魔術師世界の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 21:21 UTC 版)
蒼崎 橙子(あおざき とうこ) 誕生日:8月8日 身長:165cm 体重:52kg 魔術回路 / 質:EX(測定不能) / 量:B+ / 編成:正常 青子の4歳上の姉。 普段は明朗な性格だが、眼鏡を外すと男性的で冷酷な性格になるいう擬似的な二重人格を使い分ける。青子とは異なり、生まれた時から魔眼を持つなど魔術的な才能に優れており、魔道の家としての蒼崎家を継ぐため幼い頃から修行に明け暮れていたが、突然祖父から青子を蒼崎家の後継者に選ぶと告げられ出奔。「過去の清算」の為、海外を拠点に魔術師としての力を蓄え、作中で青子達の前に姿を現す。出奔する前は腰まで伸びたロングヘアだったが、ルゥとの契約の時に対価として切り落としてショートヘアにした。 目的のためなら冷酷になれる反面、面倒見の良い所もあり、彼女が欧州で興している魔術協会に、他の協会から不当な扱いを受けている魔術師を受け入れて共に事業を興して成功させ、莫大な利益を挙げている。また、音楽は意外に演歌派で、律架にも隠していた。 最終的に戦いは橙子の敗北に終わり、三咲市に踏み入るとカエルになる呪いをかけられてしまったが、番外編時点で呪いのかかった肉体を捨て去ることで克服したらしい。 草十郎とは殺し殺された間柄だが関係は良好のようで、青子の恋愛がらみに関する相談を受けたりパーティの招待状を送られたりしている。 草十郎と同じく、当初のデザインから大分変更されている。元は文庫版の空の境界の時のデザインに近かった。また年齢も青子と2歳年上だったが4歳年上に変更した。 「空の境界#蒼崎橙子」も参照 ルゥ・ベオウルフ(Lugh Beowulf) 誕生日:1月1日 身長:134cm(人型時) 体重:35kg(人型時) 神代回帰 / 質:A / 量:C / 編成:十八世紀までの系統樹 橙子の使い魔として契約している人狼。 現代まで続いた人狼の血族ではなく、自然発生した精霊に近い幻想種であり、アストラル体という形無き実体を持つ。初めから完全な存在として生まれ落ちたことから生の実感が持てず、生きている意義を求めて2年前から橙子に付き従っている。なお、「ベオウルフ」の名はその際に橙子によって付けられたもの。作中ではこちらの名を縮めた「ベオ」の愛称で呼ばれることがほとんど。魂の物質化を体現する存在の特異性からもたらされる圧倒的な戦闘力とその身に纏う強大な神秘から、現代に生きる魔術師の天敵とされる。普段は金色の巨狼という姿を取るが、その魂の在り方から本当の形というものが存在せず、状況に応じて様々な生物の形態に変化することが可能。そのメンタリティは子供同然で、人の姿を取るときはそれに見合った金髪緑眼の少年となる。とはいえ特定の性別を持つ訳ではない。 魔術的な価値を持つ橙子の髪の毛を条件として契約を結んだが、それだけでは完全に律することが出来ず、時々命令を無視して独断で行動する事があった。作中において草十郎との戦いに敗北し、得体の知れない「何か」という恐怖の感情を教えられてからは、この世で初めて自分を倒した草十郎を主として屈服し、また、橙子の三咲町からの撤退も重なって、以後は居ついた店を必ず繁盛させる「商店街の座敷童子」として三咲町に居ついてしまう。何かと草十郎の傍に付き纏って甘えたり、彼に危害を加える者は容赦なく排除しようとしたりと、草十郎を心から敬愛している。 メイ・リデル・アーシェロット (May Riddell Archelot) 誕生日:5月1日 身長:162cm 体重:50kg 世界的なアイドル歌手・リデルリドルとして活動している、魔術師の少女。 極めてエキセントリックな性格で、躁鬱の気がある。幼少時に有珠と親交があり彼女に執着している。義父が鳶丸の父親と企業間の付き合いがあった縁で、一時期槻司家にホームステイしていた。「煤の魔女」の血を引く近代黒魔術を用いる魔術師で、それとは別に圧倒的な資産を持つ令嬢でもある。有珠や鳶丸からは「資本主義の犬」と呼ばれている。 過程こそ描かれないものの、唯一の出番である番外編時点で青子や草十郎、教会の面々と既に顔見知りである。魔術師としての実力は高いようで、ルゥとは過去に闘争し引き分けた事があるらしく、次にやり合う時は確実に勝てる自信がある模様。しかし、ルゥとしても本気を出せば一瞬で決着がつくらしい。 蒼崎の祖父 青子や橙子に「祖父」と呼ばれる人物。 蒼崎の実家にある洞穴の工房にいる老人。根源の渦に到達し、第五魔法を編み出した。詠梨に肉体を滅ぼされて既に人としての原型は留めていない。当初は橙子を蒼崎の後継者として育てていたが、突如として青子に後継者を変えた。また詠梨や律架も弟子にあたる。 後に橙子に殺害されるのだが、現段階では語られてはいない。 蒼崎の父 青子と橙子の父親であり、現在は夫婦で実家の秋古城に滞在している。 妻を心底愛しており、ちょっと変わっていても暖かい家庭を築いていた。魔術の才能は人並みで、結婚を機に足を洗ったと娘達に告げていたが、真相は高校1年生の時に妻と出会ったその日に祖父に直談判し家督を捨てたが、祖父に代わりに生まれてくる子供に継がせる事に為ると言われることになる。だが本人は子供が継ぎたいなら応援するがそもそもそんな甲斐性ないからと返すのだが、しかし結局子宝に恵まれて橙子が生まれ尚且つ百年に一人の逸材であった。彼はその皮肉を嘆くのでは無く、この子は金がかかる教育費だけでも十倍だと困惑していたという。 有珠の母 「純血の魔女(マインスター)」と言われる。英国人。故人。資産家・久遠寺家の跡取り息子と結婚して有珠を産んだ。意外とミーハーな性格らしく、ルイス・キャロルの大ファン。禁を破って子供を出産した時の名前もその時にはまっていた物語(『鏡の国のアリス』)から名前を付けている。使い魔のロビンからは「女神」と呼ばれ慕われていた。
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