2002年から2015年まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 19:30 UTC 版)
「トップ・ギア」の記事における「2002年から2015年まで」の解説
放送は毎週日曜日の午後8時(GMT/BST、変更あり)からの1時間。1つのシリーズは6回〜10回ほどの連続放送で構成されていて、1つのシリーズの放送終了後は次シリーズの放送まで数か月を要し、この間に次シリーズの収録を行っている。 主な内容は新車情報に加え、番組独自のコースでさまざまな(スポーツカーに限らない)車のラップタイムを比較するコーナーや自動車を使った実験のコーナー、イギリスの著名人などに番組のコースで同じ車を使ってタイムを競ってもらうコーナーなどがある。 歯に衣着せぬ率直なレビューが特徴で、低価格車であろうが高級車であろうが良い点・悪い点両面についてハッキリとコメントする。あまりにも出来の悪い車については徹底的にコキおろし「買う価値がない」、「何を考えてこんな車を作ったのか」、「こんな○○を買うよりは中古の××を買うべきだ」などとレビューすることもある。 実験のコーナーは「実験」とはいえ、かなり激しい内容となっている。公共交通機関とフェラーリ・612スカリエッティとでスイスのスキーリゾート地までどちらが早く着けるかといった競走や、ヘニング・ソルベルグがドライブする三菱ランサーWRCとボブスレーの競走、シトロエン・C1とリチャード・ハモンドを冷凍庫に入れ、どちらがより低温に耐えられるかという耐久戦、様々な自動車の「実際の安全性」を検証するために、番組専属のドライバーが実際に乗った状態で時速約30マイル(時速約48キロメートル)でぶつけたりする実験等を行ったりした。自動車に限らず様々な人種、宗教、職業に関して、差別的と捉えられかねない非常に過激な発言が多く、時にはその方針が原因でメキシコ大使館から抗議が来たこともあるまた、人気の要因となっているこの毒舌レビューが不正な撮影条件に対し訴訟になった例が発生した。テスラ・ロードスターのレビューに関連して、テスラ・モーターズが「視聴者に誤った情報を与えた」として、BBCを訴えるという事態にまで発展した。また同様に、日産自動車からも同様に、日産・リーフの電気自動車ネタでクレームが来ている。 ときには番組の内容が行き過ぎることもあり、視聴者から借り受けたジャガー・Cタイプを撮影に使用した際、遠慮なく乗り回した結果車軸を曲げ、クラッチを破壊した状態でそのまま返却し、オーナーを怒らせてしまったこともある。また、あまりにもひどいデザインの車や安価だが低品質な車の出来を検証した際には「このクルマの乗り方は一つだけ。覆面をかぶって乗ることだ。じゃないとこんなのを買った事が近所に知れて恥ずかしいからね。」などと酷評し、覆面代わりの紙袋を被ってレビューする。そのような車とされる日産・マイクラC+Cなどは街中でのレビュー中に路肩に乗り捨てられた。 特にトヨタ自動車(レクサス含む)は、幾度となく『退屈』とこき下ろされている。例としてレクサス・SC(Z40)に対して「最も醜いデザイン」と言われた上、「世界史上最悪のワーストカー」とされてしまった。またIS Fは「糊バケツ」と酷評している。上記LFAのリチャードによるインプレでも炸裂している他、ブランドに対してもかなりきつくこき下ろされている。 世界戦略車のカローラも、没個性なスタイリングを理由に過激な表現の餌食となった。さらにプリウスには、事あるごとにボロクソに貶しており、「忌々しいエコボックス」と言ったり、玄米や肝油に例えて「つまらない」と言ったりするなどと手厳しい。初代型は50口径機関銃で射撃の的にして、文字通り蜂の巣にしてしまい、2代目は(プリウスのスリップストリームを利用する条件の)BMW M3との燃費対決で負かして酷評している。 2006年9月20日、ノース・ヨークシャー州の空港滑走路での同番組の収録中、リチャードが約480km/hという英国内の陸上走行速度記録更新のため、ジェットエンジンを搭載した改造車を運転中、右前輪が破裂しコースアウト後に横転するという事故を起こした。運転していたリチャードは一時重体に陥り、番組もしばらく放送が休止となったり、BBCニュースの速報でも報じられるなど英国内で話題となった。 2007年1月末に番組が再開し、リチャードは復帰した。番組終盤では事故の映像が公開され、リチャード自ら瞬間を解説している。番組中、リチャードは世界中から寄せられた見舞いのメッセージとレスキュー隊、病院関係者へテレビを通じて感謝の言葉を述べた。 番組外でも「TopGear Live」と称した興行を催しており、カースタントショーなどのイベントが行われていた。
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