アルファルファ
アルファルファの意味
アルファルファとは、スプラウトの一種のこと。スプラウトは、植物の新芽一般を指す言葉で、発芽の際にカリウムやベータカロチンといったさまざまな栄養素が生み出されるため、成熟した野菜に比べてもその栄養価値は高いと言われている。アルファルファという言葉の語源は、牧草という意味の英単語であり、日本名ではムラサキウマコヤシと呼ばれている。かつては、文字通り、牧草として馬や牛などの家畜の餌に用いられたり、ハーブの一つとして家庭で栽培されたりしていたが、その栄養素の高さから「野菜の王様」と呼ばれるようになったことで価値が見直され、スーパーマーケットの野菜売り場などでも頻繁に目にする機会が増えてきている。なお、このアルファルファがはじめて国内で生産されるようになったのは1981年のことであるが、それ以前にアメリカをはじめとする海外ではすでに食用として栽培が行われていた。アルファルファの用途
アルファルファは、もともとは中央アジアやヨーロッパを原産地とする植物で、古代においては地中海沿岸や北アフリカなどを中心に生息していた。そのため、当時の文献にもその存在はしばしば登場している。店頭で目にする姿から、根と葉だけのイメージを持っている人が多いかもしれないが、実際には6月から8月にかけての夏場になると紫色の美しい花を咲かせるなど観賞用としての価値も有している。また、種は着物などの衣類の染料として利用されており、葉は乾燥させて湯を注げばハーブティーになるなど、幅広い用途に使える便利な植物なのである。アルファルファに似た野菜
アルファルファに似た野菜には、もやしやかいわれ大根などがあるが、これらはいずれもスプラウトの一種であり、豊富な栄養分を含んでいるという点では共通である。これらに加え、ブロッコリースプラウトやマスタードスプラウトといった同じスプラウトに分類される野菜が数多く存在しており、国内外で幅広く食用として用いられている。アルファルファの栽培方法
アルファルファをスーパーなどで購入すると、それなりに値が張るため何とかして自宅で栽培できないかと考える人もいるだろう。実はアルファルファの栽培はそれほど難しくない。用意するのは、竹製のざる、少し厚めのポリ袋、ボウル、アルファルファの種の4つだけでよく、これらはすべて大型のホームセンターに行けば購入することが可能である。具体的な栽培方法としては、まず最初にボウルに水を入れて5時間ほど種を浸し、その後に種を竹ザルに並べて水気をとった上でポリ袋を被せるだけである。成長を促すためにザルごと水洗いすれば、5日ほどで葉が出てくるはずだ。注意点としては、夏場は腐敗しやすいため、水気をよく切らずに放置していると腐ってしまうということである。乾燥しすぎるのもよくないが、あまり水浸しにしないようにしっかり管理する必要がある。また、葉が出てしばらく経つと栄養分が分散してしまうため、食用にするのであればなるべく早めに収穫した方が良いだろう。
アルファルファモザイク
インターネットで「アルファルファ」という単語を検索すると、<アルファルファモザイク>というサイトが見つかるだろう。こちらは、様々なニュースや雑学、アニメなどの情報のまとめサイトとなっており、その情報ソースは主にオンラインの総合掲示板であるとされている。なぜ「アルファルファ」という言葉が用いられているのかという点については必ずしも明確ではないが、一説には栄養豊富なアルファルファに因んで、役に立つ情報が詰まったサイトにしたいという願いが込められて名付けられたのではないかとも言われている。生活に役立つ情報から、ちょっとした雑学に至るまで、多種多様な情報が掲載されているため、時間がある人は一度見てみると良いだろう。アルファルファ【alfalfa】
アルファルファ(ALFALFA)
アメリカではアルファルファ、ヨーロッパではルーサン<Lucerne>と呼ばれます。 古くからペルシャ地方で飼料とされました。日本には江戸時代末期に伝来しましたが、牧草としての栽培は明治以降で、主に北海道で定着しました。マメ科の多年草で、葉は3枚の小葉からなり、草丈は1m程になります。芽生えたばかりのものを、私たちは「アルファルファもやし」と呼び、サラダやおひたしにして食べますが、牛たちが食べる牧草とされるのは茎葉部です。 |
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「紫花種」は、和名ムラサキウマゴヤシ。紫色の花をつけ、温暖地向き。ナツワカバはこの品種で 非休眠型と呼ばれ、刈り取り後の再生も早いので、多回刈り利用に適します。「黄花種」は、黄色の花をつけ、寒さに強く北海道向き。キタワカバがこの品種。 いづれも、直根が数mの深さまで伸び、乾燥に強く、日当たりと水はけの良い土地を 好みます。 |
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紀元前、ペルシャに攻め込んだアレキサンダー大王の軍隊が、軍馬用のエサとして持ち歩いた、 というほど古くから使われてきた 乾草です。北米、カナダからの輸入品も多く、人気が高い。 もっとも栄養価値の高い乾草。 |
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牧草アルファルファを人工的に火力乾燥して粉末、固形にしたもの。 飼料に加えると食欲が増し、乳量増加に効果があります。アメリカから小型ペレット化して輸入され、濃厚飼料に混ぜて使用されています。良質のものは、タンパク質20〜23%を含み、ミネラル、ビタミンの供給源として活用されています。 <ミルククラブ情報誌'93 SUMMER vol.8より> |
むらさきうまごやし (紫馬肥やし)


●ヨーロッパの地中海沿岸が原産です。湿り気のある非酸性土壌に生え、高さは30~90センチになります。わが国へは、明治時代の初めに飼料用として導入されました。いまでは北海道などで栽培されるほか、各地に帰化しています。葉は3出複葉で、小葉は狭い長楕円形です。5月から9月ごろ、直立した茎の先に、紫色の花を咲かせます。牧草の「アルファルファ」の仲間のひとつです。
●マメ科ウマゴヤシ属の多年草で、学名は Medicago sativa。英名は Alfalfa。
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