館とは?

たて【館】

土塁や堀を巡らした住居規模小さい城。たち。「衣川の館

城郭をかまへず堀一重の御—に御座候事」〈甲陽軍鑑・三九〉


かん【館】

[音]カン(クヮン)(漢)(呉) [訓]やかた たち

学習漢字3年

大きな建物屋敷。「館舎帰館公館商館洋館

宿屋。「旅館

役所。「大使館

公共建物施設。「映画館図書館博物館

学校道場などの名に添える語。「弘道館明倫館

[補説] 「舘」は俗字

名のり]たて


たち【館】

国司郡司などの官舎

甲斐国に—の侍なりけるものの、夕ぐれに—をいでて」〈宇治拾遺・三〉

貴人邸宅。やかた。

ほととぎす—を通してといふ許になくときくにも」〈かげろふ・下〉

貴人敬っていう語。やかた。

大弐の御—の上の」〈源・玉鬘

小規模城塞をなした地方豪族居所多く土塁や壕が巡らしてあった。屋敷。たて。

次の日兵衛佐の—へ向かふ」〈平家・八〉


かん〔クワン〕【館】

大きな建物。「万博アメリカ館」

図書館博物館など、「館」と名のつく建物施設。「館の運営」「館の財産


や‐かた【屋形/館】

地位身分ある人の住む屋敷また、その主人おやかた

仮ずまいのための形ばかり小屋。かりや。寓居(ぐうきょ)。

水茎の岡の—に妹と我と寝ての朝け降りはも」〈古今大歌所御歌

牛車(ぎっしゃ)などの上につくった家の形をした覆い

「月の明きに、—なき車のあひたる」〈四五

の上しつらえ屋根のある部屋船屋形

「みさごはをつかみながら大友が舟の—の上へぞ落ちたりける」〈太平記一六

貴人敬っていう語。また、特に中世屋形号許され大名の称。

「—の御意得奉りて」〈甲陽軍鑑・四〇〉

屋形船」の略。

「つながせし—に皆々乗り出す」〈浄・二枚絵草紙


むろ‐つみ【室積み/館】

旅人宿泊所。客舎

難波の—に発向(たちむ)かひて」〈継体紀〉


かん クヮン 【館】

〔名〕 貴人豪族国司などの宿舎邸宅。やかた。たち。

続日本紀宝亀九年(778)一〇月乙未「属祿山乱、常館彫弊」〔詩経‐鄭風・緇衣


たち【館】

〔名〕

貴人官吏などの宿泊する官舎官邸

書紀720欽明三一七月北野本訓)「高麗使者相楽(さはら)の館(タチ)に饗たまふ」

貴人邸宅。やかた。

万葉(8C後)一七・三四三題詞「集于守大伴宿禰家持宴歌

源氏100114頃)明石「女などは、岡辺の宿に移して住ませければ、この浜のたちに、こころやすくおはします」

貴人敬っていう語。やかた。

源氏100114頃)玉鬘大弐御たちの上の、清水御寺観世音寺に」

外敵を防ぐのに適当な地形などを利用して造った小規模のとりでや住居小さな城。たて。

高野平家13C前)八「次日兵衛佐の館(タチ)へむかふ」


たち【館】

姓氏一つ


たて【館】

〔名〕

防御設備をそなえた豪族邸宅多く関西地方で「たち」というのに対して奥羽地方でいう。

今昔1120頃か)二五「鶴脛・比与鳥の等同じく落して、次に厨川・嫗戸二つ至り囲て」

上野国群馬県多野郡山名の館というところで産するタバコ

俳諧功用群鑑(1681頃)地「実(げに)や館(タテ)は二葉よりして若たばこ〈吟笑〉」

③ ⇒たち(館)


むろ‐つみ【室積・館】

〔名〕 駅路(うまやじ)の宿舎客舎旅館

書紀720継体六年一二月(前田本訓)「物部大連方に難波の館(ムロツミ)に発(た)ち向(むか)ひて、百済の容(つかさ)に勅宣はむとす」


や‐かた【屋形・館】

〔名〕

① 舟の上設け屋根のある家の形をしたものふなやかた

万葉(8C後)一六三八八八奥つ国領(うしは)く君が柒屋形(ぬりやかた)黄柒(にぬり)の屋形神が門渡る」

牛車輿車(こしぐるま)などの上につくった家の形の覆い

延喜式(927)一七「腰車一具。屋形。〈長六尺。広五尺〉〈略〉牛車一具。屋形。〈長八尺。高三尺四寸。広三尺二寸〉」

(10C終)四五「月のあかきに、屋かたなき車のあひたる」

かりそめ構えた家。また、かりの宿所。かりや。寓居

古今(905‐914)大歌所御歌・一〇七二「ぐきの岡のやかたにいもとあれどねてのあさけの降りはも〈よみ人しらず〉」

貴人大名豪族、有力武士などの邸宅また、宿所。たち。との。

源平盛衰記14C前)二二「弘経屋形(ヤカタ)に帰って云ひけるは」

(5) 貴人敬っていう語。また特に、中世屋形号許され大名の称。

蔗軒日録文明一八年(1486)一一月一〇日「来十四日永興忌、同誉康公状至云、屋形要予之赴忌斎拈香、以予之拒辞停止

読本昔話稲妻表紙(1806)五「某おん館(ヤカタ) 義政公をさしていふ の御気色損じ

(6)やかたぶね屋形船)」の略。

俳諧伊達衣(1699)上「袖口くけぬ袷かたびら〈横几〉 小船にて楼船(ヤカタ)尋る花の暮〈隣〉」

(7) 芸娼妓の住んでいる家または置屋。〔洒落本当世嘘之川(1804)〕

(8) 家の形状図案として表わした紋所または模様。屋形紋。

随筆・遠碧軒記(1675)上「伊勢内宮の紋は屋形なり」

(9)やかたちりめん屋形縮緬)」の略。〔万金産業袋(1732)〕


読み方:ヤカタ(yakata)

貴人大名豪族・有力武士などの邸宅宿所あるいは城砦住居

別名 屋形(やかた)


読み方:ヤカタ(yakata)

充名などで姓名の下につけた場合敬意をあらわす。


作者三島由紀夫

収載図書三島由紀夫短篇全集
出版社新潮社
刊行年月1987.11

収載図書決定版 三島由紀夫全集 15 短編小説
出版社新潮社
刊行年月2002.2



読み方:タテtate

所在 埼玉県志木市


読み方:ヤカタ(yakata)

所在 宮城県仙台市泉区

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
かん
しろ
たち
たて
だて
やかた

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 18:37 UTC 版)

(やかた・かん・たち・たて)




「館」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2020/03/24 10:11 UTC 版)

発音

名詞

  1. やかた多くの人により会合ができる個人住居屋形

熟語



  • 画数:17
  • 音読み:カン
  • 訓読み:やかた、 たて
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