カローラ【corolla】
読み方:かろーら
花冠。
カローラ
カローラはライバルのサニーに遅れること半年、1966年10月に登場した。うたい文句がプラス100ccの余裕だった。つまり、サニーが988ccエンジンを搭載してその年の4月に先陣を切ったが、こちらは1077ccエンジンで勝負を仕掛けた。カローラとは花びらの集合体、花冠の意。人目を引くスタイルのコンパクトカーをイメージづけた。発表当時の価格は2ドアデラックスで49万5000円。
67年5月に4ドア(52万円)を、68年4月にSL(55万7000円)を設定。5月には本格的ファーストバックのスプリンターをバリエーションモデルとして追加した。このスプリンターはのちに4ドア車を設定し、独立したモデルへと発展した。
カローラは発売開始後3年5か月にして100万台をラインオフ。コロナの記録10年6か月と比較すると驚異的なもので、日本のミリオンセラーの最短記録となっている。シリーズの総生産台数は2001年末で2565万台(スプリンターは含まない)を超え、世界トップの量産車を誇る。
2代目は70年5月にデビュー。ホイールベースを50㎜延長、全長90mm、全幅も20mm増して大きく生まれ変わった。クーペボディも新登場。72年3月にはホットモデルのレビン(稲妻の意、81万3000円)を戦列に加えた。2T-G型1.6Lツインカムエンジンを積み、最高速190km/h、0→400m・16.3秒(5人乗車)を誇った。
74年4月、3代目に進化。カローラ30というネーミングが付いた。全幅が65mm拡大した。2ドア、4ドアセダンと2ドアハードトップに、1.2L、1.4L、1.6Lのエンジンがあった。77年1月、クーペを設定。同時に排ガス規制により姿を消していたDOHCエンジン搭載のレビンが復活。79年3月のモデルチェンジでは、セダン、HT、クーペ、リフトバックと4種のボディをそろえ、従来型よりひとまわりサイズアップした。82年5月にはワゴン(1300cc)を追加。続く5代目(83年5月デビュー)では、セダン系(4ドア、5ドア)に17年めにして初めてFF方式を採用した。クーペ系のレビンは従来通りのFR方式をとっていた。
87年5月、6代目誕生。通常型の4ドアセダン、FX(フューチャーX)の3ドア、5ドアハッチバック、レビンの2ドアというボディタイプをそろえた。メカニズム面での大きな変化は、基本エンジンまでもがDOHC化されたことと、スポーツ版のレビンがセダン系と同じFF方式に変わったことなどだった。3か月遅れの8月にはワゴンのモデルチェンジがあり、セダンと同じ顔になった。
91年6月のモデルチェンジでは、ボディがひとまわり大きくなった。ホイールベース35m、全長75mm、全幅30mm拡大し、サッシュドアとなった。安全性から全車にサイドドアビーム、リヤ3点式シートベルト、シートベルトウォーニング、室内難燃化材の採用などがあった。SRSエアバッグは全車にオプション設定。続く8代目(95年5月発売)でも、環境、安全、走行性能、経済性などが主なテーマで、そのすべての面で熟成をはかったクルマになった。軽量化も徹底して行い、セダンで最大50kg、クーペで最大70kgのダイエットを達成した。スタイリングは丸みから、ややウェッジをきかせたものへと変わった。前後バンパーや内装材をリサイクル性に優れた素材としたことも特筆事項だった。
2000年8月、9代目に進み、ワゴンも一新してフィールダー(フィールドに出て遊ぶ人の意味を込めた造語)の名が付いた。従来あったスプリンターおよびクーペはなくなった。
スタイリングの基本はビッグキャビン、キャビン・フォワードの現代的なもので、セダンの空気抵抗係数Cd値は0.294(従来型0.314)に改善。プラットフォームは新設計で、ボディサイズは旧型と比べると全長50mm、全幅5回延び、ホイールベースも135mm広がった。車高も85m高くなった。ワゴンは全長が20mm長い。エンジンは1.3L、1.5L、1.8Lの3種類がガソリンで、2.2L自然吸気ディーゼルもあった。1.5Lと1.8Lエンジン搭載車には4WD仕様も設定。ワゴンには1.3Lエンジン搭載車はない。1.3Lと1.5Lエンジンの2WDモデルに、車速、エンジン回転数感応型コラム式電動パワーステアリングを採用した。トヨタの電動パワステは初。ミッションは5速MTとスーパーECT(4WD車はECTだけ)。ワゴンの1.8Zエアロツアラーだけに6速MTを装備。2001年10月に4WD車以外の小変更を行い、セダンに本革シートとGPSボイスナビ付きAVステーションを標準装備したLUXELプレミアムエディションを新設定。フィールダーには可倒式ルーフアンテナの採用などがあった。
2002年9月、マイナーチェンジ。グリル、バンパー、ランプ、メーターなどを新デザインとし、セダンでは高級感を、ワゴンではスポーティ感を高めた。一部車種にはディスチャージヘッドランプ、エンジンイモビライザーシステムを装備。1.3L、1.5L、1.8Lのガソリンエンジンがいずれも、国土交通省の超一低排出ガス認定を取得した。
カローラ KE10
日本のモータリゼーションを確固たるものにした大衆車。 新開発のK型エンジン(1100cc)の搭載、ストラットタイプのフロントサスペンションの採用などにより、このクラス世界最高水準の性能と快適な乗心地を実現。安全パッド、2速ワイパー、シートベルトアンカなど安全装備も充実。 (スタイル) 世界の乗用車のデザインの流行を採り入れ、スポーティなセミ・ファストバックとダイナミックなフロントグリルを備えている。 (高速設計) 新しく開発した1100ccエンジン(K型)の搭載により、最高速度や加速性能は、このクラス世界最高水準を実現。 5ベアリング、ダブルチェーンドライブのハイカムシャフト、容量の大きいオルタネータなどの採用により連続高速耐久性は抜群。 (経済設計) 燃焼効率の良い高性能エンジン、最適の走行条件を選べる前進4段ミッションフロアチェンジの採用などにより操作性が向上し、燃料消費率は1Lあたり22km。 (快適設計) ストラットタイプのフロントサスペンション、6.00-12 4PR タイヤの採用などにより、快適な乗り心地が得られる。音を出さず、音を伝えず、音を入れずの3原則を徹底追及、エンジン、サスペンションスプリング、ボデーの骨格構造などを改良し、静かさを確保。 (安全設計) 安全パッド、2速ワイパー、シートベルトアンカー、フロントシートの前倒防止機構など安全上必要と思われるものは、全車種に採用。 |
保管場所 | : | トヨタ博物館 (〒480-1131 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番100号) |
製作(製造)年 | : | 1966 |
製作者(社) | : | トヨタ自動車工業株式会社 |
資料の種類 | : | 量産品 |
現状 | : | 展示(静態)・公開 |
車名 / 製作 |
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型式 / 重量 |
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車体 / 寸法 |
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車体 / 車軸 / 操縦 / 付属 |
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機関 / 寸法 / 出力 |
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ハイブリッド |
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駆動系 |
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性能 |
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その他事項 | : | 最低地上高:170mm;前照灯:2灯;ワイパー:2速タンデム型リンク連動式;足ブレーキ:(前)2L、(後)L・T;手ブレーキ:機械式後2輪制動;圧縮比:9.0;最終減速:4.222(ハイポイドギヤ);オールシンクロメッシュ;最高速度:140km/h;燃費率:22km/L(舗装平坦路時速51;加速性能:SS 1/4マイル 19.7秒 |
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