阿弥陀寺 (防府市)とは? わかりやすく解説

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阿弥陀寺 (防府市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 09:39 UTC 版)

阿弥陀寺
阿弥陀寺の山門(仁王門)
所在地 山口県防府市大字牟礼上坂本1869番地
位置 北緯34度4分37.2秒 東経131度36分52.3秒 / 北緯34.077000度 東経131.614528度 / 34.077000; 131.614528座標: 北緯34度4分37.2秒 東経131度36分52.3秒 / 北緯34.077000度 東経131.614528度 / 34.077000; 131.614528
山号 華宮山(かぐうざん)
宗派 華厳宗真言宗御室派兼帯
寺格 東大寺別院 ← 東大寺周防別所
本尊 阿弥陀如来
創建年 文治3年(1187年
開基 重源
正式名 東大寺別院 華宮山阿彌陀寺
文化財 鉄宝塔(国宝)ほか
法人番号 6250005001608
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阿弥陀寺(あみだじ)は、山口県防府市牟礼[1]にある華厳宗の寺院。本尊は阿弥陀如来アジサイの寺として知られる。

概要

1187年文治3年)東大寺重源により、東大寺の周防別所として創建されたとされる寺。阿弥陀寺の住職は周防国国司の任にあたった。1484年文明16年)に焼失したが、大内氏の援助を受けて再興されている。かつては多くの塔頭を有していた。

東大寺再建のための木材伐り出しに従事する人夫たちのため、重源が設けたと言われる石風呂が文化財として残っている。また、後代に造られたもうひとつの石風呂があり、毎月第1日曜日には石風呂が焚かれるため、一般入山者でも有料(薪代)で入浴することができる。

山門の前で咲いているアジサイ

1975年昭和50年)頃よりアジサイの植樹が始まり、1988年(昭和63年)には防府商工会議所青年部なども植樹に参加。現在では80種・約4000株のアジサイが植えられて、アジサイ寺として知られるようになる。1989年(平成元年)以降は、毎年6月頃にアジサイ祭を開催する。

中門は1871年明治4年)に東大寺所管の惣門を移設したもので、本堂は1731年享保16年)に右田毛利家毛利広政によって再建された[2]

文化財

国宝

  • 鉄宝塔(水晶五輪塔共)

重要文化財

  • 木造金剛力士立像
  • 木造重源坐像
  • 紙本墨書阿弥陀寺田畠注文並免除状
  • 鉄印(東大寺槌印)

重要有形民俗文化財

  • 阿弥陀寺の湯屋(附:旧湯釜、旧湯舟残欠)

市指定有形文化財

  • 仁王門(1685年に右田領主毛利就信によって再建された[3]
  • 地蔵石仏[4]

市指定天然記念物

  • 阿弥陀寺のヤマモモ[5]

交通

JR山陽本線防府駅より防長交通防府天満宮毛利邸方面の阿弥陀寺行きで終点下車目の前。

脚注

  1. ^ 防州佐波郡牟禮村
  2. ^ 『五木寛之の百寺巡礼ガイド版 第八巻 山陰・山陽』講談社、2005年、140頁。 
  3. ^ 防府の文化財(阿弥陀寺仁王門)
  4. ^ 石仏
  5. ^ 防府の文化財(阿弥陀寺のヤマモモ)

外部リンク




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