンピオーネ同士が数を減らすべく殺し合う「魔王内戦」が勃発する。

登場人物

主要人物

草薙 護堂(くさなぎ ごどう)
声 - 松岡禎丞[5]
本作の主人公[6]。当代の中で最も若き神殺しの魔王、7人目のカンピオーネ。私立城楠学院高等部1年5組。
争いを好まない平和主義者・「普通の高校生」を自称し、実際普段は人並の倫理観や正義感をもつ律儀でまじめな性格だが、一方で場の勢いと気持ちの昂りに任せて行動するところがある。面倒見が良く、距離や文化の隔たりなど関係なしに気やすく友人関係を作り、必要なときは義侠心にまかせて可能な範囲で手助けする、といった点は祖父によく似ている。
魔王としての意識は低く、王の称号にふさわしい偉業を成して初めて王に認められると考えており、神々との揉め事で体を張るのは自分しかできそうな人間がいないからでしかない。祖父母の影響から異性関係には及び腰で、多数の女性の好意に全く気付かないなど恋愛に関する勘は鈍い。神殺しらしい狡猾さやしたたかさと、友人を作ることへの躊躇の無さや信頼する相手への無防備さが同居しているという性格もあって、本来なら敵対するはずの者とも魅かれ合う場合がある。
常人だった頃から、神の言霊に抗う程の精神力、相手の心理と勝負所を嗅ぎ分ける洞察力・戦術能力、ずば抜けた動体視力に反射神経、野球技術を持っており、それらを武器に神々との戦闘を行い、相手に合わせて柔軟に戦法を変えるのが得意。元々神官や祭司の素質があったのか、ウルスラグナとの邂逅を通して神力の感知能力に目覚めた。
戦闘回数に比べれば権能は少なく、手札を増やすことよりも手持ちの武器をどうやって使うかを重視するタイプであるため、権能が増えないことはあまり気にしていない。そのため、歴代の神殺しの中でも特に権能などの力に対して執着がないと評されている。一方で類は友を呼んだのか、戦いを重ねるごとに『猪』を筆頭にして天叢雲剣やランスロットといった好戦的な性格の仲間が増えてきている。権能の威力の絶大さ故に最も苦手なのが周りの人間を巻きこまずに戦うことで、街中での戦いは極力避けたがる。
エリカ・ブランデッリ
声 - 日笠陽子[5]
本作のヒロインの1人[2]。金髪碧眼のイタリア美人。16歳。神殺しの血を引く魔術界の名門ブランデッリ家の令嬢。ミラノの魔術結社《赤銅黒十字》(しゃくどうくろじゅうじ)に所属し、12歳で騎士に叙勲され、弱冠16歳にして『大騎士』の位階と組織のイタリア人筆頭騎士たる『紅き悪魔(ディアヴォロ・ロッソ)』の称号を持つ天才魔術師。護堂がカンピオーネとなった経緯を知る数少ない人物の一人。
魔剣クオレ・ディ・レオーネの当代の所有者で、本来の「幅広の片手剣(ブロードソード)」から細剣へ変形させて巧みな剣術を使う。魔女の素質こそ持たないものの戦闘関連、特に攻防に優れた鉄の魔術に長けており、剣を魔法生物(ゴーレム)化し、変形・増殖させて戦う。鉄と関わりの深い焰の術や、『身体強化』『護身』などの強化系魔術も得意。魔術に関しては戦闘向けのものを得意とするが、優れた政治力や交渉能力を持ち、時にはそれを駆使して護堂をサポートする。常に陣営を代表するスポークスマンであり、智慧者としての資質を持つ。また、羅濠教主も認めるほどの聡明さに加えて器用で要領もよい。
「(第一の)愛人」を自称するほど個人的にも護堂に惚れこんでおり、平時であれば所構わず手段も問わず彼のそばに寄り添いたがるため、祐理や静花から警戒されている。一方の護堂からも相棒として最大の信頼を置かれている。本人曰く「心は広いが我慢はしない女」。護堂の周りに女性が来ると彼を問い詰めるが、すぐに自分の地位を獲得して上手く取りまとめている。「面白さ」が重要な参考基準であり、持ち前の智力を自分が面白がるために動員する。
万里谷 祐理(まりや ゆり)
声 - 花澤香菜[5]
本作のヒロインの1人[2]。私立城楠学院高等部1年6組。学校では茶道部に所属。関東一帯を霊的に守護する一団の『媛』と呼ばれる高位の巫女であり、由緒ある武蔵野の媛巫女の一人として、重要な聖域の一つである虎ノ門の七雄神社を担当している。《神祖》玻璃の媛君の血を濃く引いた先祖返りであり、世界最高クラスともされる強大な霊視能力と、希少な精神感応の素養を持つ。万里谷家は旧男爵家の家系で、明治維新までは貧乏な貴族だったが、代々高い霊力を持つ女児が産まれることから古来より優秀な巫女を幾人も輩出してきた。
基本はおっとりとしたお嬢様だが、筋金入りの逞しさを持ち、責任感が強く真面目な性格で、護堂のいい加減な言動を諫めることも。怒ると「夜叉女」と表現される鋭利な雰囲気をまとうため、奔放な妹のひかりも姉には頭が上がらない。また護堂を巡る女性関係に対しても同様だが、そのせいで周囲から「護堂の『本妻』」扱いされている。素直で世間知らずなので、少々天然ボケ気味なところがある。
その霊視力は一般的な魔女のおよそ6倍という驚異的な的中率を誇っており、神々に近づけばほぼ確実にその名や来歴までをも視ることができる。この力は護堂の『戦士』の化身と相性が抜群であり、戦闘に直接参加することはほぼないが、精神感応による心眼や思念の中継係など強力なサポーターとして活躍する。
リリアナ・クラニチャール
声 - 喜多村英梨[5]
本作のヒロインの1人[2]。東欧にルーツを持つ銀髪ポニーテールのイタリア人。長らくヴォバン侯爵に仕えてきたクラニチャール家の出身。16歳。自称「護堂の騎士」。愛称は「リリィ」。エリカの属する《赤銅黒十字》のライバル組織《青銅黒十字》(せいどうくろじゅうじ)に所属する大騎士で、エリカと同じく12歳で騎士に叙勲されており、欧州では同年代の少女でエリカと唯一張り合えると評される。
『剣の妖精』の異名を持ち、総合的な戦闘力でエリカに匹敵するほどの凄腕。錬鉄術などのライバルの得意分野では劣るものの、魔女(ストレガ)の資質を持つため、飛翔術、霊視術、秘薬調合などの魔女にしか使えない術も習得している。戦闘やサポートなどほとんどの局面で力を発揮でき、護堂の近衛として最適ともいえる能力を持つため、彼と共に前線へ向かうことも多い。
度が過ぎるほどの実直な武人タイプで、政治的な交渉は苦手。思い込みが強く、感情を暴走させて余計な時間と労力を無駄に使う悪癖がある。祐理と並び女性陣の中では良識的な部類に入るが、決して常識家ではなく破天荒な面がある。
清秋院 恵那(せいしゅういん えな)
声 - 斉藤佑圭[5]
本作のヒロインの1人[2]。日本の名家を代表する四家の一角、清和源氏の末裔である清秋院家の一人娘。祐理とは幼馴染の親友で、共に媛巫女としての厳しい修行に耐えてきた。宝剣「天叢雲劍」を操る剣術・呪術ともに日本最強の媛巫女であり、媛巫女の筆頭『太刀の媛巫女』とされている。降臨術師としての素質を持つ、世界で唯一の「神がかり」の使用者で、一部とはいえ暴風の神速須佐之男命の神力をその身に宿した時の戦闘力は、一時的に西欧でいう聖騎士級に匹敵するほどとなるが、心身への負担が尋常ではないため最終手段としてしか使わない。
生まれも育ちも究極の大和撫子で、教養に富み、諸芸にも熟達しており、その育ちに違わぬ清楚で可憐な美貌を持つが、町などに出て体内に俗気を溜めると神がかりができなくなるため普段は山の中にこもっており、その性格は割とがさつで自由奔放な自然児そのもの。山籠もりの影響で毎日通学はできないので、出席日数を組むのに都合がいい群馬の山奥にある正史編纂委員会がスポンサーとなる呪術関係者を育成する高校に通う。またその教育環境ゆえか、男女関係についてはかなり古風な価値観を持っており、浮気や重婚に否定的なイメージを持っていない。
護堂とはお互い理性よりも直感と野生を本領とする似たもの同士であるため、戦闘でも抜群の相性を発揮するが、相性がよすぎる余り二人で行動しているとブレーキがきかなくなる。護堂と天叢雲劍を共有できるため、戦闘力においては仲間内で最も秀でており、条件次第では従属神をも相手取れる。
万里谷 ひかり(まりや ひかり)
声 - 加隈亜衣
媛巫女見習いをしている祐理の妹。12歳。草薙護堂の5番目の美姫(候補)。約100年ぶりに現れた魔力や呪力を打ち消す「禍祓い」という極めて珍しい能力の使い手。ただし、まだ未熟なので、能力を発動するためには対象に直接触れなければならない。純真かつ天真爛漫な性格で、恵那とは気が合う。若干耳年増な傾向があり、なおかつかなりませているため、際どい発言をしてはしばしば姉に窘められる。

カンピオーネ

サルバトーレ・ドニ
声 - 江口拓也[5]
6人目のカンピオーネ。人懐っこい笑みを浮かべる能天気でハンサムな金髪碧眼のイタリア人青年。シエナ出身の24歳。すでに4柱の神を打ち倒した護堂の先達。「卿」の敬称で呼ばれる『イタリア最強の騎士』であり、その天才的な剣技から『剣の王』と称される。護堂同様友人を作るのに躊躇しない気質だが、状況次第で親しくなった相手に対しても迷うことなく剣を向ける非情さを持つ。
世界でも4番目以内の戦士(武術家)を自称する人類最高位の剣術家。強者との戦いの中で会得した、剣先をだらりと下げた状態から無念無想の境地で考えるより先に体を動かす奥義《無想剣》を使う。武術に関する物覚えの良さは尋常でないらしく、1ヶ月足らずで聖ラファエロの基礎技術をほとんど吸収したとされている。自身の剣を極める方法として全力で命を取りあえる神殺しやまつろわぬ神との対決を望んでおり、そのためなら手段を選ばないが、それ以外の物事にはほとんど興味がない。気まぐれかつものぐさであり、めんどうな世渡り、家事、人間関係などにとにかく興味がなく、人懐っこく陽気な性格の割に、単独行動を好み、群れず他人と関わりを持とうとしない。
所有している権能のうち、最強の矛である『魔剣』と最強の盾である『鋼鉄体』が戦闘に使われ、残りは戦闘に直接使うことはできないが剣術で勝負できる自分好みの戦場を整えることに向いている。
サーシャ・デヤンスタール・ヴォバン
声 - 石塚運昇[5]
当代では最古参のカンピオーネ。18世紀前半から生きている約300歳の男性で、欧州で最も悪名高き魔王。魔術世界では力と覇気で貴族から奪った爵位である『ヴォバン侯爵』、最初の権能から付いた『狼王』など様々な通称で恐れられている。
力の信奉者にして戯れで命を奪うなど正に魔王といった横暴な性格。「虎の瞳」と称されるエメラルド色の瞳が特徴的な、長身で大学教授然とした知的な老人の風貌を持ち、冷静沈着かつ理性的な人物を装っているが、本質は獣そのものである。バルカン半島が中心拠点で、その強大な力から魔術師と聖職者の世界で畏敬と崇拝をほしいままにしており、特に東欧では信奉者も多く影響力が非常に大きい。旧世代の神殺しとはイギリスに在住していた19世紀半ばからの付き合いで、羅濠は出会ったころから今に至るまで犬猿の仲。アイーシャとは羅翠蓮と会う少し前からの知り合いで、一方的に懐かれているが、本人は雇用関係にあった頃から翻弄されているために天敵だと認識している。新世代の中では、自身が獲物として呼び出したジークフリートを横取りしたドニのことを特に嫌っている。
最古参のカンピオーネに相応しく所有している権能も多く、総じて集団戦に特化した「戦争向き」な権能ばかりが揃っている。勝って生き残ることを重視するため、見栄えについてはあまり気にせず、時には牽制のためだけにとんでもない威力の攻撃を繰り出すことさえある。
羅 翠蓮(ら すいれん)/ 羅 濠(ら ごう)
当代2人目の神殺しにして、カンピオーネとなって200有余年の最古参の神殺しの1人。『五嶽聖教』の教主。『羅濠教主』の通り名で知られている。その外見は10代後半ほどで、神すらも認める絶世の美貌の中華風美少女。護堂の「義姉」。普段は中国江西省・廬山の山深くに編んだ庵で暮らしていが、気が向けば時たま下界を旅することもある。
同格の相手や自身が許可した者以外には配下であろうとその姿や声を見聞きした場合、その両目や耳を削ぎ落し償いとする非情を強いるほどに気むずしい。無為自然な老荘思想の体現者であり[7]、そもそも人を慈しむべき存在とは捉えておらず、むしろ天地にとって人は有益かどうか疑問視している。義弟の護堂をかなり甘やかす傾向があるも、護堂を育てるために神との対決を設定するなど、感覚がかなりずれている。ヴォバンとは18世紀以来の犬猿の仲であり、互角の実力の持ち主。脱出可能な封印にもかかわらず、わざわざ戻って正面から封印を打破するほど、非常に誇り高く負けず嫌いで見栄っ張りな性格。世界の危機より技芸の追究を重要視する価値観を持ち[8]、武術や闘争の中でしか己を解放できないため、ぶしつけな挑発を怒るより、自らに挑む者の登場を喜ぶ[9]。格好や体裁にこだわり[10]、己自身を声高に絶賛させる「権威主義者のナルシスト(アレク談)」な面がある[11]。
様々な分野を極めた万能の天才で、戦闘においては武術・魔術・権能を巧みに組み合わせる離れ業を駆使し、人界では古今東西の誰も真似できないと言われている。正派・邪派を問わず様々な武術に精通しており、特に掌打を用いた近接戦闘を最も得意とする。
アニー・チャールトン / ジョン・プルートー・スミス
5人目のカンピオーネ。北アメリカを根城とする27歳のアメリカ人で、赤毛と眼鏡が特徴の白人美女。10年ほど前にカンピオーネとなったが、90年代後半からずっと正体を隠して活動しているため、その性別などを知る者はごく身近な者のみ。護堂以外で唯一複数の能力を使い分ける権能を所有する神殺し。新世代で一番の変わり種とパンドラから評される性格ゆえか、かなり特殊な権能を多く持つ。
魔術界での通称は『ロサンゼルスの守護聖人』。部下を作らず己の王国を築かないスタイルを貫いており、あくまで「協力者」という形で人を使う。民衆は彼をヒーローと認めてはいるが、その権能が周囲に甚大な被害を与える贄を必要とするために恐怖・畏怖されてもいる。
魔力は膨大だが、魔術の腕そのものは中の上。なおカンピオーネとして活動するときは、黒いケープや昆虫のようなバイザーが特徴の黒い仮面をかぶって変装し男性として振る舞っている。表向きはサマンサ大学の大学院生で、ベスト教授の研究助手。アニーとしての人格は生真面目で冷静沈着、正義感と責任感も強く有能な秘書然としている。スミスとしての人格は非常に芝居がかっており、能力や素行に見合う義務をちゃんと果たしていれば、あまりとやかく言わない。
護堂とは不思議と馬が合うらしく、別れの際には互いにシンパシーを感じており、彼からは「変人」と評されながらも義姉以外では唯一共闘できるカンピオーネと信頼されている。
アレクサンドル・ガスコイン
4人目のカンピオーネ。名前の通りフランスにルーツを持ち、故郷でもあるイギリスのコーンウォールに拠点を設ける魔術結社『王立工廠』を率いる28歳の男性。通称『黒王子(ブラックプリンス)アレク』。
当代の神殺しの中で唯一の草食系であり、カンピオーネらしい勇猛さや野蛮さを欠いた神経質な性格で、気が強いうえに真面目。肉弾戦などを嫌っているため真っ当な手段では戦おうとはせず、トリッキーな戦法の数々を駆使して相手を翻弄し自分で用意したフィールドに引きずり込んで二重三重の罠にはめて斃すことを得意としており、他のカンピオーネとは違って搦め手や奇策をいやというほど仕掛けてくる[12]。
現在は一流の魔術師で魔術や神話の知識は非常に豊富、専門家以上の知識と洞察力の持ち主で謎ときが得意。天才肌で部下を置き去りに自ら様々な場所を飛び回り、部下は後で付いてくればいいというように組織の長として問題のある行動をとるが面倒見は良く、気が向けば自ら部下に対して教鞭を執ったりする。
アリスとは12年前からの旧知の仲で、時に争いながらも目的が一致すれば共闘することもある。脳筋なドニとは相性が悪く、配下に己自身を絶賛させる羅濠のやり口にも昔から批判的[11]。《神祖》グィネヴィアとは『魔導の聖杯』を巡り8年にわたる因縁がある。
第1の権能《電光石火》に由来する『速さ』により、キャリアの差から類似する能力を持つ護堂よりもはるかに上手く神速を使いこなしている。それ以外の権能もアレクの性格を反映したかの如く直接的な戦いには向かないものが多い。
アイーシャ
3人目の神殺しにして100年以上生きている最古のカンピオーネの一人。国籍は一応イギリス。独身だが「夫人(Lady)」の尊称で呼ばれている。行く先々で奇跡のような治療行為を行うことから「聖女」扱いされることもある。たおやかで優しげな雰囲気を持つ褐色肌の美少女で、戸籍年齢上は150歳を超えているが、《妖精郷の通廊》で浦島太郎状態を意図的に作り出しているため実年齢はその半分以下とのことで、権能がもたらす不老効果によって現在まで10代後半の容貌を保つ。
性格はおっとりとして基本的に「いい人」で、究極に近いほど善意の人[13]だが、天然で自己陶酔的な思考と周囲が傍迷惑に感じる権能を所持している。純粋な戦闘能力では当代の神殺しの中で最弱とされるが、単独で「時代を破壊する」という他のカンピオーネには見られない恐るべき力を持つ。
護堂には「お兄さま」のような存在と認識している。羅濠からは冷たくあしらわれているものの、懲りずに「お姉さま」と慕う。古代ガリアで知り合ったドニとは、脳天気でポジティブという性格の一致からか馬が合う模様。一方で外見は貴公子なのにまるで女心が分かっていないアレクのことは、「乙女の敵」と本気で不快感を抱くほどに苦手としている。
所持する権能は旧世代の中では最も特殊性が高く、護堂に「『強い』というより『厄介』」と評される力ばかりがそろっている。どの権能にもどこかしら制御不能な一面がある。
草薙 護堂(くさなぎ ごどう)
当代7人目の最も年若きカンピオーネ。

過去の神殺し

ウルディン
5世紀の古代ヨーロッパの神殺し。ガリアを中心にゲルマニアやサルマティアにも拠点を持つフン族の族長。その権能から『テュールの剣(つるぎ)』の二つ名で呼ばれ、アルティオからは「騎馬の民と竜をひきいし大王」と評されている。略奪行為を生業としているためにガリアの人々からは畏れられている。
黒髪黒眼のモンゴロイドで、どことなく護堂に似た風貌。豪快で勢い任せに突っ走るが気が利き、人を見抜くのも使うのもうまいなど、性格的にも護堂に酷似している。だが護堂より欲望に忠実で、自分の領地を広げることを望み、4人の妻を持つ上にその他12人の女性を囲っている。優れたカリスマ性を持つが自ら王座に就くつもりはなく、自分の名前を与えた誰かを名代に立てて指示している。ただ、その名代は頼りにならず、近い将来国ごと滅亡すると予想している。また、エリカによるとアッティラとも何らかの関わりがあると推測されている。
戦闘では権能で操った竜の神獣を騎獣とする。また、神殺しにも効果のある東方の猛毒を所持しており、得意とする弓矢と併用し、剣や手斧も獲物として使用する。所有する権能は、ヴォバン侯爵と同じく総じて「戦争向き」と分類されるもの。
『十の命を持つ神殺し』
ウルディンより古い青銅武器が主流の時代に現れた神殺しで、いくつもの都市国家を征服・統一し大王として君臨していた。活動していた地域は不詳。『最後の王』を過去最も苦しめた仇敵であり、幾度も熾烈な争いを繰り広げた。完全覚醒した『最後の王』を、相討ちとはいえ倒した数少ない神殺し。「女性に甘く、敵である女神(後の玻璃の媛)にも情けをかけて、それゆえに無用の苦労を背負い込む」という点から、護堂とよく似ていると玻璃の媛に評されている。女を食い物にする《運命》には嫌悪感を抱いているが宿敵ラーマに対して個人的な恨みは特になく、運命に従い続ける彼に説教するなど、むしろ気にかけるそぶりすらあった。
権能の詳細は不明だが、『十個の命を持つ魔神』から簒奪したとされる、最大威力の救世の神刀の雷を喰らっても生き残るという、『最後の王』ですら「歴代で最も不死に近い」と言わしめるほどのしぶとさを持ち、有翼の邪龍へと化身する権能も有していた。

まつろわぬ神

アテナ
声 - 小倉唯[5]
ギリシア神話の智慧と戦いの女神。エリカに呼び出された護堂がローマで出会った銀の髪と闇色の瞳の少女。戦闘時には17、8歳の乙女の姿をとるほか、下半身のみを蛇に変えた半人半蛇の形態をとることもある。まつろわぬ身となってからかなりの年数がたっているが、眠っていたのか現れたのは最近とのことで、カンピオーネと遭遇したのは数百年から数千年ぶりらしい。
南欧・トルコ・北アフリカの地中海一帯で広く崇拝されたアテナ、メデューサ、メティスの成す三相一体の神。かつては「大地の女神」「冥府を支配する闇の神」「天上の叡智を司る智慧の女神」という3つの属性を併せ持つ神々の女王だったが、武力を持つ男に敗北して女権社会が崩壊したことで、アテナは神王ゼウスの娘になり、メティスは王に陵辱されて叡智を奪われ、地母神だったメデューサは魔物にまで堕とされた。
闇の神として最高位の力を有し、闇の領域を広げることで目眩ましやあらゆる光を遮断する障壁とすることができるほか、冥府の主として死神の呪詛を扱い、冥府に吹く絶対零度の雪嵐を呼び、見た物すべてを石化させ仮初めの死をもたらす呪詛『蛇の邪眼』の権能を持つ。
非常に誇り高い性格をしており、侮られることを嫌う。神殺しとの殺し合いで神々が死ぬことについて問題視はしておらず、むしろ地母神の天敵である鋼の軍神ラーマを庇護者として遣わす《運命》の方に反感を覚えている。
パラス・アテナ
グィネヴィアの死後、聖杯から誕生した新たな魔女王。転生する前のアテナと同じ姿をした少女。聖杯を体内に宿しているため、古今東西の神祖の中でも最高の力を持つ。
元闘神としての気質ゆえか、グィネヴィアから受け継いだ遺志である『最後の王』復活を成し遂げるという使命感以上に、まつろわぬ神であった頃の宿敵である護堂に対する強い執着を持っている。竜蛇の封印を解くと、身長5メートル、全長12、3メートルの、蛇の髪を生やす蛇妖メドゥサの姿へと化身することが可能となり、転生前の力を発揮できるようになる。
メティス
声 - 石原夏織[5]
ギリシア神話に登場する智慧の女神。アニメ版のオリジナルキャラクターであり、アリスが予言した「星なき夜の予言」に関わる存在。
天空神ゼウスの1人目の妻で、アテナの母にあたる神。だが、実際は蝿に化けたゼウスに強姦されてアテナを身ごもり、ウラノスとガイアから降された「生まれた子が男児であれば、ゼウスを超える神になるだろう」という予言を恐れた夫によって頭から呑み込まれ、殺されて叡智の権能を奪われている。元は陵辱の対象でしかなかったメティスが妻となったのは、ゼウスの非道を隠すために神話が書き換えられた結果である。本作のメティスは夫の裏切りと身勝手から憎悪と復讐心を抱き、ゼウスが治める天を飲み込み地上を闇で閉ざす「星なき夜」を実現しようとした。
アテナの三位一体の1つであり、メデューサの語源でもあることから、娘と同じ蛇の女神にして闇の神としての能力を有しており、「星なき夜」により全てを闇に沈める過程で、全世界的な停電と世界同時皆既日食を引き起こしている。また、鋼の英雄は蛇と女神がいなければ剣を得られないことから、本来は地母神の天敵である英雄たちから逆に剣を奪う「鋼を呑む蛇」と言うべき力を持ち、作中では天叢雲劍を恵那から奪い自身の大鎌に変えて使っている。
ウルスラグナ
声 - 皆川純子[5]
古代ペルシアの軍神にしてゾロアスター教の光の神。渦巻く『強風』・みごとな角を持つ屈強な黄金の『雄牛』など10の姿に変身してあらゆる障碍を打ち破る者であり、『勝利』を神格化した常勝不敗の神。光明と契約の神ミスラに仕える守護者で、主の荒ぶる魂から生まれたことから戦闘に特化した能力を持つ。インドラ(帝釈天)やヘラクレス、執金剛とも同体をなすとされ、ダハーカの竜を征伐する《鋼》の系譜の混淆神の一柱でもあり、焰の髭と髪を持つアルメニアの竜殺しの軍神ヴァハグンとは兄弟のような関係にある。王権や民衆、戦士を守護し、旅人を守る風の神の側面を持つ。
《十の化身》に変身、あるいは顕身として召喚することが可能で、言霊によって鍛えた神を斬り裂く黄金の剣、竜巻や太陽の焰、雷撃を操る力など多彩な能力を使う。ただし、2つの化身を同時に使うことはできないという制約がある。変幻自在で多彩な戦法を老練にめまぐるしく駆使して翻弄するのが得意で、力で勝る敵には技巧と叡智で上を行くが、神格を切る言霊の剣を振るう真っ向勝負のときがもっとも厄介といえる。
身長160センチメートル台前半ほどで、黒髪に象牙色の肌の中性的な15歳の美少年(『少年』の化身)。勝負事を好み、自信家で負けず嫌いな性格。うすよごれたボロ布じみた外套を着ているにもかかわらず、凛々しさと神々しさにあふれ、英雄の覇気をみなぎらせている。
メルカルト
声 - 大友龍三郎
古代フェニキアで神王として崇拝された、地中海最強の神の一柱。真の名をバアルといい、紀元前の古代オリエント(中東)に起源を持つウガリット神族の王で、ユダヤ教とキリスト教の《神》の最大の敵として『旧約聖書』にも名が記されている。「メルカルト」は特にテュロスの街を守護するバアルの尊称で、ギリシアに近い地域では棍棒を持った大男として表現される。カナン人、フェニキア人などのセム語族系の原始遊牧民が崇めた『雨季』の嵐を司る天空神であり、定住農耕民族が崇拝する海や大地の象徴たる竜を倒す竜狩人。匠の神コシャル・ハシスから贈られた1対の神具「ヤグルシ・アイムール」を武具とし、これを用いて竜王にして海神であるヤム・ナハトを討ち取った。他神話の天空神と同じく極めて幅広い職能を持ち、ヘラクレスとも関わりが深いことから闘神としての性質も備え、さらには太陽・海・生命の神でもある。ただし職能の広さから、太陽神としての属性はウルスラグナに比べて薄いものとなっている。
筋骨隆々の、蓬髪と髭面で野性味あふれる、身長200センチメートルを超える壮年の大男の姿をとる。衣装はすりきれたマントとボロ布、皮の胸当てにサンダルという粗末な身なりだが、『王』の威厳も身にまとっている。『嵐』の権能により烈風、大雨、稲妻を操ることができる。戦闘時には15メートル近い背丈の巨神と化し、格闘でも護堂の『猪』を圧倒するほどの実力を発揮する。
ペルセウス
声 - 神奈延年[5]
『東方から来た者』の名を持つ神代の英雄で、竜蛇殺しの英雄の典型ともいうべき《鋼》の神の一柱。ドニが破壊したヘライオンからあふれ出た水と大地の精気から竜が生み出されたことより、竜(蛇)殺しとしての性質を刺激されナポリのヴェスヴィオ火山から顕現した。
人を魅了する美貌を持ち、白い服とマントを着た山吹色の巻き毛の青年。陽気で派手好きな性格で、敵や他人にもそれに相応しい立ち居振る舞いを要求するなど見栄えを気にする人物。自前の神話では絶対的な主人公を演じるだけあって極度の目立ちたがりであり、召使い役をこなす意欲と敵性は皆無。
古代ギリシアの英雄としてのペルセウスは、女神アテナの加護を得て蛇妖メドゥサを退治し、怪物との戦いに勝利して、生け贄として求められていたエチオピアの王女アンドロメダを救い出した英雄であり、海獣ティアマトを倒した嵐を司るバビロニア神話の神王マルドゥークにルーツを持つ存在だが、この神は「ギリシア神話のペルセウスそのもの」というわけではない。
弓矢と大刀の扱いを得意としている。英雄の神力で人間を支配する言霊を操る能力も持つ。「ペルセウス」の能力としてメドゥサを倒して得た蛇殺しの権能により、あらゆる蛇に関係する神の力を打ち消し封印する言霊を操り、闇を吹き散らすことができる。
速須佐之男命(ハヤスサノオノミコト)
古代日本の《鋼》の英雄神。隠居中の元まつろわぬ神。
天叢雲劍(あまのむらくものつるぎ)
声 - 山口太郎
英雄神・速須佐之男命の従属神にあたる、征服神の神格と《鋼》の属性を持つ日本最高峰の神刀。別名「草薙劍(くさなぎのつるぎ)」。本来の所有者である御老公(速須佐之男命)は幽世で隠棲中のため、当初は媛巫女の清秋院恵那に貸与されていた。
神が自らのために作り上げた神具とも言える器物だが、高い神性と自分の意思を持つ。古代日本の大和朝廷が剣と軍団で数々の異民族をまつろわせる過程で富・民・技術・知識を奪い取ってきた伝説から、武力と略奪の象徴として主と同じく偸盗の能力を持つ。その他にも、神やカンピオーネ、及び彼らの加護を受けた者以外から呪力を強奪するなど、数々の霊験を有する。
普段は護堂の右腕を「鞘」として眠っており、護堂が意識して話しかけるか闘いにならない限り会話すらしない。派手好きな性格にして、本分である闘いのことしか頭になく、それ以外のことに気を回すつもりがない。
斉天大聖・孫悟空(せいてんたいせい・そんごくう)
明代に成立した『西遊記』の主役にして、三蔵法師のお供を務めたことでも知られる中華の大英雄。金色の体毛と火眼金睛が特徴の猿神で、普段の身長は160センチメートル。京劇の『靠』や革の鎧を身にまとう。
強大な《鋼》の神の一柱として、神殺しを倒すために世界の力を借りる《盟約の大法》を不完全ながらも発動し、増加した神力で「従神顕現の大法」を発動し2柱の義弟を従属神として召喚している。単純な戦闘能力だけでも護堂が相手取ったまつろわぬ神の中では上位に位置しており、心眼で神速を見切り、自らも黄金の雲を使って神速で飛行しながら、神珍鉄を鍛えた伸縮自在、重量1万3千5百斤の如意金箍棒で疾風迅雷の棍法を繰り出す。
混淆神の複雑な性格ゆえに、まつろわぬ神としては珍しくひょうきんだが、人間を困らせることが大好きであり、人のいない幽世を嫌って封印が解ければ即座に地上に飛び出し悪さを働こうとする。加えて虚栄心が強く見栄っ張りで目立ちたがり、とにかく派手好きで小悪党に見られることを嫌う。
猪剛鬣(ちょごうりょう)
斉天大聖の義理の二弟で、猪八戒もしくは猪悟能として知られる妖神。道教世界に出自を持ちながら、仏法にも帰依した混沌たる神格。もともとは隋から宋の時代に広く民の間で最も信仰が隆盛した僻邪の神で、北極紫微大帝に仕える天蓬元帥でもある武神。野猪(猪)より出て家猪(豚)に変じた神格で、猪の顔を持ち、黒毛で恰幅のよい体格をしており、武器は九歯のまぐわ。戦闘時には身長15メートルの三面六臂の巨人に変化してそれぞれの腕で剣・戟・斧・棍棒・弓矢を操り、円をえがくような歩法から残像が見える超高速の攻撃を繰り出す。黒い雲に乗って空を飛ぶ術を使う。かなりの女好きで、顕現するや歓楽街へと繰り出そうとし、義兄が依り代にしているひかりにまで欲情するほど。
深沙神(じんしゃしん)
斉天大聖の義理の三弟で、沙悟浄として知られる妖神。道教世界に出自を持ちながら、仏法にも帰依した混沌たる神格。沙門に修行の道案内をする導者だが、もともとは殺生戒を犯す罪人の神にして捲廉大将の位を持つ水軍神。赤髪を逆立て、9つの髑髏を首飾りとした痩せこけた青黒い肌の悪鬼の姿をとる。武器は鋼を芯に入れた宝杖。道教の天界で水軍神が詰める水部の神として四海竜王を率いたこともあるため、穢れを清める神力を宿した水を自在に操り、呪法を跳ね返す氷の鏡や竜を生み出す権能を持つ。義兄達に比べると多少は常識的。
ヌアダ
古代のケルト人に崇拝された、不敗の剣を振るうダーナ神族(トゥアハ・デ・ダナーン)の王。アイルランドに攻め込んだ際に右腕を失ったことで王位を失い、医術の神に銀の腕を与えられ、さらにその後に腕を再生させ王座に返り咲いた逸話を持つ。
ミノス
クレタ伝説の神王にして、ポセイドンともゆかりのある大地と迷宮の神。生贄を捧げる祭司でもあり、ギリシア神話にはクレタ島の君主「ミノス王」として登場し、后と『牛』との姦通で生まれた牛頭人身の怪物ミノタウロスの父と伝えられる。
ミノタウロスともいうべき身の丈30メートルはある牛頭の巨人の姿と、小山のような巨軀の猛牛の姿を持つ。迷宮を作り出す権能を有し、牛に化身することで圧倒的なパワーと神速を利用したすさまじい突進力を振るう。また、魔術破りの心得も持つ。
ランスロット・デュ・ラック
『湖の騎士』を名乗る雷鳴と霧を呼ぶ騎士の神であり、円卓の騎士の中でも最高にして最強の騎士と称されたアーサー王物語の登場人物の原型となった槍の軍神。白き甲冑の上から戦闘用上衣(サーコート)をまとい、逆棘状の槍と菱形の楯、両刃の長剣で武装し、白き神馬に乗って天翔ける。
作中では最源流の《鋼》の軍神であり、天地の位を極めた魔女の守護者にして、神祖を庇護する軍神とされている。その正体は欧州本土でサルマタイの民に信仰された、軍神アーレスの娘にあたる女戦士族アマゾネスの女王に由来する《鋼》の女神という極めて稀な女騎士。
極めて源流に近い《鋼》だけあって、多彩な権能を持たず、騎士らしく突撃することのみに特化した存在。神速を見切る武芸者で、迅速果敢な戦いを好み、呼び寄せた雷雲の中で稲妻の精気を吸収することで神速を使い、球雷を操る。
純血の《鋼》ゆえに剛直な武人としてまっすぐ進むことしか知らず、野を駆け槍を振るい、女人を愛し、守ることのみを本懐とする。しかし、その性格のため、かつて肩を並べた『最後の王』が眠る地のことも知らず、グィネヴィアの探索を難航させていた。
グウェンフィファル
『白き女神』あるいは『智慧の女王』と呼ばれ、サルマタイの民に崇拝された大地母神。『最後の王』のために『魔導の聖杯』を生み出し、神祖グィネヴィアとして転生する。
サトゥルヌス
ローマ神話の大地に属する豊穣と農耕の神にして、祝祭を司る神。狂気に冒されたために主神ユピテルによって神殿に囚われ、1年のうち一度、太陽の復活を祝う冬至節の7日間だけ解放されることから、太陽神の従属神としての性質も持つ。
サトゥルナリアの冠という神具によって生み出され、そこから力を得て何度でも再生することができる。奴隷と主人の身分を反転させる祭りに由来して、身分を逆転させ秩序を乱す群衆操作の権能を持つ。また巨大な蔓、爆発する黒い果実、黄色い毒の粉を操り、手にした音叉状の木杖からは破裂すると衝撃波を放つ緑色の光球を発射する。
キルケー
太陽神ヘリオスの娘であり、『暁の魔女』の異名を持つ古代ギリシアの魔女神。スミレ色の瞳を持つ銀髪の美少女の姿をとる。自分が住むアイアイエ島にやって来た人間を魔術で動物に変えていた逸話で知られ、魔力と美貌で英雄を虜にして彼らの目的を妨害する性質を持つ。英雄オデュッセウスの愛人で、彼をたぶらかして1年の間篭絡した。
女神の愛を受けるにふさわしい勇士を見初め愛する性分があり、一度相手を愛すると一途な想いを見せる。しかし、まつろわぬ神らしくその歪んだ言動は偏愛の域にあり、たとえ拒まれてもストーカーのように執拗に求愛し、言動とは裏腹に手足をもいで自分の愛蔵品にしようとする。
斉天大聖に比肩するほどの魔術の使い手であり、大海蛇・神鵰・キュクロプスといった多様な神獣の使役と強化、鴆毒の呪詛、植物の生成、灼熱の業火や稲妻、『白馬』に匹敵する威力を持つ黄金色の太陽フレア、といった多彩な攻撃手段を持つ。さらに、英雄を捕らえて虜にすることにより、その権能を奪い取って力を削ぐ権能『英雄拘束』を有し、例としてオデュッセウスから奪った力を神霊「弓の御霊」として操る。
オデュッセウス
ギリシア神話の叙事詩『オデュッセイア』の主人公。大神ゼウスを祖先に持つイタカの王にして、トロヤを攻め滅ぼしたアカイア軍の武将。
弓矢で武勇を示し、流浪の定めを背負う膂力無双にして機略縦横の英雄であり、流浪の旅の末に妻が待つ故郷に帰還して狼藉をはたらくかつての部下たちを皆殺しにした逸話を持つ。また、船旅の途中で立ち寄ったアイアイエ島で、キルケーの魔術によって獣に変えらえるのを防いだ後、1年の間だけ彼女の愛人をしていたこともある。
《鋼》の属性を持たないため不死ではないが、不撓不屈の性質を持つためかなりタフである。身長5メートル程で、青銅の鎧兜と鉄弓、鉄箭で武装した戦士の姿で顕現する。青白い光の箭を流星雨のように降り注がせたり、手の指から直接鉄箭を放つことができるほか、鉄弓からは青白い光線をレーザーのように照射する。
キルケーとは対等な関係性であるが、オデュッセウス自身の似姿である神霊「弓の御霊」を核として、キルケーが命を対価にする呪法を使用したことで彼女に従う従属神(同盟神)の形で召喚された。
アルティオ
ヨーロッパ中部(現代のスイス周辺)に住んでいたケルト人・ヘルヴェチカ族に崇拝された、ケルト神話の大地母神にして戦いの女神。その名は『アルトス(アーサー)』の語源であると共に、大地のトーテムにしてヨーロッパの森で最強の獣である『熊』を意味する。熊の毛皮をまとった女性の姿で西暦406年のガリアに顕現した。毒の霧や呪いを操り、眷属として体長2〜5メートルの大型熊の群れや、ミミズクと熊を合体させたような「アニメに出てきた森の主」によく似た外見をした体長30メートルの巨大な神獣を複数体使役する。
ラーマ
叙事詩『ラーマーヤナ』で主人公として描かれる古代インドの大英雄。身長185センチメートルほどの長身で、青白い髪の気品がある白皙の少年の姿で現れる。グィネヴィアが転生を繰り返し、捜し続けてきた最強の《鋼》。別名ラーマチャンドラ。コーサラ国の王子として生を受けた最高神ヴィシュヌの転生体にして、「魔王殲滅の運命」を託され様々な神の加護を受けた英雄神。1つの時代に幾人ものカンピオーネが出現し「この世の最後」のような世情となると、この世に顕現して全てのカンピオーネを抹殺し、再びカンピオーネが現れるまで眠り続ける。眠りについた場所には、朽ちた救世の神刀が竜骨として残される。作中においてアーサー王の直接のモデルとなった存在。その真名は禁忌として神々の手で厳重に秘匿されており、「虚空の記憶」にも封印がかけられているほか、カンピオーネの味方であるパンドラでもその名を話すことは許されていない。そのため、5世紀頃には『勇者(アルトス)』を名乗って顕現し、「この世の最後に顕れる王」という伝承を持つことから現代では『最後の王』と呼ばれている。
まつろわぬ神としての精神的な歪みは非常に少なく、それでも生じてしまうわずかな歪みも弟が引き受けていることから『真なる神』に極めて近い高潔な人格を保ち続けている。純粋に「人間性」だけを見た場合、すこし誠実すぎると評される性格で、『まつろわぬ神』としては破格の温厚さを持つ。コミュニケーション能力も高く、普通のまつろわぬ神なら一顧だにしない一般市民とも楽しげに語らい、魅了の権能だけでなく「人間的」な魅力もあって容易に人々の輪に溶け込む。
カンピオーネとの戦いで数的不利に陥ると、『剣神の宿星』に祈願し魔王を滅し世界を救済する力を天地と星々から引き出す《盟約の大法》という神力増大の権能を行使することができ、これを使った時の力は全ての平行世界を合わせても最上位クラスであると言われている。
ハヌマーン
古代インドの天翔る白猿神。『ラーマーヤナ』では『最後の王』ラーマの盟友にして副将格であり、忠実な知恵者として描かれる。その姿は白い体毛に包まれた身長180センチメートル程の大猿で、知的で分別くさい顔つきをしていて、慇懃な口調で話す。
風神ヴァーユの息子であり、風の権能と《鋼》の軍神としての力を併せ持ったハイブリッドの神格で、風を自在に操り、風そのものに化身し、風に乗って神速で飛行できる。神々から自分の死ぬ時を自分で決める権利を与えられたこともあって非常にしぶとく、《鋼》の不死性として鋼鉄の肉体を持つだけでなく、自分の体を真っ二つにされても生存し、上半身と下半身が分断されたままでも戦闘を続行できる。神通力にも長け、巨大化能力も持っている。ラーマの盟友であると同時に猿王スグリーヴァに仕える将軍でもあるため、18メートルほどの巨大な曼荼羅を展開して1000匹もの猿の軍勢を召喚する能力も有する。
きまじめで忠義一途、かつ慎重な性格で、自分が原因で『最後の王』の正体が明らかにならないように、初登場時から1600年近く白い布と革鎧、紅い仮面で体を包み、無言を貫き、得意の拳法を封じ武器として大刀を振るっていた。なお猿神である斉天大聖と同類とされることは好まず、「単細胞どの」などと呼んで嫌悪を示している。
ラクシュマナ
コーサラ国の王子の1人で、ラーマの次弟。流浪の旅を続けるラーマに唯一生涯付き添ったとされる存在。ラーマを影ながら護衛する分身にして従属神である《鋼の軍神》。兄の代わりにまつろわぬ神としての歪みと狂気を一身に引き受けているため、褐色の肌と白銀の髪以外の容姿は兄と瓜二つでありながら、その表情は悪意に歪んでいる。
《神刀の曼荼羅》をはじめとする兄の武具や《盟約の大法》を使用できるが、その力はあくまで従属神の域を出ず、《運命》に選ばれた兄のような絶大な力はない。しかし、《鋼》の不死性として灰となった肉体から復活する能力を持つほか、アイーシャと同じく修正力を利用した攻撃の無効化も可能なため、かなりしぶとい。また、神速で動く相手をも捕らえる分銅付きの縄『蛇の縛縄(ナーガバーシャ)』を使い、敵を地中の結界に閉じこめる力も持つ。
兄に使命を全うさせるため、その意に沿わぬ行動をとることがある。かつては『十個の命を持つ魔王』にかくまわれていた兄嫁シーターを殺害しており、現代でも反旗を翻したパラス・アテナとの尋常な勝負を望む兄の意向を無視して完全覚醒を優先させ、聖杯を強制的に起動することにより彼女に致命傷を与えている。
シーター
『ラーマーヤナ』のヒロインで、ラーマ王子の妻に当たる大地母神。遥か昔、現世に招聘された際に義弟ラクシュマナに殺害され、『玻璃の媛君』と呼ばれる神祖として転生する。
ニアヴ
ケルト神話に登場する常若の国の妖精女王。恋人であるフィアナ騎士団のオシーンを常若の国へ連れてくるために時間を旅させる権能を使ったことで知られる。
150年ほど前までアストラル界を統べる妖精王の一柱として君臨していた。
アル・シャイターン
中東にルーツを持つ魔神族の王にして12柱の妖精王の盟主。尖り耳と真っ赤な肌が特徴的で、皇帝(スルタン)の衣装に身を包んだ屈強な大男の姿を取る。太陽が照りつける白い砂漠を己の聖域とし、そこに魔神宮を構えている。
《運命の担い手》
本作の黒幕で、時間、永遠、運命をコントロールするために最強の軍神ラーマチャンドラを遣わす女神。「人は大いなる神や大自然の前になすすべなく翻弄されるべし。宇宙のはじまりから終わりまで、あるべきように物事が進み、つつがなく歴史の糸が紡がれるべし」という意思を持ち、神々をも操っている。外見は7、8歳程度の金髪の少女。
その正体は古代インドに起源を持ち、超古代の印欧語族によって発明・拡散された、世界中に散見される時間と運命を『織物』に喩える神話に登場し『過去・現在・未来』を司る『運命の三女神』という概念の原型となった、『運命そのもの』と『時間』を司る最源流の運命神と言うべき存在。
普段は『運命神の領域』で『運命の糸』を紡いで、織物を仕立てている。『あの世とこの世の均衡』を守ることを最優先とし、神々にも『不死の領域』にしかない知識を定命の人間に与えることを禁じている。
「修正力」を初めとした強大で無慈悲な権能を持つが、自らの手で神殺しを直接殺すことは出来ないなど決して全知全能の存在ではなく、その力はあくまで「この世界の時間軸」にのみ作用する物であるため、異なる時間軸の並行世界へと移動した者までは影響下に置けない。巨大な運命を管轄することに特化しているため、直接の戦闘力は運命の糸を裁つための刃物を無数に投げつけるか柄の長い大鎌で斬りつける程度だが、時間を支配する権能によって相手に逆縁を持つ神を最盛期の状態で呼び寄せ、織物から生やした運命の糸を結び付けて使役するという能力を持つ。
ラーヴァナ
叙情詩『ラーマーヤナ』に登場する最後の敵で、最強の羅刹王。10の頭と20本の腕の異形の巨人の姿を持ち、20種類の武器を操り、黄金の鎧を纏う。顔は悪鬼の形相というべきいかめしさで、後頭部と、左右の耳の側に4つづつ鬼面が連結しているという、過剰とさえ言えるほどの異形だが、同時に威風堂々たる王者の覇気をもまとっている。
たたり神
40年ほど前、能登に出現した神。当時、現地の人々を半年で20人弱も呪い殺すという事件を起こす。

真なる神

パンドラ
声 - 巽悠衣子[5]
ギリシア神話に登場する不死者エピメテウスの妻で、あらゆる災厄と一掴みの希望を与える魔女にして『全てをあたえる女』。そして、定命の人間でありながら神を殺す偉業を成就させた者に《神殺し》の称号を与える「カンピオーネの元締めにして支援者」[14]あるいは「全ての神殺しの義母」である。
主神ゼウスの命令により鍛冶神ヘパイストスの手で創造され、複数の神々からさまざまな資質を贈り物として授けられたが、ゼウスとヘルメスから贈られた『パンドラの箱』を出来心から開けてしまい、なかからは憎悪、妬み、悲しみ、強欲、死、病など、ありとあらゆる災厄が出てきて、地上に散っていき、唯一、『希望』だけが手元に残ったという[15]。
数千年から数万年前、『全てをあたえる女』としての権能を利用して、かつて夫が発見した神具《強奪の円環》を改造し、神殺しの成就者に死せる神の権能を授ける神具《簒奪の円環》を作り上げた。
基本は推定14歳ほどの幼く見えるものの蠱惑的な少女の容姿をしているが、大地の女神として20歳前後の豊満さと賢さを十全に備えた美女の姿に変化することもできる。性格と口調はかなり軽いがこれはあくまで我が子に対する態度であり、ただの人間には歯牙にもかけない冷厳な側面も持っている。
顕聖二郎真君(けんせいじろうしんくん)
中華圏の武神。治水事業で功績を挙げた秦代・隋代の武将を前身としながら様々な伝承を取り込んで形成された道教の神であり、怪物退治を行う破邪顕正の神格。「天帝の甥でありながら下界を彷徨い戦う」というエピソードを持つ典型的な貴種流離譚の主人公であり、かつて地上にいた頃に天界から命令を受け、鬧天宮で悪事を働いた孫悟空を退治した。三尖刀や弾弓で武装し、変化の術と心眼を駆使した武功を見せるほか、額の第3の目を輝かせて敵の呪力を奪うことができる。自らの力の宿った「顕聖之符」が弼馬温の力の核となっている。
プロメテウス
ギリシア神話に登場するティタン神族の末裔で、エピメテウスの兄でありパンドラの義兄。ギリシア神話版の洪水伝説を生きのびるデュカリオンの父親でもある。
“先に考える者”の名を持つ先見の明に満ちた賢人で、未来予知などの知識と叡智にまつわる権能を持つ不死者。神を欺くトリックスターであり、生け贄の取り分を決めるとき、人間に肉を与えるためにゼウスを騙して骨の皿を選ばせた逸話を持つ。人を導く偸盗の英雄でもある。銀縁の丸メガネをかけた洒脱な逞しい男の姿をしている。
神話通り“人間びいき”の神であり、狂える軍神の剣を手にしたとある人間の姿を見て自らが発見した神具《強奪の円環》の情報を弟に教えるなど、神殺しの誕生にも関わっている。
エピメテウス
ギリシア神話の巨人。プロメテウスの弟でパンドラの夫。“あとで考える者”の名を持ち、考えるより先に勘と本能にまかせて体を動かす性格。行動してから後悔するために「愚者」とも呼ばれ、これがエピメテウスの落とし子であるカンピオーネたちの異名の1つ『愚者の申し子』の由来である。

神祖

グィネヴィア
フランスのブルターニュを本拠地にしている《神祖》。アーサー王の王妃・グィネヴィアの名を名乗り、「魔女王」「最も正統なる神祖」を自称する、神祖の女王となるべき存在。
かつては『白き女神(グウェンフィファル)』と呼ばれる地母神であり、欧州本土では『槍の神(=後のランスロット)』と共に神王の1柱『智慧の女王』としてサルマタイの民に崇められていた。竜蛇としての姿は白い竜で、翼から緊縛の呪法を込めた風を起こし、口から氷の息を吐く。12世紀末ごろ当時のカンピオーネに一度殺された後に再び数百年の時を経て転生したため、現グィネヴィアは2代目である。金髪のクラシックドールのような美しさを持つ12、3歳の美少女だが、「転生してから100年も経っていない」という発言から人間の視点からすればかなり高齢。
神祖としての力は格別で、短時間ならば水と大地の神気を神獣へと変えて顕現させることができ、聖杯の呪力を借りればまがいものの神すら作り出せる。その一方で、視野が狭く見たくないものから目を背けたがるなど精神的に成熟しきっていないところがある。
アーシェラ
ロサンゼルスの邪術師の集まり《蠅の王》を統括する《神祖》。容姿は華奢な美少女だが、好戦的で傲慢にして残虐な人物。エリカの推測では、その名はメソポタミアの女神アシェラトが変化したものだとされている。竜蛇としての真の姿は、地母神が悪しき獣として貶められた姿であり、世界各地の伝承で畏るべき海の怪物、蛇の姿をした災厄と語り継がれる、まつろわぬ蛇神レヴィアタンで、全長50メートルを超える白銀の大蛇の姿をしている。神祖であるため力量は非常に高いが、自身の能力を過信し、敵対者、特にカンピオーネの実力を過小評価するという悪癖がある。ジョン・プルートー・スミスとは長きにわたる因縁がある。
玻璃の媛君
パラス・アテナ

多元世界の神

ミスラ
古きペルシアの神王で、ゾロアスター教の成立後も最も強大な神の1柱として信仰されつづけた大神。ウルスラグナにとっては主にあたる。アーリア人にはヴァルナと並ぶ最重要神格ミトラとして、ローマ帝国では冬至の日に生まれる太陽神にして光の英雄ミトラスとして崇拝され、弥勒菩薩(マイトレーヤ)の語源ともされる。太陽・戦士・法・牧畜など多彩な権能と属性を持つ存在で、「石から生まれる」と伝承される鋼の英雄[16]でもあり、正しき言葉を語り、千の耳、万の目を持つとされる。『牛を殺す伝説』を持ち、その骸から草木や薬草が生まれ、大地を緑で覆ったと言われることから、《大地を広げる者》としての性質もある。もともと戦闘神であったミスラの戦闘機能を引き継いだのがウルスラグナであるため、ウルスラグナと同じ姿を共有しており、契約破りの罪人を罰するときに黒き猪に化身して打ち砕いたという伝承も持つ。
髭でおおわれた彫りの深い顔立ちの壮年男性で、屈強の体格に足まで届く赤いガウンをまとい、手には黄金製の王笏を持ち、額冠をはめている。だが、長く責務を果たしてきたために、寝たきりの老人のようになってしまっている。
自身とズルワーンで作り上げた聖域である《無限時間の神殿》を居城とする。並行世界《ユニバース492》における『最後の王』であり、ラーマと同じく救世の神刀を所有する。
ウルスラグナ
ズルワーン
古代ペルシアの神王ミスラときわめて緊密な関係にある同盟神。永劫の時と無限を司る秘神にして、光と闇の創造主であり、運命をも司る神。両性具有であり、人間の大人が上で寝転べるほどに大きな雄々しい獅子の貌とたてがみを模した石造りの『仮面』の両脇から、生きた2匹の『蛇』が生えているという異形の姿を持つ。もともと『時の流れ』を意味する概念に過ぎず、あとづけで次第に“人格を持つ神”として語られるようになったという、神々のなかでもかなりの変わり者。そのためか、会話はできるが、あまりに無機質でぎこちない声でしか話さない。
時空を司る権能により、時の門を開いて時間を超えて旅させる力を持ち、甲高い異音を発して対象となるものを命を授かる以前の状態まで回帰させて消滅させる「存在抹消」を行使する。さらに、神殺しの体内に直接神力を流しこむことで、ただの人間であった頃まで肉体と魂を「巻き戻す」ことが可能。また、ユニバース492における『運命の担い手』として《絶対運命》の維持と管理も職掌に含まれており、『最後の王』となった神に《盟約の大法》を授け、自ら救世の神刀を扱うこともできる。ただ、戦いのような俗事には関心を示さない。
宮毘羅大将(くびらたいしょう)
十二神将の一角にして、薬師如来に仕えて霊鷲山を守護する鬼神の1柱。焰の髪を持つ武神であり、サンスクリット語を話し、被甲護身の鎧と太刀を身にまとう。森の精で護法の神霊とされる人食いの鬼・夜叉の親分でもある。

魔術関係者

イタリア

赤銅黒十字
パオロ・ブランデッリ
魔術結社《赤銅黒十字》の総帥で、エリカの叔父にして保護者。先代の《紅き悪魔》で、25歳の時にアリスと共にアレクサンドルに立ち向かった功績で任命されて以来、3巻から3ヶ月前に総帥に就任するまで10年に渡ってその座を守ってきた。間もなく40歳になるが、青年のように若々しく、体は鋼のように鍛えられている。自身の年齢についてはこだわりがあり、若いことをよく強調する。最近は健康に気を遣い、抜け毛を気にしているらしい。
イタリア最強の騎士サルバトーレ・ドニと並んで、「イタリア最高の騎士」と称されている聖騎士。アリスの計略などにより、アレクとは共闘したり対立したりと様々な因縁を持つ関係であり、それに付随して『聖なる殲滅の特権』を発動したまま一昼夜を過ごし、古城を崩壊させたり、アリスを守って神獣と対峙したとされるなど様々な伝説を打ち立てた人物。護堂やエリカも敬服する器の持ち主だが、アリスに対して何度かハメられてひどい目にあわされた過去があるため姫に対する騎士としての敬意を忘れた発言をすることがある。
エリカ・ブランデッリ
当代の筆頭騎士《紅き悪魔》。
ジェンナーロ・ガンツ
護堂と仲の良い《赤銅黒十字》の大騎士。レッジョ・カラブリア県出身のイタリア人。妻子持ちの23歳だが、海賊じみた強面のため外見年齢は30代。豪快な性格のいっぽう、日本の幼女向けアニメ『おシャ魔女SORAMI』に傾倒し、「本当の魔法というのは小さな勇気とやさしさであることをこのアニメから教わった」「魔術師もSORAMIのような精神を目指すべき」と熱弁し、護堂にも何が何でも見るよう勧めている。かつて『紅き悪魔』の座を争ったエリカとは仲が悪く、可愛い愛娘に悪影響が及ぶと言ってエリカが自宅に来るのを嫌い、護堂を招くとエリカが勝手についてくるため自宅への招待をためらっている。
クラレンス
《赤銅黒十字》の大騎士で、31歳のスキンヘッドのオランダ出身の黒人。
実力・功績の点からして《赤銅黒十字》の実質的な筆頭騎士であるが、イタリア人でないために《紅き悪魔》に就任することはない。エリカにとって戦略・戦術・政治の師でもある。
アリアンナ・ハヤマ・アリアルディ
声 - 三澤紗千香[5]
エリカの直属の部下兼メイドの女性。19歳。通称アンナ。父方の祖父が日本人という家系。
一応《赤銅黒十字》に所属しているが剣と魔術の才能が全くないため、エリカの身の回りの世話をしている。真面目な働き者でよく気が利くが、エリカに言わせると「3日に一度は大失敗をする」らしい。日本で国際免許を取得しているが、運転技術は大変危なっかしく、なぜか事故は起こさないが、高速道路を走らせれば「背筋も凍るスペクタクル」の気分を体感できる。また料理の腕はエリカも一流と認めるが、何故か煮込み料理だけは最悪。カレンの親友。
最終決戦後はエリカの側を離れてイタリアへ帰国。並行世界にいる護堂から、ミラノのブランデッリ邸にある《通廊》を介して届けられる手紙の確認を任されている。
青銅黒十字
リリアナ・クラニチャール
《青銅黒十字》に所属する魔女。
カレン・ヤンクロフスキ
声 - 佐藤奏美
リリアナ付きの侍女で《青銅黒十字》に所属する魔女見習い。14歳。アリアンナの親友。有能ではあるようだが、見習いの身でありながら主であるリリアナをからかって遊ぶのが好きという、割と悪趣味な性格でその点ではエリカと同類。1年ほど前からリリアナの書いた小説を見つけ、これを裏でこっそりとエリカに売り渡しており、エリカはこれを脅迫材料にしてリリアナをプライベート面で手玉に取っている。《青銅黒十字》の運営する私立学校で飛び級を重ね、すでに高校レベルの課程を終えている。リリアナとは家事を分担しており、電子端末のような精密機器は自身が担当している。
ディアナ・ミリート
ナポリ在住の魔女。《青銅黒十字》ナポリ支部のリーダー格で、リリアナの魔女術の師匠でもある。ベリニーニ広場周辺の古書店街に「ミリート家の店」という古書店を構えており、表向きは古本屋の店主をしている。若作りしているが、本人はそのことを指摘されるのを嫌っている。
ルクレチア・ゾラ
声 - 田中敦子[5]
「サルデーニャの魔女」「イタリア最高の魔女」「神を知る女」と呼ばれる魔術師で護堂が神殺しの運命に巻きこまれる一因を作った人物。一朗の昔の友人なので70歳近い高齢のはずだが、その呪力の高さゆえに未だ若々しい外見を保っており、見た目は20代半ばの亜麻色の髪の美女。サルデーニャ島のオリエーナに在住。ものぐさな性格で、文明生活を享受している。『地』の位を極めた最高位の魔女であり、その知識からアレクの探求における相談相手にもなっている。エリカに悪乗りしたのか護堂の「現地妻」を自称するが、時折祖母か姉のような柔和な表情を向けることもある。
アーサリアンの端くれで、大学時代はイギリスでアーサー王と円卓の騎士についての研究をしていた。かつてグィネヴィアと共に『最後の王』を探していたことがあるが、『最後の王』はアーサーではないことに気付き、さらには『最後の王』の復活で世界が滅ぶ可能性に思い至り、グィネヴィアと袂を分かった。
アンドレア・リベラ
ドニの旧友にして側近の大騎士。イタリアおよび南欧魔術界の名誉のため、主人の不祥事はすみやかに情報隠蔽し、外部に広まらないよう心を砕いており、秘書とお目付役を兼ねたその立場から、『王の執事』の異名を持つ。律儀な性格で、ドニを面と向かって罵倒できる数少ない人物だが、奔放なドニには振り回されっぱなしの苦労人。ドニの策略により拉致されることもしばしばで、その境遇からエリカも含めた様々な人物に同情されている。
聖ラファエロ
《百合の都》において最高の騎士に与えられる称号であり、本名は不明。当代の聖ラファエロはルクレチアと同世代だが、容姿は20代の黒髪ポニーテールの美女。魔術と剣術を極めた「聖騎士」で、現役を退いてなお、ドニがカンピオーネになるまでは欧州最強の騎士と呼ばれていた。長きにわたる戦歴から旧世代のカンピオーネ三人全員と面識があり、彼らを「兄さん」、「姐さん」と呼ぶ。
サルバトーレの剣の師匠であり、剣の腕だけならサルバトーレに勝利するほどの凄腕。ただし、あくまで彼女がサルバトーレに対抗できるのは「人間として」であり、彼がカンピオーネとして権能を振るえば九割九分九厘勝ち目はない、とのこと。エリカとリリアナが持つ魔剣、『獅子と匠の双剣』クオレ・ディ・レオーネとイル・マエストロの前所有者で、本来一振りずつ授かる魔剣を、その才ゆえに例外的に二振り受け継いでいる。
『ダヴィデによる勲の書』の先代管理者でもあり、いにしえの騎士がサン・ジミニャーノの付近に築いた地下神殿で保管するため、誰にも詳しい居場所を教えずに隠棲していた。
ダヴィド・ビアンキ
サルデーニャの港町カリアリの魔術師で、20代半ばの美男子。地相術師としては優秀だが、ルクレチア曰く「浮ついた性格で、100%は信用できない」とのこと。その実力はエリカと比較して6割程度。自信過剰な人物で、その性格と魔術を使えないという点からドニの実力ひいてはカンピオーネという存在を侮っていた。
ワルテル・ザンパリーニ
シチリアで最大の魔術結社《パノルモス》の総帥にして、シチリアマフィアのボス。銃弾や火薬で『焰』を操る魔術を得意とする。豪快であると同時に抜け目のない人物。2歳になる孫娘がいる。
聖ピントリッキオ
聖ラファエロの正統な弟子で、魔術結社《老貴婦人》の次期総帥となる人物。エリカ達とは一世代上の大騎士。
アレッシア
BD1巻特典小説に登場。イタリアの中部トスカーナ州の片田舎に位置する村に住む女子中学生。キリスト教徒だが、村の修道院でテンプル騎士の末裔と思われる老修道士から魔術の才能を見込まれて軽い手ほどきを受けたため、見習い以下とはいえ魔術の心得を持つ。

日本

正史編纂委員会
沙耶宮 馨(さやのみや かおる)
正史編纂委員会・東京分室室長、つまり甘粕の上司に当たり、関東地方一帯を差配している。一見すると少女漫画に出てくるような美少年だが、実は媛巫女の一人でもある、いわゆる「男装の麗人」。名門女子校に通う18歳の高校3年生で、教師、生徒会、PTAを丸め込んで学校にもわざわざ特注した男子用制服で通う。
恵那以外の媛巫女には体術・呪術共に勝るという才人。正史編纂委員会の次期総帥候補にして沙耶宮家の次期頭首。伊達と酔狂が身上の洒落の分かる人物であり、犠牲を強いるのは好まないが組織のトップとしての義務は果たす人物。エリカとは似た者同士で、有能さを遺憾なく発揮して伊達と酔狂を仕事に持ち込む癖がある。「組織を維持するよりも新しく構築する方が好き」という心情もあって護堂の存在を歓迎している。
その外見を利用して同性相手に数々の浮名を流している模様。また笑顔で相手に無茶を強いることも少なくない。部下の甘粕に言わせれば「イタズラ好きで嘘つき、おまけに女たらしって三冠王」。女性嫌いを公言している陸鷹化と作中唯一友好関係を結べている女性(鷹化は「沙耶宮の兄さんと呼ぶ)で、「国士無双」で開かれる男子会の唯一の女性メンバーでもある。その外見のため同じ媛巫女達にも人気があり、本人と周囲の希望から媛巫女の儀式のときでも男装をしている。
護堂については人柄や能力を高く評価しており、ともすれば「女性」としての感情が喚起されそうになるが、立場的にも性格的にも良くない事になるとしてポーズを堅持している。
甘粕 冬馬(あまかす とうま)
声 - 松本忍[5]
正史編纂委員会のエージェントであり、忍の系譜を持つ馨の側近にして懐刀。もうすぐ三十路らしい。現在恵那が通う高校のOBで、高校から大学にかけての頃に馨と出会ったらしい。かつては公安に勤めていたり、エセ神職の経験があるなど妖しい経歴を持つ。私生活は謎に包まれている。
常に暢気な態度を崩さず、本心を見せることは稀。また、上司の指示に対し「給料以上は働かない」などと言って危険な任務を嫌がる傾向がある。当初は祐理をそそのかして護堂を篭絡しようとしていた。事が思惑通りに進んで2人が親しくなってからは、女性関係で困る護堂をからかうなど、お調子者な一面も見せており、「国士無双」での男子会にもしばしば参加している。
諜報や、より陰惨な仕事を生業とするヤクザな呪術使いの末裔で、忍の技と、陰陽術および修験道が混淆した呪術を得意とする。アレクやグィネヴィアが認めるほどの隠形の呪術の達人で、相手が人間ならばほとんどの者から逃げられる実力を持つうえに、権能次第という大前提があるがカンピオーネからも逃げ切れるといい、地味な外見に反して非常に鍛え上げられた体つきをしている。
古老
速須佐之男命(ハヤスサノオノミコト)
声 - 大川透
かつてまつろわぬ神であった神霊。数々の神との習合によって作り出された古代日本の英雄神。本来は暴風・嵐を司る出雲の土地神で、砂鉄の産地で崇拝されたことから蛇殺しの鉄剣「天叢雲劍」を獲得して《鋼》の征服神として性質を、太陽神である姉の天照大神を天岩戸に追いやった逸話から環太平洋圏に普遍的な「太陽を隠す」変幻自在のトリックスターとしての性質を手に入れた。
蓬髪で偏屈そうな顔の造りをした、身長180センチメートルを超える巨躯の老人。1000年近く地上で暴れまわっていたが、満足した(飽きた)ために1000年前に隠居するようになった。神でありながら《運命》にクソ喰らえと言うようなはぐれ者で、日本に流れ着き眠りにおちた『最後の王』の寝床を静止軌道上へと移し替えた張本人。近年では正史編纂委員会の相談役を務めており、恵那の後見人として佩刀の「天叢雲劍」を預け、時折力を貸している。正史編纂委員会の者たちなどからは「御老公」と呼ばれ、恵那からは親しみを込めて「おじいちゃま」と呼ばれている。豪快でありながら狡猾さも併せ持つ性格で、ざっくばらんな方と自負しているが、神として『あの世とこの世の均衡』を保つことに務めており、自身の庵を定命の人間が訪れる際には相手を櫛に変えて直接対面することを避けるほか、『最後の王』の正体も知ってはいるが制約により口外することができない。
玻璃の媛君
護堂が幽世で出会った古老たちの一人。十二単をまとう和風な出で立ちで、透き通った玻璃の瞳と亜麻色の髪に彫りの深いエキゾチックな顔立ちをしている。外見はうら若い美女だが、実年齢では黒衣の僧正を上回る。その正体は万里谷たち媛巫女の祖先にあたる《神祖》。妖精王ではないが、彼らに匹敵するほどに高い霊的な格を持っている。
黒衣の僧正
護堂が幽世で出会った古老たちの一人。神ではないが、人を超えた不死の存在。外見は黒衣を着た木乃伊(いわゆる即身仏)で、丁寧な口調に対して反骨精神に満ちている模様。
その他の日本人
九法塚 幹彦(くほうづか みきひこ)
四家の一つである九法塚家の総領。とても真面目な性格で、恵那曰く「四家の跡取りの中で一番まとも」。剣術を得意としている。
沙耶宮 惟道(さやのみや これみち)
馨の曽祖父で沙耶宮家先々代当主。20世紀初頭に欧州に留学して欧州の魔術も学び、正史編纂委員会の創設者となった人物。博物学者としてロンドンにいた頃には、賢人議会へ『竜』と『蛇』に関するレポートを提出している。沙耶宮家の歴代当主同様に蒐集癖がひどく、昭和40年代で死去してなお沙耶宮家の別邸に取り憑き、蔵に保管されているコレクションを見張っている。
清秋院 蘭(せいしゅういん らん)
恵那の祖母で清秋院家現当主。代々漁色家の多い清秋院家の人間のせいか、馨も認める程の女傑で、夫の隠し子やその母親が見つかった際も次の日には自らの家に招き入れ居候させていたり、孫娘の恵那に早く王様(護堂)に手をつけられて子をもらえと言い放つほど豪快な性格である。恵那と幼馴染である祐理のことも気に入っており、祐理を清秋院の養子にしてもいいかという恵那の要望に許可を出している。
連城 冬姫(れんじょう ふゆひめ)
秋ノ水女子大学の1年生。香月さくらとは同級生で親友同士。19歳だが、小柄で小学生にも間違われかねない容姿。四家の一つ、連城家の長女で馨とは幼馴染のせいか対抗意識を持つ。
さくらに呪術を教えているが、自身は生まれながらに呪力を溜め込めない体質のために「(媛巫女の)資格無し」の烙印を押され、媛巫女を目指すことさえ出来なかった。この体質と容姿がコンプレックスとなり、周囲との関係がうまくいかない模様。女好きだと言われている「日本にいる大魔王」(=護堂)の妾にされるのではないかと怯えて、守秘義務があるにもかかわらず、魔術や呪術、魔王の事などをさくらに話した上、甘粕の手配で中途半端な知識を抱えたまま護堂・さくらを連れて大魔王を探すという騒動を起こすなど、トラブルメーカーとしての一面が強い。高圧的な態度に反して度胸はとことんなく、年下の鷹化や祐理に生意気な口を叩き、逆に一喝されてべそをかいていた。この騒動の後にさくらを通して護堂と文通を試み、馨より上に立とうとしている。

イギリス

賢人議会
アリス・ルイーズ・オブ・ナヴァール
グリニッジ賢人議会の元議長にして現在特別顧問を務める24歳の美女。通称「プリンセス・アリス」「白き巫女姫」。ゴドディン公爵家令嬢で、『天』の位を極めた魔女でもある。
「蛇の血に連なる先祖返りの者」と玻璃の媛から呼ばれていることからも窺えるように、祐理と同じく人の身でありながら《神祖》の血を色濃く受け継ぐ存在で、世界最高峰の精神感応者。加えて念力・霊視・予知といった特殊な異能と高い霊力を有しているが、その反動で非常に体が弱い。
12歳のときにアレクに買収と談合を持ちかけて以来、彼とは時に争い、時に共闘してきた旧知の仲。若手のカンピオーネとはある程度良好な関係を築いており、特にスミスとは時々通話しては愚痴を聞かせているらしい。また、傑出した逸材として妖精王のようなアストラル界に住む識者からも見込まれている。
言動こそ穏やかだが、その実『匿名希望の謎の美女』で通そうとしたり、護堂と祐理のキス(護堂が『戦士』の化身を使うための準備)をひかりと一緒に覗き見したりと、けっこうお茶目で野次馬な性格をしている。おっとりした容姿に反してかなりの毒舌家で、気心の知れた相手ほどその傾向が強くなる。エレベーターのない最上階を嫌って1階に執務室を移させたり、わざわざ自分で騒動の現場へと足を運んだりと、要職についている割に言動がかなり自由奔放なのも特徴。
パトリシア・エリクソン
30代後半の女性で、アリスの御用邸の女官長。堅物で厳格な家庭教師を絵に書いたような女性だが、8年前には結婚相談所に会員登録し秘かに婚活をしていた。自分に内緒で若いカンピオーネ立ちと取引するアリスの扱いに苦労している。
王立工廠
サー・アイスマン
アレクの側近でイギリスの騎士勲章を受けたオランダ人。魔術結社「王立工廠」の副総帥で、パオロ・ブランデッリと並ぶ世界有数の騎士として知られる、《大騎士》の位階を持つ上位魔術師[17]。
30代半ばの苦み走った美男子。本名はデニスであると言われるが、名字は不明。アイスマンは、剛毅にして冷静沈着であることからつけられた呼び名である。『聖絶』の使い手にして、長さ1メートル半程の大型の槌矛(メイス)の扱いに長ける攻撃に特化した戦士で、『聖なる殲滅の特権』の恩寵を全て守護に回し、護身結界に身を包んだ相手を6、7メートルもビリヤード球のようにふっとばす。唯一の弱点が重度の飛行機恐怖症ということで、毎度のように船での移動を主張し離陸直前までごね続ける悪癖があり、しばしばアレクに置いてけぼりを食らっている。
セシリア・チャン
眼鏡をかけた10代後半の少女。優れた道士で東方の神話に詳しい。飛翔術(空行術)も使っていることから巫の資質も持っていると思われる。
昔、アレクに助けられた恩があるため《王立工廠》のメンバーになっている。アレクに好意を寄せているようだが、相手が鈍感すぎて気づいてもらえていない。

アメリカ

ジョー・ベスト
北米の三賢人の一人。北米では数少ない《善の魔術師》で、欧州でも並ぶ者がいないほどの「妖精博士(フェアリードクター)」。表向きはサマンサ大学人文学部外国語文学科の教授であり、幻想文学の研究者として世界的にも著名。
ジョン・プルートー・スミスの協力者にして、その正体を知る数少ない人物の一人。アニーとは教授と助手の関係であり、魔術師としての身元保証人でもある。アリスとも知己で、高位の魔女たちの秘伝である「幽世渡りの秘術」についても知っている。また、10年近く前に四川省で行った発掘調査の際に、地母神女媧の竜骨を採取、所有している。
ジャック・ミルバーン
SSIロサンゼルス支部に属する青年。1年ほど前からジョン・プルートー・スミスの協力者をしている、元ロス市警の刑事。魔術の才能はあるが訓練は積んでいない。正義感と責任感の強い頑固者で、スミスとウマが合うだけあってなかなかの変わり者。
デニス
チャールトン家に仕える老執事。ロスフェリスにあるアニーの自宅を管理する。スミスの正体を知る一人でもある。

その他の地域

陸 鷹化(りく ようか)
香港出身の14歳の少年で、五嶽聖教の傘下である《香港陸家》の若頭。身長160センチメートル。陸家は「奸賊以外の賊とつくものほとんどが先祖の職業」という先祖代々の侠客の元締めで、日本では新宿歌舞伎町と池袋に拠点を持つ。両親はすでに死去している。
4歳の頃に羅濠の前で武道の型を披露して見せ、その類稀なる才能を見込まれ唯一の直弟子[注 1]となった。師以外には軽口を叩くことも多く、性格は傲慢だが、「軽功卓越・掌力絶大」と称されるその武術と軽功の冴えはエリカやリリアナも認めるほどであり、年少ながら体術なら二人以上の実力を持つ。
他方、4歳からの6年間で身近に異性が師父だけという過酷な環境で育ち、現在まで師の理不尽な要求に苦労しているせいか、重度の女嫌い。師匠に対しても「よほど性格に問題のある人間」「極悪人」と影で辛辣なことを言っている。
師の遠征に供として付き添っていることから当代の7人のカンピオーネ全員と面識があり、そのため彼らに対して丁寧な態度を心がける癖がついている。
周囲からは「羅濠教主の扱いを最もよく知る人物」ということで頼りにされている。
灰色の者
神具「サトゥルナリアの冠」に宿る神霊。黒炭のような肉体を灰色のボロ布で隠している。かつてはサトゥルヌスの主に当たるローマ神話の太陽神であったが、遙か昔に敗れ去ったことで零落してしまい、新たにまつろわぬサトゥルヌスを生み出すだけの司祭と化している。その力は制限されているが、「冠」の徴から太陽の不死性を引き出すことができ、自分自身や神木状態のサトゥルヌスを復活させられる。さらに、サトゥルヌスが持つ身分を逆転させる権能を限定的に使用することも可能。
時の番人
スミスが治めるアストラル界の領土にある特異点「プルタルコスの館」に住まう老人。1800年ほど前に前任者から職務を引き継ぎ、番人となった。気難しいうえに神経質で悲観的という難儀な性格の持ち主。黒衣の僧正と同様、神や神殺しではないものの不死の存在。霊視の結果から、偉大なる歴史学者にして神秘学に通じた賢人だったとされる。
歴史に刻まれた修正の跡を記録し、修正力が事象を修正しきれなかった時には自らが過去に赴いて修正を行うこともある。その職務の特性上、ここ150年間ほどアイーシャ夫人の気ままな行動に悩まされ続けている。以前の番人より勤勉な性格であり、これまでに修正の失敗が原因の新たな並行世界を発生させたことはないという。

草薙一族

草薙 静花(くさなぎ しずか)
声 - 日高里菜[5]
護堂の妹。私立城楠学院中等部3年2組、14歳[18]→15歳(12巻以降)。茶道部所属で、裕理は部活の先輩。
それなりに可愛らしい顔立ちをしているが、兄に対しては事あるごとに生意気な口を叩いて盾突いている。特に、祖父に似てるといわれる兄の女性関係を邪推しては厳しく問い詰める場面が多い。ただ、彼女はまつろわぬ神も魔術の存在も知らない一般人であり、兄や兄の周囲の女性たちの立場についても何も知らされていない。
護堂曰く「母親譲り」「天性の女王様気質」とのことだが、本人は「私は母みたいな女王様じゃない」と否定している。必要なときに適切な指示を出し、気力と行動力でグループを牽引するという母親譲りの特技を持ち、遠縁の親戚が興した元ヤクザの会社からも一目置かれ「若い衆」を統率する権限を与えられている。
草薙 一朗(くさなぎ いちろう)
護堂の祖父。妻はすでに他界しており現在独身。70歳過ぎにもかかわらず色気を漂わせる恐ろしく垢抜けた男ぶりで、洒脱なジェントルさから地元商店街の婦人たちからの人気が高い。人との交わりを大切にする性格で、護堂からはその姿勢を尊敬されている。
先祖代々女性関係にだらしない男が多い草薙家の中でも、近年まれに見る逸材と言われる、とんでもない「たらし」。かつては相当な遊び人で、『女性と一部男性からモテモテ』なことで知られており、孫の女性関係については放任気味ながら時折的確なアドバイスを与えている。色々な場所に護堂を連れて行って女性の扱い方を幼少期から実演してきているので、明日香には「護堂の師匠」と言われ、若い頃を知る者たちからは、顔と真面目なことを言うのに無茶ばかりするところは今の護堂と瓜二つと評される。
以前は世界と日本の伝統芸能を専門に民俗学を教える教授だったらしいが、6年前に引退し今は隠居をしているため家事全般を受け持っている。民俗学者としては有能で現地の民族に伝わる門外不出の秘薬などについて教えて貰えるほど。
草薙 千代(くさなぎ ちよ)
一朗の妻で護堂の祖母。故人。夫の奔放な行動や女性関係にいつも頭を抱えていたらしく、静花や明日香も同情していた。孫の護堂の行動が夫と似通っていることに不安を抱き、まだ小学生だった護堂に注意をうながした。
弦蔵(げんぞう)
護堂と静花の父。離婚したため、草薙家を出ている。護堂曰く「不良中年」で、静花曰く「とりあえずカッコつけたがる人」。姓は不明だが、「草薙」と同じくらい画数が多いらしい。実業家で金回りはいいが、胡散臭い職業を名乗ることが多いため、息子からは山師呼ばわりされている。娘を溺愛する一方、息子が自分と娘との水入らずを妨げると拗ねてしまい、なおかつそれを公言するダメ人間とのこと。
草薙 真世(くさなぎ まよ)
護堂と静花の母で一朗の娘。「天職・女王様」と呼ばれる程、我侭な性格である模様。護堂が物心つくころには既に夫と離婚しているが、様々な男たちから「貢ぎ物」が送られてくるため生活には困っておらず、その様から息子である護堂に「魔性の女」扱いされている。護堂が知る一般人の中で最も破天荒な性格らしい。
子分が自他共に認めるほど多く、彼らと飲み歩き、仕事を手伝い、悩み相談に乗るなど忙しくしているため、実家を留守にしがち。離婚後も元旦那とは、ちょくちょく会っては一緒に酒場へ繰り出すという独特な関係を維持している。
香月 さくら(こうづき さくら)
宮城から上京した護堂の再従姉。秋ノ水女子大学1年生の19歳だが、童顔で中学生にも間違われかねない。護堂とは小学3年生時に結婚の約束をした。底抜けのお人よし、かつ無邪気な性格。護堂の親類ということで、鷹化が丁重に接する数少ない女性でもある。

その他の登場人物

徳永 明日香(とくなが あすか)
護堂と同じ根津三丁目に住む少女。幼稚園の頃からの幼馴染だが高校は別。実家は寿司屋『すし徳』で、商店街から少し離れたファミレスチェーン店でアルバイトをしている。ツインテール、ややコンプレックスな吊り目、少々きつめな顔の造作をしている。昔から護堂に惚れているものの全く気づいてもらえず、半分諦め気味だが今でも護堂に好意を持っている節がある。
ヤナギさん
護堂がバイトをしている店の一つ、上野のダイニングバー「three backs」の店主兼バーテンダー。30代半ばで線の細いイケメンだが、一部では「そっち方面の人」だとささやかれている。未成年のバイトを募集していたときに護堂と出会い、高校生の彼を大学生だということにして雇用した。護堂のことはパートタイムの店長代理を任せるほどに信用しており、店舗の合鍵も渡している。

過去の人物

古代ヨーロッパの人物

ウルディン
ルスカ
ウルディンの第1の妻。東洋系の黒髪の美女。
神祖の血を受け継ぐ魔女。霊視能力を始め様々な魔女術を使いこなすため、『底が知れない』と評される。かつて、ウルディンの女癖の悪さに怒り、槍で腹を刺したことがあるが、それでもピンピンしていたことに逆に腹を立てたという。
クロティルド
ウルディンの第4の妻。身長180センチメートル弱の長身で金髪の美女。
ルーン魔術の達人で、聖騎士級の腕を持つ猛者。エリカと恵那を手加減して無傷のまま制圧する実力があり、聖ラファエロやパオロでもなければ相手にならないとされる。神具「デリラの剃刀」を所持している。
生真面目な性格ゆえ、夫の奔放な行動に悩むこともしばしば。
フリウス
古代ガリアで護堂たちの生活の面倒を見た老人。
ローマ人の血を引く貴族で元議員。現在は農園を営む。
リンデ
フリウスの小間使いの13、4歳の少女。フリウスから護堂たちの世話を命じられる。

十九世紀半ばの人物

鉄輪王(てつりんおう)
西蔵に住まう有徳の名僧にして、西域武林の大盟主でもある武芸の達人。
当時すでに寿命を迎えようとしていたが、旧知である羅濠教主に末期の望みとしてイギリスへと盗み出された金剛三鈷杵の始末を依頼する。
ジェラール子爵
若かりし頃のヴォバン侯爵の数少ない友人の一人。当時23歳の英国貴族。
物怖じしない性格で、孤高の暴君であるヴォバンに対して「デヤン」の愛称で呼ぶ。情報収集を得意としている。
ブレナン卿
肥満体の50代ほどの男。
人の魔術師としては達人級の腕前を持ち、かつてまつろわぬ神の途方もない権能を見たことから神殺しであるヴォバン侯爵の力を疑い決闘を挑む。しかし寿命までも振り絞った切り札の金剛三鈷杵の雷が全く通用せず、侯爵が呼び寄せた嵐に呑まれ消息を絶つ。

ロード・オブ・レルムズの登場人物

物部 雪希乃(もののべ ゆきの)
『ロード・オブ・レルムズ』のヒロイン。ユニバース966出身の少女。16歳。古代の豪族・物部氏の流れを汲む武家出身で、いくさと武芸、《雷》の神にして『剣』そのものを神格化した日本神話の武神タケミカヅチの転生体。タケミカヅチは日本の国父イザナギが神刀を振るい火之神《火之迦具土》を殺めた際、刃についた血から生まれた神で、布都御魂剣に化身して時の王に助力し、覇業を成就させたとされる、剣神の中でも『最源流』の純血種に近い神格である。
竹を割ったような気性で、素直で天真爛漫、ウソや演技は苦手。性格も思考もシンプルで、間抜けだからこそ土壇場で開きなおって大ばくちに出る度胸もある。これらの気性は純血種の剣神としての性質が色濃いためであり、戦闘一筋で思考放棄した頭の悪い面が目立つものの、調子に乗っているときほど実力以上のものを発揮して手強くなる。街で評判になるほどの美少女で、かなりモテるが、好みのタイプである寡黙で誠実な男性から告白されないので彼氏いない歴=年齢。ストイックな体育会系女子であり、己を限界まで追い込む武道家としての一面も持つ。
実家は茨城県鹿嶋市の道場が併設される鹿島神宮近くの武家屋敷で、鹿島に伝わる古流剣術・一之宮神流の21代目宗家候補。《神裔》として非常に高い能力を持つ。ユニバース966における人間のくくりの中では最高の剣客として認められており、梨於奈の見立てでは羅濠には少し劣るが鷹化やドニと同レベル。師匠の桃太郎から剣術と弓術を中心に、あらゆる武器の使い方と武芸を教わっている。
《運命》の方針として、ヒューペルボレアの『反運命の気運』が弱まるごとに勇者としての力が成長するようになっている。“終末の女神”アテナ戦以降全力を出せない蓮から陰ながらサポートを受けており、梨央奈と融合し彼の権能《翼の契約》で力を借りることで戦闘能力を向上させている。

ヒューペルボレア

円卓の都
テオドリック
『円卓の都』の騎士団盟主にして聖王の称号を持つ地球出身者。まつろわぬ軍神アーサーを弑逆し円卓の権能を簒奪した、善と正義と反運命を標榜する神殺し。
濃い灰色の髪にすみれ色の瞳、繊細な造りの整った顔立ちで、かなり細身な少年。けだるげなまなざしが印象的。剣を素直に剣として使わない、仲間は大事にするなど、性格の悪さを除けば精神性は護堂に似ている。
判明している権能は《輝く天上の翼》。その他、アーサー王から簒奪したとされる、配下に力を授けて顕身として強化する円卓の権能も有する。
リチャード1世
獅子心王(ライオン・ハーティド)と呼ばれた12世紀の地球出身者。フランスの大貴族プランタジュネ家の一員として生を亨け、第3回十字軍に従軍してイェルサレムで戦った勇猛果敢な騎士にして武将、美食・芸術をこよなく愛する大貴族。イングランド国王であったが、英国に滞在したのは半年程度なので愛着はない。浪漫と冒険を求めて吟遊詩人らを厚遇し、英雄詩と騎士物語をこよなく愛したことでも知られる。
身長190センチメートルはある大男で、獅子のたてがみにも似た長い金髪と男らしい顔つきの武人。名誉、決闘、騎士道を何より尊ぶが、中世における戦場の慣習にきわめて忠実なので、略奪や誘拐、戦場での虐殺にも何ら躊躇を覚えない。騎行を行い鍛えあげた直属の『獅子隊』を率いる。
速さと斬撃の苛烈さを特徴とする実戦の剣技を操る。玄妙な剣術や細やかな駆け引きはないが、戦場で幾百人もの戦士を斬り殺すことで磨いた速さ、力強さ、天性の獣めいたバネは、『剣の王』たるドニに匹敵する。
黒王子エドワード
黒王子(ブラックプリンス)の異名を持つ14世紀の地球出身者。黒いマントや籠手、ブーツをまとう銀髪の青年。リチャードの弟、ジョン欠地王の孫の曾孫。
百年戦争の英雄で、戦闘ではほぼ不敗であったことから、将器という点ではリチャードをも上回る。英国式弓兵術(モード・アングレ)を得意戦術とし、5、60人はいる弓兵隊の霊を呼び、『弾切れ』を起こすことなく矢の雨を降らせる能力を得ている。攻撃を集中させれば、ドニでも《鋼の加護》を全開にして本気で防御に徹しなければ危ういほどの威力となる。
屍者の都
厩戸皇子(うまやどのおうじ)
『屍者の都』の王。ユニバース492の日本からやってきた亡霊にして、非凡な霊力者でもある日本史上の超有名人。
鳥羽 芙実花(とば ふみか)
『屍者の都』の労働力を支える“貴腐の巫女”。《玉依媛》の素養を持つユニバース492出身の女子中学生。
サルバトーレ・ドニ
『剣の王』とも呼ばれるユニバース235出身のカンピオーネ。厩戸皇子からの依頼で『屍者の都』の用心棒をしている。
海王の都
羅 濠(ら ごう)/ 羅 翠蓮(ら すいれん)
『海王の都』の王。『白蓮王』『羅濠教主』『海王』の異名を持つユニバース235出身のカンピオーネ。鳥羽姉妹の師匠。
陸 鷹化(りく ようか)
羅濠教主の直弟子。
群狼の天幕
デヤンスタール・ヴォバン
『群狼の天幕』をひきいる王。『侯爵』の通り名で知られるユニバース235出身のカンピオーネ。
享楽の都
六波羅 蓮(ろくはら れん)
シリーズ第2弾『神域のカンピオーネス』の主人公。『享楽の都』の真の王であるユニバース492出身の神殺しだが、諸事情から正体を隠して情報収集担当の『忍びの者』をしている。
カサンドラ
『享楽の都』の“顔出しするトップ”としての女王であり、軍事の総責任者。神話世界トロイア 出身の元・悲劇の予言者。
ジュリオ・セザール・ブランデッリ
『享楽の都』の政治と経済を取りしきる総理大臣。ユニバース492の魔術結社《カンピオーネス》の総帥。
鳥羽 梨於奈(とば りおな)
ユニバース492出身の女子高生で、古き日本の霊鳥《八咫烏》の生まれ変わり。羅濠の呪詛でアオカケスに姿を変えられている。
ステラ
蓮の分身である、美と愛の女神アフロディーテの成れの果て。身長30センチメートルほどの小女神。
探索者のギルド
草薙 護堂(くさなぎ ごどう)
シリーズ第1弾『カンピオーネ!』の主人公。『探索者のギルド』の創設者であり、『魔王殲滅の勇者』を破った《ユニバース235》出身のカンピオーネ。現在はギルドを離れて活動している。
エリカ・ブランデッリ
『探索者のギルド』のマスター。草薙護堂の妻の一人で、レオナルド・モニカ兄妹の産みの母。
レオナルド・ブランデッリ
《運命の担い手》との最終決戦から6年後、護堂とエリカの間に誕生した二卵性双生児の兄。社交性に富み愛想がよく、どんなときでもよかった探し、楽しみを見つけ出す。人懐っこい雰囲気ながら、どこか気品があり、口ぶりには愛嬌と茶目っ気があって多くの人々に愛される好人物。
魔術の才能があり、天地の御霊を身に宿す神がかりの資質を持ち、バレンシアの聖杯やランスロットに揉まれて聖なる霊気を浴びつづけて育ったことで、両親が持たない霊能が開花、長じて霊視術や観想術の心得、次元移動者の能力を身につける。神殺しの前でも自然体で飄々とした態度を崩さないだけの実力と自信を持っている。妹よりも交渉事が得意。
モニカ・ブランデッリ
《運命の担い手》との最終決戦から6年後、護堂とエリカの間に誕生した二卵性双生児の妹。無愛想な性格で、あまり感情を表に出さず、いつもむっつりと沈黙し、ぼーっとしているように見えるが、口を開けば物事の本質をよく突いてくる。
魔術の才能があり、天地の御霊を身に宿す神がかりの資質を持っており、長じて千里眼の心得も身につけた。総帥を務めたこともあって、荒事に関しては兄よりも得意としている。
清秋院 恵那(せいしゅういん えな)
護堂の妻の一人。現在はアイーシャの『護衛』兼『監視役』をしている。
影追いの森
アレクサンドル・ガスコイン
『影追いの森』の頭領。『黒王子』の異名を持つユニバース235出身のカンピオーネ。
予言者
『影追いの森』に所属する、神の血を引くヒューペルボレア生まれの老人男性。盲目の詩人であり、ときに未来を予見するという“異能”を持つ。運命の御子の到来と、反運命の戦士との闘い、多元宇宙のさらなる混沌を予言する。
サー・アイスマン
『影追いの森』の副首領。《大騎士》の位階を持つ上位魔術師。
反運命教団
アイーシャ
《反運命教団》の教祖。ユニバース235出身のカンピオーネにして、多元宇宙で最も傍迷惑な魔女。
クシャーナギ・ゴードー
《反運命教団》が守護者として讃える《反運命の戦士》。アイーシャが草薙護堂を元ネタにでっちあげた存在だが、両者に縁のある軍神が神話世界の垣根を超え『草薙護堂の代役』として召喚された。
その他の存在
《水の乙女》
神話世界ヒューペルボレアのとある島に住む『水の女神』。
ヴァハグン
《焰の戦士》の異名を持つアルメニアの《鋼の軍神》。《水の乙女》の夫。
白骨王 / 白骨王妃
現在の『死人の島』があった場所で、大洪水でヒューペルボレアが滅ぶ前に存在していた王国の君主。豪奢な玉座に腰掛け、きらびやかなガウンをまとい、頭に王冠をいただいているが、全身が白骨化している。
トール
北欧神話の雷神。以前に蓮たちと面識があり、テオドリックに対する援軍として異世界から召喚される。
デュウ
空そのものを現身とするヒューペルボレアの天空神。名前はヒューペルボレア語で天空を意味する。

運命執行機関

護堂 桃太郎(ごどう ももたろう)
雪希乃の武芸の師匠。白皙の肌で青い髪を背中まで伸ばした、彫りの深い美貌の青年。正体は力の大半を封じた神であり、ユニバース235で『最後の王』であった鋼の軍神『ラーマ』。
護堂 次郎(ごどう じろう)
桃太郎の弟。高貴さ、美貌、品位の全てが兄とうりふたつだが、褐色の肌と白銀の髪を持つ。
お館さま
仏法の守護者・迦楼羅天の末裔である老女。日本国内の《神裔》のなかでは最も血が濃いと言われ、齢800を越し、霊能もきわめて強い。翼長十数メートルもある真紅の羽毛につつまれた鷺のような霊鳥ガルーダに化身できる霊力者。
大伴 弥八郎(おおとも やはちろう)
《運命執行機関》東日本支部の『老師』であり、雪希乃が通う学園の理事長。叡智の神オモイカネの《神裔》。実年齢は300歳を超えるが、外見は15、6歳くらいにしか見えない細身の美少年。この見た目を使い、ふざけて生徒のふりをすることもある。
霊能は『智』そのもの。“神と世界を知る者たち”《三十六賢人》の一人であり、一ユニバースの住人でありながら、深く瞑想し、心を研ぎ澄ませば、『ほかの世界』の状況すらも霊視できる。
物部 幹人(もののべ みきと)
雪希乃の父で、一ノ宮神流の20代宗家。46歳。タケミカヅチの《神裔》であり、24歳の時に同門の誰からも文句を言われることなく宗家を継いだ剣の申し子。だが、娘は自分より濃い剣神の血に恵まれ、4年前、わずか12歳の雪希乃の才能が自分より遥か上だと認め、早く宗家を継いでほしいと思っている。

用語

神・神殺し関連

カンピオーネ(Campione)
「まつろわぬ神」を殺してその力(権能と称される)を簒奪した者に与えられる称号。その偉業から「神殺し」とも呼称される。魔術師たちの頂点に立つ存在であるが、魔術師の上位存在というわけではなく、魔術とは無縁の世界の人間から誕生することもある。作中で存在が確認されているのは現代において護堂を含めて7名で、このうち100年以上前に神殺しを為した年長組3名を「旧世代」、近年神殺しとなった年少組4名を「新世代」と呼んで区別することもある。
カンピオーネの本質は非常に我が強く自己中心的であり、派手好きのお調子者にして激情家、良くも悪くも周囲を狂わせるなどといった共通点がいくつかある。100歳を超えても生存可能と極めて長命で、青年期に達した後は老化が非常に遅くなり、さらに至純の境地に達した魔術師の力を持つ者ならいつまでも若いままの姿を保つ[19]。
神を殺した瞬間、神具「簒奪の円環」を用いたパンドラの儀式により転生し、瀕死の重傷や四肢欠損などからも回復する。パンドラから生命の息吹を吹き込まれることで持てる野性が最大限に高まり、人間離れした生命力と回復力、さらに梟並みの暗視力、人間離れした直感力などの肉体的な能力を獲得する。加えて並みの魔術師の数百倍とされるほどのヒトを超えた呪力を得たことで、心身に直接の影響を与える魔術や呪術を一切受け付けない体質が備わり、魔術による直接攻撃は自動で無効化、呪力を高めるだけで神の権能さえも防いでしまう。
カンピオーネとなってもまつろわぬ神の方が基本的に実力は上だが、前述の通りそもそも転生前の時点で実力差に関係なく勝利できる規格外の戦士であることに加え、神と対峙すると闘争心が湧く体質になるため、互いに討滅し合う関係が十分に成立する。
まつろわぬ神
人の紡いだ神話に背いて自侭に流離い、その先々で人々に災いをもたらす神々。神そのものだけでなく、神話において神と同義とされる神代の王や女王、伝承で語られる偉大な英雄に加え、天使に魔獣といった存在が顕現した場合も同様の呼称が使われる。また、天災などに「神」を感じた人間が、畏敬の念からそれに名前と神話を与えたものは「真なる神」と呼ばれる。意図的に大災害を招く禍つ神もいるが、存在するだけで無意識に超自然現象を引き起こし、世界に悪影響を与える神もいる。
決して朽ちない肉体を持ち、一部の例外を除き化学兵器を含めた地上の武器や魔術も通じず、さらには『権能』という神を神たらしめる聖なる力を持つ。これらの点からカンピオーネ以外にはまず抵抗すらできず、少し賢い人間なら神に喧嘩を売って弑逆するなど思いもしないが、とびきりの愚者が運だけでは決して成しえない様々な意味での実力と奇跡によって神々を殺せた場合、その人間はカンピオーネとなる。
力の強大さは自我・妄執・アイデンティティーの強さに比例するという特性があり、その神の権威や知名度と強さは無関係である。ただし能力的な相性の問題は存在し、中には対カンピオーネ用の能力を持つ者もいる。
まつろわぬ神の出現には『原則』が存在し、神の降臨の際には、その地と神には何らかの縁があり、降臨時の地上の神話をベースに肉体と精神が形成されてそれに沿った力を持つ。そのため、同じ神でも降臨した時代の伝承内容が変わることで性質が変わり、既に失われた神話の神が長い時間まつろわぬ神として過ごすことによって現代に現れることもある。
神祖(しんそ)
かつて神の座から追われた大地母神の一部が人の姿をとったもので、「大地の娘」「疑似女神」とでも言うべき存在。神祖の多くは『最後の王』ラーマによって命を吸い上げられて生まれているが、同じ原理で聖杯に命を捧げて神祖となったグィネヴィアなども存在する。人を超えた異能を持ち、強力な者では半神に匹敵すると言われ、不老不滅であるためたとえ殺されても数百年の時を経て転生し復活を果たす。原則的に前世の記憶は転生の度に失われるが、何らかのきっかけで記憶を取り戻すこともある。
本来なら神やカンピオーネには及ばないが、残りの寿命を捨てて「竜蛇の封印を解く」ことにより、まつろわぬ地母神としての神格を取り戻すという切り札を持つ。しかし元の姿に戻ることは出来ず、仮に延命処置を施しても長くは生きられないため最終手段と言える。神性を取り戻した状態で人間に殺害された場合にその人間がカンピオーネになるのか、あるいはカンピオーネに殺された場合にそのカンピオーネに新たな権能が増えるのかについては不明。
また、神祖達は『最後の王』に仕える巫女であり、主が再臨を果たしたときは麾下に馳せ参じて献身する者でもあるとされる[20]。人間が神にダメージを与えうる魔術である『聖なる殲滅の特権』は、神祖が人間に伝えたものとアレクは推測している。
神祖達の末裔は、現代において「魔女」や「媛巫女」と呼ばれる特殊な異能を遺伝的に受け継ぐ存在として魔術界に血統を残している。その血が色濃く現れた先祖返りは高水準の霊力を備える傾向にあるが、その代償で肉体的に虚弱となる。
神裔(しんえい)
ユニバース966における神々の子孫にあたる人間の呼称。まつろわぬ神や神殺しの魔王には及ばないが、強力な霊能を有している。その責務は運命の定めた『世界の行く末』をかき乱すほどのイレギュラーが発生したとき、それを速やかに排除し、修正すること。容貌はとびきり美しいか、とびきり個性的かのどちらかであることが多い。老化がいちじるしく遅いうえに異様な長命の者も珍しくない。
さらに、ごくごく稀に祖神と同じ魂魄を受け継ぐ生まれ変わりが誕生することがあり、彼らは神殺しの半分ほどに達する桁違いの力を持つ。ユニバース966では『魔王殲滅の勇者』の資質を持つタケミカヅチの転生体である物部雪希乃が生まれている。また、並行世界でも同様の存在が生まれることがあり、ユニバース492生まれの鳥羽梨於奈は霊鳥・八咫烏の転生体である。
日本国内で同族は700名ほど、地球全体で見ると8000人ほどで、世界人口の0.0001%にすぎない。聖なる血脈を絶やさぬよう、同じような血脈の人間同士で婚姻し、次代に伝えていくことも義務の一つ。
歪み
神のなりそこない。自然界に生まれた“荒ぶる精霊”たちは、たとえ今は小さくても、放置すれば、いずれ世界全体をおびやかす歪みになり、人間界に伝わる神話と同化してまつろわぬ神にもなりかねず、絶対運命の秩序を狂わせる原因となるので、バケモノが生まれる前に《神裔》が狩っている。
神獣
神やカンピオーネに仕える生物の姿をした眷属のこと。外見は神々と同じく、とびきり美しいか、とびきり異形かのどちらかであることが多いとされる。人間よりはるかに巨大なのも特徴で、全長7メートルでも小型の部類とされる。その力は人間からすれば非常に強力で、ものにもよるが、1対1なら伝説と謳われるほどの実力者が死力を尽くしてようやく太刀打ちできるかどうかというほどの力を持つため、彼らに対抗するためには「聖なる殲滅者の特権」「神がかり」「御霊鎮め」といった各分野で最高峰の術を使用する必要がある。最高峰の神祖なら生み出して使役することは可能だが、魔導の聖杯と一心同体だったパラス・アテナですら維持できるのは2、3日が限界だった。
あくまで眷属でしかないので、単独では神やカンピオーネに対抗できず、場合によっては瞬殺される。しかし、神やカンピオーネに直接操られたり力を注がれることで単独の時とは桁違いの力を発揮できるため、その脅威度は一気に跳ね上がる。
顕身
権能を行使する際に、それに適した形態をとること。カンピオーネ自身が狼や雷などへと姿を変える、神獣や使い魔を召喚するといったことを指す。
竜骨
地上に顕現した「まつろわぬ神」が肉体を失うとき、まれに残される肉や骨、骸の一部。「竜骨」とは中華の道士たちによる命名で、北米では「天使の骸」と呼ばれるほか「聖遺物」といった別名もある。骸であっても神の一部なので神獣よりもはるかに格上の神格を持ち、魔術師たちに強力すぎる力をあたえることから崇拝の対象となる。ただし非常に希少で、竜骨を採取するのは神を探し出すより難しいと言われている。
生と不死の境界
現世と『不死の領域』の境目に存在し、「妖精王」と呼ばれる幾柱かの神々が支配する異世界。「生と不死の境界」とは神々が主に使う名称で、世界各国で名称は様々である。冥界に極めて近しい場所であり、不死の領域にいる「真なる神」は、この場所で神話による肉体が形作られ、それから現世に出現してまつろわぬ神となる。妖精の他にも、隠居した元『まつろわぬ神』や神祖、人の身を超えて不死に至った大魔術師や聖人などが住んでいる。
本来なら接点のない独立した不連続な異空間や結界が蜘蛛の巣のように寄り集まってできた、無数の階層で構成された世界であり、それぞれの空間は同じ水平線上には存在しない。宇宙開闢から未来にいたるあらゆる時代の記憶が存在しており、この世界の知識を天啓として受けることで霊視を得ることができる。そのため、この場所では比較的自由に霊視を呼び込むことが可能。本当なら精神や魂だけの存在にならなければ訪問できないが、優れた魔術師や神殺しであれば生身のままでも行くことができる。
歴史の修正力
旅人の権能を有する神々や妖精によって過去に流された人間たちが、偶然と奇跡によって歴史を変えるようなことをしても、強制的に「なかったこと」になるという現象を「歴史の修正」といい、その際に働く時の流れが持つ無慈悲で冷酷な力のことを指す。この力を恣意的に利用する権能が存在し、神かカンピオーネの全力攻撃でもない限り突破できない強力な攻撃無効化能力となる。
ごく稀に修正しきれないような改変が起こるが、その場合は時の番人が介入し影響を最小限に抑えた結果である「あるべき歴史」に落ち着くこととなる。修正が失敗した場合は改変時に新たな分岐が発生し、「異なる時間軸の並行世界」が生み出されることになる。

権能(けんのう / Competence)

カンピオーネが神を殺して手に入れた聖なる力のこと。神具『簒奪の円環』の効果により、神々がいくつも持つ権能の中から1つがランダムで選ばれ、さらにそれが神殺しの気質や技能を反映する形で変化する。そのため、簒奪した力がどのようなものになるかは出たとこ勝負で、中には一見すると殺した神とは無関係に見えるものもある。非常に強大な力であり、使っている本人でも範囲や威力の上限が分かっていない場合がある。発現の仕方にはかなりの幅があり、戦闘用に限っても単純に身体能力を上げるものから超自然的な現象を引き起こすもの、神獣の使役、配下の強化、条件付きで神そのものを顕現させるものなど様々。強力な戦闘用の権能には、都市一つを一撃で破壊し得る威力のものもある。

神の武器、あるいは天上の叡智や聖なる呪術の法則を刻みつけた魔導書のようなもの。「神宝」とも呼ばれる。外見上は物質であるが、神やカンピオーネでも完全には破壊できない「不朽不滅」の品も珍しくない。神に関連した道具が多いため、これが引き金となりまつろわぬ神が招来するといったことも多く、学術や資料・儀式的にも高い価値があるため非常に扱いが難しい。格の高いものの場合、意思を持ち会話する能力を持つこともある。

魔術関連

呪術師 / 魔術師
魔力や呪力、気などの精神力を消費するなどして魔法などの超常の術を扱うもののこと。霊能力者である媛巫女や魔女などの特殊能力を持つ存在も魔術師の中に含まれる。一般にはこうした存在は知られていないが、ある程度の権力者などとは付き合いがある。国や地域によって呼称と立ち場は変わり、場所ごとの特色が強い。性別による力の差はあまり無いとされるが、適正は女性の方が上とのこと。作中では呪力と表現されることが多く、カンピオーネの権能もこの呪力を消費して行使している。呪力が至純の域に達すると魔術師は肉体をある程度若返らせることが可能で、この若返りの力も女性の方が強い。
莫大な呪力・神力を体内に宿すカンピオーネや神には、ほぼ魔術は効かない。西欧戦闘魔術の秘奥である『聖なる殲滅の特権』や神をその身に降臨させる降臨術(神がかり)はダメージを与えることが可能で、急所に当たれば殺すこともできるとされるが、地力が違いすぎるので殺すことはまず無理である。ただ魔術によって生じた衝撃までは耐性でも無効化できないため、術の余波を利用して隙を作るだけなら不可能ではない。
呪文
カンピオーネが己の呪力を高めたり権能を行使する時に唱える聖句、魔術師が魔術を行使する時に唱える口訣や言霊、媛巫女が術を使用する時に唱える文言などがある。なお、さくら曰く「魔術を使用するうえで大切なのは呪文ではなく、そこに込めた魂であるとか、それがどういう魔術であるかをきちんと理解しているか」らしい。であるからして、魔術使用時の呪文は結構適当である。

組織

正史編纂委員会
日本の呪術師や霊能者のうち、特に都市部に住む在野の呪術師達を統括し、彼らが関わった事件の情報操作などを行う政府直属の秘密組織。沙耶宮惟道によって創設された。文部科学省や国会図書館、宮内庁や神社庁、警視庁などから識者を招いて構成されるため、一応は国家公務員である。国内の呪術師や霊能者は彼らに協力する義務があり、呪術師や霊能者に対して守秘義務を課している。ただ強制されてはいないため、冬姫からさくらに様々な情報が漏れるという事態が起きた。青葉台には機密文書館があり、全国から収集・没収された魔道書が保管されている。媛巫女の集まりや祭事の区分は、静岡を境界として大まかに東西に分かれている。
四家
古来より呪力を以って帝に仕えてきた、清秋院・九法塚・連城・沙耶宮の一族。現在も氏族の間で勢力争いを繰り返している様子。重要な役目を割り振られた日本各地の寺社を直轄している。中には自分達以外の家の者(例として本来敬われるべき媛巫女の中で家格の低い出自の者)を下に見る人間もいるようで、特に年寄りの世代に多いという。
古老
正史編纂委員会に指示する立場にある存在。元まつろわぬ神である御老公(スサノオ)を筆頭に、人を超えて不死に近づき、幽世で生きることを選んだ者たちの集団。その権威は絶大で、委員会はおろか四家でも彼らの指示を無下にはできない。
1000年以上前から活動しており、日本に流れ着いた『最後の王』ラーマを目醒めさせないために、寝床を制止軌道上に移動させた上で元の場所にはダミーとなる浮島を沈め、浮島を消すのに使った神具《天之逆鉾》は厳重に保管、龍蛇の接近で王が目覚めるのを防ぐために斉天大聖を配置し、時に強力な記憶操作の呪術まで使って真実を隠蔽するといった幾重もの策を巡らせていた。
撃剣会(げきけんかい)00
「帝都古流」と呼ばれる古武術の研究会。第二次世界大戦の敗北後、GHQに解体された日本武道の専門家を正史編纂委員会が指南役として囲い込んで作った。委員会の職員や媛巫女だけでなく、自衛隊や警察官の中でも呪術業界に近い人間が参加して稽古をしている。稽古は剣道とは比べものにならないほどに荒っぽく、鮫皮の「切っ先」がついた竹刀を使い、組打ちありで流血も日常茶飯事と、体系としては戦前の武道に近い。4人の師範代は「撃剣世話係」と呼ばれており、それぞれが四神に由来する通り名を持ち、「青龍」が浅草に、「白虎」が世田谷に、「朱雀」が麻布に、「玄武」が王子にそれぞれ道場を開いている。師範代級にもなると武術の腕では恵那を凌駕するほどで、中には羅濠に匹敵する剣術家までいる。
七姉妹
イタリアで名門とされる7つの魔術結社。テンプル騎士団の壊滅後、その生き残りが遺した魔術・武芸・資産を受け継いだ『騎士』によって創られた、ローマの《雌狼》《蒼穹の鷲》、トリノの《老貴婦人》、フィレンツェの《百合の都》、パルマの《楯》、ミラノの《赤銅黒十字》《青銅黒十字》の総称。
イタリア北部の結社に所属する新米騎士が叙勲を受ける際には、サン・ジラルディーノ修道院で錬金術で作られた特殊な剣を贈られるという風習がある。叙勲後に功績を積むことで大騎士の称号を与えられ、さらに武術と魔術を極め『聖なる杯の騎士』の位階に到達した者には聖騎士(パラディーノ)の称号が与えられる。
賢人議会(けんじんぎかい)
ロンドンはグリニッジに本拠を置く、魔術・オカルトの研究機関。産業革命当時、成長著しいロンドンに興味を持ったヴォバンがロンドンに居宅を構えたために、ヴィクトリア女王を守るべく「ディオゲネス・クラブ」の魔術師たちが中核となって発足した。神々とカンピオーネの情報を収集し、彼らが絡む有事の際には率先して対応しようとする。
王立工廠(おうりつこうしょう)
アレクサンドル・ガスコインが総帥を務める魔術結社。アレクの賢人議会に対する嫌がらせと、恐怖に慄く姿を見たいという理由から、ロンドンに近いコーンウォール地方のセントアイブスを本拠地とする。
メンバーは雑多な人材の寄せ集めであり、強力な魔術師から魔術や神の存在を知っただけの一般人まで様々だが、エリート魔術師集団に対する対抗意識を共通してもつ。
五嶽聖教(ごがくせいきょう)
羅濠が教主を務める魔術結社。中華の技芸を学んだ武侠や方術使いの3割近くがこれに所属している。構成員は教主に絶対の服従を誓い、教主の姿を見ただけで目を潰し、声を聴いただけで耳を削ぎ落とす。
SSI(Sorcerous Sacrilege Investigation)
アメリカ国内における魔術、超自然現象に関わる事件の調査、関連情報の隠蔽に従事する政府機関。日本の正史編纂委員会に相当する。
蠅の王
《神祖》アーシェラが総帥を務め、ロサンゼルスを拠点に活動する邪術師の組織。ヨーロッパから開拓時代のアメリカ大陸に渡った神祖たちを女王として崇める魔女の系譜に連なり、数百年前にロスで死んだ神の『天使の骸』を追い求めて組織されたとされる。スミスの宿敵であったが、アーシェラがスミスとの戦いに敗れ、50人近い構成員が命を捧げる儀式で復活した直後に再び倒されたことで壊滅した。組織崩壊の影響で、アメリカでは野良の邪術士が増加することとなった。
円卓連盟
最後の王ラーマとの戦いの後、護堂を中心として発足した組織。
カンピオーネス
ユニバース492にて、護堂が「チェーザレ・ブランデッリ」名義で創始した結社。
運命執行機関
ユニバース966に存在する、多元世界の秩序と運命を守り、その動向を監視する《神裔》の組織。《歪み》の排除が主な仕事。人員はおよそ700名ほどだが、《混沌の海》の拡大で低位の《神裔》が消滅してしまい、生き残ったのは50名にも満たない。滅びに瀕したユニバースを救うため、救世の勇者となった雪希乃を神話世界ヒューペルボレアに派遣する。

並行世界関連

作品の舞台となる世界とは異なる時間軸にある3000を超える未知の異世界のことを指す。別名三千世界。また、異なる歴史を歩んだ世界が数え切れないほど並行して存在しているという世界の在り方のことを、多元世界という。広義ではパラレルワールド以外の神話世界やアストラル界、時空の特異点なども異世界に含まれる。

この世界は、「時の番人」が修正に失敗した場合、あるいは番人が不在だった時代に、いわゆるタイムパラドックスによって新しく分岐が生じることが原因で誕生する。故に「修正力」が正常に働いていればパラレルワールドもタイムパラドックスも発生せず、当代の番人は勤勉なので1800年間はこの世界で新たな並行世界は生まれていないとされる。

世界ごとに様子も様々で、魔王として神殺し、妖魔、悪鬼、魔神などが君臨している世界があるのに対し、1柱の神も存在していない世界も少なくはないとされている。

次元移動者(プレーン・ウォーカー)
自らの力で並行世界を飛び越えて移動する、次元間移動(プレーン・ウォーキング)の能力を獲得した多元世界の旅人のこと。作中では護堂が《反運命の戦士》を簒奪したことで獲得したほか、アレクや羅濠、ドニもこの力を自力で習得した。
ユニバース235
護堂たちが生まれ育った地球。『カンピオーネ!』で舞台となった世界であり、作品終盤まで古代インドの英雄王ラーマが『最後の王』で、源印欧語族の運命神が《運命の担い手》であったことから、『ラーマ王を勇者とする世界』とも呼ばれる。この世界では、18世紀半ばより、神殺したちは『カンピオーネ』の呼称で呼ばれることが一般的。
ユニバース492ときわめてよく似た世界で、歴史上のイベントは大した差異がない。ただ、歴史と直接関係のない創作物などの細かな部分はかなり違っている。
ユニバース492
蓮たちが生まれ育った、次作『神域のカンピオーネス』の舞台となる世界。1857年まで古代ペルシアの神王ミスラが『最後の王』として存在し、《運命の担い手》を秘神ズルワーンがつとめていた地球。
最大の違いは『神殺しの存在を許さぬ世界』であるという点で、神殺しがひとり誕生するだけでもミスラが降臨するだけでなく、地上に降臨したまつろわぬ神々も誅殺されるため、15世紀頃から21世紀初頭まで神殺しは生まれてこなかった。
ユニバース966
雪希乃が生まれ育った地球。空間歪曲があまりにも増えすぎた影響で抜け穴だらけになり、比較的近い座標の967、957ユニバースと衝突、連結、融合をはじめてしまい、発生した《混沌の海》による浸食を受け危機的な状況に陥っており、わずか12ヵ月で地球表面の80%、ユニバース全体の4割が汚染され、人類の99.9999%が消滅してしまう。
無限時間の神殿
数多の多元世界を越えた先に、最後の王ミスラと永劫を司るズルワーンが造りあげた聖域。広大な館を中心に、7つの塔と美しい庭園、水路、泉に囲まれた大理石製の白亜の宮殿しか存在しない閉鎖空間であり、宮殿の周囲には草木のまったくない乾ききった夜の砂漠が広がり、頭上には輝く星々と青い地球が浮かんでいる。《プルタルコスの館》と同様、どこの世界にも属さない“時空の特異点”の1つ。
仏教の神話世界
美しくのどかで暮らしやすそうな神話世界。禁足地には清らかに水の澄んだ湖があり、岸辺には青々と水草が生いしげる。体長2、30メートルの東洋世界の緑竜、天女(キンナリー)と呼ばれる光の粒子を身にまとったコーカソイド系の絶世の美女たち、樹木から変化する青黒い肌をした人食いの鬼である夜叉などが住んでいる。
英雄界ヒューペルボレア
ギリシア神話の国家「ヒューペルボレア」の名を冠する最古の神話世界。別名3092時空。インド・ヨーロッパ祖語の神話世界で、『大洪水で滅びた後の世界』が再現される。カンピオーネや神々が“外”から集まり、大暴れする『闘技場』になりつつある[21]
混沌の海
衝突したユニバースの融合点が変化した、すべての命と物質を内包した世界をむしばむ災厄となるもの。最初はナプキンに飛んだソースの染み程度の大きさだったが、凄まじい速さで浸食を進める。近くにある全てを吸収、融合しようとし、あらゆる物質があるべき形を失ってどろどろに融解、放出される凄まじく濃密な瘴気を浴びると咒への耐性の低い生物はことごとく“気化”して新たな瘴気となり、《混沌の海》の一部になる。

禁断の王国(フォービドゥン・レムルズ)

神話世界ヒューペルボレアに現れた地球出身者が鉤爪諸島に打ち立てた複数の都。命名はアレクサンドル。『リアル・シムシティ』の結果、神話世界の文明レベルを大きく逸脱した都市国家群となっている。

既刊一覧

小説

漫画

  • 丈月城(原作) / シコルスキー(キャラクター原案) / 坂本次郎(作画) 『カンピオーネ!』 集英社、全3巻。
    1. 2012年5月30日第1刷発行(5月25日発売[47])、 ISBN 978-4-08-782451-3
    2. 2013年5月29日第1刷発行(5月24日発売[48])、 ISBN 978-4-08-782600-5
    3. 2013年10月30日第1刷発行(10月25日発売[49])、 ISBN 978-4-08-782715-6

ドラマCD

『スーパーダッシュ&ゴー!』創刊第3号(2012年4月号)特別付録ドラマCD

テレビアニメ

2011年12月に行われたジャンプフェスタにてテレビアニメ化が発表され[50]、『カンピオーネ! 〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜』のタイトルで、2012年7月から9月にかけて、TOKYO MXほかにて放送された。ナレーションは立木文彦。

スタッフ

主題歌

「BRAVE BLADE!」
桜川めぐによるオープニングテーマ。作詞は松井洋平、作曲・編曲は菊田大介。
「Raise」
小倉唯によるエンディングテーマ。作詞は只野菜摘、作曲は俊龍、編曲は藤田淳平。

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
#1 はじまりの物語 花田十輝 草川啓造
満仲勧
草川啓造 本多美乃、井出直美、松本麻友子 2012年
7月6日
#2 王様のいる風景 満仲勧 小菅和久、武本大介 7月13日
#3 遠方より敵来たる 山本靖貴 山本真嗣、松原栄介 7月20日
#4 まつろわぬアテナ 吉田泰三 間島崇寛 佐藤麻里那、北村晋哉 7月27日
#5 好日ならざる日々 あおしまたかし 佐藤広志 酒井智史、のりみそのみ 8月3日
#6 王たちは話し合う 鴻野貴光 平川哲生 守田芸成 志賀道憲、成川多加志 8月10日
#7 風よ、雨よ、狼よ 子安秀明 平牧大輔 小菅和久、本田敬一 8月17日
#8 英雄推参 福田道生 吉田りさこ 冨谷美香、武本大介、佐藤麻里那 8月24日
#9 行方不明の王様たち あおしまたかし 満仲勧 駒屋健一郎 山本真嗣、志賀道憲、松原栄介 8月31日
#10 荒ぶる魔王、太陽の勇者 鴻野貴光 平川哲生 山本靖貴 玉木慎吾、佐藤麻里那 9月7日
#11 太刀の媛巫女 吉田泰三 のりみそのみ Seo Jung Ha、井本由紀
木下ゆうき、井嶋けい子
9月14日
#12 天叢雲劍 あおしまたかし 満仲勧 佐藤麻里那、武本大介、桜井正明
本田敬一、石井和久
9月21日
#13 神殺しの物語 花田十輝 草川啓造
小平麻紀
玉木慎吾、飯野誠、工藤利春
佐藤麻里那、木村邦彦、長谷川亨雄
清水明日香、小菅和久、齊田博之
9月28日

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
日本全域 AT-X 2012年7月6日 - 9月28日 金曜 23:30 - 土曜 0:00 CS放送 製作委員会参加
リピート放送あり
東京都 TOKYO MX 2012年7月7日 - 9月29日 土曜 1:00 - 1:30(金曜深夜) 独立局
兵庫県 サンテレビ 2012年7月10日 - 10月2日 火曜 0:35 - 1:05(月曜深夜)
愛知県 テレビ愛知 2012年7月12日 - 10月4日 木曜 2:00 - 2:30(水曜深夜) テレビ東京系列
日本全域 ニコニコ動画 木曜 23:30 - 金曜 0:00 ネット配信
(ストリーミング形式)
ニコニコ生放送で30分先行配信
BS11 2012年7月14日 - 10月6日 土曜 0:00 - 0:30(金曜深夜) 独立系BS放送 ANIME+枠
バンダイチャンネル
ワーナー・オンデマンド
PlayStation Store
Video Unlimited
TSUTAYA TV

BD / DVD

2012年9月26日から2013年3月27日まで、BD初回限定版・通常版、DVD初回限定版・通常版の4種類で発売された。

巻 発売日 収録話 規格品番
BD初回版 BD通常版 DVD初回版 DVD通常版
1 2012年9月26日 #1 1000335285 1000335286 1000335283 1000335287
2 2012年10月31日 #2 - 3 1000335279 1000335280 1000335277 1000335281
3 2012年11月28日 #4 - 5 1000335273 1000335274 1000335271 1000335275
4 2012年12月26日 #6 - 7 1000335267 1000335268 1000335265 1000335269
5 2013年1月30日 #8 - 9 1000335261 1000335262 1000335259 000335263
6 2013年2月27日 #10 - 11 1000335255 1000335256 1000335253 1000335257
7 2013年3月27日 #12 - 13 1000335249 1000335250 1000335247 1000335251
BOX 2014年10月29日 全13話 1000519562

Webラジオ

『ラジオ「カンピオーネ!」 〜日笠・日高はまつろわず〜』は、2012年6月21日から10月11日までHiBiKi Radio Stationで隔週木曜日に配信されていたラジオ番組[53]。パーソナリティは日笠陽子(エリカ・ブランデッリ 役)、日高里菜(草薙静花 役)。

ゲスト
  • #3(2012年7月19日) - 喜多村英梨(リリアナ・クラニチャール 役)
  • #4(2012年8月2日) - 松岡禎丞(草薙護堂 役)
  • #6(2012年8月30日) - 斉藤佑圭(清秋院恵那 役)
  • #8(2012年9月27日) - 小倉唯(アテナ 役)

脚注

注釈

  1. ↑ 数年後には鳥羽梨於奈・芙実花姉妹が妹弟子になったため、唯一ではなくなった。
  2. ↑ 第18巻よりレーベルはダッシュエックス文庫に変更となっている。

出典

  1. ↑ 『このライトノベルがすごい!2009』宝島社、2008年12月6日、127頁。 ISBN 978-4-7966-6695-4。
  2. 1 2 3 4 5 6 “アニメ界に神話ブーム到来!? 7月放送開始のバトルファンタジー『カンピオーネ!~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~』が楽しみすぎる”. ガジェット通信. 2012年7月6日. 2024年2月3日閲覧.
  3. ↑ 「電子書籍アワード2013:ライトノベルランキングTOP10」『ダ・ヴィンチニュース』2013年3月24日。2024年11月30日閲覧。
  4. ↑ 原作小説第21巻帯の表記より。
  5. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 “カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~”. メディア芸術データベース. 2023年5月29日閲覧。
  6. ↑ 『このライトノベルがすごい!2015』(第1刷)宝島社、2014年12月5日、115頁。 ISBN 978-4-8002-3373-8。
  7. ↑ 『神域のカンピオーネス』4巻257 - 258ページ
  8. ↑ 『神域のカンピオーネス』4巻303ページ
  9. ↑ 『神域のカンピオーネス』4巻187ページ
  10. ↑ ロード・オブ・レムルズ2巻、161ページ。
  11. 1 2 ロード・オブ・レムルズ2巻、219ページ。
  12. ↑ ロード・オブ・レムルズ3巻、149ページより。
  13. ↑ ロード・オブ・レムルズ3巻、67ページより。
  14. ↑ 4巻147頁。
  15. ↑ カンピオーネ!21巻、42ページ。
  16. ↑ 5巻133ページ。
  17. ↑ ロード・オブ・レムルズ3巻、93ページより。
  18. ↑ 1-2巻・14巻の記述。11-12巻では中等部2年と記述。
  19. ↑ ロード・オブ・レムルズ、18ページ。
  20. ↑ 10巻123頁。
  21. ↑ EX、307-308ページ。
  22. ↑ “カンピオーネ! 神はまつろわず”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  23. ↑ “カンピオーネ!Ⅱ 魔王来臨”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  24. ↑ “カンピオーネ!Ⅲ はじまりの物語”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  25. ↑ “カンピオーネ!Ⅳ 英雄と王”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  26. ↑ “カンピオーネ!Ⅴ 剣の巫女”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  27. ↑ “カンピオーネ!Ⅵ 神山飛鳳”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  28. ↑ “カンピオーネ!Ⅶ 斉天大聖”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  29. ↑ “カンピオーネ!Ⅷ 受難の魔王たち”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  30. ↑ “カンピオーネ!Ⅸ 女神再び”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  31. ↑ “カンピオーネ!Ⅹ 槍の軍神”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  32. ↑ “カンピオーネ!Ⅺ ふたつめの物語”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  33. ↑ “カンピオーネ!Ⅻ かりそめの聖夜”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  34. ↑ “カンピオーネ!XIII 南洋の姫神”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  35. ↑ “カンピオーネ!XIV 八人目の神殺し”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  36. ↑ “カンピオーネ!XV 女神の息子”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  37. ↑ “カンピオーネ!XVI 英雄たちの鼓動”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  38. ↑ “カンピオーネ!XVII 英雄の名”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  39. ↑ “カンピオーネ!XVIII 魔王たちの断章”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  40. ↑ “カンピオーネ!XIX 魔王内戦”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  41. ↑ “カンピオーネ!XX 魔王内戦2”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  42. ↑ “カンピオーネ!XXI 最後の戦い”. 集英社. 2018年12月4日閲覧。
  43. ↑ “カンピオーネEX!軍神ふたたび”. 集英社. 2019年4月24日閲覧。
  44. ↑ “カンピオーネ!ロード・オブ・レムルズ”. 集英社. 2020年6月25日閲覧。
  45. ↑ “カンピオーネ!ロード・オブ・レムルズ2”. 集英社. 2021年1月25日閲覧。
  46. ↑ “カンピオーネ!ロード・オブ・レムルズ3”. 集英社. 2021年9月24日閲覧。
  47. ↑ “カンピオーネ! 1(漫画)”. 集英社. 2021年8月18日閲覧。
  48. ↑ “カンピオーネ! 2(漫画)”. 集英社. 2021年8月18日閲覧。
  49. ↑ “カンピオーネ! 3(漫画)”. 集英社. 2021年8月18日閲覧。
  50. ↑ “「カンピオーネ!」TVアニメ化決定!!”. スーパーダッシュ文庫. 2013年5月8日閲覧。
  51. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 “カンピオーネ! 〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜”. アニメハック. 2023年5月29日閲覧。
  52. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 “カンピオーネ!”. allcinema. 2023年6月1日閲覧。
  53. ↑ “番組紹介:ラジオ「カンピオーネ!」 〜日笠・日高はまつろわず〜”. 2012年6月21日閲覧。

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