紅の子弟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 15:42 UTC 版)
紅の学士(魔王)の教えを受けた子弟たちの総称。 人間界では商人子弟、貴族子弟、軍人子弟の3人(見た目のイメージは丸、三角、四角)が冬越し村の邸で魔王や女騎士の指導・講義を受けた。当初は未熟かつこの世界の常識を(悪い意味で)体現する存在だったが、魔王達から経済・農業・医療・軍事などの「王の隣に立って戦を治めるための知恵と技」を学ぶうちに技能的にも精神的にも大きく成長していく。また、魔界でも土木子弟と奏楽子弟の2人が魔王からその正体を知らないまま教えを受けていた。卒業後はそれぞれの道を歩み、世界に少しずつ変革をもたらしていく。 なおメイド姉妹も周囲からは紅の子弟の一員として認識されており、人間界の子弟3人からは「妹弟子」と呼ばれている。 商人子弟(しょうにんしてい) 声 - 寺島拓篤 冬越し村で紅の学士の教えを受けた子弟の1人。少々小太りな商家の三男坊で、実家に居場所を見いだせず、家から半ば放り出されるような形で紅の弟子になった経緯を持つ。内気な性格だったが、卒業後に冬の国の役人となり、激務に追われるうちにたくましくなっていった。学院で培った手腕を発揮するうち冬寂王にその仕事振りを買われて財務長となり、官僚制や関税政策など数々の改革を主導し、その洞察力や経済の流れを見抜く力は青年商人と渡り合えるまでに成長する。 他人に説明するときには事前に用意したフリップなどを頻繁に使い、スピーチはお手の物である。 貴族子弟(きぞくしてい) 声 - 梶裕貴 冬越し村で紅の学士の教えを受けた子弟の1人。文化や芸術を愛する優男で自称「雅の信奉者」。紅の学士に惚れ込んだ祖母の口利きで弟子となった。卒業後は氷の国の外交特使に就任し、持ち前の交渉術と社交性を武器として社交界で外交官兼ロビイストとして活躍し、その活動の中で中央国家の同盟10人委員との交渉や、南部三カ国と他国との盟約を締結することで南部連合の樹立に貢献するなど、その外交手腕をいかんなく発揮する。 メイド姉にこき使われることが多く、その行動へ何かと呆れたような発言する。しかしメイド姉を同じ学士の下学んだ弟子同士として認めており、悪い気はしていないらしい。 軍人子弟(ぐんじんしてい) 声 - 鈴木達央 冬越し村で紅の学士の教えを受けた子弟の1人。女騎士の剣技も伝授されている。貧乏な下級騎士家の出身で、他の二人とは違って自身を鍛える目的で自らの意志で紅の弟子となる。生真面目で鯱鉾ばった性格。語尾に「ござる」と付くのが特徴。卒業後は鉄の国の軍人となり、後に「護民卿」の称号を持つ将軍に就任する。書類の処理が大の苦手。 中央諸国軍が三ヶ国通商同盟に戦を仕掛けて来た際に、「白夜国」に対する備えとして、国境付近の防衛を任せられる。開拓民を主体とした守備隊を率い、片目司令官が指揮する「白夜国」の軍勢を撃退することに成功する。 第三次聖鍵遠征軍を阻止するための派遣軍を組織すると知った際には、その先陣を志願。冬寂王、鉄腕王の配下として前線の指揮を執る。剛柔バランスのとれた統率力は王弟元帥をして「鋼のようなしぶとさをもつ、非凡な用兵家」と言わせしめた。 土木子弟(どぼくしてい) 魔界で紅の学士の教えを受けた子弟の1人。鬼呼族の若者で、大柄な体格の持ち主。 仕事を求めて奏楽子弟と共に開門都市を訪れそこで中年商人や火竜公女と出会い、大空洞の橋や開門都市の防壁の建設に携わることになる。 奏楽子弟(そうがくしてい) 魔界で紅の学士の教えを受けた子弟の1人。森歌族の少女。 仕事を求めて土木子弟と共に開門都市を訪れそこで聖骸の噂を耳にし、真実を確かめるために人間界へと旅立つ。旅の途中でメイド姉と出会い、彼女の旅に同行する。そしてメイド姉と共に「外なる図書館」で戦争の現実を目の当たりにする。 メイド姉と別れた後、自分の歌で戦争を食い止めることを決意し、第三次聖鍵遠征軍に潜り込む。
※この「紅の子弟」の解説は、「まおゆう魔王勇者」の解説の一部です。
「紅の子弟」を含む「まおゆう魔王勇者」の記事については、「まおゆう魔王勇者」の概要を参照ください。
- 紅の子弟のページへのリンク