SPIDER・BITE(スパイダー・バイト)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 13:30 UTC 版)
「職業・殺し屋。」の記事における「SPIDER・BITE(スパイダー・バイト)」の解説
略称:S・B。独裁国家「Z国」の国家戦略暗殺部隊。約80年前に当時のZ国王の命令により、旧共産国家の科学者たちの協力の下、人体実験や拉致・略奪などの非道の果てに造り出された。その後、全世界の要所に71名のS・Bが配置され、身分と記憶を変えて潜伏している。本国で反乱を起こしたAYAこと00´号と、配下の3号、7号、10号、20号、37号が日本へ上陸し、職・殺との死闘を繰り広げた。 B・S(ビッグ・スパイダー) Z国が最初に生み出したS・Bにして、かつてのS・Bの統率者。他のS・Bメンバーは全て彼を父親としている。蜘蛛の記憶では戦闘力、知力、指揮能力に優れた完璧な存在であり、逆らうことは死を意味するほどの絶対的な権限を持っていたが、00´号が起こした反乱によりZ国王ともども殺害された。 00´号(ゼロ・ダッシュ) 銀髪の蜘蛛(00号)の実弟で、彼の予備として生み出された存在。父親であるB・SとZ国王を殺害し、Z国王が持つ「世界中に散らばったS・Bを目覚めさせるキー」を奪ってS・Bの統率者となった。隊員からは「王」と呼ばれる。世界中の誰よりも強い最強の王『世界大王』を自称し、王なら何をやってもいい、誰よりも強ければ何をしても許されるという考え方のもとに、隊員達を率いて好き勝手にふるまっている。武器は棘が連なったような形の糸で、束ねると槍のような形状になる。 職・殺との最終決戦では蜘蛛と対戦。蜘蛛が繰り出す『蜘蛛の糸』二刀流を相手に互角以上に戦い、奥の手である「じゃじゃ蜘蛛」二連発すら満身創痍になりながらも凌ぎきった。だが、蜘蛛の挑発で逆上して冷静さを失い、彼が『蜘蛛の糸』を失ったと油断して止めを刺そうと近づいたところを、蜘蛛が隠し持っていたもう一本の『蜘蛛の糸』(彼本来の武器であり、先の二本は29号との対戦で手に入れたものだった)に刺されて敗れる。普通の子供としての生活にも憧れていたらしく、「ハンバーガーもっと食べたかった」とつぶやきながら絶命した。 3号 銀髪の蜘蛛(00号)とは双子の兄弟で、自称『卑しき卑屈な毒蜘蛛』。双子の兄弟ゆえか蜘蛛とは容姿がウリ二つであり、志賀了として変装した時は特殊能力者である小夜子を除き、他の誰もが気付かなかった。正体を現した後の姿は、髪型や蜘蛛のタトゥーの位置などに若干の差異が見られるものの、犬飼満代は蜘蛛本人と勘違いしてしまった。狡猾な性格で、相手の心理や体質の弱点を巧みに突く戦法を得意とする。また、普段は00´号に頭が上がらない風を装っているが、実はS・Bと職・殺の共倒れを狙っており、後に本性を現す。 最終決戦では、他のS・Bたちが戦う中で一人傍観しつつ、10号が倒された後に蜘蛛を装って蟷螂を倒すなど狡猾に立ち回る。そして00´号を倒しキーを奪って油断した蜘蛛を襲い、彼の左手を斬り飛ばして『蜘蛛の糸』を破壊。さらにキーを囮にして全身を切り刻み、瀕死の重傷を負わせる。過去にZ国王の命令でS・B開発に携わった科学者を始末した際、彼らから奪ったキーの試作品を隠し持っており、10年前に蜘蛛を目覚めさせるスイッチを押して彼に妻子を殺させた張本人だった。蜘蛛を殺した後はキーを使って世界中に散らばるS・Bを一人ずつ殺していこうと考えていたが、調子に乗って妻子の死の真相を蜘蛛に語った結果、怒りと悲しみが限界を突破した蜘蛛に「殺して全てを忘れなきゃ」モードを発現させてしまい、彼の最後の奥の手であったもう一本の『蜘蛛の糸』(20号から奪ったもの)でバラバラに切り刻まれて死亡した。 7号 フードを被った細目の男。顔の右半分に訓練中の事故で負った銃創があり、右目も潰れているため常に仮面で覆っている。十字状の剣を用いて戦うほか、背後からの奇襲に対しては背中全体に仕込んだ無数の刃で対処する。00´号の命令で宮内邸を襲撃し、綾子とAA、さらに啓も手にかけた。最終決戦では赤松の右腕を切断、殺害寸前まで行ったが、駆けつけた死条との戦いで圧倒され、彼の最後の一撃を受けて死亡。殺戮を求めるS・Bの中でも特に戦闘狂の性質が強く、赤松や死条などの強敵と戦った際には心底楽しんでいる様子を見せ、特に死条に対しては時代とともに廃れていくしかない死条皇神流の運命に自分たちの境遇を重ねて共感していた。 10号 S・Bで一番のスーパーハッカーであり、野村愛に匹敵するほど電子戦に長けた女性。戦闘では五又に分かれた『蜘蛛の糸』のような武器を用いる。また、強力な毒を仕込んだ針状の武器も持っている。最終決戦で蟷螂と戦い、彼女の鎌を壊して止めを刺そうとしたが、蟷螂が隠し持っていた髪の中の無数の鎌に切り裂かれ、残る右手の鎌で首を刎ねられ死亡した。 20号 銀髪の蜘蛛同様に『蜘蛛の糸』を操って戦う長髪男。奥の手として変装能力を有する。死条を呼び出し彼と戦闘するも、『蜘蛛の糸』を止められ右腕を破壊されるなど圧倒される。だが、油断して近づいた死条に対し響子に変装して動揺を誘い、その隙に彼を切り裂いて逆転勝利した。しかし、その直後に乱入してきた赤松と犬飼満代によって始末される。彼の『蜘蛛の糸』は満代に回収され、後に蜘蛛の最後の一手として使われた。 29号/岡本絵理子(偽名)/銀髪の女郎蜘蛛(ぎんぱつのじょろうぐも) 世界中に潜伏するS・Bメンバーの一人。3号によると、彼女は29号であるらしい。「銀髪の女郎蜘蛛」とは、彼女を見た蜘蛛が呼んだ呼称である。 10年前、イギリスへやってきた彼女は長期潜伏するにあたって都合のいい存在であった岡本絵理子を殺害し、その存在と入れ替わっていた。その後、絵理子のありとあらゆることを調べた上、強力な自己催眠によって完璧になりきっていたが、売春マフィアの下を抜け出した日本人女性・上村春香(うえむら はるか)と出会ってしまったことで絵里子が抱えていた「愛の渇望」が本来の意志を封印してしまった。その後、春香のために身を粉にして働き、売春まで行い、彼女とは肉体関係におよぶほど深く愛し合うこととなった。そのことを「日本人に汚された」と感じた本来の意志は怒りと殺意を溜め込み、徐々に外へ開放されていった。 殺人衝動として表へ出た彼女は、絵理子としての人格を取り払い殺人衝動を満たすため日本人女性の連続殺人を実行していたが、春香やめぐみを狙った際、蜘蛛に阻まれ失敗、運命の接触を果たす。以降、彼女は蜘蛛を殺さねば自らの意志の真の開放は無いと考えるようになり、ターゲットとして付け狙う。 決闘の際は「蜘蛛の糸」の二刀流を用いるなどして蜘蛛を追い詰めるが、春香の危機を前に自らが作り上げた絵理子の意志が目覚め、身体の自由を奪われたところを蜘蛛に斬られて死亡した。平穏な生活の中で自身の内に生まれた「二つの人格」に引き裂かれた彼女の立場は蜘蛛を含め世界中に潜伏しているS・B全てに共通する問題である。 名前の元ネタは中村繪里子と『THE IDOLM@STER』にて彼女が演じていた天海春香に由来する[要出典]。 38号 顔中に傷のある壮年の大男で、炎を纏った『蜘蛛の糸』を操る。10年前、Z国の王より命令を受け火室家を粛清した過去があり、魔由香の両親を殺し館に火を放った張本人だった。時を経て再び火室家を襲撃。風間を倒し、魔由香も耐火服を破壊して犯したが、この男こそが自分たちの追い続けていた『両親の仇』であると知った魔由香と風間が執念で発動した『極上の炎の魔女』により、2人の道連れにされて炎に消えた。
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