黒龍拳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 02:53 UTC 版)
「ジャングルの王者ターちゃん」の記事における「黒龍拳」の解説
王翬(おうき) 声 - 秋元羊介 黒龍拳(こくりゅうけん)主将にして最高師範。 勝つためには手段を選ばない卑劣な男。反面、身内への面倒見は良く、アニメ版では一緒に麻雀で遊ぶ光景も描かれた。 原作で名前の出た技は、龍炎拳(りゅうえんけん)だけだが、アニメでは気の塊が相手を追撃し続ける技(その副作用で白髪化する)が自在拳(じざいけん)と名付けられた。拳大の気の塊を飛ばす気功弾や三倍速気功弾も用いたが、ターちゃんのふにふに避けで破られている。なお、龍炎拳は次鋒・龍炎の比ではないくらい強いと言われた。 10年前のトーナメント当時は西派最強と謳われ、決勝戦で梁と激闘を展開。顔、右肩、腹部、尻といった多数の箇所に傷を負わせ、半殺しに追い込んだが、試合には負けてしまう。 本編である白華拳との決勝戦では、梁をテレパシーで挑発して、ペースを乱したり、魯にターちゃんを狙撃させた上、魯を口封じで殺害(アニメ版では重傷)するといった卑怯な手段を使う。ターちゃんとの試合では先程の狙撃はダメージの内に入っていなかった上、それにより、本来の戦闘スタイルに戻ったターちゃんに全く敵わず、追い込まれていく。最後の手段である自在拳でターちゃんに食らいつきながらもアフリカの動物たちの気に支えられたターちゃんに破られてしまう。勝てないと悟ると白華直系の血を絶えさせ、西派32門をたばねる資格を失わせようと気を蓮苞に放つが、梁が盾になったことで失敗した上、反則負けとなった。試合終了直後、ターちゃんに首を絞められ、魯を利用したことを白状し、刑罰に服する。 原作ではギャグ描写はほとんどないが、アニメではヂェーンに銃を押しつけられて「ガンつける」とボケられて「あ、やっぱり」と答えたり、ターちゃんの人間離れした戦い方で余裕を崩す、ターちゃんから二度もカンチョーされたり、しっぺ、デコピン、にぎりっぺと散々コケにされ、ギャグ顔を披露している。 劉宝(りゅうほう) 声 - 梅津秀行 黒龍拳副将。黒龍拳最高師範。 無表情で多くを語らない大男。李功の義兄で、非常に弟思い。兄弟共々孤児であり、王翬に育てられた。梁によると実力的には既に王翬を超えているとのこと(対戦したターちゃんも王翬との試合で「劉宝のほうが、まだ歯応えがあった」と発言)。 ターちゃんが本来の力を封じられている状態だったとはいえ、互角の勝負を展開するも、最後まで勁に頼ったがために集中力を欠いた隙を突かれて敗れた。試合後、ターちゃんに認められ、手を差し出されるが、直後にターちゃんの動きを封じて、魯に銃で狙撃させるという卑劣な手段を行う。しかし、「ちっぽけな弾が脇腹に命中した程度では何ともない」と逆にタフネスを見せつけられる。トーナメント終了後、策略を巡らした罪を認め、刑罰に服した。 李功がターちゃんに敗れた際は号泣しながら抱き締め、ターちゃんを睨みつけていたが、試合開始前にはすぐさま泣き止み平静さを取り戻すなど切り替えが早い。アニメでは「もう心の乱れが落ち着いている」とターちゃんに恐れられた。 アニメ版では長く試合が描かれ、当初はターちゃんを上回る強さを見せたが、防御を捨てた殴り合いの末原作同様の経緯で敗北した。また、原作とは違い、「王翬と互角にやり合えるのは劉宝だけ」と言われている。 李功(りこう) 声 - 飛田展男 黒龍拳中堅。14歳。 黒龍拳随一の勁の使い手。小細工は一切用いらず烈火のごとく攻め立てる接近戦を主体とする。 生まれついて気が強い特殊な体質の拳士。そのため、普段は服の下に気を吸収する封印を複数枚はって気を弱めている。勁のエネルギーによりすさまじい攻撃をうけても体内の気がすぐさま循環してダメージを回復させるため、目に見える程広範囲の火傷ですらみるみるうちに治癒して元通りにできる。アニメ版での梁との戦いでは、片腕の気の流れを断たせることで腐敗を侵食させる技も用いている(原作では腕の切断)。 白華拳との決勝戦では、梁と趙に立て続けに勝利するも必要以上に痛めつけたことでターちゃんを怒らせてしまい、身体の回復機能限界を超える速度で続けざまに全身の骨を折る攻撃を受けて、僅か10秒で敗れた。 陰険な性格だが根っからの悪人ではなく、王翬と劉宝の策略は全く聞かされておらず、真実を知った後は償いの姿勢を見せて趙を治療する(アニメ版では魯の治療も行った)。また、倒れていた龍炎を抱きかかえ、気遣いを見せながら担架まで運ぶなど、彼なりに「仲間」を意識する描写も見られる(アニメ版ではカット)。 改心後は「黒龍拳は一から出直しだ」と趙に宣言し、新たに黒龍拳を盛り上げていくことを誓った。以降は趙と和解し、良きライバル同士になった。 十二神将編では黒龍拳の総帥となり、必殺技で挑んできた配下の拳士三人を一度に退けるほどの凄腕に成長。性格は陰険さが消えたが、過激な面もあり、組手で吹き飛ばされ壁に激突しかかって趙に受け止められた配下に「あれ位で受け身もとれないなら出家しろ」と言い放っていた。 アニメ版最終話では黒龍拳のメンバーで唯一駆けつけている。 龍炎(りゅうえん) 声 - 立木文彦 黒龍拳次鋒。名前はアニメ版より。 龍炎拳を得意としているが、精神面の修練が足らず、決勝で梁師範が以前王翬に勝ったことを聞かされ、怖気づいた。王翬に逃げるように指示され、梁に百歩神拳を撃たせて気を消費させ、噛ませ犬として利用される。梁からは「かなりの修業を積んだようだが、心の修業が足りなかった」と評されている。王翬が倒れた後は李功に抱きかかえられ「死にはしねえよ」と気遣われながら担架まで連れていかれた。なお、龍炎拳は後のダン国王との戦いで梁も使用。 アニメ版では屋根の上まで吹っ飛ばされ、気絶した後、化勁に助けられ、劉宝に不甲斐ない戦いをしたことを詫びている。 化剄(かけい) 声 - 中博史 黒龍拳先鋒。名前はアニメ版より。 相手の気を食べて、自分にプラスする珍しい技・化勁(かけい)の使い手であり、気を奪われた相手は老人のように白髪になり、やつれてしまう。さらに奪った気を相手に触れて返すことで大怪我を負わせることもできる(常人なら肉体が砕け散るという)。 準決勝まで1人で勝ち抜いただけに実力はあるのだが、反面、物事を見抜く目がなく、2回戦ではターちゃんのおちゃらけ技に大笑いし、実力を見抜けなかったことを李功に脅されつつ、たしなめられる。 戦意を失った黄ショウ拳の選手四人を嬲り半死半生の目に遭わせ、決勝直前の控えでは、アナベベを嬲り殺すことを楽しみにしていたが、白華拳の先鋒として出てきた梁に顔面が変形するほどの一撃をくらい倒された。また、梁と対戦が決まったときには驚き怯えており、趙には「化剄づかいごときが勝てるわけがない」と酷評されると、自他共に実力のほどはわきまえていたようである。 アニメ版では龍炎の敗北後、屋根の上まで吹っ飛ばされた彼を救助した。 黒龍拳の刺客 トーナメントのメンバーを集める趙の妨害を粉うべく遣わされた刺客。対象の体内にから気を送り込むことでダメージを与える戦法を得意とする。手始めにターちゃんの弟子たちを痛めつけて戦闘不能にするが、駆けつけたターちゃんによって一発で殴り倒される。黒龍拳に加担した動機としては、優れた技を持ちながら人目を忍んで貧しい暮らしをしていることがバカらしいという旨を述べている。 アニメ版ではターちゃんの弟子たちが登場しないので、彼に倒される役回りはペドロが行った。ペドロを圧倒するが原作同様に駆けつけたターちゃんにあっさり倒される。その後、ターちゃんたちが中国に向かった際に一緒にアナベベの飛行機に乗せられている。次の話では逃げたことがヂェーンの口から語られた。
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