イーリオンの陥落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 07:31 UTC 版)
「トロイア戦争にかかわる伝説」の記事における「イーリオンの陥落」の解説
夜半、戦勝の祝宴によってトロイア人が酔い潰れた頃を見計らって木馬から抜けだしたオデュッセウスらは、松明で合図を出し、待機していた味方を呼び寄せる。イーリオンへ侵攻したアカイア軍は市内で暴れまわり、一方的な虐殺と略奪が繰り広げられた。 メネラーオスはデーイポボスを殺してヘレネーを奪い返し、小アイアスはアテーナーの神殿でカッサンドラーを強姦して神の怒りに触れ、カッサンドラーは略奪品としてアガメムノーンへ献上される。そしてネオプトレモスがヘクトルの子である王子アステュアナクスを城壁から落として殺し、最後にトロイア王プリアモスを討ち取ったことでイーリオンは陥落、ここにトロイアは滅亡した。 その後、オデュッセウスの帰国譚『オデュッセイア』、生き延びたアイネイアースが自らの王国を築き上げる『アエネーイス』、アガメムノーンの息子オレステースによる復讐劇『オレステイア』へと伝説は続いていく。
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