3人の聖戦士ケンオウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 18:01 UTC 版)
「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章」の記事における「3人の聖戦士ケンオウ」の解説
剣王キラ 声 - 鈴木みえ(コミックCD版) / 山口勝平(劇場アニメ版) 6代目剣王。アルスと共に育った親友で3つ上の兄貴分。おっちょこちょいで、お調子者だが、友情に厚い。最初は短髪だったが、剣王の里に足を運んだ際には長髪になっている。父・ギランと共に各地を旅していたが、アルスと出会った後は、仙人の里で暮らし始める。アルスと共にルナフレアに剣の稽古を付けてもらい、剣王になれる器の証「車輪眼」を持っていることに気付いたカダルからも指導を受けた。実兄サーバインとの対決を経て、自身の出生の秘密を知る。一人称は「オイラ」だが、第2話の冒頭、第41話でのリハクとの言い争い、第85話で異魔神に攻撃が通じなかった際には「俺」を使っている(完全版では「オイラ」に修正)。ジパングからヤオに恋心を抱くようになる。 剣王が使用する剣術は呪われた武具を自在に操り、斬りつけた傷口が絶対に塞がらない幻魔剣。しかしながら、基本的に幻魔剣の効果は傷を負った部位を肉体から切り離すことで無効化されるという欠点があり、有効な戦果が得られたのは習得して初めての戦いである獣魔将軍リカンタス戦のみで、以降は衝撃波を伴う斬撃技で戦うことが、ほとんどであった。 自身が剣王であることを知ったキラは、サーバインとの戦いの後アルスと別れ、自分の生まれ故郷である剣王の里跡地を訪ねる。そこで、子供時代に戻り剣王の里の民と父から幻魔剣の修行を受け、剣王震空呀を覚えたことで剣王として認められる。また、父ロートシルトから生きている鎧「ブラックシーザー」を譲り受けた。その後、剣王として、アリアハンで獣王と戦うアルスの下に駆けつけ、以後は共に旅を続ける。ジャガンとの最初の戦いの後、アルスを指導し、アルスの剣術を向上させた。そのため、アルスはロトの剣術を駆使するジャガンと剣術でも互角の腕前を持つようになった。 復活した異魔神との戦いにおいて、アルスから解散命令を出され、アルスの優しさと彼と共に最後まで戦い気持ちに板挟みになりながらも、戦場を跡にして、拳王の里を訪れ、ヤオと結婚する。だが、アルスと共に戦いたい思いを諦めきれず、ヤオと共に戦線復帰を決意し駆けつける。異魔神との最終決戦では、異魔神の翼を切り落とし、ブラックシーザー完全態を纏って、ヤオとの夫婦タッグを披露。最後に駆けつけたポロンのマダンテを成功させるべく、自らを犠牲にしたが、復活した世界樹の力で蘇生する。 カダルとの蜃気楼の塔で修行後に渡された「はやぶさの剣」を最後まで使用していた。はやぶさの剣は幻魔剣として強化するために呪いをかけられたが、具体的にどのような呪いなのかは不明。はやぶさの剣の効果により、剣王震空呀も二重になっていた。 劇場版では、仙人の里の子供たちのリーダー的存在のガキ大将として描かれ、アルスのことをバカにしているが、自身も実際は臆病だった。せみもぐら(ティーエ)を逃がしたアルスに対し、「祠に生息している君影草を獲りに行く」肝試しを挑み、その最中に、マンイーターに捕まってしまうが、アルスに助けられ、彼のことを見直し、和解する。 拳王ヤオ 5代目拳王。真面目で礼儀正しく、気の強さと優しさを併せ持つ。唯一の弱点は蛇。幼い頃に出身地である拳王の里がサーバインの襲撃により滅ぼされて里の仲間と両親を失い、唯一の拳王継承者となる。 一族の仇を討つため、祖父・ファンと大道芸をしながら世界中を旅していた。アッサラームに滞在中に偶然やってきていたアルスやキラと運命の出会いを果たし、彼らと協力して仇敵サーバインと戦い、故郷の人々の仇を討った。復讐を終えた後は、拳王の使命を全うすべくアルスの仲間となる。ジパングからキラとは互いを異性として意識し合うようになるが、魔王軍との戦いが終わるまで待ってほしいと告げる。 復活した異魔神との戦いにおいて、アルスから解散命令を出され、キラと共に拳王の里に帰郷。キラと結婚し、新婚生活を送っていたが、ピエタとの再会を機に戦線復帰。異魔神との最終決戦では、キラとの夫婦タッグで戦うが通用せず、最後に駆けつけたポロンのマダンテを成功させるべく、自らを犠牲にしたが、復活した世界樹の力で蘇生する。 武闘家であるため、体術に優れ、気を自在に操る波動拳を駆使する。 初登場時はおかっぱ頭だったが、髪が伸びた後は髪を結ぶようになり、王者の剣入手後は髪を下ろすようになった。キラと結婚した後は、お団子ヘアーも披露。 賢王ポロン / ノロップ 2代目賢王。カダルと直接的な血の繋がりがないにもかかわらず、外見は少年時代のカダルに酷似しており、陽気で、おちゃらけた性格も似ているが、カダルに比べるとやや感情的で幼い。 カダルの弟子の僧侶ボルクを父に、魔法使いレナスを母に持ち、自身も幼い頃にカダルに賢者としての資質を評価されていた。しかし、両親はテドンの村を守るためにメガンテを使って命を落としてしまい、その一件が「平和や人々のために戦う運命」というしがらみに対する忌避感と戦いへの恐怖心をポロンに与え、彼を遊び人としての道を歩ませることになった。 流星化したカダルの最後の秘術によって、彼の知識と魔力の全てを受け継いだが、カダルの流星と激突したショックで仮死状態となり、意識を取り戻した際には衝突の際の記憶が失われており、葬儀の真っ最中で棺の中に押し込められていた。この状況を上手く利用して、村を出て「伝説の遊び人ポロン」を名乗るようになる。カダルが宿ったことで、モンスターの声が分かるようにもなり、暴れドラキー、はぐれスライム、見習いゴーストを仲間にもした。資金稼ぎのためにネクロゴンドの洞窟に入った際、アルス一行と出会い、強引に加入。アリアハンでのゴールドオーク戦後、自身が「ノロップ」であることを知られ、カダルのサークレットを被ったことで失っていた記憶も取り戻し、自身の宿命を受け入れ、遊び人の衣装や道具を川に捨てた。遊び人時代は、癇癪玉を撃つパチンコやブーメランなどを武器として戦っていた。合体呪文バギラやバイバーハを無意識状態で使用することもあったが、そのことを本人は全く覚えていなかった。 記憶を取り戻しながらも魔法を使えずにいたが、アリアハンでの獣兵団との戦いの際に、タルキンや仲間のモンスターたちの死を目の当たりにしたことで、覚醒を果たし、額の第三の目が開眼した。ジャガン戦でエビルデインを受けた衝撃から第三の目を失ってしまうが、蜃気楼の塔の修業で悟りの書を読み、賢王としての能力を完全に開花させた。なお、第三の目は、ファンタム・ゾーンにおいて、術者(ジャガン)のいる場所を見つけ出すのにも役立っている。 最終決戦では復活した異魔神への恐怖から一度は戦線を離脱するが、サクヤとカミーロのおかげで戦意を取り戻し、カダルですら成し得なかった究極合体呪文マダンテを完成させた。キラとヤオの捨て身の行動で異魔神にマダンテを直撃させてダメージを与えることに成功しながらも、力尽きてしまう(完全版では事切れる前に、アルスにミナデインを使うように助言している)が、復活した世界樹の力で蘇生。ただし、第三の目は失われていた。その後、サクヤと結婚するが、結婚式直前に逃げ出そうとする。なお、青年の姿は、カダルにより近くなっている。 遊び人から賢者になるという設定は、ゲーム『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で特殊に位置付けられたシステムに倣ったものである。
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