カッサンドラー
カッサンドラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 00:14 UTC 版)
カッサンドラー (Kassandrā) はトロイア王、プリアモスの娘である。アポローンはカッサンドラーの美貌に懸想し、求愛する。自分の愛を受け入れれば「百発百中の予言能力」を授けるとカッサンドラーを誘惑する。カッサンドラーはそれを受け入れ「予言能力」を手に入れるが、その瞬間「アポローンに弄ばれたあげく、捨てられる自分の運命」を予言してしまう。 カッサンドラーはすぐさまアポローンの許を去る。アポローンは怒り、「カッサンドラーの予言は誰も信じない」という呪いを掛けた。後に、ギリシア諸ポリスとトロイアとの間でトロイア戦争が起きると、カッサンドラーはトロイアの悲劇的滅亡を予言し、父王プリアモスらに警告するが、誰もそれを信じなかった。はたしてトロイアは、カッサンドラーの予言通り、アカイア人(ギリシア)との戦争に敗れ、滅亡するのである。
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