騎士の剣技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 16:32 UTC 版)
「騎士 (ファイブスター物語)」の記事における「騎士の剣技」の解説
騎士にはその身体能力を生かした戦闘のため特別に考案され伝承されている技術が存在し、これを「剣技」と呼ぶ。 ショック・ブレード(仁王剣) 腕を超音速を遥かに超えて振るう事により発生した衝撃波を手首のひねりで調節して相手に叩きつける技。手刀の基本技とされる。 メイデン・ブレード(真空剣) 腕を超音速を遥かに超えて振り切る事で真空波を発生させる技。手刀の基本技とされる。 ソニック・ブレード(真空斬り) メイデン・ブレードとショック・ブレードを組み合わせた最高ランクの騎士剣技。腕を超音速を遥かに超えて振るう事により衝撃波を巨大なストームウェーブに昇華させ、素手で離れた相手を倒す事ができる(一般の騎士でもスパイド(実剣)を振るえばただの衝撃波で数十m先の科学技術の頂点を極めたジョーカー宇宙の戦車を破壊可能)。設定変更される以前の「強力」な騎士程度だった頃のカイエンが使用した際でも数十人を一薙ぎで切り刻み吹き飛ばした。応用として、両腕で同時に衝撃波を発生させる母ちゃんソード(ジャコー使用)、指先で相手を倒すストラト・ブレード(七音剣)(デコース使用)、MHを使って放つ浮島(ケーニヒ使用)などがある。タイフォーン(スパイラル・ソニック・ブレード) ソニック・ブレードの応用技で、竜巻状の衝撃波を発生させる。カイエンが剣聖としてクリスティンとユーゾッタを試す際に二発放っている。ダムド・ストローク(連弾衝撃波)、コミニケイション・ブレイクダウン ソニック・ブレードの応用技で、ストームウェーブをマシンガンのように3発放つ。ブラック3がフロートテンプルを襲った際にログナーが使用したほか、ルージョン市でヨーンと遭遇したマウザーが接近のための布石として、またベラ国攻防戦においてはツバンツヒがGTMバーガ・ハリから放っている。ショウメ争奪戦では人格融合直後のマドラが撃ち放ってサタン・ハイコマンダーを撃破している。 無手(むで) フィルモア帝国のみに伝わる秘技。手首や指のスナップで衝撃波や真空波を発生させる。射程は短く効果範囲も狭いが、接近戦で繰り出すことができる。その名の通り素手で使用することが多い技だが、剣を以って使えば間合いは更に伸びる。 フラッシュニードル(光針剣) 同じくフィルモアの秘技。突き技で発生させるソニックブレードで動作が小さく躱し辛い特性がある。 ストラト・ブレード(七音剣) 腰と膝の屈伸を用いたすり足の歩法で高速蛇行して接近し、他の打ち込みや鍔迫り合いをフェイントとしつつ、手刀あるいは指の動きだけで放つ至近距離からのソニックブレード。デコースの得意技であるが、後にニーゼル女王の手ほどきを受けることでヨーンもマスターしている。 分身術 高速移動による残像により見かけ上複数に分離する。劇中ではファティマ・クーンやバーシャ(エスト)も使用している。攻撃に用いる場合、分身しての間合いと攻撃方向を見切らせないパラレル・アタック(分身攻撃)、ミラージュ騎士「パイソン」ことエイドリアン・タークが使った、打ち込みタイミングを見切らせないディレイ・アタック(残像攻撃)がある。 リング・スライサー(真空光輪) 指や手を回転させて形成し投げつける切断力の高い光輪。ラキシス、カイエン、慧茄らが使用。 飛燕剣 デューク・ビザンチンによって編み出された剣聖剣技のひとつ。剣を頭上に掲げる構えが特徴。 切りかかる方向を左右自在に切り替えられるようで、永野護は「ファイブスター物語版変位抜刀霞切り」と説明している。 ビザンチンの弟子ディモス・ハイアラキ、孫弟子ダグラス・カイエンの決め技として知られる他、劇中ではクローム・バランシェによりその体技をプログラムされていたファティマ・アトロポスも使用している。 レイダウン・ソード(塊陽剣、壊陽剣) 劇中未登場。ビザンチンが編み出した剣技。エストもクラーケンベールから技を修得している。また、扉絵の寸劇によればログナーもレイダウンソード・グランスラム(暗黒剣)なる技を修得しているようだが、まともにとりあってはならない。 ミラー 剣聖剣技のひとつ。次元反転分離攻撃。分身術とは異なり、完全な2体同時分離分身攻撃のため、分身技とは違い、一方は剣を振るい、もう一方はソニック・ブレードを放つといった具合にまったく別々な行動を取らせることが可能。ディモス・ハイアラキも未修得に終り、カイエンやサリオン等ダイバーパワーを併せ持つ者しか使えない事から、エイリアス(ダイバーパワーによる分離術)の亜種と考えられる。フロートテンプル内乱の際にラキシスも使用した。またメル・リンスはカイエン戦で多数の分身を同時形成している。 ブラインド・ブレード(無走剣) 剣聖剣技のひとつ。ものすごい速さの抜き打ちのショックウェーブで相手をスライスしてしまう。ブラフォードが使用。ログナー、デコースも多用する。 ダブル・ヘクサグラム 剣聖剣技のひとつ。12分身をしかけ、分身各一体に付き両手からリング・スライサー(真空光輪)を計24放つという大技。剣聖慧茄・ダイ・グ・フィルモアが編み出した技で、これだけの大技でありながら彼女は敵の足止めの為だけに放ったという。劇中ではミラージュ騎士「スパーク」ことピッキング・ハリスがデコース・ワイズメルに対して使用。また、慧茄が手を12分身させそれからリング・スライサーを放つという「不完全版」を使ったことがある。剣聖カイエンもマドラ・モイライ(=スパーク)に対し使用したことがある(他の技との複合技。もっとも本人は「トリプル・ヘキサグラム」と自称、要するに36個のリング・スライサーを放っている?)。 ブレイクダウン・タイフォーン 剣聖剣技のひとつ。3体分身と同時にソニックブレードを放ち、ソニックブレードの後を追う形で突撃して攻撃する大技。使い手によってはMH戦で使用する事が可能である。剣聖ハリコン・メロディが編み出した技で、コーラス王家に伝承されてきた。劇中ではエストがデコースに対して使用している。暴風三王女やアルルの弟子であるマヨール・レーベンハイト、ディモス・ハイアラキ、ロードス・ドラクーン、デコース・ワイズメルなど使い手が比較的多い技である。なお、黒騎士のデコースが使った時はブラック・ストームと呼ばれる。 スピンドル・キャノン(貫通弾) GTMの装甲をも穿つ剣技で、星団暦では失われた技。二発の螺旋状の衝撃波を放つ。ショウメ争奪戦でマドラがサタン・センチュリオに対して繰り出したが、あえなく防がれている。 プラズマ・フォール(紫電雨) AD世紀の剣聖技。剣からエネルギー弾体を撃ち出す。片手のみで放てる技であり、分身や真空光輪と同時に併用できる。ショウメ争奪戦でマドラがハイコマンダーを一掃するために使用。 マキシマム・バスター・タイフォーン 剣聖剣技のひとつ。生身の騎士でもMHを破壊できる程の大技で、劇中ではファルク・U・ログナーがボスヤスフォートの創り出したMH級の怪物を倒すのに使用した。またカイエンがバランシェ邸に殴り込みを掛けた際、メル・リンスのミラーを暴こうとして使用している。M・B・Tと略されている。 強大な威力を持つが反面隙も大きく、カイエンはメル・リンスにこの技を撃ち込んだ後の隙を突かれ致命打を受けている。ショウメ争奪戦ではマドラがセンチュリオを殲滅する際に使用した。また、覚醒状態のラキシスは分身状態から素手でMBTを連射して、奇子化したアンカーを殲滅した。 母ちゃんキック・姉ちゃんキック ミラージュ騎士イマラ・ロウト・ジャジャスが編み出した技。作中ではもっぱらギャグ要素の強い場面で用いられる。スカートを一瞬捲り、中身に相手が見とれている間に股間を蹴る。技の性質上、男性に対して絶大な威力を発揮する。2種類の名称があるが技の内容に差異はなく、単に使用する人物が子持ちであるか否かによる。劇中ではイマラとヘアード・グローバーが使用している。またアルル・フォルテシモもイマラから伝授されており(ヘアードはアルルに教わった)、それがどういうものか知らないはずの幼いデプレが恐れをなしていた。 開脚四手観音剣 「二刀残像剣(ダブル・ブラー)」とも呼ばれるが、アーリィ・ブラストが使用したものは巴から直伝された技。いわゆる「おっぴろげジャンプ」で襲いかかり、相手が股間に気を取られている隙に仕留める。劇中ではルージョン市郊外での戦闘でヨーンに対し放たれているが通用せず、ヨーンの容姿にときめいたことで、逆に羞恥心を刺激されてしまい精神的理由から敗北した。 真空投げ 手のひらを返す事で指1本ふれずして相手を投げる。剣聖慧茄が使用しオルカオン・ハリスを転ばした。 ボディソニック 全身を高速で震わせその振動波を全身から放出し、炎やプラズマを吹き飛ばす防御技。アイシャ、ログナーらが使用。 十文字霞切り 十字に相手を切り裂く。キンキーが無手(手刀)で使用。 カルバリィブレード(十字架手刀、蟷螂十文字斬) 剣聖剣技。同時に二発放たれたソニックブレードが十字に重なって追尾攻撃を行う。ミラー同様にダイバーパワーを必要とするため、慧茄では使うことができない。劇中ではメル・リンスがボスヤスフォートとカイエンを倒す際に使用している他、カイエンが幼いダイ・グとジークボゥを試すにあたって速度を落としたものを放っている。またデプレもマグダルと脳共鳴することにより限定的に使用することができる。 モーターブーム(烈破波) MH剣技の一つで、MHの質量を剣に乗せて叩きつけるというもの。ナッカンドラ・スバースの編み出した技であり、またこの技を使用したことによりミッション・ルースはロータス・バルンガに素性を見破られている。 脈動上昇点での分身 アーレン・ブラフォードがアトロポスとのMH戦に使った分身技で、文脈から察するとエンジン出力を最大限にしたところでそのパワーを用いて分身を使用したという事らしい。脈動を利用しMHのパワーを瞬間的に大きく(恐らくはMHの本来想定される出力を超える力)引き上げる手法は、元はレディオス・ソープがブラフォードのファティマ京に伝授したもの。並の騎士では制御が非常に難しくなり、この状態から更に難度の高い動きを行うには高度な技量が必須であると思われる。地味ではあるが、レディオス・ソープが言うには、ログナーやカイエンクラスの騎士にしかできない技であり、ブラフォードが評価される要因の一つとなった。 残像ミラーの連弾衝撃波、十字架手刀、トリプルヘクサグラムのついでにMTBの本体ミラー48分身光速スカートまくり カイエンがマドラ相手に使った。騎士の剣技に加えて剣聖技も加えたものだが、名前の通り「スカートまくりをするためだけ」に使用した。マドラか反応し対処(スカートを抑えた)したことでカイエンは防がれたと騒いでいたが、マドラの回想によるときっちり見られたとのこと。 なお、前述の通りMTBというのはM・B・Tの表記ミス。
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