イーリオネウスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イーリオネウスの意味・解説 

イーリオネウス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 04:13 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

イーリオネウス古希: Ἰλιονεύς, Īlioneus)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してイリオネウスとも表記される。主に、

が知られている。以下に説明する。

ポルバースの子

このイーリオネウスは、トロイアー人ポルバースの子である。父ポルバースはヘルメース神の寵に恵まれた人物で、豊かな財産の持ち主であり、イーリオネウスはポルバースに生まれた唯一の子供であった。彼はトロイア戦争で戦ったが、アカマースの大言壮語に憤慨したペーネレオースに槍で眼を突かれ、眼球をえぐり取られて死んだ[1]。あるいは小アイアースに討たれた[2]

トロイアの長老

このイーリオネウスは、トロイアーの長老の1人である。長老的人物については『イーリアス』3巻に言及されているが、この人物の名前はない。トロイアーが陥落した際にディオメーデースに遭遇し、命乞いをしたが殺された[3]

アイネイアースの部下

このイーリオネウスは、英雄アイネイアースとともにトロイアーを脱出した人物である。イーリオネウスは最年長者で[4]、アイネイアースの船団の1つを任されていた[5]カルターゴーに到着した際には女王ディードーと言葉を交わした[6]

その他のイーリオネウス

脚注

  1. ^ 『イーリアス』14巻489行-495行。
  2. ^ クレータのディクテュス、4巻7。
  3. ^ スミュルナのクイントゥス、13巻182行-208行。
  4. ^ ウェルギリウス『アエネーイス』1巻521行。
  5. ^ ウェルギリウス『アエネーイス』1巻120行。
  6. ^ ウェルギリウス『アエネーイス』1巻521行以下。
  7. ^ オウィディウス『変身物語』6巻261行。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  イーリオネウスのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イーリオネウス」の関連用語

イーリオネウスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イーリオネウスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイーリオネウス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS